TOP
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
メルマガ IDN 【第96号】 Inter Depending Network
2006年 4月 1日発行
 
IDNのTOPへ

**************************************************************************
このメルマガは自立化(相互)支援ネットワーク(IDN)の会員
の皆様とこれまでにIDNと関わりのあった方にお送りしています
お知りあいの方で、このメルマガをお送りしたら喜ばれる方をご紹介下さい
メルマガIDNのバックナンバーをこちらでご覧いただけます
**************************************************************************
《第96号のご案内》 

1.ふれあい充電講演会
  =第60回(4月17日)戦国武将と茶の湯−信長・秀吉を中心として−の案内
2.シニアー情報生活アドバイザー講座
   =第43期の受講生募集のご案内
3.IT・PC講座
   =パソコン楽しみ隊:4月の案内
4.「楽しくパソコンライフ」〜武兵衛の近況〜
  =第26回 最近のパソコン事情
5.学生,社会人の進路相談
  =獲物を追う心
6.千葉アドバイザーの会「C−PAK」
  =定例勉強会日程 (2006年4月〜2007年3月)
  =4月定例勉強会
7.アドバイザー埼玉の会「シニアドさいたま」
8.IDN会員員の推移と募集のご案内 
   =会員推移2006年1月〜3月
  =入会を考えている方に(再掲)
9.海外旅行体験話クラブ
  =再開第5回(3月19日)の報告
10.会員のホームページの紹介
11.新連載:井出 昭一さん『平成つれづれ草子』
  =第5回 岡田信一郎の名建築を訪ねて
12.アウトドアクラブ「たかお会」
  =平成18年度活動計画について
13.ふれあい広場
  =自立化支援プロジェクト説明会開催の報告
14.編集後記
   =川沿いの散歩道に桜が咲いた

**********************************************************************
お知らせ
IDNの行事予定をIDNホームページの「事務所」ブロックからご覧いただけます。

*********************************************************************

ふれあい充電講演会

■第60回(4月17日)戦国武将と茶の湯−信長・秀吉を中心として−
 今月は元 和洋女子大文化資料館館長の渡辺 良次郎氏を講師にお招きします。
 我々の祖先が培ってきた日本の文化の真髄に触れられるテーマです。
 場所も清澄庭園の「涼亭」にいたしました。
 本能寺の変の真因、利休切腹の真因なども明かされます。

       
      名物茶器収集家 織田信長          講演会場:清澄庭園の「涼亭」

◆講師の渡辺 良次郎氏の言葉
信長の名物茶器収集・本能寺書院での茶会・本能寺の変の真因、
秀吉の大茶会、そして秀吉と侘び茶人利休との関係・利休切腹の真因など、
戦国武将たちと茶の湯にスポットをあて、豊富なエピソードを交えて語ります。

◆渡辺 良次郎氏プロフィール
元 和洋女子大文化資料館館長  専門は日本文化史
特に安土・桃山から江戸時代にかけての茶道ならびに大名・文化人などの人物研究
『戦国史事典』(秋田書店)、『茶道人物事典』(東京堂出版)などの執筆に携わる
 
・日時:2006年4月17日(月)午後6時から7時半まで講演会
     講演に引き続いて8時半まで懇親会をおこないます
・会場:清澄庭園内 「涼亭」 
     所在地江東区清澄2・3丁目
     管理事務所TEL:03−3641−5892
     アクセス:地下鉄大江戸線・半蔵門線「清澄白河」(E14・Z11)下車 徒歩3分
・会費:会員1200円 ビジター1500円  懇親会費 2500円
・締めきりは4月15日(土)です

*今回のコーディネータ:生部 圭助(しょうぶ けいすけ) TEL 043−254−8419

◆「涼亭」への入場は5時5分前より可能です
清澄庭園への入園は4時半まで:150円(65歳以上を証明できる方は70円)
清澄庭園の案内はこちらをどうぞ http://www.tokyo-park.or.jp/kouen/park.cgi?id=20

・申込み先: kouenkai@npo-idn.com
 今回は講演会と懇親を同じ会場(涼亭)で実施します

TOPへ

************************************************************************
シニア情報生活アドバイザー講座

■「シニア情報生活アドバイザー」養成講座とは

  この講座は、高齢期の生活に密着した、情報技術(パソコンやネットワーク)の楽しい活用方法を教えることが出来る人を養成する講座です。IDNはこれまでに41回の講座を開催し、179名のシニア情報生活アドバイザーを養成した実績を持っています。
 NPO(特定非営利活動法人)「自立化支援ネットワーク」(略称IDN)は、「ニューメディア開発協会」(経済産業省の外郭団体)が認定する「シニア情報生活アドバイザー講座」の養成講座実施団体に指定されています。

■東京:43期 開催のご案内
下記の講座の受講者を募集中です。毎回土曜日の開催です。
知り合いのお方でご興味をお持ちの方を紹介してください。 

・第43期:2006年04月08日(土)〜05月06日(土) すべて土曜日
・会場:TEPIA(財団法人 機械産業記念事業団)
     港区北青山2丁目8番44号(地下鉄外苑前より徒歩4分)
 *東京での開催の詳細はこちらでご覧ください

TOPへ

************************************************************************
IT・PCの勉強会


■パソコン楽しみ隊:4月のご案内
 写真はホームページやプレゼンテーションなどでさまざまな情報や思いを伝えるものとして欠かせません。
 最近のデジカメは『おまかせ』モードでもそれなりに写りますが、もっとキレイに撮りたい、感動を伝えたいと思うことがあります。
 デジカメの基本を知りパソコンと組み合わせてより豊かな写真表現や楽しみかたをさぐります。
・日 時:4月23日(日)13時〜16時
・場 所:品川人材開発センター パソコン室
・テーマ:デジカメで表現力アップ
・案内役:西野憲明さん
【レポート:國重 誠之さん】

TOPへ

*************************************************************************
楽しくパソコンライフ〜武兵衛の近況〜
 
■第26回 最近のパソコン事情
 最近のパソコン雑誌を見ていると新しいテクノロジーが目につく。パソコンのスペックに「デユアルコア」という言葉が出てくるようになった。わかりやすく言いますとパソコンの中に同じCPUが二つあると思っていただきたい。従来はディスクトップ型に実装されていました。最近はノートパソコンにも搭載されるようになった。
 とくにノート型の場合、スピードの速いCPUを搭載することは発熱量の関係で無理があった。しかしスピードが遅くても、二つのCPUを搭載することにより発熱量を低くして全体の処理スピードをあげることが出来る。
 CPUの処理スピードは使う人にとって、それほど実感しませんが、これから開発されるソフトを使う上では効果があります。今年のパソコン市場ではノート型が伸びるといわれています。その要因の一つがデユアルコアのCPUかもわからない。
 あわててこのようなパソコンを買う必要はありませんが、パソコンショップに行かれたときの参考にしていただきたい。

 この蘭で何回かSKYPEのことを書いてきた。現段階のSKYPEでは、同時に5人の人が会話できますが、上記のデユアルコアのパソコンでは倍の10人まで出来るとか。
 10人の人が同時に会話するようになると壮観でしょうね。

お知らせ!! パソコン活用にお役立ちのURLをホームページにアップしました
 「楽しくパソコンライフ」の17回から21回に連載された、「パソコン活用にお役立ちのURL
 IDNのホームページにアップしました。
 「ITやパソコンの勉強」ブロックからご覧いただけます。お役立てください。

TOPへ 

************************************************************************
学生,社会人の進路相談をいたします

獲物を追う心

少年の頃大横綱双葉山と相撲を取った。
小学6年生の時である。
小さな校庭の隅の土俵開きに、双葉山が弟子を連れて現れた。
夢ではないか!戦時下,スポーツといえば相撲か野球しかなかった。
戦争が激しくなると、野球はできなくなった。
 
中学3年生の8月、終戦。
間もなく結核を患った。
スポーツはするものでなく,観るものになった。
しかし、ボーリングではハイゲーム606、ハイスコア258を出したことがある。
 
スポーツ好きの私は,野球やラグビーが特に好きである。
白球を追って投げ,打ち、走る。
ラグビーは,格闘技そのものである。
感動は、獲物を追うひたむきな心である。
 
最近,アドバイザー養成講座で,二つの「感動」に出会った。
「1ヶ月間の受講体験は,さながら自分の姿を鏡に映してみる思いであった」と云う体験談。
―パソコンの学習の中で,そのような体験ができるのか―
「1年以上かかって,追試験を優秀な成績で見事合格した」体験談。
―獲物から目を離さずに、よくもあきらめずに続いたものだ―
どちらもひたむきに獲物を追う心が、予想を越える成果を挙げた試合の観戦だ。
シニアのひたむきな活動は、ときに若者を越える成果を挙げる。
【レポート:奈良原理事長】

TOPへ

************************************************************************
千葉アドバイザーグループ C−PAK

■定例勉強会日程 (2006・4〜2007・3)
 ・開催日:毎月第2木曜日
    4月13日 7月13日 10月12日 1月11日
    5月11日 8月10日 11月 9日 2月 8日
    6月 8日 9月14日 12月14日 3月 8日
  
 ・時間:4月 13:00〜15:00
      5月以降は従来通り14:00〜16:00
 ・会場 千葉県高齢者生協、佐倉センター2F 

■4月定例勉強会
  ・日時:4/13日(木) 13:00〜15:00
  ・会場:千葉県高齢者生協、佐倉センター2F  
  ・テーマ:「OpenOffice.orgの紹介」 
        プレゼンテーション機能の試用紹介。
        勉強会資料他は後日ご連絡します。
  ・講師:山室さん
 
  勉強会テーマについて
   4月は上記確定いたしましたが、5月以降については未定です。
   5月以降テーマについて、皆様方からのご提案を4/13日までに
   ご連絡頂き検討予定です。(1人最低1件以上)
   
TOPへ


*************************************************************************
埼玉アドバイザーの会「シニアドさいたま」
<お休み>
当会の活動の内容を下記でご覧下さい。
http://blog.goo.ne.jp/seniad_saitama

TOPへ

************************************************************************
IDN会員の推移と募集のご案内

■会員推移2006年1月〜3月(敬称略)
・入会(正会員):塩澤尚子・井黒徹也・渡辺延子・ 
・入会(賛助会員):高橋千恵美・徳道美喜子・佐藤文俊
・移動(賛助会員から正会員へ):中原節子・橋本秀久・山本正光・
                    石井健一・西野憲明・井出昭一・香村敏夫
・移動(正会員から賛助会員へ):中里三之・渡辺肇
 
■2006年3月末現在の会員数(カッコ内は05年末現在)
・正会員:48名(41名)
・賛助会員:79名(81名)
・合計:127名(122名)

■ IDN会員募集中
NPO(特定非営利活動法人)自立化(相互)支援ネットワークでは、正会員と賛助会員を募集しています。
*会員の方々には、会員の活動状況や情報を掲載した機関誌を、年4回発行し配布いたします。
*会員の方々には、各プログラムの割引が適用されます。
*入会金及び年会費については「入会を考えている方に」を参考にして下さい。
*詳しいことをお知りになりたい方は、eメールで、事務局までお問い合わせください。


■入会を考えている方に(再掲)
  会員になるには,自分の意思(Will)がなんといっても大切です。少なくとも何のために入会しようとしているのか,目的を決めて入るのが賢明です。

  入会の手続きとしては,入会申込書と,入会金の支払いが必要になります。会員には,正会員(主体的に活動を行う会員で,総会の議決権を有する会員)と賛助会員(団体の主旨に賛同し,直接、間接時間の許す範囲内で活動する会員)の二つのタイプがあります。どちらの会員になるかは,やはり自分の意思で決めて下さい。

会費には入会金と年会費とがあります。
入会金は正会員が1万円,賛助会員が千円です。
年会費の方は,正会員が年間一口1万円,賛助会員が一口千円です。
年会費を何口にするかも,ご自身の意思で決定して下さい。

 メール送信先:<mailto:idn@npo-idn.com>
 
TOPへ

************************************************************************

海外旅行体験話クラブ

■再開第5回の報告
テーマ1:「香港での挙式突撃レポート」
 今回は、伊藤政弘さんによるお話です。香港での結婚式に出席できるチャンスがあり、日本との結婚式の違いなどを中心に報告していただきました。

 香港の結婚式は、披露宴のようなもので、堅苦しい式などはないそうです。ホテルの宴会場を、午後1時くらいから貸し切る形です。実際の披露宴は午後8時からなのですが、その間は、別室でマージャン大会と記念写真の撮影というスタイルになっています。午後7時くらいになるとようやく、披露宴の雰囲気がでてきます。
 受付では、縁起物のスイカの種を赤く染めた食べ物やお菓子(子ども用)が並べられていて、その真ん中に写真入りの大きな紙が用意されています。来られた方は、そこに寄せ書き風に名前を書いていきます。

 会場に入ると、新郎新婦が待ち受けていて、一緒に記念写真の撮影となります。伊藤さんは、親類ということで、お茶の儀式を受けたそうです。新郎新婦より、お茶を一杯ずつ入れてもらうのです。これは、この結婚を認めますという意味だそうです。この時、同時に祝儀袋を渡します。香港では、必ず赤い色の祝儀袋を渡します。白は縁起が悪いという事で使用しません。金額は、夫婦で出席の場合800?1000HK$くらいです。

 この他、香港の結婚式の特徴を挙げると、2つのワイングラスを紐で結び付け、手をクロスさせて飲み干したり、皆から愛情の深さを確かめるため、キスを要求します。二人は、ここぞとばかり、長い長いキスをするのです。すると周りの人間は、「はいはい分かった分かった」と半分あきれ顔で二人を見守ります。それでも二人はキスを続けるのです。約1分はキスをしていたそうです。

 この他、日本との大きな違いとしては、新郎新婦が常にテーブルを回り続け、ゆっくり座っている時間があまりないということでした。
 今回の報告では、香港で使われる祝儀袋や写真なども、参考に見せていただきました。
 
テーマ2:「外国における大人と子どもの関わり方・教育」について
 上記のテーマを、出席者全員で話し合いました。以下、箇条書きいたします。
◇アメリカの学校は、自分の事を(考えを)皆の前で発表することなど、普通に行っていて、自己主張することに慣れている。先生は、もし間違った事があれば、素直にあやまるし、子どもを引きつけるテクニックがうまい。障害者の子どもも、一般の子どもと同じ教室で勉強する。親は、交代で授業のお手伝いをする。
 校長先生は、年功序列でなるのではなく、試験を受けて校長になるので、若い校長もいる。校長は、学校経営に手腕が問われる。学校には、職員室というものはなく、先生の名前の教室があり、3授業を続けて行い、その後25分くらいの休憩がある。アメリカでは、高校まで義務教育。教育と、職業訓練が同じ省になっている。
 時には、警察も授業をする。校庭に集まって朝礼などしない。茶道なども取り入れる。これは精神的なものを求めている。

◇ 東南アジアの学校(バンコク・タイ・シンガポールなど)は、日本式の学校が多い。教育熱心で、有名校に入れるために都心に住所をおいて国立大学に入れようとする。
 日本人学校は、日本よりもレベルが高いようだ。学校経営は、日本の企業がお金を出している事もあり、親の意見は強い。日本人学校へは、スクールバスで通うので、現地の子どもたちとの交流は少ない。
 タイでは、夏休みが6月中旬から8月末までで、学校の先生はその間アルバイトをするようである。

◇ アメリカは狩猟民族の血が流れていて、自己主張するが、日本などは、農耕民族なので、共同する意識が強い。そんなことが教育にも出ているようである。

<開催データ>
・日時:3月19日(日)午後1時30分から4時30分まで
・会場:中央区京橋プラザ区民館3F 和室
・参加者:6名
【レポート:伊藤政弘さん】

*これまでの開催状況をこちらでご覧いただけます
 

■再開にあたってのコーディネーターのメッセージ(再掲)
「海外旅行体験話クラブ」のコーディネイトをしております、伊藤政弘と申します。
  しばらくの間、お休みをしていたクラブですが、05年3月より再開の運びとなりましたのでお知らせいたします。このクラブは、海外旅行(海外滞在)で経験した貴重なお話を、写真や資料、ビデオなどを加えながら楽しくお喋りしていただくクラブです。肩の凝らない楽しいクラブですので、海外旅行に興味のある方もない方も、ぜひ一度のぞきに来て下さい。ご参加お待ち申し上げます!

■海外旅行体験話クラブの趣旨
◇海外旅行者の目で見た、外国の習慣・文化・地理などを、楽しく発表し学習します。
◇海外旅行をした際のハプニング・失敗談・発見・感動したことなどを共有します。
◇日本と外国の習慣(考え方)・文化の違いなどを比較しながら社会の学習をします。
◇珍しい体験をされた方の実話や動機、その後の人生観などを共有します。
◇楽しかった「観光ツアー」や「オプショナルツアー」などの情報交換を共有します。
◇色々な生き方があることを学習し、自立した人生へのヒントを探ります。
【コーディネータ:伊藤政弘さん ma-itou@bd5.so-net.ne.jp

TOPへ

*10**********************************************************************

会員のホームページの紹介
<今回はお休み>
■ブログもOK 自薦・他薦をお願いします
 メルマガIDN第69号(2月15日発行)よりホームページの紹介を開始しました。今回までに10名の方のページと「シニアドさいたま」のページを紹介しました。遠慮しないでどうぞ手を上げてください。以下に趣旨を再掲いたします。

 会員のホームページを紹介するコーナーを設けます。会員の顔をもっと見えやすくすることが主な目的です。会員相互の交流のきっかけになればと期待します。ご希望のあった方から順次紹介します。簡単な紹介で結構ですから下記あてにご連絡ください。メルマガIDNで紹介したホームページのURLをIDNのホームページに紹介して。
申し込み先:<mailto:merumaga-idn@npo-idn.com>
 

これまでに登場した方のURLと紹介文をこちらIDNのホームページでご覧になれます

TOPへ

*11**********************************************************************

新連載 『平成つれづれ草子』 井出 昭一さん

■第5回 岡田信一郎の名建築を訪ねて
 たてものシリーズの第2話は、大正から昭和初期にかけて活躍した岡田信一郎を取り上げ、その名建築を訪ねることにします。
 岡田信一郎は“様式建築の鬼才”とか“建築界の天才”といわれている建築家で、設計した建物は、大阪中之島中央公会堂(大正7年)、鳩山一郎邸(現:鳩山会館、大正12年)、歌舞伎座(大正13年)、明治生命館(重要文化財:昭和9年)と、建築様式的にも用途的にも全く別の種類にもかかわらず、それぞれの分野で高く評価されています。
 
鳩山一郎邸(現:鳩山会館、大正12年)
 岡田信一郎が中学、一高、東大と同期の“竹馬の友” 鳩山一郎のために設計した住宅で、大正時代を代表する英国風の洋館です。別名「音羽御殿」ともいわれ、鳩山一郎が首相時代には政治の舞台ともなったところで、平成8年に大改修が行われ現在では鳩山会館として一般に公開されています。
 1階の応接室2間の南側には鮮やかなステンドグラスが張り巡らされていますが、圧巻は階段室の途中に掲げられている大きなステンドグラスです。この制作者は美術学校出身の小川三知(1867−1927)で、アメリカでステンドグラスの技法を学び、帰国後の最初の作品が慶應義塾大学の旧図書館内のステンドグラスでこちらも一見に値する大作です。
 家具類は、岡田信一郎の東京美術学校での教え子 梶田恵(1890−1948)がデザインしたものです。外壁には“鳩山”の名に因んで鳩のレリーフがあり、ステンドグラスにも鳩がデザインされ、ミミズクの彫刻、孔雀模様のテラスの金具など鳥をモチーフにした装飾が建物の随所に見られます。
音羽通りから坂道を登ってゆく桜並木のアプローチも素敵ですが、芝生の庭を取り囲む色とりどりのバラの園も見事な「音羽御殿」です。
 
歌舞伎座(大正13年)
 桃山式に近代建築手法を加味した岡田信一郎の劇場建築の代表作です。鉄骨鉄筋コンクリート造の和風建築で、大きな空間に客席を設けるための工夫を凝らし、構造設計は内籐多仲が担当されました。大正13年(1924年)12月に完成し、翌年1月盛大な?落としが催されたそうです。昭和20年5月の空襲で被災し大打撃を受けましたが、昭和24年から25年にかけて、岡田門下の芸大教授吉田五十八の手により修復されました。焼け落ちた中央の大きな入母屋屋根は復元されませんでしたが、豪壮な桃山式の外観は蘇っています。
  
黒田記念室(昭和3年)
 上野の杜には岡田信一郎の設計した東京府立美術館・黒田記念室・東京藝術大学陳列館の“ギャラリー三部作”といわれる建物が建っていましたが、東京府立美術館いまは東京都美術館(設計:前川國男)に建て替えられています。
 黒田記念室は、岡田信一郎の設計による昭和初期の貴重な美術館建築です。日本近代洋画の父 黒田清輝(1866-1924)の遺言により、その遺産で昭和3年に美術研究所(現在の東京文化財研究所の前身)として竣工しました。全体に茶色のスクラッチタイル仕上げの端正なルネサンス様式のRC2階建で、復元整備されて、平成13年に国の登録文化財となりました。
 ここでは黒田清輝の代表作「湖畔」「智・感・情」を含む油彩画126点、デッサン170点のほか、写生帳、書簡、写真などを所蔵しています。週2日(木・土)が公開日で入場無料です。展覧会の帰りに立ち寄ると、黒田清輝の名作をゆっくり拝見することができます。
 
東京藝術大学陳列館(昭和4年) 
 東京藝術大学の美術学部の門を入ってすぐ左側の建物が陳列館です。昭和4年竣工した西洋風の展示館で、近代美術館の展示空間の嚆矢ともいうべき建物で、スクラッチタイル仕上げ、トスカナ式の飾り柱、天窓があります。ここでは芸大の学生の卒業制作展が開催されます。
 陳列館の東側にある和風の大きな入母屋の瓦屋根を持った正木記念館(東京美術学校第5代校長正木直彦を顕彰して昭和10年竣工)、ならびに岡倉天心像(平櫛田中作)が安置されている寄せ棟屋根の瀟洒な六角堂(昭和6年)は岡田の教え子・金沢庸治が設計したものです。 
 
護国院の庫裏(昭和2年)
 大黒天で知られる寛永寺の子院 護国院の本堂は、享保7年(1924年)の建造で密教堂形式の仏堂ですが、大正13年(1924年)第二東京私立中学校(現:上野高校)の建設に伴い現在地に移転されました。その移築工事を担当したのが岡田信一郎だとされています。岡田は引き続いて庫裏の新築設計を依頼され、昭和2年(1927年)に完成しました。
これも現在では登録文化財に指定されていますので、岡田信一郎が単に西洋建築ばかりでなく、伝統建築にも精通していた例を見ることができます。

修復、彫刻台座にも幅広く活躍
 岡田信一郎は建物の新築ばかりではなく、関東大震災で打撃を受けたニコライ堂(重要文化財)の補修を手がけたり、銅像の台座設計も数多く残しています。藝大構内では橋本雅邦、川端玉章の胸像台座を設計していますが、最も大規模の台座は上野動物園入口の左側にある「小松宮彰仁親王銅像」(銅像制作は大熊氏廣)での台座です。

 小松宮彰仁親王(1846−1903)は、伏見宮邦家親王の第8王子で、参謀総長、元帥、博愛社総長、日本赤十字社総裁を歴任され、赤十字関係者の発意で1912年銅像が建設されてものです。銅像は工部美術学校第1期生で近代彫刻の先駆者
大熊氏広(1856−1934)の手になるもので、靖国神社の大村益次郎像、有栖川宮公園の有栖川宮熾仁親王像、東博の表慶館前の獅子などが代表的なものです。 
 
*次回は、岡田信一郎が心血を注いで設計し、日本での様式建築の最高傑作と評価される「明治生命館」を詳しく紹介します。

初回から4回まではこちらでご覧になれます。データなどが追加されています。

TOPへ

*12*********************************************************************
アウトドアクラブ「たかお会」
■18年度年間活動計画
たかお会18年度年間活動計画が出来ました。IDNホームページのたかお会ページに掲載していますのでご覧下さい。今年度は宿泊を伴う計画が2回組まれています。
 7月から9月の間は、有志による中級登山計画を組み入れたいと考えています。
 それぞれの計画の詳細は、実施2週間前までにメール添付で連絡します。

■第14回たかお会の案内
・実施日時:18年3月29日(水曜日)
 *現在の開花情報で計画しました。
 大きな変化があった場合は日程が変更になる場合がありますのでご承知おきください。
・場所:善福寺川ウォーキングとお花見
・集合場所と時間:井の頭線 永福町駅改札口 午前10時00分
・ハイキングコース 永福町駅 ⇒ 大宮八幡宮 ⇒ 善福寺川 
    ⇒ 和田堀公園 ⇒ 善福寺川緑地公園 ⇒ 杉並高校付近(宴)  
    ⇒ 南阿佐ヶ谷駅 解散
    *今回は善福寺川を下流から上流へとさかのぼります。デジカメを片手にご参加下さい。
・参加費:1,000円
・持ち物:弁当・水・嗜好品・雨具・保険証(コピー)・常備薬
・参加申し込み締め切り日:平成18年3月24日(金曜日)
・参加申し込み方法:下記へE−メールで申し込みください。
             アドレス  idn-outdoor@yahoogroups.jp
*初めての参加の方は、障害保険契約がありますので、住所・氏名・年齢を
 下記アドレスへ連絡ください。(このアドレスはたかお会幹事宛てのアドレスです)
   アドレス  idn-outdoor-owner@yahoogroups.jp
・悪天候で中止の場合  実施前日(28日)午後6時までにメールで連絡します。

幹事:東川征夫 (090-6166-7571)
    滝村紘一 (090-5587-5769)

たかお会の活動状況や案内をこちらでご覧になれます

TOPへ


*13**********************************************************************
ふれあい広場

■自立化支援プロジェクト説明会開催の報告

 3月26日(日)京橋プラザ区民館で「自立化支援プロジェクト説明会」が、10名の参加で開催されました。
 
説明会内容:
 ・IDNの定義する「自立」について
 ・自立化支援プロジェクトの立ち上げ理由と将来像
 ・自立化支援プロジェクトの事業説明
 ・自立化支援プロジェクト展開の際の問題点(討議)
 
 当日は、説明の後に討議がなされ、プロジェクトの独自性や展開の際の注意点など、白熱した討議がなされました。難しい問題もあるとのことで、色々な角度から情報を集め、もう少し時間をかけ、じっくり練り上げる方向で話が進みました。
 近いうちに、再度、プロジェクト運営委員会で内容をまとめあげ、改めて説明会を開催する予定です。

■「ふれあい広場」について

皆様の近況・IDNに対する意見・催しもの案内・等など内容に制約はありません。
思わぬ出会いがあるかもしれません。
下記のメールアドレスへ自由に投稿して下さい。お待ちしています。
<mailto:merumaga-idn@npo-idn.com>

TOPへ

*14**********************************************************************
編集後記

■川沿いの散歩道に桜が咲いた
 私の部屋の北側には水路があり、水路のそばには遊歩道が整備されている。「草野都市水路」と遊歩道は、「水循環・再生下水道モデル事業」として整備されたもの。
 昨年(05年)の5月に初めてこの遊歩道を歩いて、川の源流まで行った。「南の散歩道」と名づけた遊歩道は早足で歩いて源流まで片道30分ほどの距離である。昨年は5月の終わりころから、デジカメを持ってこの散歩道を歩いた。水路と遊歩道の表情、水路沿いの花、遊歩道のほとりの花、花で彩る家、などをテーマに撮った写真を整理して、私のホームページに加えた。その時に桜がたくさんあることがわかったが、既に葉桜になっており、花については想像するしかなかった。
 ことしの年度末も忙しい思いをしながら過ごしていたら、花の季節が来て満開の時期になっていた。週に1日か2日は家に居ることが多かったのに、このところ外出することが多く、ゆっくり遊歩道を歩く時間がなかった。29日に夜桜を見た。31日には出かける途中に遠回りして急ぎ足で朝日に映える満開の桜を見に行った。写真に示すように散歩道は花で一杯であり、川面も桜で覆われていた。
 赤みをおびたかたい蕾があっという間に開花し、短い期間咲き誇り、葉桜に変わり、緑が濃くなってやがて散り、冬場にはその姿をひっそりと隠してしまう。そしてまた春に咲く。毎年見る花は違っても、花を見るたびに、来年もまた花を見ることが出来るであろうかと思うのが常である。川沿いの散歩道のに桜も定番のひとつに加えて、散り行く花をしのびながら、来年もまた桜が咲いてくれることを期待することにしよう。
【生部】

         

編集後記集のURL: http://www15.ocn.ne.jp/~ryuss/

TOPへ


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇

今後このメールをご不要な方は、大変お手数ですが下記までお知らせ下さい。
東京都新宿区三栄町8-37 K1ビル3F 
自立化支援ネットワーク(IDN)事務所
   新電話番号:03−3358−1958
   新ファックス :03−3358−1954 
   Eメール   :<mailto:merumaga-idn@npo-idn.com>

TOPへ

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇