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                                 メルマガ IDN 第80号
                                      Inter Depending Network
                                      2005年 8月 1日発行
              
                                                          
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                                      《第80号のご案内》
 
1.ふれあい充電講演会 
 =第52回( 8月19日): 「パナソニックセンター東京」見学と「暑気払い」の案内
 =第53回( 9月18日):「万福寺での座禅と殿ヶ谷戸庭園散策」の予告
 =第54回(10月20日):「松尾芭蕉記念館と深川下町史跡探訪、清澄庭園の散策と涼亭での懇親会」予告 
 =第51回( 7月22日):「コンテンツの今後と楽しみ方」の報告
 
2.シニアー情報生活アドバイザー講座
  =東京:第36期・第38期のご案内
 =受講感想:東風谷 美幸さん(アドバイザー第34期)
  
3.IT・PC講座  
  =パソコン楽しみ隊:7月の報告
 
4.「楽しくパソコンライフ」〜武兵衛の近況〜
 =第11回:デジカメライフ (4)花火を撮ろう 
 
5.学生,社会人の進路相談 
 高校の同窓会に出席して

6.千葉アドバイザーの会「C−PAK」
 =7月勉強会報告
 =今後の運営についての打合せ結果 

7.アドバイザー埼玉の会「シニアドさいたま」
 =第4回(7月)例会報告

8.IDN会員募集のご案内 
  =入会を考えている方に(再掲) 
 
9.再開:海外旅行体験話クラブ
 =再開第2回(7月2日)の開催報告
 
10.会員のホームページの紹介
 =羽澄 勝さん(アドバイザー第15期生)
 
11.飯塚 渉さん:連載「大江戸こぼればなし」
 =連載第9回:第一章 江戸の名物 ― その12.伊勢屋   その13.稲荷
  
12.井出 昭一さん:新連載「莫妄想」 
 =連載第5回 陶磁展花盛り(上)
 
13.ふれあい広場
 =『アドバイザー第32期生勉強会』実施報告
 
14.編集後記 
 =月下美人
 
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1.ふれあい充電講演会 
 
■第52回(8月19日): 「パナソニックセンター東京」見学と「暑気払い」の予告
暑い日が続いておりますが、皆さまには元気にお過ごしでしょうか?
この暑さを吹っ飛ばそうと、今年も昨年に引き続き臨海副都心で暑気払いを催すことになりました。
併せてこの機会に「パナソニックセンター東京」の見学をして先端技術に触れてみよう、という企画です。
皆さま、お誘い合わせの上奮ってご参加下さい。
 
1.日時:8月19日(金)14:50〜19:30ごろまで 
2..場所:「パナソニックセンター東京」
  (りんかい線 「国際展示場駅」徒歩2分、ゆりかもめ 「有明駅」徒歩3分)
  ホームページhttp://panasonic.co.jp/center/tokyo/index.html
3.スケジュール:
  14:50集合「パナソニックセンター東京」入口
  15:00〜17:00「パナソニックセンター東京」見学
  林原自然科学博物館ダイナソアファクトリーは有料です。
  (一般500円、団体400円)
  17:00解散
  17:30〜暑気払い(暑気払いのみの参加も可能です)
  (場所:太陽樓お台場店 台場駅前デックスビーチシーサイド6F TEL 03-5530-0610)
  *新橋駅から行かれて帰りも新橋駅を利用の方はゆりかもめ1日乗車券を利用されるのがお得です。
4.会費:見学と暑気払い両方に参加の方→ 3,000円
  見学のみに参加の方: 400円
  暑気払いのみに参加の方:2,600円
 
5.暑気払い:(パナソニックセンター東京見学後、任意参加)
  太陽樓お台場店で開催します。
  場所はホームページで http://taiyourou.infoseek.ne.jp ご覧ください。
6.申し込み:中川 mgt-na37@cilas.net  03-3869-0315
  案内の都合で定員は20名です。申し込み先着順で受け付けさせていただきます
 
■第53回(9月)以降の予告
・9月18日:万福寺での座禅と殿ヶ谷戸庭園散策
 昨年の10月に行った座禅会をもう一度。達磨大師の面壁九年の故事から数えて千余年もの間続いてきた坐禅を、禅寺でわれら凡夫も実際に体験しましょう。臨済宗建長寺派金谷山満福寺住職 岩佐是正氏と折衝中です。
 座禅の後に散策を予定している殿ケ谷戸庭園は、崖線(ハケまたはガイセンと読むそうです)の地形を活かした立体的で比較的コンパクトな庭園。(約18,000平米、5400坪)
 紅葉邸に設けられた池を見おろす休憩スペース(屋根有・屋外)や管理所の展示室(屋内)などがあり少々の雨天なら対応できそうです。
 ごくゆっくりと庭園を鑑賞しながらひとまわり散策して1時間ないし1時間半程度というところでしょうか。季節があえば萩のトンネルや野草なども楽しめそうです。

・10月20日:松尾芭蕉記念館と深川下町史跡探訪、清澄庭園の散策と涼亭での懇親会
 キーワードは江戸深川・松尾芭蕉・清澄庭園の散策と涼亭での懇親会(芳野さんのトーク)のです。

ここ小名木北側は、深川発祥の地で慶長元年(1596)深川八郎右衛門等によって深川の開拓の出発がなされた由来ある場所です。

そして、俳聖・芭蕉が暮らしたのもこのあたりです。

江戸開府400年を「3つのお題」で一気に訪ねてみます。

 

江戸深川の発展は、明暦三年(1657)の大火後、材木商が深川の木場に移転してきたのが始まりです。

その後元禄六年(1693)に「新大橋」が、5年後の元禄十一年(1698)に永代橋が架橋され、御府内との往来が非常に便利になりました。

文化・文政の頃は材木商の分限者が名を轟かした時代です。

文化の担い手が、武士から町人に変わった時代でもあつた。

下町深川は、昔も今も「伊勢屋・稲荷・犬の糞」と言うとおり稲荷社の多い町です。

<「大江戸こぼればなし」を参照してください>

江戸・明治そして平成の時代が隣り合わせに同居している町です。

下町深川は、人生の生活を一休みしてみる場所で、ここで新しい生き方を探しやる気を起こし旅立ちます。

一時のやすむ人々の生活は、時代が変わっても今も昔も同じ所下町です。

参加の皆様が、タイムスリップを感じ気持ちと心が休まれば成功です。

ぜひ本日は、郷土を愛する仲間(継承会)がお迎えしご案内します。

一時風流人の気持ちで気楽に楽しんで下さい。

また来たくなり良かったと思ったら、今日一日になれば幸いです。

いざ、新しい発見の旅に出発です。!!

 

・11月:バス旅行(詳細未定
 
■第51回(7月22日):「コンテンツの今後と楽しみ方」の報告
 今回は経済産業省の和久田課長補佐をお迎えして「コンテンツの今後と楽しみ方」を演題に講演会が開催されました。
以下に示す奈良原理事長よりのお礼状で、開催報告にかえます。
 
拝啓
盛夏の候、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
早速ですが、この度は広実課長とのご縁で厚かましくも民間NPO団体の講演会をお願い致しておりましたところ、勤務の関係で計らずも和久田課長補佐様へご依頼する結果となり、ご多忙の中をお引き受けいただきましたこと、心から厚く御礼申し上げます。
 お蔭様で、首都圏の主要7団体からの参加者を含め40名の関係者が、貴重なお話を聞く機会が与えられました。聴衆の大半が、地域のIT普及活動メンバーでありましたので、年齢の割には知識欲、活動意欲とも旺盛で、時代の流れや要請について日頃聞けない整理された情報に接し、大変モティベートされました。
 一例として、SOHO三鷹(経済産業大臣賞受賞団体)の参加者からは、「みんなのムービー」の「駅前ビル」での活用について、早速相談を受けました。
市民の立場からしますと、個々の断片的な事象には接してもその意味を深く理解するまでには至りませんでしたので、今回のご講話は大変エキサイティングでした。
 これまでに毎月1回計50回の講演会を実施してまいりましたが、今回の様に現役第一線の担当課長補佐をお招きしてお話を聞く機会はございませんでしたので、お応えいただきましたご厚志に改めて心から御礼申し上げます。
尚、せめて交通費くらいはと用意させていただきましたが、「寄付する」とのことで、お言葉に甘えてその様にさせていただくことに致しました。
重ね重ね申し訳なく厚く御礼申し上げます。
このようなご厚志にお応えするためにも、NPOらしく社会的使命を自覚して、ますます精励してまいりますので、今後ともご指導ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願申し上げます。
この度は本当にありがとうございました。
敬具
  
【開催データ】
・講師:和久田 課長補佐(経済産業省 商務情報政策局 文化情報関連産業課)
・テーマ:コンテンツの今後と楽しみ方

・日時:7月22日(金) pm6時―7時30分

・会場:東京しごとセンター5F セミナー室

・参加者:38名

・懇親会:(講演会の後開催 18名参加)

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2.シニア情報生活アドバイザー講座

■ 「シニア情報生活アドバイザー」養成講座とは
  この講座は、高齢期の生活に密着した、情報技術(パソコンやネットワーク)の楽しい活用方法を教えることが出来る人を養成する講座です。NPO(特定非営利活動法人)「自立化支援ネットワーク」(略称IDN)は、「ニューメディア開発協会」(経済産業省の外郭団体)が認定する「シニア情報生活アドバイザー講座」の養成講座実施団体に指定されています。

■東京:36期・38期のご案内
 下記の講座の受講者を募集中です。毎回土曜日の開催です。
 知り合いのお方でご興味をお持ちの方を紹介してください。
 
第36期:2005年 8月13日(土)〜  9月10日(土) すべて土曜日
第38期:2005年 9月17日(土)〜10月15日(土) すべて土曜日

・会場:TEPIA(財団法人 機械産業記念事業団)
     港区北青山2丁目8番44号(地下鉄外苑前より徒歩4分)
 
東京での開催の詳細は下記でご覧ください
URL:http://www.npo-idn.com/senior2.htm
 
■受講感想:東風谷 美幸さん(アドバイザー第34期生)
「36歳なのですが、現在シニアの方々へパソコンのアドバイスをする仕事に就いています。
受講資格に年齢が満たないのですが、勉強したいと思います。受講させていただけますか?」
これが、最初にIDNへお送りした受講申込の内容です。
奈良原理事長直々にメールとお手紙をいただきまして、『「意欲」とパソコンを使っている「対象者」ということで受講可能です。』とお返事をいただいたこと、とてもうれしく今でもその追伸の書かれた手紙を大切にファイルしてあります。
受講してみると、今までさらりと流してしまった内容に対して、じっくりと勉強をすることになり、一つ一つに丁寧に説明される平田先生と國重先生のお話、教える態度や受講生への接し方、とても勉強になりました。そして、今までの仕事に対する気持ちを改めて考え直す良い機会をいただきました。
これから、「シニアドさいたま」の活動に少しでもお役に立ち、さいたま地区の皆様により一層パソコンを楽しんでいただくためのお手伝いができたらいいなと、若輩ながら大志を抱いております。
本当に受講を申し込んでよかったと思います。諸先生方、ご指導ありがとうございました。
 
■『アドバイザー第32期生勉強会』実施報告
ふれあい広場に掲載しています
 
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3.IT・PCの勉強会

 

■パソコン楽しみ隊:7月の報告

・テーマ:「ほしい情報を見つける〜検索ノウハウあれこれ」

・日時:7月30日(土)13時〜16時
・会場:中央区ハイテクセンター

・参加者:16名

 今回のPC楽しみ隊はインターネットの検索について参加者の経験やノウハウを共有するスタイルとしました。貴重な情報が次々に披露されそれぞれ得るところが大きかったと思われます。はじめての会場で、暑い中、道に迷った方もいたようですが、快適に使用できました。8月の予定は後日ご案内する予定です。
・連絡先:tyoko@inter7.jp 武居陽子さん

 

【レポート:國重 誠之さん】

 

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4.楽しくパソコンライフ」〜武兵衛の近況〜

 

■第11回:デジカメライフ (4)花火を撮ろう
 デジカメの楽しみ方について3回ほど書いてきたが、そろそろネタ品切れになってきた。そこで今回は夜空に開く花火の撮り方について。素人の意見。
この季節は各地で花火大会がある。花火の撮影は夜になるのでプロのカメラマンでも難しいという。プロは一眼レフのカメラでシャッターを開放にして、いくつもの花火を撮っている。この撮り方を多重露出とも言っている。これとて慣れないと新聞に載るような写真は、なかなか撮ることができない。


コンパクトカメラで撮るには、カメラによって違いますが、夜景モードがあればそれに設定。
フイルム感度の設定もあれば、ISO400くらいに設定(カメラぶれをなくすため)。
三脚は出来るだけ使用した方がよい。
夜のこと小さな懐中電灯も忘れずに。
デジカメはシャッター動作に遅れがあるので早めに押すことが必要。花火が上空で開いてからシャッターを押すと、せっかくのチャンスを逃してしまう。カメラによりこの時間は、ばらつきがある。液晶画面で写した画像を見ながら、どの時点で押せば花火が開いた状態で撮れるか試してみるとよい。


花火は夜空のどの辺に揚がるのかわからない。前もって大きめの画像設定をしておき広く写す。あとで花火のところをトリミングすることを勧めます。バックが黒で画像の合成もしやすい。
もう一つ、コンパクトデジカメには動画が撮れるのが多い。いくつもの花火が、夜空を飾る風景を動画で楽しむのも面白い。動画は10秒くらいの長さが良い。今夏も皆様にとって楽しい思い出がたくさん残るようにお祈りしています。

【レポート:小坂 武夫さん】

 

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5.学生,社会人の進路相談をいたします

 

高校の同窓会に出席して

 昨晩は都内のホテルで高校の同窓会が行われ、久しぶりに参加した。一番の目的は、IDN会員である須磨幸蔵さんの「ペースメーカーの父・田原淳」を少しでも多くの人に読んでもらうためである。昨年は、会場での本の販売は「前例がない」とあっさり断られたが、今年は会のほうから「会報に関連記事を書いてくれませんか」といってきた。そして16ページの会報の中の1ページを使って、写真入りで記事を掲載してくれた。


 記事の掲載の次ぎは、著書の販売が本命である。支部長や当番幹事のご協力で、会場入り口に机と椅子を用意し、壁に本の広告を貼ってくれたおかげで、本は22冊売れた。須磨さんは、全員に揮毫を書いて大サービスをしてくれた。息はピッタリである。
 購入者とのやりとりのなかには、とても面白い出来事があった。須磨さんと同じドイツ語の勉強会に参加しているという同窓の女性が現れた。須磨さんは、72歳になった今も、ドイツ語の勉強に学校に通っていたのである。


お父上が最近脳梗塞で倒れたという人も、買った。会には、大学4年の現役学生が30名くらい参加していた。そのうちの一人は一流大学の工学部を卒業してN協会のアナウンサーに合格したというのである。もはや工学部は技術系の就職という時代ではない!


この日は、隅田川の花火大会とぶつかったせいか、数人の女子学生は浴衣姿で参加していた。アナウンサー君も、N銀行に内定したという浴衣姿の女子学生さんも買ってくれた。彼らは目を輝かせて「読みますよ!」といった。


下関から参加した校長先生はじめ、同窓会長、幹事さんにもお目にかかれて、8月6日下関で行われる須磨さんの出版記念会にご出席いただけるお礼の挨拶もできた。 
同窓会は、多くの「志」を持った人々との出会いの場であり、ひと時であることがわかった一夕であった。                   ≪お知らせ≫
8月3日(水)午後1時05分からNHK教育テレビ「健康」の番組で、「ペースメーカーの父・田原淳」に関係のある「刺激伝導系」の放送があります。

【レポート:奈良原理事長】 
 

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6.C−PAK7月の報告
■7月勉強会報告
・開催日:7月14日(木)
・開催場所:千葉県高齢者生協、佐倉センター2F
・テーマ:「日常重宝している画像処理ソフトのご紹介」
・講師:利光 信爾
・内容:市販ソフト「デイジーコラージュDC−6」を使用した画像処理について説明
・出席者数:12名
         
■今後の運営についての打合せ結果
1.月例勉強会の継続(担当一巡後検討)
  ・開催:第2木曜日 14:00〜16:00
  ・講師:勉強会出席者 各自1回順番制で担当する。
  ・日程: 8月11日は各自多忙に付き中止
        9月  8日津田さん、10月13日飯塚さん
       11月10日村杉さん、12月  8日北野さん
         1月12日巳城さん、  2月   9日羽澄さん、3月9日近藤さん
2.ワークショップの新規設定
    月例勉強会と並行して、各自からの要望に応じたテーマを時間を掛けより詳しく勉強する場として設定。
    テーマは各回で公募。ある程度の費用も負担。
    第1回:講師橋本さん 日時内容等は後日ご案内     
3.C−PAK会員間交流の場設定
    3ヶ月に1回位で、参加しやすい場所、日時で情報交換、懇談の場を設ける。
4.C−PAK1周年記念オフ会の開催      
  ・日時:8/5日(金) 18:00〜
  ・場所:JR津田沼駅南横 「オリーブの木」
       (C−PAK発足時の第1回オフ会場所です)
  ・費用:3,500円位
  
 【レポート:利光 信爾さん】
 

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7.埼玉アドバイザーの会「シニアドさいたま」

■第4回例会報告 
 平成17年7月16日(土)午後、さいたま市生涯学習総合センターの講座室で開催しました。今回は現役の方も参加しやすいように土曜日開催としましたので、これまで参加されなかったメンバーも加えて総勢13名で賑やかな話し合いができました。今回は「持ち寄り講座」と称して自由に話題を提供していただきました。
 
一番手は、若手の新人、東風谷(こちや)美幸さんの”Skypeの利用”。
最近流行ってきたインターネット電話のメリットと利用方法について、実演を混ぜて熱心に解説してもらった。大変興味の湧く話題。
 
当日朝、海外から帰国して駆けつけてくれた桑嶋雄二さんからは最近の活動状況とともに、NPO法人「シニア大楽」の紹介。
 
松浦さんからは、最近話題の「Googleの衛星写真サイト」の紹介があり、みんなで各地の衛星写真を楽しんだ。また、パソコン整備に関して「CDドライブのないノートパソコンにOSをインストールする方法」に関する貴重な経験談の開陳。
 
初めて参加の茶谷さんからは、パソコンには関係ないがと前置きして、ご本人がお勤めの金沢工業大学をご紹介いただいた。何しろ今一番元気な地方大学として、国内は勿論、海外からも注目を受けているそうで、そのユニークな教育方針と活動について語っていただいた。パソコンよりも大事な若者の教育の問題として認識を新たにしました。
 
大山さんからはスパムメール対策の問題提起があり、この分野に詳しい中村さんから、メールの「プロパティ」の「詳細」からメールのヘッダー情報を読み取り、フィルターにかけるとか、経由するプロバイダーに配信停止を依頼するなどの方法があるとの解説あり。
 
最後は、恒例の懇親会。新しいメンバーや久しぶりのメンバーを加えて大いに盛り上がりました。
【レポート:第19期 白瀧康次さん】
 
当会の活動の一端を下記ポータルサイトでご覧下さい。
http://blog.goo.ne.jp/seniad_saitama
 

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8.IDN会員募集のご案内

 

■ IDN会員募集中
NPO(特定非営利活動法人)自立化(相互)支援ネットワークでは、正会員と賛助会員を募集しています。
*会員の方々には、会員の活動状況や情報を掲載した機関誌を、年4回発行し配布いたします。
*会員の方々には、各プログラムの割引が適用されます。
*入会金及び年会費については「入会を考えている方に」を参考にして下さい。
*詳しいことをお知りになりたい方は、eメールで、事務局までお問い合わせください。


■入会を考えている方に(再掲)
  会員になるには,自分の意思(Will)がなんといっても大切です。少なくとも何のために入会しようとしているのか,目的を決めて入るのが賢明です。

  入会の手続きとしては,入会申込書と,入会金の支払いが必要になります。会員には,正会員(主体的に活動を行う会員で,総会の議決権を有する会員)と賛助会員(団体の主旨に賛同し,直接、間接時間の許す範囲内で活動する会員)の二つのタイプがあります。どちらの会員になるかは,やはり自分の意思で決めて下さい。

会費には入会金と年会費とがあります。
入会金は正会員が1万円,賛助会員が千円です。
年会費の方は,正会員が年間一口1万円,賛助会員が一口千円です。
年会費を何口にするかも,ご自身の意思で決定して下さい。

 メール送信先:<
mailto:idn@npo-idn.com>
 ホームページ:
http://www.npo-idn.com/

 

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9.海外旅行体験話クラブ

 

■再開第2回開催報告

テーマ1:「海外ゴルフツアーと番外体験談」丸岡将泰
テーマ2:「世界最大の回教徒の国インドネシア人のロマン」羽澄 勝
 
7月2日(土)再会第2回目の「海外旅行体験話クラブ」が開催されました。
今回は丸岡将泰さんの「海外ゴルフツアーと番外体験談」と、羽澄 勝さんの「世界最大の回教徒の国インドネシア人のロマン」が発表されましたので、ご紹介いたします。次回は9月に開催予定です。


海外ゴルフツアーと番外体験談:丸岡将泰
 最初に、丸岡さんが海外旅行に出かけられた一覧表(プリント)を基に、各国(アメリカ・シンガポール・スペイン・アルゼンチンなど)での珍しい話や美味しいワインの話、更には失敗談まで飛び出した楽しいスタートとなりました。今回は特に、ハワイとオーストラリアでのゴルフ体験を中心にお話下くださいました。
 2001年から5年続けて、毎年自治会内のゴルフ同好会仲間と、一月の寒い日本を抜け出し平均気温22度のハワイでゴルフを楽しんでいるそうです。今年は「ハワイ・パールオープン」の会場Pearl  Country  Clubで、大会1週間前にプレーし、競技会用に仕立てられたラフの厳しさを経験されました。また、Kapolei  Golf  Courseなどは、郊外の高級住宅地の中にあり、草花や池がきれいに配置された、とても美しいコースでプレイを楽しまれました。


 昨年10月には、オーストラリアの友人の企画で、9日間のゴルフツアーを楽しみました。が、ケアンズ空港でいきなりアクシデント! 持参したゴルフシューズの僅かな土汚れにクレームがつけられ、その場で靴の消毒を受けたのでした。ゴルフは、「Links  Golf  Club 」「Hope  Island  Golf  Club」(ゴールドコースト)「The  Lakes  Golf  Club」(シドニー)でプレーされました。

 コースはハワイ同様小鳥たちが周りをちょこちょこ歩き、多くの草花が歓迎してくれましたが、ある時、同僚がブッシュに打ち込むと、巣を襲われたと思った親鳥に耳脇を嘴で突かれ思わぬ怪我にあってしまいました。その後もしつこく追いかけてくる親鳥に執念を感じられたようです。

 プレーは日本のルールとは違い厳しい上に(ボールが打てなければアンプレアブルかロスト宣言しペナルティを払う)、難しいコース(左右はブッシュ、グリーンは堅く周りが低く下がっていてすぐに大きくこぼれる始末!)だったようです。

 

*丸岡 将泰さんの発表の一端をメルマガIDN第79号のふれあい広場に掲載しています


世界最大の回教徒の国インドネシア人のロマン:羽澄 勝
 羽澄さんは、仕事の関係で、インドネシアの各地方(島)に多く足を運ばれ、その先々で特有な文化を紹介していただきました。その中でも特にロンボク島のLingsar寺院について熱く語っていただきました。このLingsar寺院は1714年バリ王朝時代に、バリ人(ヒンズー教)とイスラム教徒が、宗教の融和を願って建立した寺院で、ヒンズー教・イスラム教・キリスト教・仏教・古来原始宗教という世界でも例を見ない5つの宗教を同時に祀る寺院を写真や地図を交えてご説明くださいました。


 また、インドネシアの民族楽器である「ササンド」(メルマガバックナンバーに写真掲載)についても詳しくご説明してくださると共に、その楽器の実物までも持参していただき、参加したメンバーは興奮して話に聞き入りました。もともとは、娘さんの夏休みの課題である「弦楽器のルーツ」を調べに付き添って、浜松市の楽器博物館を訪れたとき偶然目に止まったのが、インドネシア人と共にはるかアフリカ南端に位置するマダガスカル島まで渡ったという「ササンド」という楽器です。

 

 その後、仕事で現地インドネシア政府の技術者と共に、アタンブアからクパンへ戻る途中(悪路と治安の悪い町を通るといった緊張の連続の中)休憩のために立ち寄ったホテルに何気なく飾ってあったのが、なんと浜松市の楽器博物館で見た「ササンド」だったのです。羽澄さんは、是非この楽器がほしいと現地の人に交渉したところ、翌日5000円で手に入れることが出来たそうです(現地の年収が3万円というから、相当のお値段…)。「ササンド」はイメージでいうと水芭蕉のような形です。ヤシの葉っぱに覆われ(開閉可能)、芯の部分に弦が張られていました。

 この他、「トイレットペーパーで文化の進行が判る」「インドネシアはどこかの国と違って、日本に対し批判めいたことは決してしていない」といった話で盛り上がりました。

 

羽澄 勝さんの発表の写真などホームページ「熟年共和国」でご覧になれます

URL: http://jukunen.at,infoseek.jp

 

*これまでの開催状況をIDNのホームページよりご覧いただけます

 

■再開にあたってのコーディネーターのメッセージ(再掲)

「海外旅行体験話クラブ」のコーディネイトをしております、伊藤政弘と申します。
  しばらくの間、お休みをしていたクラブですが、本年3月より再開の運びとなりましたのでお知らせいたします。このクラブは、海外旅行(海外滞在)で経験した貴重なお話を、写真や資料、ビデオなどを加えながら楽しくお喋りしていただくクラブです。肩の凝らない楽しいクラブですので、海外旅行に興味のある方もない方も、ぜひ一度のぞきに来て下さい。ご参加お待ち申し上げます!

 

【海外旅行体験話クラブの趣旨】
◇海外旅行者の目で見た、外国の習慣・文化・地理などを、楽しく発表し学習します。
◇海外旅行をした際のハプニング・失敗談・発見・感動したことなどを共有します。
◇日本と外国の習慣(考え方)・文化の違いなどを比較しながら社会の学習をします。
◇珍しい体験をされた方の実話や動機、その後の人生観などを共有します。
◇楽しかった「観光ツアー」や「オプショナルツアー」などの情報交換を共有します。
◇色々な生き方があることを学習し、自立した人生へのヒントを探ります。

 

【参加申し込み先など:コーディネータの伊藤政弘さん ma-itou@bd5.so-net.ne.jp

 

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10.会員のホームページの紹介 

 

■羽澄 勝さん(アドバイザー第15期生)

・ 開設:2003年2月11日
・ページタイトル:熟年共和国 
・ URL http://jukunen.at,infoseek.jp
 
 開設してからそろそろ2年半になります。前々からホームページを開設したいなと思っていましたが、これと言った知識もなく、息子や娘に聞いても非常に不親切で仕方なく、先ずは図書館そして古本やでそれらしき参考書を手に入れ、見様見真似でヤフーとリコス(その後インフォシークと合併)の無料のホームページを開設し、現在は表題のアドレス一本に絞りました。

 我々アナログ仲間と違わず最初の頃は、人生の峠を越え、『これからどう生きるべきかなんて』、我ながら相当な力みを感じながらスタートしました。その様な訳で、マダマダ元気な熟年集団『熟年パワー自治区』、なんでも良いから興味を持とうと『WaiWai自治区』、これまでもこれからも海外との接点そのものがわが人生と言う気持ちもあり『海外基地』三つのテーマで運営しています。今後も肩の力は抜きつつも、同じテーマで維持してゆきたいと考えています。

  IDNメルマガでは35号(2003年9月15日発信)から12回にわたってアジアのお話を掲載させて頂き、又先般7月2日開催の【第2回海外旅行体験話クラブ】では『インドネシアの民族楽器のロマン』の話をする機会を得ました。これらの内容も我がホームページにリバイスして掲載しています。

 今後はIDNの皆さんの貴重な体験、【海外旅行体験話クラブ】の皆さんのお話なども掲載出来れば良いなと思っています。
 終わりに、みなさんも肩のこらない【海外旅行体験話クラブ】に是非ジョインして楽しく語り合いましよう! 
 

■ブログもOK 自薦・他薦をお願いします

 メルマガIDN第69号(2月15日発行)よりホームページの紹介を開始しました。今回までに5名の方のページと「シニアドさいたま」のページを紹介しました。遠慮しないでどうぞ手を上げてください。以下に趣旨を再掲いたします。

 会員のホームページを紹介するコーナーを設けます。会員の顔をもっと見えやすくすることが主な目的です。会員相互の交流のきっかけになればと期待します。ご希望のあった方から順次紹介します。簡単な紹介で結構ですから下記あてにご連絡ください。メルマガIDNで紹介したホームページのURLをIDNのホームページに紹介し、リンク集を作ります。

申し込み先:<mailto:merumaga-idn@npo-idn.com>

 

これまでに登場した方のURLと紹介文をIDNのホームページでご覧になれます

http://www.npo-idn.com/

 

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11.連載「大江戸こぼればなし」 飯塚 渉さん(アドバイザー第20期生)

 

■連載第9回:第一章 江戸の名物 〜その12 伊勢屋   その13 稲荷

その12 伊勢屋

 江戸に「伊勢屋」を名乗る店が多かった、というのは有名な話ですが、屋号の由来は出身地「伊勢」によるもので、江戸開府と同時に伊勢商人が江戸に続々と出店し、「伊勢屋」の屋号を掲げたのです。伊勢は古代末から中世には既に貨幣流通があり、南北朝時代から遠隔地商業も発達していた地域でした。 戦国末期、近江の武将 蒲生氏郷(1556〜1595年)が伊勢松坂に築城(1588年)すると、近江商人がここに移って商法を伝え、伊勢(松坂)商人勃興の礎となります。

 

 江戸開府後は伊勢(松坂)の本店から優秀な番頭・手代を江戸店へ派遣して支配人とする「江戸店(たな)持ち」方式で、郷里の産物である茶や松坂木綿、その他様々な物資を商って三井、富山、伊豆蔵、竹川、長谷川など、多数の富商を生んだ。 江戸店の従業員は伊勢本店経験者か伊勢出身者、又は伊勢に何らかの縁ある者が殆どで、分・支店や暖簾分け、独立開業する時の屋号は、いきおい「伊勢屋」とするものが多くなったものと考えられます。新興都市江戸への進出が早かった分、都市経済の成長に伴い伊勢商人の細胞分裂的展開も加速したのではないでしょうか。

 

 江戸の主な問屋の数と屋号を業種ごとにリスト化した文化十年(1813年)の「江戸十組仲間名前」、「十組株帳」によると、水油仲買85軒のうち最も多い屋号が伊勢屋で17軒、紙問屋47軒のうち同じく10軒となっています。質屋に伊勢屋が多かったとか、吝嗇・強欲の代名詞でもあったとの俗説(落語など)は、むしろ、商才に長けていたことの証しとも考えられます。各業種の卸問屋、仲買、小売業まで大小合わせると、或る時期には江戸で最多の屋号だったのかもしれません。

 

 伊勢系の屋号の現状はどうでしょうか。iタウンページ(東京都)登録の「伊勢屋」は221軒、他に「伊勢元」など「伊勢○」というのが92軒、松坂屋が152軒です。他国名を冠した屋号では他に三河屋244軒、越後屋238軒が健闘していますが、伊勢・松坂連合の465軒には及びません。 

 屋号・業種の相関関係では三河屋244/酒店81、越後屋238/酒店34/豆腐30、松坂屋152軒/94業種に完全分散して突出するものなし、伊勢屋221/和菓子店99/菓子製造42と、伊勢屋はなぜか菓子商が6割強を占めています。その辺の事情はまだ調べがついておりません。

 

 江戸から30里の上州の片田舎、私の生まれ故郷にも団子の旨い伊勢屋という古い和菓子屋が今でもあります。そして私の父方の祖父に伊勢松、母方の5代前に伊勢吉という名の先祖が居りますが、伊勢との関りは不明です。 思うに、「伊勢屋」は江戸の昔から今に至る400年の間、絶えることなく、誰もが知っているどこにでも有るポピュラーな屋号であり続けたことだけは確かです。 この古典的屋号はいつまで続くのか、もはや余命いくばくもないのでしょうか。昔の「伊勢屋丹治呉服店」があの「伊勢丹」となり いまや「ISETAN」です。「伊勢屋」の今後が気になります。

 

 希望的観測ですが、和菓子屋であり続ければ(漢字の)「伊勢屋」という屋号はまだ続いていくのではないでしょうか。カステラくらいなら踏みとどまれそうですが、洋菓子でも売るようになると「伊勢屋」(の屋号)が邪魔になり、フランス語店名に変わったりします。創業○○年と入った金文字の看板が似合う屋号ですが、そこまで凝らなくても せめて暖簾に「伊勢屋」を染め抜いて、団子や豆大福、くず餅、茶饅頭、桜餅、水羊羹・・・、おはぎ、お赤飯、稲荷寿司も定評でお盆やお祭りの日は特に忙しい、そんな大衆和菓子屋のままなら「伊勢屋」の屋号は今後も続くでしょう。

(参考資料・引用資料)

・「世界大百科事典 巻―2」 平凡社

・Web より、 「江戸のお買い物ガイド」 麻生 花世

     http://www5.ocn.ne.jp/~sfurrow/gensan/uneune/kaimono.html

・Web より、「iタウンページ」   http://itp.ne.jp

 

その13 稲荷

 現在、全国の神社数が約13万、このうち稲荷が約4万を占めるそうです。路地裏や里山の小さな祠、工場の片隅、ビルの屋上、個人の屋敷の稲荷まで含まれているかどうかは分かりませんが、どこにでもあって何となく親近感のある神様です。御神体が白狐、お供物が油揚げ、というのも童話的で親しみが湧きます。奉納の赤い鳥居と幟が林立して、社殿脇には絵馬が鈴なり、子供の遊び場だったお稲荷さんの佇まいは、祭りや縁日の記憶と共に忘れ得ぬ昔日の原風景です。

 

 江戸時代、八百八町と言われた江戸各町内には必ず稲荷があり、『江戸の夕栄』という書物では、なんと、「本所・深川辺にては一地面に必ず一つ稲荷あり」と書かれています。江戸切り絵図の「日本橋北・内神田・両国浜町」では、寺社の印(赤表示)25箇所が全て○○イナリ(稲荷)です。

「小石川・谷中・本郷絵図」には『化け物稲荷』というのも載っています。(今の不忍通り沿い湯島三丁目14付近) この他にも絵図に載らない武家や商家の屋敷稲荷が多数あったのです。今でも東京のあちこちに稲荷が数多くあるのは、江戸時代が終わり広大な武家・大名屋敷、商家の跡地に稲荷が残ったり、動座して町に溶け込んだもの、といわれています。

 

 稲荷信仰の起源は大変に古く、元々は、農耕的性格の強い「田の神」信仰の中で、鳴き声や行動、繁殖力など狐の独特な挙措習性が農民に或る神秘的な印象を与え、狐は「田の神の使い」、つまり、稲作の守護神「稲荷神」の使令とされるようになりました。 その後、真言密教や道教との習合、行者・修験者・巫女などの狐霊憑(これいひょうい)依託宣や解説・宣伝なども加わり、稲荷信仰は各地に広がりながら、次第に「狐」(の神秘性)そのものに対する信仰の色彩を帯びていきました。 

 

 時代が下がるにつれて産業が興り商業が活発化すると、稲荷は農業だけでなく産業全体の殖産興業神、商業神にもなり、そして、一番身近な神として鎮守的性格が強くなって、江戸の大問題であった火事の神として狐が咥える宝珠が火炎の玉と解釈されたり、初午の祭りの隆盛と共に子供の守り神として痘瘡の神ともなっていきます。この頃はまだ、人智及ばぬことが多く、ほぼ全ての人々が「物の怪」や「魔魅妖魔」の存在とその神通力を固く信じて畏れる時代だったのです。

 

 18世紀後半以後には、安永元年(1772年)に老中となった田沼意次(1719年〜1788年)の稲荷信仰が評判になり、授福開運の神として武家や町屋の商人も勧請して江戸中に広まりました。江戸時代末期には「翁稲荷」、「三囲(みめぐり)稲荷」、「太郎稲荷」、「妻恋稲荷」、「真崎稲荷」、「瘡守(かさもり)稲荷=笠森稲荷」などが当時の流行神として人気を集めました。初午は江戸中の稲荷が一斉に祭りを行ったのでその賑やかさは格別だったようです。お稲荷さんの正式名は「正一位稲荷大明神」。関八州の稲荷本社が王子稲荷、全国総元締めは京都伏見稲荷です。 

 

 神格といい、総元締めといい、ご神体の白狐といい、由緒正しい高貴な神様の風格ですが怖さもあります。祠の中の白狐は、「お座り」の姿勢で太い尻尾を直立させ、深く裂けた真っ赤な口に巻物や宝珠を咥え、目尻の吊り上った金色の細い目でぬかずく者を睥睨しています。 一心不乱に祈るうちにいつしか原始の幽界を彷徨い怪しい幻覚と妖気に包まれて、前後不覚の内に狐霊が乗り移る・・・、そんな気がしませんか?  えっ、しない?  「いまどき子供だましのような戯言は笑止千万 片腹痛い」とおっしゃいますか。まあまあ、そう言っては身も蓋もありませんから、ここはひとつ江戸っ子の洒落気分、せめて “狐につままれたような顔” で鳥居を後にしましょうよ。

 

(参考資料・引用資料)

・「世界大百科事典 巻―2」 『稲荷信仰』 (堀 一郎)  平凡社

・Web より、高砂屋浦舟 著 「江戸の夕栄」 大正11年4月18日発行

   (著作兼発行者)鹿島満兵衛  (発行所)紅葉堂書房

    http://csx.jp/~amizako/edonoyuubae.txt

・Web より、「稲荷信仰」 http://www.tabiken.com/history/doc/B/B113L200.HTM          

・Web より、「江戸のつれづれ」所収 『稲荷社など』

http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Suzuran/2729/inari.htm

・「金鱗堂尾張屋板切り絵図 嘉永三年新刻 安政六年再板」

・「『半七捕物帳』大江戸歳時記」  今井金吾 著  ちくま文庫

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第一章「江戸の名物」は今回で終了です。 次回からは第二章「江戸の情景」と題して、これまでの拙文の口直しに、著名作家の時代小説から、感興をそそるくだりや秀逸の場面描写、江戸の風物などを選んで、そのまま抜粋・引用させていただきます。 

紙面の都合上、余白や改行は原作通りにはなりませんのでご了承ください。

 

*「大江戸こぼればなし」の過去の連載を下記からご覧になれます

  http://www.npo-idn.com/ 

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12.連載「莫妄想」 井出 昭一さん
 
■連載第5回 陶磁展花盛り(上)
 東博の桜が終わりを告げる頃、東京では、別の花が一斉に咲きだしました。別の花とは、陶磁の展覧会です。陶磁の展覧会が各美術館で次々と開催され、まさに“陶磁展花盛り”という状況でした。ことしの5月以降、現在まで、東博以外の美術館で開かれた陶磁の展覧会は10ヶ所近くになります。見学した順に辿ってみましょう。
(注:以下、文中の●は国宝、◎は重要文化財、○は重要美術品とします)
 
(1)出光美術館…テーマをきめて東洋陶磁展を継続して開催
 まず、5月3日、丸の内の出光美術館に行きました。ここでは『古唐津』『中国陶磁のかがやき展』『古九谷』と昨年来、陶磁の展覧会を継続して開催しているので、やきものファンにとっては、見逃せないところです。今回は『茶陶の源流…和のうつわ誕生…』というテーマで、古代の猿投窯から、中世の渥美窯、常滑窯、桃山の信楽窯、備前窯の焼き締め陶器、美濃の志野、織部、黄瀬戸、さらに楽代々の茶碗、江戸時代の光悦、仁清、乾山の京焼にいたるまで、各時代を代表するものを一堂に展示して、茶陶の流れを一覧できる見事な企画でした。

 当館を代表する仁清の◎「色絵芥子文茶壷」は当然のこと、●「秋草文壷・渥美窯」(慶應義塾蔵)、◎「樹木文壷・珠洲窯」、尾形乾山の◎「呉須金銀彩松波文蓋物」、本阿弥光悦の○「赤楽兎文香合」などの名品が並ぶという壮観なものでした。
 館内には谷口吉郎設計の茶室「朝夕菴」(ちょうせきあん)があり、その横には皇居の緑が一望できる休憩所もあり、給茶器が設けられているので自由にくつろぐこともできます。さらに縄文土器から江戸時代にいたる日本の主要な陶磁器の陶片を集めた陶片資料室もありますので、陶磁の勉強には最適の美術館でもあります。
 
(2)根津美術館…質量随一の“茶陶・茶道具”美術館
 5月20日には青山の根津美術館の『唐物茶入と瀬戸茶入』を見学しました。これまでも茶道具に関する充実した企画展を継続して開催してきましたが、今回は、唐物茶入が70点と瀬戸・薩摩・備前などの国焼茶入が30数点と全国の美術館から集めた茶入が一堂に会した感じの展覧会でした。
 ここは、初代根津嘉一郎(青山)が収集した茶道具、世界的に著名な中国商周時代の青銅器、仏教美術などその蔵品は7千点余りに及び、そのうち国宝7点、重要文化財84点、重要美術品96点と、まさに質量共に極めて充実し内容豊かな美術館です。
 根津美術館が誇る優品としては、●「那智瀧図」、尾形光琳の●「燕子花図屏風」をはじめ、伝牧谿筆の●「漁村夕照図」、●伝李安忠筆「鶉図」など宋元の絵画や墨跡、◎「青磁筍花生」や◎「青磁筒花生 銘大内筒」、永正銘の「古蘆屋松梅文真形霰釜」、◎「松屋肩衝茶入」、「黄瀬戸宝珠香合」、青井戸の名碗◎「柴田井戸」、「高麗茶碗 銘蓑虫」などのほか、仏教美術も内容の豊かなことで知られています。
 山の手線内の都心にありながら、閑静な庭園内には4棟の茶室が点在し、8席の茶席(弘仁亭・無事庵、一樹庵・披錦斎、斑鳩庵・清溪亭、閑中庵・牛部屋)は、それぞれ異なった趣があります。永年にわたり、11月3日(文化の日)に弘仁亭、一樹庵、斑鳩庵の3席で茶会(全慶應茶会)を開いてきましたので、美術館・庭園・茶席とも最もなじみ深い美術館です。来年4月以降は改築のため3年間も閉鎖されるそうで寂しくなります。
 
(3)五島美術館…名碗を網羅して展示
 6月5日には五島美術館に行きました。世田谷・上野毛の閑静な住宅街の中にある美術館で、昭和35年の開館以来、かよい続けている美術館のひとつです。東京急行電鉄の会長・五島慶太が収集した●「源氏物語絵巻」、●「紫式部日記絵巻」など日本と東洋の古美術品を所蔵しています。吉田五十八が設計した建物で、上野の日本芸術院、奈良の大和文華館と同様に日本的意匠を充分とり入れた趣あるものです。武蔵野の雑木林が多摩川に向って傾斜する台地にあって、約5000坪の庭園内には茶室「富士見亭」もあり、紅葉のころ茶室からの景観は素晴らしいの一語です。ここでは特別展『茶の湯・名碗…新たなる江戸の美意識…』を拝見しました。
 これは平成14年に開催された特別展『茶の湯・名碗…茶碗に花開く桃山時代の美…』の続編ともいうべきもので、両者合わせてみると、名碗が殆ど出揃ったといえるほど充実したものでした。根津美術館のほうは茶入が一堂に会したのに対し、こちらは高麗茶碗と和もの茶碗の優品が一堂に会したものといえそうです。
 
(4)松岡美術館…新橋から白金台へ移転して様変わり
 6月12日。6月にしては珍しく真夏の日差しを感じるような暑い日、余り期待もしないで松岡美術館を訪れてみました。というのは、かつて新橋のビル内にあった頃の松岡美術館は、東西、古今の美術がただ並べられていたという印象が強かったのからです。ところが創立者松岡清次郎の私邸跡地に平成12年に建てられたという新美術館は様変わりしていて驚きました。各展示室には多岐にわたるコレクションがわかりやすく分野ごとに整然と展示されていました。
 1階は常設展示ということで、古代オリエント美術(展示室1)、ヘンリー・ムア、エミリオ・グレコなどの現代彫刻(展示室2)、ガンダーラ・インド彫刻(展示室3)が展示され、ロビーにはブールデルの代表作「ペネロープ」(注:東京三菱銀行本店の1階ロビーにも同じものが置かれています。)が、壁面には古代ローマの大理石彫刻「ミネルヴァ」像が展示されていました。
 私の目的はこの1階ではなく、2階で開催されている企画展「中国青花展」(青花=染付)でした。かつて新橋ビル時代、雑然とした中でひときわ輝いていた「青花龍唐草文天球壷」は、それなりに立派な単独のケ−スに収められていました。整然と並べられた青花(染付)の名品の数々に見とれているうちに暑さもすっかり忘れ、すがすがしい気分となって立ち去り難いほど気に入ってしまいました。
 
 展覧会で疲れたら、近くにある「利庵」という蕎麦屋がお勧めです。腰の利いたそばを肴に、夏は程よく冷えたビールか枡酒で疲れは一掃です。疲れが取れれば、再び元気を取り戻して東京都庭園美術館にも伺えます。
ここでは8月25日まで前衛の陶芸作家の展覧会「没後25年・八木一夫展…陶芸の冒険・オブジェと茶わん…」が開かれています。
 
ホームページでは、「莫妄想」の過去の連載をご覧になれます。写真も追加されています。

http://www.npo-idn.com/

 

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13.ふれあい広場
 
■『アドバイザー第32期生勉強会』実施報告
 関東の梅雨明け宣言が行われた7月18日、休日の夕方を利用して同期生全員(5名)が久しぶりで再会し勉強会をいたしました。今回のテーマは”無料のonline Storageサービスの実際”。

 勉強会は先ず、メンバーの一人(足立)が公開されている無料のストレージサービスの中から実際に利用してみて使い勝手の良かったサービスをまとめた「6種類の結果報告表」を叩き台にスタートしました。
サービスは大別して2パターンに分けられることが判りました。
(1)画像に特化して保存送信できるサービス
(2)画像と一般ファイルどれでも保存送信できるサービス
その中でも其々特徴があり、画像だけでは50MBの容量を利用でき、オリジナルサイズをそのまま送り、受信側もダウンロードできる大変利用しやすいサービスもある事が判りました。

 また画像と一般ファイル共用のサービスでは、無償で最高300MBもの大量保管容量が使えるサービス、一度にMAX100MBもの保存・送信が出来るサービスもありビックリ。これらは出張先や外出先での取出しにも大変便利であり、活用方法次第ではその利便性は大変大きくなることも判りました。

メンバーからは一方においてセキュリティーの面で注意も必要との経験談も出され更にこの点の研究も進めることにしました。

(注:勉強会で使ったサービス比較のレジメをご覧になりたい方にはお送りします。お名前、IDN第何期生、Mailアドレスを下記足立軍二宛ご連絡下さい。 g.adachi.0514@nifty.com )

 続いて最近利用者が多くなっている「フォトストレージビュア」についても話し合いました。最近海外旅行をされ、実際利用されたメンバー(西川氏)から、実物も回覧され感想も述べられました。コンパクトな機器なので長期間の旅行、出張の際の携帯に便利な上に、デジタル映像の保管・整理にはPCがなくても出来る等その利用性は大きなものがあることが判りました。
保管容量30GB(JPEG画像で10,000コマ)も魅力です。

終わってビールで乾杯して暑気払い。
お互いの今後の健康と再会を誓い合いました。
【レポート:足立軍二さん】

■IDNアウトドアクラブ「たかお会」/メーリングリストへのお誘い(再掲)
  IDNアウトドアクラブは自然に親しむことを通じて会員の健康維持や相互の親睦をはかることを目的として発足しIDN-ADF2003で産声をあげたばかりです。活動内容はみなさまのご意見をもとに広げていく計画です。連絡や情報交換のためにメーリングリストを開設しましたのでアウトドアに関心のある方、お気軽にご連絡ください。「お名前」、「メールアドレス」をお知らせください。メーリングリストに登録します。
なお、たかお会に加入したい方、また、活動計画にご意見ご要望がありましたら下記まで連絡ください。
連絡先:  
idn-outdoor@yahoogroups.jp

幹事:東川・國重
 
たかお会の活動状況をIDNのホームページでご覧になれます

http://www.npo-idn.com/

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■「ふれあい広場」について
皆様の近況・IDNに対する意見・催しもの案内・等など内容に制約はありません。
思わぬ出会いがあるかもしれません。
下記のメールアドレスへ自由に投稿して下さい。お待ちしています。
<
mailto:merumaga-idn@npo-idn.com>

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14.編集後記

■月下美人
 夜の8時過ぎに玄関のチャイムが鳴った。扉を少し開けると知らない女性の顔が見えた。急いでいる様子で「隣のNです」とおっしゃる。隣に住んでいながら以前に奥さんの顔を見たことがなかった。扉を開けると、右手に白い花、左手に水の入った小さな容器、両手の間に緑の大きな葉に見えるものがあり、花と容器はつながっていた。「月下美人の4つの花が同時に咲き出したのでひとつお持ちしました。ご覧になってください」という言葉で事情が飲み込めた。
 ひとまずお礼を言って、左手に花を、右手に水の入った容器をもちリビングのテーブルの上にそっと置いてから、玄関のドアを閉めた。花は蕾の状態はすでに過ぎて花が咲きはじめていた。

 月下美人という花については実物を見たこともなくほとんど知識がなかった。シニア情報アドバイザー講座の事例発表で、第2期生の堀江弘恵さんが「季節の花の写真を添えてはがきを送りましょう」という題で発表されたことがあり、そのときの花が月下美人だったことを思い出した。一夜しか咲かない花を写真に撮り、写真を画像処理して暑中見舞いのはがきに貼る手順を説明してくれた。2001年11月のことである。

 写真を撮るためにNikonFとデジカメを準備しまず最初の撮影。それから月下美人を知るためにインターネットの力を借りた。ネットの向こうには無限に情報があるのに改めて驚く。数年にわたって月下美人の花を咲かせ、写真を撮り、時系列的に生育と開花の様子を紹介している人もある。月下美人オタクとでも言おうか。

月下美人について得た知識。
 ・メキシコの熱帯雨林地帯を原産地とするサボテン科クジャクサボテン属の常緑多肉植物
・学名:Epiphyllum oxypetalum
・闇夜でも目立ち、薄明かりに浮かび上がって見える白い花
・辺りに顔を近づけると目に沁みるほどの強さの素晴らしい芳香を漂わせる
・茎のほとんどは昆布状の扁平な葉状茎になっている
・夜に咲き始め朝に一夜限りで儚く花はしぼむ(開花期:7〜11月)
 
 美しく咲きつつある真っ白な花は、デジカメが被写体として最も不得意とする対象である。花の白い色と微妙な陰影を出すのはとても難しい。しかし、デジカメのいいのは、撮ってすぐに結果を確認できることであり、今回は自宅ではパソコンに移し、拡大してすぐに確認することが出来るところである。
 
 目視で花が咲く変化を見ることは出来ないが、いつの間にか花は咲き形は大きくなってゆく。20時26分から23時17分の間にデジカメで約40枚、NikonFで数枚撮影した。
 華会の写真の現像とプリントでいつもお世話になっている写真屋に、フロッピーとフィルムを持ち込んだ。その足でアドバイザー講座に出かけ、夕方にもどるときプリントをもらった。写真屋の親父は、いつものようにプリントの段階で微妙な補正をしてくれた。心配した純白の花の陰影も思ったより良く出ている。夕方にお隣へ写真を届けた。
 
 隅田川では花火大会が行われている夏の夜に、月下美人とともに優雅なひとときを過ごすことがが出来た。朝まで花は咲き続けることもあるという説明もあり、期待しながら眠りについた。
 朝起きて月下美人を見た。昨夜はあんなに大きくしっかり咲いていた花はしぼんで、蕾のように見えた。葉状茎から花につながっている茎も力なく、ひと夜の夢が終わったのを知った。【生部】
 
写真は下記からご覧ください
 http://www15.ocn.ne.jp/~ryuss/

 

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