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                                 メルマガ IDN 第79号
                                      Inter Depending Network
                                      2005年 7月15日発行
              
                                                          
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                               このメルマガは自立化(相互)支援ネットワーク(IDN)の会員
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                                      《第79号のご案内》
 
お知らせ:IDNの事務所の電話とFAXの番号が変更になりました
 
1.ふれあい充電講演会 
 =第51回(7月22日)経済産業省の現役の課長補佐の講演「コンテンツの今後と楽しみ方」の案内
  まだ座席に余裕があります  申し込みをお待ちします
 第52回( 8月19日): 「パナソニックセンター東京」見学と「暑気払い」の予告
 =第53回( 9月):「万福寺での座禅と殿ヶ谷戸庭園散策」の予告
 =第54回(10月):「松尾芭蕉記念館と深川下町史跡探訪、清澄庭園の散策と涼亭での懇親会」予告 
 
2.シニアー情報生活アドバイザー講座
  =東京:第36期・37期・38期のご案内
  
3.IT・PC講座  
  =パソコン楽しみ隊:7月の案内
 
4.「楽しくパソコンライフ」〜武兵衛の近況〜
 =第10回:デジカメライフ(3)
 
5.学生,社会人の進路相談 
 =鬱にどう対応するか 
 
6.千葉アドバイザーの会「C−PAK」
 =7月開催の速報
 
7.アドバイザー埼玉の会「シニアドさいたま」
 =7月の案内

8.IDN会員募集のご案内 
  =入会を考えている方に(再掲) 
 
9.再開:海外旅行体験話クラブ
 =再開第2回(7月2日)の開催速報
 
10.会員のホームページの紹介
 山根正克さん(アドバイザー第27期生)
 
11.飯塚 渉さん:連載「大江戸こぼればなし」
 =連載第8回:第一章 江戸の名物 ― その10 喧嘩  その11 中っ腹
  
12.井出 昭一さん:新連載「莫妄想」 
 =新連載第4回 東博で陶磁を楽しむ
 
13.ふれあい広場
 =海外ゴルフツアーと番外体験:丸岡将泰さん 
 =第10回たかお会(7月14日)の:三浦半島自然観察ハイキングの報告
 
14.編集後記 
 =「縄文的なもの」と「弥生的なもの」
 
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お知らせ:IDNの電話とFAXの番号が変更になりました
このたびの事務所貸主の移転変更に伴い,IDN事務所の電話とファックスが下記の通り変更になりました。
変更は6月1日午前中に切り替わりました。
新電話番号:03−3358−1958
新ファックス :03−3358−1954
交換が出て,メッセージを受けつけてくれます。
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1.ふれあい充電講演会 
 
■第51回(7月22日):コンテンツの今後と楽しみ方」の案内 
 毎日を楽しく、有意義に過ごすために必要なのが「コンテンツ」。コンテンツには、映画・音楽・テレビ・アニメ・教材・・・などがあります。最近ではコンテンツがデジタル化され、コンテンツを入手する方法や楽しみ方が変化しています。
 講師が和久田 課長補佐に変更になりましたので、奈良原理事長と生部が正式のお願いと内容のご相談に行ってまいりました。シニアに対してITやPCの楽しみ方を教える役を担っている、シニア情報生活アドバイザーの方々にとっても有意義な内容になるように、お願いしました。ぜひご参加ください。
 講師が所属するの文化情報関連産業課がかかわっているコンテンツは、多岐にわたっています。今回は、コンテンツ利用者に焦点をあて、下記の(1)と(2)を中心に講演していただきます。

(1)ブロードバンド時代のデジタルコンテンツについて(今日の特徴と今後の方向)

(2)コンテンツの楽しみ方(いつでも、どこでも、ほしいときに楽しむ)

(3)コンテンツ産業の今後(ビジネスモデル、産業の育成など、問題点 など)

 

  記
・講師:和久田 課長補佐(経済産業省 商務情報政策局 文化情報関連産業課)
 *広実 郁郎課長が7月1日付けで異動になりましたので、講師が和久田課長補佐に変わります
・テーマ:コンテンツの今後と楽しみ方

・日時:7月22日(金) pm6時―7時30分

・会場:東京しごとセンター5F セミナー室

     千代田区飯田橋3−10−3 пF03−5211−2307

      (JR飯田橋駅・東口、東京メトロ飯田橋駅A2から5、6分、ホテルエドモント隣)

・会費:1,500円(一般) 1,000円(IDN会員)

・懇親会:(講演会の後任意参加)懇親会費2,500円

・申込み:中川 mgt-na37@cilas.net   03-3869-0315 

     :國重 kunis@bc.mbn.or.jp

 会場の都合で定員は51名です。 まだ席に余裕があります  申し込みをお待ちします

 

■第52回(8月19日): 「パナソニックセンター東京」見学と「暑気払い」の予告
 暑い日が続いておりますが、皆さまには元気にお過ごしでしょうか?
この暑さを吹っ飛ばそうと、今年も昨年に引き続き臨海副都心で暑気払いを催すことになりました。
併せてこの機会に「パナソニックセンター東京」の見学をして先端技術に触れてみよう、という企画です。
皆さま、お誘い合わせの上奮ってご参加下さい。
 
 
【見学】
・.日時:8月19日(金)14:50〜19:00ごろまで 
・.場所:「パナソニックセンター東京」
    (りんかい線 「国際展示場駅」徒歩2分、ゆりかもめ「有明駅」徒歩3分)
    ホームページ: http://panasonic.co.jp/center/tokyo/index.html
・スケジュール:
 14:50 集合「パナソニックセンター東京」入口
 15:00〜17:00  「パナソニックセンター東京」見学
・.参加費:500円
 
【暑気払い】
・時間:17:00〜 
・場所:検討中      
・パナソニックセンター東京見学後、任意参加(暑気払いのみの参加も可能です)
・.会費:2500円
       
・.申し込み:中川 mgt-na37@cilas.net  03-3869-0315
       懇親会参加の有無についてもご記入ください       
       案内の都合で定員は20名です。申し込み先着順で受け付けさせていただきます
 
■第53回(9月)以降の予告
・9月:万福寺での座禅と殿ヶ谷戸庭園散策
 昨年の10月に行った座禅会をもう一度。達磨大師の面壁九年の故事から数えて千余年もの間続いてきた坐禅を、禅寺でわれら凡夫も実際に体験しましょう。臨済宗建長寺派金谷山満福寺住職 岩佐是正氏と折衝中です。
 座禅の後に散策を予定している殿ケ谷戸庭園は、崖線(ハケまたはガイセンと読むそうです)の地形を活かした立体的で比較的コンパクトな庭園。(約18,000平米、5400坪)
 紅葉邸に設けられた池を見おろす休憩スペース(屋根有・屋外)や管理所の展示室(屋内)などがあり少々の雨天なら対応できそうです。
 ごくゆっくりと庭園を鑑賞しながらひとまわり散策して1時間ないし1時間半程度というところでしょうか。季節があえば萩のトンネルや野草なども楽しめそうです。


・10月:松尾芭蕉記念館と深川下町史跡探訪、清澄庭園の散策と涼亭での懇親会
 キーワードは江戸深川・松尾芭蕉・清澄庭園の散策と涼亭での懇親会(芳野さんのトーク)のです。

ここ小名木北側は、深川発祥の地で慶長元年(1596)深川八郎右衛門等によって深川の開拓の出発がなされた由来ある場所です。

そして、俳聖・芭蕉が暮らしたのもこのあたりです。

江戸開府400年を「3つのお題」で一気に訪ねてみます。

 

江戸深川の発展は、明暦三年(1657)の大火後、材木商が深川の木場に移転してきたのが始まりです。

その後元禄六年(1693)に「新大橋」が、5年後の元禄十一年(1698)に永代橋が架橋され、御府内との往来が非常に便利になりました。

文化・文政の頃は材木商の分限者が名を轟かした時代です。

文化の担い手が、武士から町人に変わった時代でもあつた。

下町深川は、昔も今も「伊勢屋・稲荷・犬の糞」と言うとおり稲荷社の多い町です。

江戸・明治そして平成の時代が隣り合わせに同居している町です。

下町深川は、人生の生活を一休みしてみる場所で、ここで新しい生き方を探しやる気を起こし旅立ちます。

一時のやすむ人々の生活は、時代が変わっても今も昔も同じ所下町です。

参加の皆様が、タイムスリップを感じ気持ちと心が休まれば成功です。

ぜひ本日は、郷土を愛する仲間(継承会)がお迎えしご案内します。

一時風流人の気持ちで気楽に楽しんで下さい。

また来たくなり良かったと思ったら、今日一日になれば幸いです。

いざ、新しい発見の旅に出発です。!!

 

・11月:バス旅行(詳細未定     
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2.シニア情報生活アドバイザー講座

■ 「シニア情報生活アドバイザー」養成講座とは
  この講座は、高齢期の生活に密着した、情報技術(パソコンやネットワーク)の楽しい活用方法を教えることが出来る人を養成する講座です。NPO(特定非営利活動法人)「自立化支援ネットワーク」(略称IDN)は、「ニューメディア開発協会」(経済産業省の外郭団体)が認定する「シニア情報生活アドバイザー講座」の養成講座実施団体に指定されています。

■東京:36期のご案内
 下記の講座の受講者を募集中です。毎回土曜日の開催です。
 知り合いのお方でご興味をお持ちの方を紹介してください。
 
第36期:2005年 8月13日(土)〜  9月10日(土) すべて土曜日
第37期:2005年 7月15日(金)〜  7月29日(金) ウイークデイ開催中
第38期:2005年 9月17日(土)〜10月15日(土) すべて土曜日

・会場:TEPIA(財団法人 機械産業記念事業団)
     港区北青山2丁目8番44号(地下鉄外苑前より徒歩4分)
 
東京での開催の詳細は下記でご覧ください
URL:http://www.npo-idn.com/senior2.htm
 
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3.IT・PCの勉強会

 

■パソコン楽しみ隊:7月の案内

・テーマ:「ほしい情報を見つける〜検索ノウハウあれこれ」

・日 時:7月30日(土)13時〜16時
・会 場:中央区ハイテクセンター
・連絡先:tyoko@inter7.jp 武居陽子さん

 

 インターネットで公開されている情報は膨大ですが

<必要な情報>や<正しい情報>を<安全>に<能率>よく

見つけるためにどのような方法を取られているでしょうか。
日ごろのみなさまの体験や工夫を失敗談もまじえてざっくばらんに披露していただき

PC楽しみ隊のノウハウ集をまとめてみたいと思います。

特に事前に準備していただく必要はありません。
後半は知りえたノウハウを実際に使って体感し、その上でさらに意見交換ができればと思います。
【レポート:國重 誠之さん】

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4.楽しくパソコンライフ」〜武兵衛の近況〜

 

■第10回:デジカメライフ(3)

 前回お花を撮るときには接写モードより、望遠で写した方が有効であることを書いた。またカメラの手ぶれを防止するためには「ISO感度」を400に設定した方が良いことを述べた。最近本屋でパソコン雑誌を読んでいたら、「ISO感度」を上げておいた方が手ぶれの影響が少ないと書いてあった。本に書いてあるのだから、このテクニックもまんざら間違いではない。私の考えと同じことが紹介されており気をよくしている。カメラによってはISO感度が1600くらいまで上げられるのがある。普通は400を限度としていただきたい。


 今回はもう一つ、カメラの手ぶれ防止策を紹介したい。一番簡単で効果があるのは頑丈な三脚を使うこと。しかし最近のスタイリッシュなコンパクトカメラに大きな三脚は似合わない。小さなカメラでも望遠倍率が大きいのがある。反面、手ぶれが起きやすい。


私の工夫
 カメラにはストラップがついています。ほとんどが手にからむくらいの長さ。このストラップを首かけの長さに取り替える。写すときには首にかけた状態で思いっきり前に伸ばす。それを両手で構えるとかなりの固定が出来る。液晶画面を見ながらシャッターを押す。一度経験すると手ぶれ防止ができるのがわかる。さて首にかける長さのストラップですが、携帯電話ショップに駆け込みましょう。色、デザインの種類が豊富にあります。あなたのカメラに新しいアクセントがつくはずです。

【レポート:小坂武夫さん】

 

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5.学生,社会人の進路相談をいたします

 

鬱にどう対応するか

何となくふさぎこんで、何かをやろうとする意欲がわかない時がある。
気がつかないでいると、こういう無気力状態が2ヶ月も3ヶ月もつづく。

(人によっては1年くらいも続く場合があるという)

この期間は一般的に不機嫌であるが、そのうちに、いつのまにかこの時期を脱すると、青空を眺めるような爽快な気分になっている自分にきがつく。人により程度の差はあっても、大なり小なりこのように気分の波に翻弄される場合がある。
 
たまたま、鬱の状態にある時の、30才くらいの青年にあって話を聞いていると、話が暗い。頭もいいし、妻子もいて、いい仕事についていて、端から見ていると幸せな環境なのに、何をそんなに不満があるのだろうかと不思議に思える。
しかし本人は、暗く悲観的なのである。
つい激励したくなる。
「そんなに恵まれていて、何でそんなに悩む必要があるのか、頑張りなさい!」と。
―ご本人にすれば、頑張りたくても頑張れない自分なのに、いくらがんばれといわれても、一体自分にどうしろというのかー
ちっとも自分の苦しい状態を分かってくれない相手に、不信を抱き、ますます落ち込んで行く。
「相互支援」といっても、これでは支援にならない。
コミュニケーションがいかに難しいか思い知らされる。
 
もやもやして、自分がどうしていいかわからないで悩んでいる人を
「そうなんだな−。どうしていいかわからないんだな−。」
相手がどうしていいか分からなくなって、落ち込んで困っている状態を一緒に自分も味わう

−自分も苦しくなる−と、いつのまにか、相手が自分で抜け道を見出している

−しばらく待たんといかんのかな−とか、新しい道を見付けるのである。
そんな気持ちの変化が訪れたとき、木々の緑が綺麗に見えたり、青空が真っ青に見えたりする。
 
鬱のことをCreative illnessという。
悩んだあとに訪れる自分自身の変化。
これは見事な変化である。

【レポート:奈良原理事長】 
 

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6.C−PAK7月の速報

C-PAKの会は毎月第2木曜日に開催。

7月は14日に開催しました。開催結果については後刻報告いたします。
 

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7.埼玉アドバイザーの会「シニアドさいたま」

■次回例会の案内
 現役の方の参加がしやすいように、下記のように土曜日開催としました
・日時:平成17年7月16日(土)13:30-17:00
・場所:さいたま市生涯学習総合センター7F講座室1
         シーノ大宮センタープラザ(大宮駅西口)
・内容:インターネット常時接続、OA完備の部屋を予約しましたので、
    ブログあれこれ、役立ち情報などフリーに交流することにしました。
    今後の進め方についても意見交換したいと思います。   
・懇親会:開催します。
 当会の活動の一端を下記ポータルサイトでご覧下さい。
 http://blog.goo.ne.jp/seniad_saitama

 【レポート:岩井正三さん】
 
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8.IDN会員募集のご案内

 

■ IDN会員募集中
NPO(特定非営利活動法人)自立化(相互)支援ネットワークでは、正会員と賛助会員を募集しています。
*会員の方々には、会員の活動状況や情報を掲載した機関誌を、年4回発行し配布いたします。
*会員の方々には、各プログラムの割引が適用されます。
*入会金及び年会費については「入会を考えている方に」を参考にして下さい。
*詳しいことをお知りになりたい方は、eメールで、事務局までお問い合わせください。


■入会を考えている方に(再掲)
  会員になるには,自分の意思(Will)がなんといっても大切です。少なくとも何のために入会しようとしているのか,目的を決めて入るのが賢明です。

  入会の手続きとしては,入会申込書と,入会金の支払いが必要になります。会員には,正会員(主体的に活動を行う会員で,総会の議決権を有する会員)と賛助会員(団体の主旨に賛同し,直接、間接時間の許す範囲内で活動する会員)の二つのタイプがあります。どちらの会員になるかは,やはり自分の意思で決めて下さい。

会費には入会金と年会費とがあります。
入会金は正会員が1万円,賛助会員が千円です。
年会費の方は,正会員が年間一口1万円,賛助会員が一口千円です。
年会費を何口にするかも,ご自身の意思で決定して下さい。

 メール送信先:<
mailto:idn@npo-idn.com>
 ホームページ:
http://www.npo-idn.com/

 

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9.海外旅行体験話クラブ

 

■再開第2回開催速報

7月2日(土)に開催されました。次号で正式の報告をいたします。

・発表者1:丸岡 将泰さん
       テーマ「海外ゴルフツアーと番外体験談」
・発表者2:羽澄 勝さん
       テーマ「世界最大の回教徒の国インドネシア人のロマン」

 

*丸岡 将泰さんの発表の一端をふれあい広場に掲載しています

*これまでの開催状況をIDNのホームページよりごらんいただけます

 

■再開にあたってのコーディネーターのメッセージ(再掲)

「海外旅行体験話クラブ」のコーディネイトをしております、伊藤政弘と申します。
  しばらくの間、お休みをしていたクラブですが、本年3月より再開の運びとなりましたのでお知らせいたします。このクラブは、海外旅行(海外滞在)で経験した貴重なお話を、写真や資料、ビデオなどを加えながら楽しくお喋りしていただくクラブです。肩の凝らない楽しいクラブですので、海外旅行に興味のある方もない方も、ぜひ一度のぞきに来て下さい。ご参加お待ち申し上げます!

 

【海外旅行体験話クラブの趣旨】
◇海外旅行者の目で見た、外国の習慣・文化・地理などを、楽しく発表し学習します。
◇海外旅行をした際のハプニング・失敗談・発見・感動したことなどを共有します。
◇日本と外国の習慣(考え方)・文化の違いなどを比較しながら社会の学習をします。
◇珍しい体験をされた方の実話や動機、その後の人生観などを共有します。
◇楽しかった「観光ツアー」や「オプショナルツアー」などの情報交換を共有します。
◇色々な生き方があることを学習し、自立した人生へのヒントを探ります。

 

【参加申し込み先など:コーディネータの伊藤政弘さん ma-itou@bd5.so-net.ne.jp

 

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10.会員のホームページの紹介 

 

山根正克さん(アドバイザー第27期生)

・開設:2004年1月17日
・URL:http://club.pep.ne.jp/~makkachan/
・きっかけ:
 他人に「ホームページ作成」を教えるには、まず自分のホームページを開設すべきだと考えました。常々、定年後はパソコン学習支援で社会貢献したいと考えていました。
 現役時代の経験や知識・技能を活かし、高齢者、障害者、小中高等学校生のパソコン学習支援等により国民の情報リテラシー

向上(e-Japan構想)に 貢献したいと思っていました。
 パソコン学習支援においてホームページ作成も必須になっていますが、私自身がホームページを作成したことがありませんでした。そこで、自分のホームページを開設し、他人に教えるノウハウを得ようと思い立ちました。
・趣旨:
 2003年2月、60歳で定年を迎えました。定年後の人生を元気で楽しく生きていくことを目標にし、自分の生き方を確認するためにホームページを立ち上げました。日々の活動を記録し、公開し、見直すことによって自らの生活を改善しようと思います。また、少しでも中高年の皆様の参考になればと思っています。(開設時の挨拶)
 内容は「健康」「食事」「パソコン学習」「学ぶ」「集う」「楽しむ」に分類して、日々の活動を記録しています。最近は加齢のためか、「健康」に関する事項が多くなっています。
  

■ブログもOK 自薦・他薦をお願いします

 メルマガIDN第69号(2月15日発行)よりホームページの紹介を開始しました。今回までに5名の方のページと「シニアドさいたま」のページを紹介しました。遠慮しないでどうぞ手を上げてください。以下に趣旨を再掲いたします。

 会員のホームページを紹介するコーナーを設けます。会員の顔をもっと見えやすくすることが主な目的です。会員相互の交流のきっかけになればと期待します。ご希望のあった方から順次紹介します。簡単な紹介で結構ですから下記あてにご連絡ください。メルマガIDNで紹介したホームページのURLをIDNのホームページに紹介し、リンク集を作ります。

申し込み先:<mailto:merumaga-idn@npo-idn.com>

 

これまでに登場した方のURLと紹介文をIDNのホームページでご覧になれます

http://www.npo-idn.com/

 

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11.連載「大江戸こぼればなし」 飯塚 渉さん(アドバイザー第20期生)

 

■連載第8回:第一章 江戸の名物 〜その10 喧嘩  その11 中っ腹
その10 喧嘩

 「火事」と並んで江戸の華とされた「喧嘩」。いまさら代表的事例の紙上再演では気が利きません。喧嘩について「都市民族学」の視点から論考した大変興味深い資料の内容をご紹介しながら、江戸の喧嘩の何たるかを見てみましょう。人間の醜態とも思える喧嘩沙汰が「名物」になる所以とその根底にある江戸っ子の美学が見えて、江戸のイメージが一層鮮明になると思います。
 (「」内は資料からの引用ですが、引用部分・その他の部分ともに、紙幅の関係で原文の字句や順序の修整・加工及び内容の抜粋・要約・編集等を加えています。)
 
 著者はまず、動物(行動)学の個体本能から江戸の喧嘩の根源を説き起こします。
「例えば十羽の鶏の群れに一握りの穀粒を投げてやると、鶏たちの間には一種の争いが起きる。一羽が他の鶏に対して威嚇の姿勢を示したり、嘴で突いたりする。その争いの結果、強い順番に餌を啄ばむ一つの『秩序』が形成されこれを『つつきの順位』という。順位制の出来た群れは、ある期間別々に隔離して再び一緒にしても、大した混乱もなく 同じ順位制によって行動する。」
 
 この『順位制』は、動物を単なる『群れ』から『社会』へ転化させる契機であり、サル社会にも存在することや人間にも様々な形で作用している論考も引き、「集団の秩序が形成されるには、ある種の順位確定手続きが必要で、それには何らかの争いが介入する」ことを説明する。続いて、互いに許容出来る物理的・空間的距離の問題(『なわばり性』)を取り上げ、人も動物も個体間距離が或る一定以下になるとストレスを感じる本能を指摘、結局、人間の喧嘩も 『順位の争い』と『なわばり性』という動物学的な本能(の摩擦)が根源、とする見解を、最初の前提として示します。
 
 そして、喧嘩が発生する環境というのは、都市のように互いに見知らぬ者同士が雑然と混じり合い密集しているような空間であって、同じ都市でも定着度の高い住宅地などでは喧嘩は滅多に起こらないが、見知らぬ同士が相互の関係を明確化する必要がある場面で起き易い実情を述べる。 
 つまり、諸国人間、種々の人が入り混じって自由に雑居し、順位関係が定かでなく、人口移動が激しく、一旦定まった順位さえも一時的であるような社会、当時の江戸はまさにその典型であって、喧嘩や争いの基盤は十分すぎるほど揃っていたことになる。これが喧嘩の起源と環境である。
 
 次いで、江戸の喧嘩の真骨頂ともいうべき『喧嘩の美学』が、諄々且つ濃密に論じられる。
「人間の行動原理には『表』と『裏』があり、『表裏一体』で人を動かしている。『表』の争いはあくまで手続き論であり合理的かつ冷静な処理を要し、最終的には法的判断に委ねられている。反面、『裏』の原理は極めて情緒的であり、都市生活の中での喧嘩はその根拠が曖昧なものが多い。」
 その通りなのだ。足を踏んだ、いや踏まない、謝らない、江戸っ子の喧嘩は概ねそういうもので、戦果も収穫も殆ど得にならないし、時には何を争っているのかさえ分からないようなこともある。それでも喧嘩するということは、時としてそれは一種の娯楽に転化しているとも受け取れる。
 
 「こうした市井の喧嘩は、余程のことがない限り法的問題にはならないし、当事者は勿論、周囲の人達もそうした争いを『表沙汰』にすることを嫌う。従って、それを規制する為には、何らかの(『裏』の原理による)『作法』というものが自律的に工夫されなければならなかった。まず、喧嘩だ、いさかいだ、といっても、目的の為には手段を選ばず、とか、喧嘩は勝てばいい、というものではなかった。前記のとおり、喧嘩は勝敗による得失が不明確で、もともと目的合理性に欠けているから、目的より手段そのものが評価の対象になったりするのである。」
 
 市井の喧嘩における唯一の価値基準は、『きれい』、『きたない』という美学の基準であって勝敗などは二の次であったようだ。具体例を挙げよう。勝敗第一であるなら、数名で一人に圧勝することは極めて合理的な方法だ。しかし、『裏の作法』はこれを許さない。大勢で一人を叩くというのは、何よりも美的に『きたない』のである。水野十郎左衛門と播随院長兵衛との喧嘩では、勝者は明らかに水野だがその手段の『きたなさ』ゆえに、結局、英雄になったのは播随院なのである。「周りに沢山の人がいる以上、恥ずかしいことは出来ない。時に虚勢もあったが、『見られる自我』の目覚めによって『意気』、『意地』、『張り』、といった徳目が行動様式の中に組み込まれる」
 
 個人の中でこうした美的基準が強く働くと、喧嘩の当事者が最も気になる存在は見物人である。
当事者はいわば演技者であり、周囲の評価が重圧としてのしかかる。状況を如何に美的に処理するか、それが当事者の最大関心事だった。『きたなく勝つ』よりむしろ『きれいに負ける』ほうが行動様式として圧倒的に高い評価を受け、『きれいな敗北者』も衆目の見るところ最高の英雄なのである。このことは、見事な勝利を収めることが至難の業であり、強者が弱者に勝つのは当たり前、強者は勝てば憎まれ負ければ軽蔑され身の処し方が極めて難しく、 喧嘩においてむしろ弱者の方に『歩』があった。だから、勝敗を度外視して弱者が『意気』で強者に挑んだのである。
 
 喧嘩の手法にも美学があった。「直接的な暴力行為に先行して、まず口論で勝ちを制することが望ましいのである。武闘より文闘であり、喧嘩の場合にはそれは『啖呵』の形をとる。当意即妙に悪口の限りを尽くす『レトリック』、それがまず要求されたのだ。わだかまっていた気持ちを吐き出す、或いは言いたい放題を言ってしまう、『啖呵』は心理学的には一種のカタルシスである」江戸っ子の心意気は分かるにしても、見事なレトリックを駆使する能力まで果たして有ったのだろうか。どうやら、スキルアップには熱心だったようだ。そのテキストは芝居だったそうだ。
 
 絶妙の啖呵を切りたくても現実には易々と出来るものではない。もどかしい気分の解消と手本になったのが芝居の中の名台詞・名調子であったという。芝居の主人公が澱みなく吐く悪態で心理的代償満足を得、それを覚えて喧嘩の場面に応用するなど、現実生活と演劇の世界との間に相互干渉があって、「芝居が喧嘩の台詞から作法に至る美学を民衆に教え、また民衆の生活を美的に昇華する役割を芝居が担った」のである。

 喧嘩の美学が多分に芝居的であり、見物人の存在と衆目の評価を最も気にしたことからも、喧嘩自体が任侠の色彩を帯びた一種の芝居(演技)とも云えるし、主客双方にとって ある意味で娯楽の要素を含んでいたように思えるのである。 
 
 さて、始めた喧嘩をどう終熄させるかが次の問題である。ここにも『裏』の作法=美学が存在した。
「都市の人間は喧嘩という状況に投げ込まれても、自分の力でそれを処理することは難しかった。とりわけ、世間の期待するような美的基準を満たすなど、大部分の庶民には余りにも荷が重過ぎ、行きがかりで喧嘩を始めはしたものの、その後始末は手に余るのが普通であった」 「要するに喧嘩は仲裁を必要とするのである。甲乙双方の『顔を立てて』収める調停能力の優れた第三者の登場が必要だった」実際、仲裁人が居そうな所で始める喧嘩の例は多かったのである。
 
 「第三者とはどんな人物だったのだろうか。『表』の係争なら司法当局であるが、『裏』の第三者は『遊侠の徒』、『男伊達』、『顔役』などといわれた男達である」 必ずしも正義の代行者ではないが、既成の権威に反発し無私・誠意の市井行動美学を実践する人間達、それを侠(きゃん)と言った。彼らは喧嘩があればそこに割って入り、進んで調停役を買って出て喧嘩を預かり、時には自ら犠牲を払ってでも完全に調停に漕ぎ着ける。 こういう存在がなければ喧嘩は収拾がつかなかった。 
 
 調停の成立で、裏の第三者は顔を売り男を売り、当事者は以後、仲裁人に頭が上がらなくなるが、それが組織的な親分・子分の関係に直結しないにしても『恩と義理』の関係が生じ、こういう事件が何遍も繰り返されているうちに、調停者は自然に周囲から信頼されて親方や親分に祭り上げられていく。仲裁人は喧嘩の頂点であり、同時に、このような存在が民衆の願望の投影とするならば、実は、『喧嘩の美学の極致』は見事な仲裁(調停)にある、ということも容易に理解できる。 
 
 都市環境、喧嘩の多さ、仲裁人の台頭、それを当てにした喧嘩の増加、仲裁人のプロ化、ツボを心得た見物人、益々流行る喧嘩は段々垢抜けていく、主客双方芝居の気分、という進化の構図だとすれば、江戸っ子が『名物』として誇示したかった真意は、喧嘩の多さよりも、案外、『喧嘩作法=美学』で江戸風に洗練された『喧嘩の型=様式美』のほうだったのではないだろうか。 
 
 原本資料では、紛争の処理ルールや美学、裏の力学などについて、現代の事象まで例に挙げて詳細且つ広範に論考を展開していますが、ここでは江戸の喧嘩に関する要旨のみ引用しました。詳細にご興味のある方は下記URLで全文をご覧いただけます。

=A4版 8ページ
(引用資料)
・「紛争の美学」−都市民族学のこころみ−  加藤 秀俊 氏 著作データベース
 発行元:(社)農山漁村文化協会 「紛争の研究」(19790525発行)掲載
    http://homepage3.nifty.com/katodb/doc/text/2943.html
 
その11 中っ腹
 
古典落語や時代小説で「中っ腹」と表現されるのは、「むかむかしている」、「心中で不愉快に思っている」、「心中に怒りを含む」心境を表す(形容動詞の)場合と、「気短かで威勢が良いこと」、「短気なさま」、「腹を立てやすい気性」などを指す(名詞の)場合とがある・・・、という辞書的説明ではつまらない。「いまいましい」、「癪に障る」、「腹立たしい」、「面白くない」、「不愉快」、その他もろもろ、心にわだかまりのマグマが鬱屈して「胸くそ悪い」、「ストレス」満タン、やや誇張すれば「火気厳禁」の状態だろうか。 血圧・脈拍・体温を測れなかったのが残念だ。
 
 幕府の典礼定まって百年もすると、攻伐戦争の為に禄を食む武士の存在は無意味になり、泰平に慣れた武家は無事に安んじ紀綱も緩み、惰弱の気風が蔓延する。礼儀三千威儀三百と体面・格式のみは厳然と課したままの封建制度と身分・階級社会は益々矛盾と弊害を募らせてゆく。
 重商主義、金権腐敗、財政難、飢饉・・・、、屋台骨の制度疲労とシステム障害が進むにつれ何かにつけて “ワリを食う” ことの多い庶民が生きていくには、あらゆることに辛抱と忍耐が必要だった。 我慢の奥底の灰の中には、反骨と意地の火種が消えることなく埋もれていたと思われる。
 
 土着生産者である農民には強訴・一揆・逃散の強行手段もあるが、土地家屋を持たぬ諸国人寄り合い所帯、非生産者の江戸庶民の場合、武士が溢れる市中での暮らしは、官令に縛られ本音を吐露する術もなく、風刺が先鋭化する狂歌・川柳に喝采を送り溜飲を下げる位が関の山であろう。 
 生き馬の目を抜く新興都市生活も芯が疲れる筈である。寺社参り・信心、四季のささやかな物見遊山、芝居・寄席見物、祭礼、時候のしきたりや祝事など、束の間の非日常をせめてもの『気散じ』とし、子の成長や一家の小さな幸せを喜びながら、腹の虫をなだめ治めて心を癒し、精神衛生を図る。 こうして『臨界点』到達を回避しながら、辛うじて『中っ腹』のところで歯止めをかけていたのかもしれない。 現代都市サラリーマンの無党派層の心理も、これに近いのではないだろうか。
 
(引用資料)
・「広辞苑」 第二版  岩波書店
・「大辞林」 第二版  三省堂 

 

「大江戸こぼればなし」の過去の連載を下記からご覧になれます

http://www.npo-idn.com/

 
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12.連載「莫妄想」 井出 昭一さん
 
■連載第4回 東博で陶磁を楽しむ

 東博ボランティアのなかで陶磁の好きな人が集まって「陶磁エリアガイド」を行っています。毎週土曜日の午後2時30分から30〜40分程度、東博の本館1階の13室(陶磁展示室)で、難しいことばを使わずに分かり易く一般初心者向けに解説しようとするものです。ここには江戸と安土桃山時代に焼かれたおよそ40件の陶磁の名品が展示されています。

 

 昨年9月1日のリニューアル前には、陶磁は現在の彫刻〔仏像〕が展示されている部屋(11室)全部を使って約80件の陶磁が展示されていました。単純に比較すると、陶磁の展示スペースが狭くなって、展示件数も減ったかのように見えますが、東博で陶磁の展示されている部屋はこの13室のみではありません。

 現在、東博で、陶磁が4件以上まとまって展示されている部屋あるいはスペースを調べてみますと、驚くことに全館で17ヶ所もあり、展示されている件数も400件をはるかに上回っています。〔注:数え方が難しいですが、縄文・弥生土器は除いて、須恵器以降の陶磁が展示されている場所をカウントしました。〕*別表「東博の陶磁の展示室と主な展示品」を参照。

 

 6月の某日、この“東洋陶磁の教科書”を最初から最後まですべてを見るために要する時間と歩数を計測してみました。東博の建物は大きくて複雑です。無駄を極力なくして効率よく陶磁の展示されている部屋・スペースすべてを辿ってみようとしたわけです。

 まず、正門からスタートし、まず平成館に向います。平成館は特別展の開催時は混雑していますが、開催されないときは閑散としています。入って1階を右に折れると考古展示室です。ここでは、縄文土器から始まり、江戸時代まで時代毎の発掘品が数多く展示されています。

                           

 入口には、「時代を代表する4つの名品」として、有名な国宝「秋草文壷…神奈川県川崎市南加瀬出土」(慶應義塾蔵)も一番右端のガラスのケースに展示されています。そこを過ぎると、通史展示とテーマ展示に分かれますが、通史展示では、歴史時代のなかを奈良時代、平安時代、平安末〜室町時代、安土桃山〜江戸時代とわけて、各時代を代表する陶磁が次々に現れます。また、テーマ展示としては「須恵器の展開」として壷、甕、高坏をはじめ装飾付須恵器も勢ぞろいして壮観です。

 次に連絡通路を通って本館(日本ギャラリー)に入ります。この本館1階は昨年9月のリニューアルで“分野別展示”となったところです。まず右に折れて、近代美術(絵画・彫刻)の部屋(18室)を通り抜けると19室「近代工芸」となり、ここには東博としては最も新しい陶磁の作品が並びます。

 

 さらに、1階のエントランスホ−ル、第11室(彫刻)を超えて左に曲がると冒頭の第13室の陶磁展示室になります。ついで、第15室、ここは民族資料(アイヌ・琉球)の部屋ですが、現在は特集陳列「琉球の工芸」(9/11まで)として、厨子甕、壷屋焼などが展示されています。

 ここから、逆戻りして、13室の陶磁を再度復習し、名品を横目でみながら、正面のエントランスホールから2階へあがります。

2階は、昨年のリニューアルで“時代別展示”となり、4室の「茶の美術」と8室の「安土桃山・江戸…暮らしの調度…」に陶磁が展示されています。とくに「茶の美術」では、松永耳庵寄贈の茶道具の名品が並ぶことが多く狭いながらも楽しい空間です。

 

 さらに東洋館(アジアギャラリー)まで足を延ばします。この東洋館の建物は複雑で入り組んでいて説明が難しいところですが、効率よく陶磁を見歩くために、エレベータで3階に直行します。3階では北東アジア(朝鮮)の陶磁、2階は中国陶磁です。中国は陶磁王国だけに、「南北朝〜唐時代の陶磁」と「宋〜清時代の陶磁」と二つに分かれて展示されていますが、いずれも横河コレクションの名品をみることができます。

 中2階に下りると、そこにはクメール、タイ、ベトナムなど東南アジア、西アジア(イラク、シリア、イラン)、エジプトの陶磁までが展示されています。



 以上、東博で陶磁がまとまって展示されている場所をすべて歩き、東洋館を出て出発した正門にたどり着きました。作品を見ながら、ゆっくりと歩いて時間と歩数を計測しました。なんと1時間30分、4000歩でした。スタートするときには、決して立ち止まらないようにして、機械的に測ろうとしたのですが、見事に失敗でした。なぜかと言うと、東博には、陶磁愛好家を惹きつけて立ち止まらせるような魅力的な作品が多すぎるからです。

 

 東博は日本の陶磁に関しては時代別、代表的な窯別に殆どのものが網羅されていると言っても過言ではなく、日本を除くアジアの国々の陶磁も一覧できる唯一の場所ではないでしょうか。

 したがって、東博はわが国では、まさに本物が勢ぞろいしたもっとも素晴らしい東洋陶磁の教科書といえるわけです。しかも、これらの作品は3〜5ヶ月のローテイションで陳列替えが行われていますから、絵変わりによる飽きない教科書だと思います。
 
(注)「東博の陶磁の展示室と主な展示品」については、ホームページの「莫妄想」に掲載します。ホームページでは、「莫妄想」の過去の連載をご覧になれます。

http://www.npo-idn.com/

 

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13.ふれあい広場
 
■海外ゴルフツアーと番外体験:丸岡将泰さん(賛助会員)
<ハワイで>
 私は2001年から毎年自治会内のゴルフ同好会仲間と、日本の冬・寒い時期・1月に平均気温22度のハワイでゴルフを楽しんでいる。旅行代金は格安の、4泊6日5万円以下で(食事とゴルフ代金は別)。
最初6人で始めたのが、年毎に参加希望者が増え今年は36人の大賑わいとなった。ゴルフプレーは毎年3コースを設定し、いろいろなコースを楽しんでいる。
 今年は新鋭女子プロ・横峰さくらが男子プロに混じってプレーし7位に入った競技会「ハワイ・パールオープン」の会場Pearl Country Clubで競技会の1週間前にプレーし、競技会用に仕立てられたラフの厳しさを味わった。

 また、日清カップヌードル女子選手権競技会(LPGA)として使用されるコース、郊外の高級住宅地の中にあるKapolei Golf Courseなどは、草花や池が綺麗に配置され、周囲の住宅と調和した美しいコースがプレーを楽しませてくれる。
 ハワイゴルフツアーのもう一つの楽しみは、ヨットでのサンセットクルージングやダイアモンドヘッドなどへのハイキング、ワイキキの東浜では水際から10m位の所でも浅瀬でエンゼルフィッシュなど沢山のきれいな魚と戯れることができるシュノーケリング等、いろいろゴルフから帰っての遊びが一杯待ち受けている。勿論奥様方はショッピングなども大いに楽しんでおられるようで。

<オーストラリアで>
 昨年は10月に、南半球のオーストラリアに永住権を有する友人の企画で参加者8名による9日間のゴルフツアーを楽しんだ。
初日ケアンズに到着、空港では厳しい手荷物チェックに会い持参したゴルフシューズの僅かな土汚れにクレーム、その場で靴の消毒を受けをようやく通関。現地は初春。街の中に咲く花・紫色のジャカランタ(日本の桜に相当)を、眠い目をこすりながらマイクロバスの車窓から眺めLinks Golf Clubへ直行。第1戦を交える。

 ゴルフはこの他、ゴールドコーストのHope Island Golf Club、シドニーのThe Lakes Golf Clubの3箇所で楽しんだ。いずれのコースもヨーロッパ風の素晴らしい眺めにわくわくしてスタートをする。
 ハワイ同様きれいな小鳥達が周りをチョコチョコ歩き、コース脇の池にはいろいろな色の蓮や草花が我々を歓迎してくれる。花には目もくれずブッシュに打ち込み鳥の巣に遭遇、巣を襲われたと思った親鳥がプレーヤーの耳脇を嘴で突っつき同僚は思わぬ怪我を。更にプレー中そのホールや次のホールまでも、ズーット追いかけてくる親鳥の執念を感じたハプニングにも会う。
 コースは見た目と大違い。フェアウエーはきれいに整備された平坦なコースだが、左右はブッシュに囲まれ、グリーンは砲台で堅く、波打ったようにうねり、更に周りが低く下がっていてナイスピンそばと思いきや大きく奥にこぼれている始末。
 日本のプロゴルファー達はこのようなグリーンに悩まされているのだろうと思いをはせながら悪戦苦闘をする。OBやワンペナ、6インチリプレースなどが普通の日本のローカルルールもご当地では一切無し。ボールが打てなければアンプレアブルかロストを宣言、ペナルティを払う。慣れない者には厳しいルール。かくしてこれら3コースを口角飛ばしながらのチャレンジであった。スコアーは皆さんのご想像にお任せをして。

 ゴルフ以外は、グレートバリアリーフでのアドベンチャーで珊瑚礁の中をシュノーケリング、魚達と戯れる。ゴールドコーストでは夜、街外れの国立公園(途中の道路脇を山火事が燻っていたが人家が無ければ自然の消火を待つとのこと)各自が懐中電灯で足元を照らしながら暗闇の森を歩き、洞窟の土ホタルを観察。森の木々の間から満天の星や南十字星・天の川を満喫する。昼間のシドニー湾、夜のライトに映し出されたオペラハウスなど等を堪能。
オーストラリアは自分にとって今回が2回目の旅でしたが、又新しい発見をしたオーストラリア東海岸のゴルフツアーでした。

■第10回たかお会(7月14日)の報告:三浦半島自然観察ハイキング

吉澤七重さん:紫陽花から向日葵にかわる季節に 東逗子駅〜神武寺〜鷹取山と磨崖仏〜

 ミミズだんご虫カマキリそしてクワガタなどの楽園だった。宮本先生のご説明は一万円札の原料(コウゾ)からはじまり、魏志倭人伝のチョマ、竹と笹の見分け方、打ち身腫れに効くセッコク、檜YとサワラXの見分け方等々…そして深い感謝の意を籠められた紀行句…貴重な時間と柔らかな空気そして手作りのお惣菜とアイスお抹茶とオシャベリウグイスと瞳が涼しく感じる外海への港とゆったりうごく雲…胸がいっぱいになって武兵衛様の浅草寺お天気祈願にも心から感謝をいたします。皆々様ほんとうにありがとうございました。宮本先生のおことば 真鶴は心をいやせる場所 鷹取山は羊歯の山…。

 

以下は、和散人 こと 金田和友さんの句です。 

 

ご愛嬌 鶯鳴未だ 舌足らず     

参道で 劣等生らが 聞く講義

  

おもたせの さくら茶飲みつ 桜縁起

(宮本インストラクターが酒水の滝近くで手に入れた八重桜)

 

美男?ゆえ 薮蚊の大軍 来襲す   

木も人も 対生互生 あるんだね

 

神武寺に 冨貴寺に似たる 薬師堂  

(冨貴寺は国東半島の国宝)

 

湘南に 道灌登りし 妙義山  

千年の 歴史の真下 ハイウェイ  

ふくよかに 衆生見おろす 磨崖佛

森林の オゾン総身に 浴びる幸

 
■IDNアウトドアクラブ「たかお会」/メーリングリストへのお誘い(再掲)
  IDNアウトドアクラブは自然に親しむことを通じて会員の健康維持や相互の親睦をはかることを目的として発足しIDN-ADF2003で産声をあげたばかりです。活動内容はみなさまのご意見をもとに広げていく計画です。連絡や情報交換のためにメーリングリストを開設しましたのでアウトドアに関心のある方、お気軽にご連絡ください。「お名前」、「メールアドレス」をお知らせください。メーリングリストに登録します。
なお、たかお会に加入したい方、また、活動計画にご意見ご要望がありましたら下記まで連絡ください。
連絡先:  
idn-outdoor@yahoogroups.jp

幹事:東川・國重
 
たかお会の活動状況をIDNのホームページでご覧になれます

http://www.npo-idn.com/

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■「ふれあい広場」について
皆様の近況・IDNに対する意見・催しもの案内・等など内容に制約はありません。
思わぬ出会いがあるかもしれません。
下記のメールアドレスへ自由に投稿して下さい。お待ちしています。
<
mailto:merumaga-idn@npo-idn.com>

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14.編集後記

 

■「縄文的なもの」と「弥生的なもの」

 「縄文」と「弥生」を対比して考えることに興味を持ったのは、丹下健三の「桂」に関する文章を大学の建築科の図書室で読んだ20代始めの頃である。「縄文」と「弥生」について語ることは日本文化論に踏み込む大事になる。ここでは表面をなでるだけになるのをお許しいただきたい。「縄文」と「弥生」についての文献はたくさんあるが、3つの文献を取り上げてみた。


 <谷川徹三 縄文的原型と弥生的原型 岩波書店 1971年>
 朝日新聞(昭和40年)の『日本の美』と雑誌「世界」(昭和44年)の『日本の美の系譜について』として書いたものに「縄文」と「弥生」の対比を見ることが出来る。谷川は、日本の美の原型を縄文土器と弥生土器に見ることが出来るとし、この両者は美の性格において対照的に異なっている、と言っている。縄文土器は自由で奔放な形と装飾性に見られる怪奇な力強さを特色としており、そこには渦巻いている幻想があり、暗い不安が秘められた情念の焔を上げているようなところがあり、弥生土器は、器物の機能に従った安定した美を示し、すなおで優しく、明るくて親しみ深い、と言っている。

 
 『日本の美の系譜について』の中では、両者の原型の持つ意味を三角錐の形を借りて図解して示している。
・縄文的原型:動的・装飾性・怪奇・有機的 (動的 が三角錐の頂点)
・弥生的原型:静的・機能性・優美・無機的 (静的 が三角錐の頂点)
ヨーロッパ風に言えば、ディオニュソス的(縄文)とアポロ的(弥生)という対立概念との類似も見られる、とも言っている。


 さらに、2つの原型の対照を、日本の造形芸術の歴史の中に幾つかの例を示している。
・貞観の仏像彫刻と藤原の仏像彫刻
・桃山の障屏画と初期肉筆浮世絵
・日光と桂
・瀬戸黒や志野や織部の茶陶と柿右衛門や京焼
・北斎と広重
・伎楽面と能面(この項は本文の中より追加)


谷川は、これらの比較の説明の後に、「この2つの原型の中で、日本の美の正系は弥生的系譜の中にあることも、ここで改めて言って置いた方がいいでしょう」と言っている。


<高橋富雄 NHK市民大学 地方からの日本史 1987年10月―12月>
 講師は当時の盛岡大学教授 高橋富雄、福島県立博物館館長とプロフィールが紹介されている。この講座の初日が『縄文日本と弥生日本』というテーマ。高橋は、日本文化論において、「縄文的」と言うことと、「弥生的」と言うことを併称して日本文化の二大典型(プロトタイプ)という風に考え持論を展開している。

 

 高橋の視点の特徴は、「顕著な地域的な違い」に着目したことであろう。縄文は東北型日本文化(東日本・東北日本を中心とする東型)、弥生は西南型日本文化(西日本・西南日本を基盤とする西型)と、2つの「風土」の類型として区別している。さらに、弥生型西日本が「先進の中央」、縄文型東日本を「未開の地方」と類型している。


 高橋は、谷川の考え方を紹介した後で、下記の対照の例をあげ、日本文化におけるアポロ的とディオニュソス的、西的と東的という構造的な差違の問題を、中央型対地方型の類型差のそれとして扱うことが出来る、と言っている。

(原文のまま:「弥生的なもの」が左側に記載されている)
・神護寺薬師如来と黒石寺薬師如来
・定朝様式と鉈彫り
・本居宣長と安東昌益
・北原白秋と宮沢賢治


 高橋着目した大地溝帯(フォッサ・マグナ)。地質学上そのように呼ばれている、日本列島を大きく東西に2分している地質上の構造体(糸魚川−静岡構造線)は糸魚川−岡谷市−山梨県西辺−静岡市に至る。高橋は、地勢的な摂理による東と西の理法がほとんどそのまま歴史の理法になる、とも言っている。


<ワルター・グロピウス 丹下健三 「桂」日本建築における伝統と創造 1960年>
 1913年生まれの丹下が47歳の時、『桂にいたる伝統』の中で、「縄文的なもの」と「弥生的なもの」に言及している。

丹下は、「縄文的なもの」について、自然との奔放な戦いの中から生まれてくるような、量感にあふれた強靭な意欲と、自由で敏捷な感受性が現れている、生命の流出が自由な空間性と抵抗的な量感をともなってほとばしっている、ヴァイタルなもの、生成的なもの、ギリシャにおけるディオニュソス的、3次元的、動的、生成的と表現している。
 「弥生的なもの」については、整正さが支配しており、悟性的なものの表れを見る、自然の恩寵を知ったものの静かな感情、自然に対する受身の妥協からくる静かな平板性、悟性による抽象性、エスセティクなもの、アポロ的、2次元的、静的、形式的と表現している。


 丹下は「伊勢神宮」は弥生的なものに属するが、弥生的性格からくる明快な幾何学的秩序だけで説きあかすことの出来ない要素が含まれていることを説明し、本題の『桂の創造』へ筆を進める。(途中の説明は省略して結論へ)

 「桂」は弥生的なものと縄文的なもの、あるいは上層文化の伝統の形式と下層文化の伝統の形式という2つの系譜−これを言い換えれば伝統と破壊が、この桂に自由な精神をみなぎらせ、また創造性をさらに緊張したものにしている、と書いている。


 梅原 猛を登場させるスペースがなくなったのは残念であるが、「縄文」と「弥生」については、さまざまな見方や考え方があり、日本の伝統や文化や芸術を語る切り口として興味深いものがある。私個人的には、「パラダイム」を考える時の有力なアイテムのひとつとなっている。

 

 私は「縄文的なもの」と「弥生的なもの」は、明確に対照として見える場合と、両者が融合している場合(今の言葉ではフュージョン)があると思う。また歴史の流れの中に、「縄文的なもの」を否定し「弥生的なもの」が次に現れて、次の「縄文的なもの」が新たな時代を作ってゆくという歴史が循環する現象を見る。縄文時代から弥生時代への変化、平家から源氏への変化、などその典型である。

 奈良と京都をおとづれる時に、両者に明らかな違いがあることを感じてきた。奈良は「縄文的なもの」であり、京都は「弥生的なもの」の典型であると考えると、違いがわかるような気がする。奈良と京都を対照として見るという記述を見たことはないが、「縄文」と「弥生」を考える時に長期間意識していたことである。


 岡本太郎を現代の「縄文的」な人の代表と考えたときに、「弥生的」な人の代表は平山郁夫?、などと考えるのは面白い。35年も前に大阪万博の「太陽の塔」の仕事で岡本太郎の自宅を訪問したことがある。岡本太郎に直接接した際の強烈で「縄文的」な印象は今でも残っている。同席していた、音楽プロデュース担当の黛 敏郎は「弥生的」な感じがした。【生部】


 ぐっと身近なお話。

 奈良原理事長は「縄文的」で、生部は「弥生的」。

 そして、あなたはどちら?
 難しいお話がやさしくなりませんか。

 

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