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                                 メルマガ IDN 第77号
                                      Inter Depending Network
                                      2005年 6月15日発行
              
                                                          
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                               このメルマガは自立化(相互)支援ネットワーク(IDN)の会員
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                                      《第77号のご案内》
 
お知らせ:IDNの事務所の電話とFAXの番号が変更になりました
 
1.ふれあい充電講演会 
 =第50回(6月30日)「東京国立博物館で庭園と茶室を見学し応挙館でお茶を味わうの案内
   参加希望者への注意事項と追加の案内を掲載しています
 =第51回(7月22日)予告:経済産業省の現役の課長の講演「(仮)コンテンツの今後と楽しみ方」
   シニア情報生活アドバイザーの方へのビッグニュース!
 
2.シニアー情報生活アドバイザー講座
  =東京:第35期・第36期のご案内
 =第34期シニア情報生活アドバイザー講座打ち上げ会の案内
  
3.IT・PC講座  
  =パソコン楽しみ隊:6月の予定
 
4.「楽しくパソコンライフ」〜武兵衛の近況〜
 =第8回:デジカメライフ(1)カメラワーク
 
5.学生,社会人の進路相談  
 = グループと個人の成長

6.下関支部レポート
  
7.千葉アドバイザーの会「C−PAK」
 =6月の勉強会の報告と7月の予告
8.アドバイザー埼玉の会「シニアドさいたま」
 
9.IDN会員募集のご案内 
  =入会を考えている方に(再掲) 
 
10.再開:海外旅行体験話クラブ
 =再開第2回(7月2日)の開催案内
 
11.会員のホームページの紹介 
 
12.飯塚 渉さん:連載「大江戸こぼればなし」
 =連載第6回:第一章 江戸の名物−その6 むらさき(紫)  その7 錦絵
  
13.井出 昭一さん:新連載「莫妄想」 
 =新連載第2回 東博と仏教寺院関係の特別展
 
14.ふれあい広場
 =たかお会(6月23日)の案内
 
15.編集後記 
 =映画も楽しい 〜ルキノ・ヴィスコンティの作品〜
 
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お知らせ:IDNの電話とFAXの番号が変更になりました
このたびの事務所貸主の移転変更に伴い,IDN事務所の電話とファックスが下記の通り変更になりました。
変更は6月1日午前中に切り替わりました。
新電話番号:03−3358−1958
新ファックス :03−3358−1954
交換が出て,メッセージを受けつけてくれます。
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1.ふれあい充電講演会 
 
■注意事項と追加の案内です。ご確認ください
1.参加者は集合時間午後1時30分までに(東博本館1Fインフォメイションへ)必ずお越しください
  非公開の庭園へは、まとまってご案内するという厳しい制約があり、遅刻した場合、あるいは申込のない参加者は茶室への案内が出来なくなります
2.参加申込後、ご都合がつかなくなった方は、下記までご連絡ください
3.博物館のご厚意により参加定員枠を10名増員いただきました
  残り数名の余裕があります。参加希望の方は担当まで電話で直接申し込みください(先着順)       
*参加申込または取り消し: 03−3869−0315 中川さんまでお願いします
 
■第50回(6月)「東京国立博物館で庭園と茶室を見学し応挙館でお茶を味わう」の案内
  IDN設立6年目にして、ふれあい充電講演会は第50回を開催する運びとなりました。皆々様のご支援の賜物と有難くお礼申しあげます。
 第49回のふれあい充電講演会は井出昭一さんの「近代数寄者の楽しい交遊…世外・鈍翁・三渓・耳庵を中心として…」いわば理論編でしたが、第50回は  東京国立博物館庭園内の由緒ある応挙館でお茶を味わいながら、井出さんの「茶室トーク」を聞くという贅沢な実戦編です。
 昨年「メルマガIDN」に連載された井出さんの東博に関するエッセイ
「柳緑花紅」(http://www.npo-idn.com/rennsai-ide.htm)の
第50号「ボランティアによる応挙館での茶会」と
第57号「魅力あふれる東博建物…庭園内の五棟の茶室…」
をご覧ください。当日はこれらの茶室を見学し、応挙館ではお茶をいただきます。

 
 

・テーマ:東京国立博物館で庭園茶室を見学し応挙館でお茶を味わう
・ご案内:井出昭一氏ならびに東博ボランティアのみなさま
・日時:6月30日(木)
・集合時間:午後1時30分(時間厳守)
・集合場所:東京国立博物館 本館1階 インフォメーション前
        JR上野駅「公園口」から徒歩10分です。余裕をもってお出かけください。
        庭園は非公開のため、参加者は全員一緒に庭園に入らねばならず、遅れた場合は茶室へのご案内ができなくなります。
・入館:正門で観覧料(一般420円)を払って入館してください。
     満65歳以上の方は無料ですが、免許証・健康保険証など年齢のわかるものをご提示ください。 
・会費:1000円(会員・一般とも)
・定員:先着30名(定員になり次第、締め切らせていただきます。)
・申込 み:金田和友 03-3392-1043 afu@k2.dion.ne.jp
      中川文夫 03-3869-0315 mgt-na37@cilas.net
・懇親会:参加は自由です。申し込みの際、出欠を併せてご連絡ください。
      会場:「ブラッスリー銀座ライオン」上野広小路店 03-3835-1536
      時間:16:00-18:00
      会費:2,500円
 
■第51回(7月22日)の予告:経済産業省の現役の課長の講演「(仮)コンテンツの今後と楽しみ方」
 6月14日に、奈良原理事長と生部が広実(ひろざね)課長にお願いに参上し快諾いただきました。
下記の(1)と(2)を中心に講演していただきたい、とお願いしました。
(1)ブロードバンド時代のデジタルコンテンツについて(今日の特徴と今後の方向)
(2)コンテンツの楽しみ方(いつでも、どこでも、ほしいときに 楽しむ)
(3)コンテンツ産業の今後(ビジネスモデル、産業の育成など、問題点 など)
 
*文化情報関連産業課のかかわっているコンテンツは、映画、テレビ、アニメ、デジタルコンテンツなど多岐に渡っています。
*シニアに対して、ITやPCの楽しみ方を教える役を担っているシニア情報生活アドバイザーの方にとって有意義なお話になると思います。
 ぜひご予定ください。
 
・講師:広実 郁郎 課長 (経済産業省 商務情報政策局 文化情報関連産業課長)
・テーマ:(仮)コンテンツの今後と楽しみ方

・日時:7月22日(金) pm6時―7時30分

・会場:東京しごとセンター5F セミナー室

     千代田区飯田橋3−10−3 пF03−5211−2307

      (JR飯田橋駅・東口、東京メトロ飯田橋駅A2から5、6分、ホテルエドモント隣)

・会費:1500円(一般) 1000円(IDN会員)

・懇親会:(講演会の後任意参加)懇親会費2000円

 
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2.シニア情報生活アドバイザー講座

■ 「シニア情報生活アドバイザー」養成講座とは
  この講座は、高齢期の生活に密着した、情報技術(パソコンやネットワーク)の楽しい活用方法を教えることが出来る人を養成する講座です。NPO(特定非営利活動法人)「自立化支援ネットワーク」(略称IDN)は、「ニューメディア開発協会」(経済産業省の外郭団体)が認定する「シニア情報生活アドバイザー講座」の養成講座実施団体に指定されています。

■東京:35期・36期のご案内
 下記の講座の受講者を募集中です。毎回土曜日の開催です。
 知り合いのお方でご興味をお持ちの方を紹介してください。
 
第35期:2005年 7月  9日(土)〜 8月 6日(土)
第36期:2005年 8月13日(土)〜 9月10日(土)

・会場:TEPIA(財団法人 機械産業記念事業団)
     港区北青山2丁目8番44号(地下鉄外苑前より徒歩4分)
 
東京での開催の詳細は下記でご覧ください
URL:http://www.npo-idn.com/senior2.htm
 

■第34期シニア情報生活アドバイザー講座打ち上げ会の案内

・開催日時:6月25日(土)17時00分から2時間(会場の都合で時間厳守)

・会費:男性3000円、女性2500円を予定しています

・会場:居食屋「和民」青山外苑前店 03−5414−2081

     添付の地図をご参照ください。コンビニ(ampm)の次のビル  

     東京メトロ銀座線 外苑前下車 1a出口 徒歩1分

     予約者は、IDN小坂と伝えてあります。

     17時前より入店出来るように伝えてあります。

・参加申し込み:小坂さん宛 6月21日までにお願いします

          kosaka@nice.biglobe.ne.jp

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3.IT・PCの勉強会

 

■パソコン楽しみ隊:6月「ワードとペイントを使って画像の加工」の案内

 特別なソフトを使わずに、皆さんが普段使っているワードとペイントを使って画像の合成・加工をしてみませんか!楽しいカードが出来ます。
・日時:6月21日(火)13時〜16時
・場所:品川人材開発センターPC室
・案内役:島本和子さん
・テーマ:「ワードとペイントを使って画像の加工」         
・申込み・問い合わせ先:武居陽子さん 

tyoko@inter7.jp


【レポート:國重 誠之さん】

 

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4.楽しくパソコンライフ」〜武兵衛の近況〜

 

■第8回:デジカメライフ(1)

 メールで画像が送られてきて、わーー綺麗だ。と歓声を上げられたことはありませんか。素人が写した写真でも感動を与えるてくれることがあります。良い写真とは、人に見ていただき、ある程度の共感や感動を得られれば良いと言える。写真には広々とした景色を撮ったもの。遠くの景色を近くに撮ったもの。一緒に楽しんだ仲間たちを撮った記念写真。または接写で小動物やお花を撮ったもの。いろいろな写真がある。それらを仲間と共に楽しむことができれば、それだけで良い写真と言えないだろうか。

 

 特に今の季節は野山の緑を撮るもよし。梅雨の時期、草花もよし。被写体にこまらない。

 楽しみ方の第1歩はカメラワーク。特に構図が大切です。上から写すか、横から写すか、正面から写すか。ファインダーから見て四隅に余計なものが入っていないか。それだけを考えるだけでも自分にあった素敵な写真が撮れます。楽しめる写真を追いかけてみましょう。目で見て素晴らしいと思った景色が、写真に撮ってみるとつまらなかったとか、逆に写真に撮ってみると、素晴らしい景色だったと思いなおすことがある。写真の良し悪しは紙一重。カメラ雑誌で見る写真は素晴らしいものばかり。しかし素人が撮ったものでもウワーットうなずける作品もたくさんあります。

 

 経験あるアマチュアカメラマンでもホームページの中で次のように述べている。

「この一年で数千枚の写真を撮った。しかしコンテストに出せるような写真は1枚もなかった」プロに近いカメラマンでもこの通り。良い写真は一朝一夕には撮れないということです。

我々は急がずゆっくり楽しみたいものです。次回は写真を撮るときのテクニックについて少し書いてみたい。

【レポート:小坂武夫さん】

 

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5.学生,社会人の進路相談をいたします

 

グループと個人の成長

 最近、IDNに関わる、いろいろなグループの動きが活発になってきた。アウトドアクラブ「たかお会」、「PCたのしみ隊」などは特にメールの交流が活発である。千葉や埼玉、下関など地域の活動は、そこに所属していないとなかなか実感はできないが、話を聞けば勉強会や交流会などで度々集まっているそうだ。アドバイザー養成講座の歓迎会では、毎回20人から時には30人を越えるメンバーが集まり、熱気とユーモア溢れる話題で盛り上がりをみせている。同期で、一人でも追試を受ける人がでると、皆が心配して苦しみも喜びも共有しているグループもあるようだ。“ふれあい充電講演会”も今月は会を重ねて50回になるが、毎月よくもここまで続いたものだと、関係者や参加者皆様の熱意とご尽力に感動している。


 「海外旅行体験クラブ」も復活し、「力が入りすぎる」とか「もっと気楽に」など発表者と話題には事欠かない模様である。
 人が集まるところ、必ずといっていい喜怒哀楽の表現がある。誰でも、参加したばかりの頃は、遠慮もあり周囲に気を使って、円満人間を演出している。それがいつのまにか、親しくなってくると押さえが取れ、感情の表出が自然に行われるようになる。そして、ありのままの自分を飾り気なく表現できるようになると本格的な人間関係が進み、友情も芽生え、軋轢も起こる。


 会社では、なかなか自然に振舞えなかった自分が、ウソのように自然に行動できるようになる。これがグループにおける人間の成長であり、グループの力による個人の成長であろう。


 「芋洗い」現象といわれることがある。「芋」を洗うときは、水を入れた桶の中に土で汚れた芋を一度に入れて、X字形をした手竿を両手で持って、左右に揺するのである。桶の中の芋は、手竿で揺すられるたびに肌と肌が擦れて芋の皮がむけ、次第に白く綺麗に洗われて行くのである。土が落ち、皮がむけるだけ、桶の中の水は濁ってくる。濁った水は捨てればよい。

【レポート:奈良原理事長】 

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6.下関支部レポート

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7.千葉アドバイザーの会「C-PAK」

 

■C−PAK6月の勉強会の報告と7月の予告

今回の勉強会は大村さん担当で開催されました。
これまでは、ITやPCの知識の取得をベースに勉強会を続けてきましたが、今回は「閑話休題」で技術を離れた内容の勉強会を実施ししました。
大村さんはハワイ旅行から戻られたところであり、、出発前の準備(バーチャル)、ハワイ滞在中の楽しかった様子(リアル)をいつもの名調子で聞かせてもらいました。

C-PAKのメーリングリストの付録にある、ブリーフケースとフォトアルバムに当日の資料と写真がアップされ、その内容について開催日以前より話題になり、当日に大村さんより思わぬ回答が出されたりしました。

終了後、いつものところで軽く一杯やり解散しました。

・講師:大村久吉さん

・日時:6月9日(木)14:00〜16:00
・テーマ:「ネットサーフィン ― ハワイ旅行」

・場所:千葉県高齢者生協、佐倉センター2F

・参加者:12名
    

勉強会終了後7〜9月のプレゼン担当および2年目以降の進め方などの話し合いが行われましたが、継続審議することになりました。

C-PAKの会は毎月第2木曜日に開催することを確認しました

7月は14日に開催予定です。
 

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8.埼玉アドバイザーの会「シニアドさいたま」 


■次回例会の予告

 次回は7月。土曜日か平日夜間に開催します。

当会の活動の一端を下記ポータルサイトでご覧下さい。
http://blog.goo.ne.jp/seniad_saitama

 

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9.IDN会員募集のご案内

 

■ IDN会員募集中
NPO(特定非営利活動法人)自立化(相互)支援ネットワークでは、正会員と賛助会員を募集しています。
*会員の方々には、会員の活動状況や情報を掲載した機関誌を、年4回発行し配布いたします。
*会員の方々には、各プログラムの割引が適用されます。
*入会金及び年会費については「入会を考えている方に」を参考にして下さい。
*詳しいことをお知りになりたい方は、eメールで、事務局までお問い合わせください。


■入会を考えている方に(再掲)
  会員になるには,自分の意思(Will)がなんといっても大切です。少なくとも何のために入会しようとしているのか,目的を決めて入るのが賢明です。

  入会の手続きとしては,入会申込書と,入会金の支払いが必要になります。会員には,正会員(主体的に活動を行う会員で,総会の議決権を有する会員)と賛助会員(団体の主旨に賛同し,直接、間接時間の許す範囲内で活動する会員)の二つのタイプがあります。どちらの会員になるかは,やはり自分の意思で決めて下さい。

会費には入会金と年会費とがあります。
入会金は正会員が1万円,賛助会員が千円です。
年会費の方は,正会員が年間一口1万円,賛助会員が一口千円です。
年会費を何口にするかも,ご自身の意思で決定して下さい。

 メール送信先:<
mailto:idn@npo-idn.com>
 ホームページ:
http://www.npo-idn.com/

 

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10.海外旅行体験話クラブ

 

■再開第2回開催案内

・日時:7月2日(土)午後2時〜5時まで
・場所:目黒区目黒2-10-5 ライオンズマンション101

・発表者1:丸岡 将泰さん
       テーマ「海外ゴルフツアーと番外体験談」
・発表者2:羽澄 勝さん
       テーマ「世界最大の回教徒の国インドネシア人のロマン」

今回も貴重なお話が聞けそうです!
ご来場、お待ち申し上げます。

 

【参加申し込み先など:コーディネータの伊藤政弘さん ma-itou@bd5.so-net.ne.jp

 

*再開第1回およびこれまでの開催状況をIDNのホームページよりごらんいただけます

 

■再開にあたってのコーディネーターのメッセージ(再掲)

「海外旅行体験話クラブ」のコーディネイトをしております、伊藤政弘と申します。
  しばらくの間、お休みをしていたクラブですが、本年3月より再開の運びとなりましたのでお知らせいたします。このクラブは、海外旅行(海外滞在)で経験した貴重なお話を、写真や資料、ビデオなどを加えながら楽しくお喋りしていただくクラブです。肩の凝らない楽しいクラブですので、海外旅行に興味のある方もない方も、ぜひ一度のぞきに来て下さい。ご参加お待ち申し上げます!

 

【海外旅行体験話クラブの趣旨】
◇海外旅行者の目で見た、外国の習慣・文化・地理などを、楽しく発表し学習します。
◇海外旅行をした際のハプニング・失敗談・発見・感動したことなどを共有します。
◇日本と外国の習慣(考え方)・文化の違いなどを比較しながら社会の学習をします。
◇珍しい体験をされた方の実話や動機、その後の人生観などを共有します。
◇楽しかった「観光ツアー」や「オプショナルツアー」などの情報交換を共有します。
◇色々な生き方があることを学習し、自立した人生へのヒントを探ります。

 

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11.会員のホームページの紹介 

 

<今回はお休みです。次回は大山和子さんのブログ の予定>

 

■ブログもOK 自薦・他薦をお願いします

 メルマガIDN第69号(2月15日発行)よりホームページの紹介を開始しました。今回までに5名の方のページと「シニアドさいたま」のページを紹介しました。遠慮しないでどうぞ手を上げてください。以下に趣旨を再掲いたします。

 会員のホームページを紹介するコーナーを設けます。会員の顔をもっと見えやすくすることが主な目的です。会員相互の交流のきっかけになればと期待します。ご希望のあった方から順次紹介します。簡単な紹介で結構ですから下記あてにご連絡ください。メルマガIDNで紹介したホームページのURLをIDNのホームページに紹介し、リンク集を作ります。

申し込み先:<mailto:merumaga-idn@npo-idn.com>

 

これまでに登場した方のURLと紹介文をIDNのホームページでご覧になれます

http://www.npo-idn.com/

 

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12.連載「大江戸こぼればなし」 飯塚 渉さん(アドバイザー第20期生)

 

■連載第6回:第一章 江戸の名物 〜その6 むらさき(紫)  その7 錦絵〜

その6 むらさき(紫)

 江戸の名物も ここで初めて美の世界に入って行きます。錦絵や歌舞伎衣装でも分かるとおり、江戸の人々は色についてもなかなかお洒落であった。好まれた色を見ると、どちらかといえば茶系統や灰色系統など渋さの中の微妙な色合いに凝っていたようだ。江戸の流行色のうち茶系では「江戸茶」をはじめ、人気役者の名を冠した「芝翫茶」、「団十郎茶」、「路考茶」があり、灰色系では、「銀鼠(ぎんねず」、「梅鼠」、「深川鼠」、「藍鼠」、「錆鼠」などが知られている。とはいっても、若い女性が好むのはやはり明るい色や華やかな色。そんな色には花や植物など自然にちなんだ名前が多い。「牡丹色」、「撫子色」、「桜色」、「山吹色」、「萌黄色」、「露草色」、「紅梅色」・・・。 
 「和の色」の名前は、どれも雅趣豊かで言葉の味わいを含んでいるのが実に心憎い。
 
 「むらさき(紫)」という色は、日本では、推古天皇・聖徳太子の時代に冠位十二階に合わせて色が定められた時から、最上位の地位を象徴する特別な意味を持つ色(古代紫)であり、連綿として公家文化の中で継承されて来た。そのため「京紫(きょうむらさき)」と呼ばれ高貴な色として一般人は使うことが許されなかったのである。(注:現在の色彩専門資料では、「古代紫」と「京紫」は別色として僅かに色相の異なる見本が示されている) また古くから京紅(きょうべに)があって、「京紫」、「京紅」はともに京都文化を代表する色であった。
 
 八代将軍吉宗(在位:1716年〜1745年)の頃、武蔵野ゆかりのムラサキ草を原料とした紫染めが奨励され、これが「江戸紫」として大いに人気を博し江戸服装文化の代表色のようになるが、「京紫」に対する「偽(にせ)紫」を口実に問題化を逃れたらしく、江戸市民や幕府に「京都対江戸(朝廷対幕府)」の対抗意識もあったのではないか。赤味がかった京紫に対し江戸紫は青味のある色で、「粋」で「いなせ」な『江戸のニューカラー』として非常な評判を呼んで江戸名物となる。 
 
 元禄(1688年〜1703年)から吉宗治世の享保(1716年〜1735年)、元文・寛保(1736年〜1743年)時代にかけては、富裕商人の勃興や庶民の台頭著しく、諸商売が賑わい江戸が目ざましく活性化した頃である。それまで禁制の紫色が、将軍奨励のもと独自に「江戸前の紫」として開禁され、盛んな消費と景気の波に乗る形で流行の先端に登場したのであるから、常に意地と反骨の沈潜する江戸っ子には格好のガス抜きと自慢の種にもなったのだろう。吉宗の胸の内は知る由もないが、プロデューサーとしてもなかなかどうして、隅に置けない人だったのかもしれない。 
 
 それでも紫は、古くからの「曰くつき」であり非常に目立つ派手な色でもある。色の威儀も値段も安かろうはずはなく、衣装としての着こなしも難しかったと思われる。庶民の目に触れる代表格は、やはり、歌舞伎でお馴染みの「助六」が〆ている縮緬(ちりめん)の鉢巻であろう。これが正真正銘の江戸紫である。風呂敷、袱紗(ふくさ)、被り物、それに、しごき、襟巻き、お高祖頭巾など女持ちの小物によく見られるが、この色の着物ともなれば、恐らくその上に羽織や打掛を重ねたものだろう。そうなれば、玄人筋や上級御殿女中など大髷や大胆な髪型に厚塗り、加えて美貌と貫禄を兼備しなければ、衣装に「着負け」してサマになりそうもない。 
(「京紫」、「江戸紫」それぞれの色調と差異、その他「和の色」の名前と色調などは後記URLからWeb上で見られます) 
(参考資料、引用資料)
・  Webより、「友禅ネット」日本の伝統色:紫系統 http://www.yuzen.net/color/color_purple.htm

・  Webより、「江戸の便利帳」【参】〜【七】     http://www.tvz.com/kawara/1-3.htm 

 
その7 錦絵
 
錦絵とも浮世絵ともいうが、「浮世」の意味は「今様(いまよう)」、「現代風」ほどの意味で、「浮世絵」は浮世を描いた絵、即ち「風俗画」として登場した。初期は肉筆画か墨の単色刷り、次いで墨刷りに赤や二〜三色加筆の紅絵などが現れるが、江戸時代の1765年(明暦二年)鈴木春信、狂歌師巨川(きょせん)らが創始した華麗な木版多色刷りの浮世絵版画が錦絵の先駆である。江戸生まれから「東(あずま)錦絵」ともいわれ、浮世絵文化はここから本格的開花期を迎える。
 
 多色刷りには複数回の摺り(刷り)を要しこれが可能になった背景には、摺りに耐えられる高品質紙の普及と多工程に掛かる手間賃金を賄える経済の発展がある。錦絵の人気と共に絵師の輩出と画風の進歩も目ざましく、鈴木春信の死後、人形的絵柄から写実的なものに変化し、北尾重政の写実的美人画や勝川春草のブロマイド的似顔絵が描かれ、さらに喜多川歌麿が繊細・上品で優雅なタッチの美人画(大首絵)を数多く手がけた。寛政七年(1795年)版元蔦屋重三郎が起死回生を狙って東洲斎写楽(の役者絵)を売り出し話題を呼ぶが、特徴を誇張しすぎて売れ行きが振るわず、歌川豊国の「役者舞台姿絵」の絶大な人気に敗退したといわれる。
 
 江戸後期、幕末期には、前記絵師の次世代や弟子に当たる渓斎英泉、葛飾北斎、歌川広重・国貞・国芳などが各得意な分野を継承、活躍する。錦絵(浮世絵)の種類には美人画、役者絵、戯画、名所絵、武者絵、歴史画、玩具絵、相撲絵、鯰(なまず)絵、ほか多種多様なものがあった。 
 江戸へ往来する武士、商人、観光客、旅人達に江戸みやげの定番として良く売れたばかりでなく、膝元でも鑑賞用や贔屓買い、贈答品、蒐集、教育、宣伝用等で多くの需要があり、日本橋界隈に多かった草双紙などを扱う地本問屋(出版・販売兼業書店)が錦絵を盛んに企画・販売していた。
 
 錦絵は元来木版印刷の大衆向け風俗画である。当時から美術品的評価がされていたのだろうか。むしろ恐らくは、近代の写真、映画、TV、複写機のモノクロからカラーへの進化のように、色彩の持つ表現力や視覚訴求効果のインパクトが作品の付加価値と人気を高めたものと考えられる。 
 商業ベースで軌道に乗った木版多色刷りは、浮世絵を進化・開花させ、版元と発行数を増やし、絵師や職人(木版彫師・摺り師)の輩出のほか、視点を変えると、視覚メディアとしての印刷物やマス・コミュニケーションの領域にも様々な影響を及ぼした出版・印刷革命でもあったようだ。 
 
 江戸時代初期の出版物は、活字を組む印刷方法で作られた「古活字本」が中心だったが、庶民の間に読書の習慣が広まると、それまで上方中心に行われていた出版も根拠地を江戸に移すことで出版の商業化が急速に進み、読書の大衆化を支えたのが「木版印刷」で作られた「整版本」であった。当時の庶民が好んだ本は絵を主体とした絵双紙(絵草紙)の類であり、江戸の庶民には「文字を読むことは見ること」であり「絵を見ることは読むこと」であった。整版本はプロセスに時間と費用が掛かる反面、文字と絵が一緒に印刷できる利点をこの顧客要求に活かせたのである。 
 
 「江戸文字」といわれるシンボライズされたタイポグラフィや「文字絵」という遊び絵が考案されたのも、「文字を見る」視覚性を重視した視覚文化の所産であり、現代のレタリングに相当する仕事の「文字師」という職業もあったようだ。火消しの半纏や纏(まとい)に書かれた独特の力文字、勘亭流、相撲文字、寄席文字、ひげ文字、千社(札の)文字等はその創案による代表的江戸文字であり、「粋」、「伊達(だて)」、「いなせ」、「意地」を込めたパワフルな「見せる文字」の例である。
 
 文字と絵が一緒に印刷された絵暦(えごよみ)や引札(客に配るチラシ)、ビラ(今のポスター)も種々工夫されて、平賀源内、式亭三馬、柳亭種彦、山東京伝といった当時の人気作家がコピー(宣伝文)を書き、目を惹くイラスト(絵)は売れっ子浮世絵師達が腕を競い合ったのも現代のアド業界と変わらぬ構図である。 錦絵はアド・ツールとしても不動の地位を占めていたのである。
 
 江戸錦絵の考察で感じたことは、モノクロ〜シンプル・カラー〜多色印刷への進化や絵師と画風・技法の高度化など浮世絵の技術的系譜と錦絵の爛熟過程や完成度に注目しながらも、新たに学んだ第1点として、江戸独特の「庶民の視覚文化土壌」が背景にあったこと、第2点として、商・工振興に伴うマーケティングやマス・コミュニケーション、とりわけ ヴィジュアル・コミュニケーションの想像以上の発達状況と、その中で錦絵の果たした知られざる重要な役割の発見、第3点として、この連載を始めるまで上記第1点、第2点の視角を持ち得なかった自らの不明への反省でした。
(参考資料・引用資料)
・  Web より、 フリー百科事典「ウィキペディア(Wikipedia)」 『浮世絵』
・  印刷博物館 Printing Museum News Vol.11「文字と絵のワンダーランド」


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13.新連載「莫妄想」 井出 昭一さん
 
■連載第2回 東博と仏教寺院関係の特別展
 東博でボランティア活動を始めた2002年(平成14年)4月以降、現在まで3年数ヶ月の間に開催された仏教・寺院関係の展覧会(特別展・特別公開・特集陳列)は、13回にも及び今後もさらに続きそうです。(別表にまとめたものをIDNのホームページの「莫妄想」で紹介します) 仏教と日本美術は極めて深い関係にあり、日本美術は仏教なくしては語れないということになります。
 これだけの展覧会を一般の方が、欠かさず見学するのには大変な努力が必要ですが、東博でボランティアをしていて最大のメリットは、こうした特別展を何回も見学できることです。時間があるときは、オーディオガイドを借りて、ゆっくりと拝見し、時間がないときは、展示室とか作品を絞ってみることができます。私の場合、各特別展を最低でも3回は見てきましたから、これまで40回以上足を運んだことになります。

 さらに東博では、閉館後にボランティアに対して、特別展を担当した研究員が解説会を開いてくれます。2時間ほどかけて研究員が丁寧に解説するのですから美術の授業を受けることと同じです。したがって、“門前の小僧”ではありませんが、“東博のボランティア、習わぬ日本美術史を覚える”ということになりそうです。ただ、シニアとしての悲しさは、“覚える”にまではいたらず、一度頭に入った事が留まらず、残念ながら直ぐに消えてしまうことです。
                              
 確かに、個人的には興味のある分野とない部分があります。しかし、これだけ見れば、頭の底に残るものもあれば、新たな発見も数多くありました。例えば、「唐招提寺展」は印象深く収穫の多い特別展でした。
 鑑真和上像は今後も拝見できるかも知れませんが、盧舎那仏は修復された金堂に収められてしまうと、東博の平成館のように目前に近寄って見たり、後ろに回って見ることは絶対にありえないのではないかと思います。二度と東京では見られない仏像なのです。そう思えば、足を運ぶ回数が増えるのも当然です。かつて、ただ読んだだけであった井上靖の名作「天平の甍」もこの展覧会を契機に何度も読み直してみました。そして新たな感動を覚えました。
 鑑真和上像(小説では鑒真)も小説を読む前と読んだ後では感激の度合いが全く異なったような気がします。平成館の大講堂で上映された映画「天平の甍」も、そのスケールの大きさに感激し、2時間半近くが瞬く間に過ぎたようでした。

 「寄木造り」とか「木屎漆(こくそうるし)」など、仏像彫刻のことばは、平成館1階で開かれた「親と子のギャラリー」の『盧舎那仏のひみつ』で学んだものです。芸大生が作成した「脱活乾漆造り」のプロセスは模型によってさらに理解を深めることができました。

 最新のコンピュータ・グラフィックスの技術を駆使したバーチャル・リアリティは、会場の10mの大画面一杯に広がる唐招提寺の画像は、鮮明そのもので迫力も満点、何度見ても飽きないものでした。

 東山魁夷の障壁画については、これまで3回拝見しています。
最初は群青と緑青の鮮やかな「山雲」「濤声」で(『唐招提寺障壁画展』昭和50/5/8〜5/13 東京 高島屋 日本経済新聞社主催)で
2回目は「揚州薫風」「黄山暁雲」「桂林月宵」など薄墨のもので、いずれもデパートでの展覧会でした。(『第二期唐招提寺障壁画展…水墨による中国山水』昭和55/2/26〜3/16 東京 三越美術館 日本経済新聞社主催)
第3回目は東京国立近代美術館での「東山魁夷展」(1981/8/14〜9/27)で、彩色と墨画の一部の展示でした。したがって、今回のように、御影堂を復元する形で障壁画と厨子絵の全点を拝見できたことは素晴らしいことでした。

これほど感激したり、学ぶことが多かった特別展は珍しいことです。金堂修復が終えた暁には一日でも早く唐招提寺へ行きたい思いで一杯です。
 
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14.ふれあい広場

■第9回たかお会(6月23日)の案内:自然とふれあう MINUMA WORLD をウオーキングしよう
見て、触れて、太陽と緑を体感する市民の森見沼グリーンセンター
彩の国博物館から武蔵一宮氷川神社へ
(1)実施日:17年6月23日(木曜日) (小雨決行)
(2)場所:市民の森見沼グリーンセンター〜見沼用水・見沼たんぼ
       埼玉県立博物館 氷川神社
(3)集合場所と時間:JR東北線(愛称宇都宮線)土呂駅(駅前広場 市民の森側)
             午前10時集合
(4)ウォーキングコース :標準歩行時間 約2時間
             土呂駅 ⇒ 市民の森 ⇒ 大宮第2公園 ⇒ 県立博物館(見学昼食)
             ⇒ 氷川神社 ⇒ 生涯学習総合センター(打合せ16時終了予定) ⇒ 大宮駅
(5)参加費:1,000円
(6)持ち物:弁当・水・雨具・嗜好品・常備薬・保険証(コピー)
(7)参加申し込み:下記のメールアドレスへE―メールで申込み下さい。
               アドレス idn-outdoor@yahoogroups.jp
(8)参加申し込み締切り日:6月20日(月曜日)
(9) 初めての参加の方は、傷害保険契約がありますので「住所・氏名・年齢」を
   下記へ連絡ください(幹事宛のメールです)
   アドレス idn-outboor-owner@yahoogroups.jp
(10)悪天候による中止は、前日(22日)17時までにメールで連絡します
(11)その他 
当日、生涯学習総合センターでIDNたかお会のHome PageとBrogの編集方針と活用について、約1時間程度意見交換と研修を計画しています。
また、終了後大宮駅近くで懇親会を予定しています。
前回中止になった「三浦半島自然観察会」の日程等も相談しましょう。
幹事:東川 090-6166-7571
   :国重 090-5206-8584    
 
■IDNアウトドアクラブ「たかお会」/メーリングリストへのお誘い(再掲)
  IDNアウトドアクラブは自然に親しむことを通じて会員の健康維持や相互の親睦をはかることを目的として発足しIDN-ADF2003で産声をあげたばかりです。活動内容はみなさまのご意見をもとに広げていく計画です。連絡や情報交換のためにメーリングリストを開設しましたのでアウトドアに関心のある方、お気軽にご連絡ください。「お名前」、「メールアドレス」をお知らせください。メーリングリストに登録します。
なお、たかお会に加入したい方、また、活動計画にご意見ご要望がありましたら下記まで連絡ください。
連絡先:  
idn-outdoor@yahoogroups.jp

幹事:東川・國重
 
たかお会の活動状況をIDNのホームページでご覧になれます

http://www.npo-idn.com/

 
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■「ふれあい広場」について
皆様の近況・IDNに対する意見・催しもの案内・等など内容に制約はありません。
思わぬ出会いがあるかもしれません。
下記のメールアドレスへ自由に投稿して下さい。お待ちしています。
<
mailto:merumaga-idn@npo-idn.com>

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15.編集後記

■映画も楽しい 〜ルキノ・ヴィスコンティ〜

 ルキノ・ヴィスコンティ(Luchino Visconti)は興味を持っている映画監督のひとりである。記憶に残っている監督作品をいくつかあげてみよう。

郵便配達は二度ベルを鳴らす(1942)、夏の嵐(1954)、山猫(1963)、地獄に堕ちた勇者ども(1969)、ベニスに死す(1971)、ルードウィヒ 神々の黄昏(1972)、家族の肖像(1974)、イノセント(1975)、など興味を引く作品がたくさんある。

「キネマ旬報ベスト・テン全史(19461996)」の「戦後ベスト・テン入選監督ベスト35(外国編)」によると11位にランクされている。

 

 ヴィスコンティ論に深入りするのは本意ではないが、私の感じたことの一端を書いてみる。

 ヴィスコンティは1906年に貴族の家庭に生まれ1976年に死去。ジャン・ルノワールのもとで助監督をつとめながら、1942年の「郵便配達は二度ベルを鳴らす」で第1作デビューし、ドイツ3部作など佳作を多く残した。ヴィスコンティは舞台演出家としての顔も持っている。

 ヴィスコンティの映画づくりを一言で表現すると、「デカダンスdekadence (注参照)という言葉が最適であろう。 ヴィスコンティは、「デカダンス」を表現するのに、「貴族」を選んだ。ヴィスコンティ自身が貴族の出身であることから、貴族について知り尽くしており、緻密な表現には驚かされる。

 

<取り上げたテーマ>

 ヴィスコンティが映画で取り上げるテーマをあげてみよう。ヴィスコンティはこれらのテーマについて、繰り返し追求している。

・愛:男と女、家族、特に彼の場合には「男と男」が加わる

・美:美しさ、若さ、貴いとされているもの、知的なもの、威厳と気品、官能

・葛藤:上記の愛と美の対極にあるもの。欲望、嫉妬、頽廃、憎悪、病気、醜さ、老い、生と死

 

<映像での表現>

・背景:風土、田園、まち、建物、戦争、政治、色彩

・場:宮殿、住まい、庭、インテリア、

・道具:食器、衣装、装身具、宝石、家具・調度品、乗り物(馬車)、

・生活:仕事、社交、舞踏会、食事、酒

・趣味:音楽、スポーツ、アートワーク

・宗教:信じること、罪

 いつのころからかこのようなことを頭に入れながら彼の映画を見るようになったが、映像のひとつひとつにこれらの要素が丁寧に描かれており何回みても興味が尽きない。

 

 「ベニスに死す」では音楽にマーラーの交響曲第五番が使われている。カラヤンがマーラーを演奏するときに言った「マーラーの音楽は崇高と通俗の紙一重のところにある(表現は正確でないかもしれない)」という言葉に対して、ヴィスコンティはどのような感じを持つだろうか。

 「宗教」についても彼独特のこだわりがあるようだが、私にはよく理解できない。宗教に対する考え方について理解ができれば、ヴィスコンティの映画をもっと深く感じることが出来るかもしれない。

 

(注)デカダンス dekadence :19世紀末の仏などの芸術家たちを支配した精神の退廃的傾向。自己中心的であり、また何事にも懐疑的で、強い倦怠感を抱き、珍奇なものを求めて、耽美的・官能的な刺激に浸ろうとする。(コンサイス カタカナ語辞典)

【生部】


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