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                                 メルマガ IDN 第75号
                                      Inter Depending Network
                                          2005年 5月15日発行
              
                                                          
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                                      《第75号のご案内》
 
1.ふれあい充電講演会 
 =第49回(5月23日)「近代数寄者の楽しい交遊…世外・鈍翁・三溪・耳庵を中心として…」の案内
 
2.シニアー情報生活アドバイザー講座
  =東京:第34期・第35期・第36期のご案内
 
3.IT・PC講座  
  =パソコン楽しみ隊:5月の予定
 
4.「楽しくパソコンライフ」〜武兵衛の近況〜
 =デジカメでローアングルの撮影
 
5.学生,社会人の進路相談  
 =須磨幸蔵さんの著書:読売新聞西部本社版5月15日≪新刊から≫

6.下関支部レポート  
7.千葉アドバイザーの会「C−PAK」
 
8.アドバイザー埼玉の会「シニアドさいたま」
 =第3回例会(勉強会と情報交換そして懇親会)の報告

9.IDN会員募集のご案内 
  =入会を考えている方に(再掲) 
 
10.再開:海外旅行体験話クラブ
 =次回(6月)の予告
 
11.会員のホームページの紹介
 =鈴木 勝治さん(アドバイザー第19期生)のホームページ
 
12飯塚 渉さん:連載「大江戸こぼればなし」
 =連載第4回:第一章 江戸の名物−その4 広小路(ひろこうじ)
 
13.ふれあい広場
 =第9回(5月30日)たかお会の案内と第10回の予告
 
14.編集後記 
 =映画も楽しい 〜好きな監督と映画〜
 
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1.ふれあい充電講演会

■第49回「近代数寄者の楽しい交遊…世外・鈍翁・三溪・耳庵を中心として…」の案内 

 昨年月から11月まで「メルマガIDN」に13回連続して掲載された井出昭一氏の「柳緑花紅」は、東京国立博物館の建物・樹木などの知られざる魅力や、ボランティア活動の実態を詳しく紹介し、読者から好評をいただきました。

今回は、一転して数寄者についての楽しいお話です。

 

講演者からのメッセージ

 明治から昭和にかけて、日本の政界、経済界で中心になって活躍した井上世外(馨)、益田鈍翁(孝)、原三溪(富太郎)、松永耳庵(安左エ門)は、数寄者としても日本の古美術、茶道具に並々ならぬ関心を持ってその蒐集に努めました。それら公私にわたる交遊は、時には師弟、時には友人、時にはライバルと極めて複雑かつ親密な関係で、知れば知るほど興味を寄せられるところです。

今回は、この4人のコレクション、交遊、美術品の移動にまつわる秘話などを分かり易く紹介しようと思います。

 

・テーマ:「近代数寄者の楽しい交遊…世外・鈍翁・三溪・耳庵を中心として…」

・講 師:井出昭一氏(東京国立博物館生涯学習ボランティア)

・日 時:5月23日(月) 午後6時―7時30分

・会 場:東京しごとセンターF 第1セミナー室(定員42)

         千代田区飯田橋3103 0352112307

         (JR飯田橋駅・東口、東京メトロ飯田橋駅A2から分、ホテルエドモント隣)

・会 費:1500円(一般) 1000円(IDN会員)

・懇親会:(講演会の後任意参加)懇親会費2000

・申込み:金田 03-3392-1043  afu@k2.dion.ne.jp

       中川 03-3869-0315  mgt-na37@cilas.net

   

 会場の都合で定員は42名です。〆切は5月16日とさせていただきます。

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2.シニア情報生活アドバイザー講座

■ 「シニア情報生活アドバイザー」養成講座とは
  この講座は、高齢期の生活に密着した、情報技術(パソコンやネットワーク)の楽しい活用方法を教えることが出来る人を養成する講座です。NPO(特定非営利活動法人)「自立化支援ネットワーク」(略称IDN)は、「ニューメディア開発協会」(経済産業省の外郭団体)が認定する「シニア情報生活アドバイザー講座」の養成講座実施団体に指定されています。

■東京:34期・35期・36期のご案内
 下記の講座の受講者を募集中です。毎回土曜日の開催です。
 知り合いのお方でご興味をお持ちの方を紹介してください。
 
第34期:2005年 5月28日(土)〜 6月25日(土)
第35期:2005年 7月  9日(土)〜 8月 6日(土)
第36期:2005年 8月13日(土)〜 9月10日(土)

・会場:TEPIA(財団法人 機械産業記念事業団)
     港区北青山2丁目8番44号(地下鉄外苑前より徒歩4分)
 
東京での開催の詳細は下記でご覧ください
URL:http://www.npo-idn.com/senior2.htm
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3.IT・PCの勉強会

 

■パソコン楽しみ隊:5月の案内

・日時:5月31日(火)13:00-16:00
・場所:品川人材開発センターPC室
・テーマ:「オートシェイプの活用」
・内容:
 マイクロソフトオフィスのオートシェイプを使って絵を描く趣味が広がっているようです。まずオートシェイプで何ができるか知り、読みやすい文書作成とパソコン絵画創作の両面から活用方法を探ってみましょう。
・案内役:國重 誠之 さん
・申込み・問い合わせ:武居陽子さん tyoko@inter7.jp


今回は会場の都合で火曜日です。お間違いのないようにお願いします。
【レポート:國重 誠之さん】

 

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4.楽しくパソコンライフ」〜武兵衛の近況〜

 

■第6回:デジカメでローアングルの撮影

 今年のゴールデンウイークはいかがお過ごしでしたか。連休前のJRの大きな事故。その対応が話題になり落ち着かない方もおられたことでしょう。

 さて4月末より、信州岡谷の家で10日ほど過ごしてきました。その間、諏訪湖周辺、遠くは白馬村をウオーキングしてきました。白馬地方は松本から大糸線で1時間30分くらい。車窓から眺める景色は雪に覆われた穂高、白馬連峰、それらが水田に映る様は電車の旅を楽しませてくれました。

 5月4日、白馬に向かった目的は、貞麟寺(ていりんじ)のしだれ桜が見頃とのこと。水仙、カタクリの花も見ることができた。地元のテレビで紹介していた。水芭蕉も僅かながら見ることができた。いつものことながら、ウオーキングにはデジカメをお供にしている。野草、草花を撮るときに、特に低い位置から撮ることに苦労していた。

 

 今回、かねてより考えていた「手鏡」を携帯した。女性がハンドバックに入れている折りたたみの鏡と思っていただきたい。それをデジカメの液晶のところにセットしながら被写体の構図を確かめる。高価なデジカメでは液晶の画面が回転して見ることが出来るのもある。我がカメラそこまでの装備もなし一考を試みた。

これからの季節も草花が楽しませてくれます。デジカメも一工夫することで新たな発見もできます。皆さんのデジカメの楽しみ方も教えてください。

白馬村の写真はホームページにて紹介しています。

http://www.kosaka-takeo.cc/

【レポート:小坂武夫さん】

 

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5.学生,社会人の進路相談をいたします 

■須磨幸蔵さんの著書:読売新聞西部本社版5月15日≪新刊から≫

 今回賛助会員になられた須磨幸蔵さんの著書が、読売新聞西部本社版(島根県以西九州沖縄まで100万部)に紹介されました。須磨さんは第18回“ふれあい充電講演会”(平成14年10月15日(火))ではじめて講演されました。翌15年5月24日(土)には,故郷である下関支部で「誇るべき心臓医学会・日本人の功績」というタイトルで,2度目の講演会を行いました。これが契機となって今回の著作へと結びつき「書評」が読売新聞に掲載されましたのでご紹介致します。

 

“新刊から“「名医の生涯 温かい視点で」

ペースメーカーの父・田原淳(須磨幸蔵・梓書院1300円)

 ノーベル賞を超える業績といわれる「心臓刺激伝導系」を発見した田原淳(1873〜1952)の生涯を描いた伝記。「刺激伝導系」とは、心臓が拍動する為の刺激を心臓全体に伝える細胞の集団。この発見は不整脈をはじめとする心臓異常のメカニズム解明につながり,後のペースメーカー開発の端緒を開いた。田原は、大分県西安岐村(現安岐町)出身で、東京帝大医科大学を卒業し,ドイツへ留学。マールブルグ大学病理学教室のルドヴィヒ・アショフ教授のもとで研究を重ね,1906年4月,心臓学の古典的名著となる「哺乳動物心臓の刺激伝導系」を出版した。

 帰国後は,九州帝国大学医学部長,温泉治療学研究所長などを務めた。田原が少年時代を過ごした国東・中津地方で学問が盛んだった背景や大学在学中や留学時代の交友、帰国後もつづいた師アショフとの友情,九州での後進の育成…。日清・日露,第1次・第2次世界大戦、戦後の復興と続く歴史の激動の中,真摯に慎み深く生きた田原の一生を“同志”として、温かい視点で描き出している。

 筆者はわが国ではじめて心臓ペースメーカの植え込みに成功した東京女子医科大学名誉教授。「田原さんの発見は、17世紀の血液循環の発見以来の世界的業績。日本人の誇りであり、次世代に語り継ぐ責務がある」と話している。(南)

 

出版記念会は5月22日(日)午後1時から大分県中津市「グランプラザ中津ホテル」で行われます。

【レポート:奈良原理事長】 

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6.下関支部レポート

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7.千葉アドバイザーの会「C-PAK」

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8.埼玉アドバイザーの会「シニアドさいたま」

■第3回例会(勉強会と情報交換そして懇親会)の報告
 5月13日(金)に第3回目の例会を開きました。
・日時:5月13日(金) 13:30〜17:00
・場所:さいたま市生涯学習総合センター
・出席者(敬称略・名簿順):8名 (会員16名)
         奈良原・東川・吉澤・松浦・中村・梅田・白瀧・岩井

1.山と風景を楽しむ地図ナビゲータ「カシミール3D」(梅田孝夫氏が解説・デモ)
 カシミール(「可視マップ」を「見る」が語源)は3次元の地図ソフトで、解説書添付のCD-ROMで1950円で購入することが出来るすばらしい機能を備えたものです。登山者にとって、ルートの設定調査、景観のシミュレーションなどが自由に出来ます。梅田氏の解説と丁寧なデモに引き続いて、実際のサイトを選定して皆さんが試しに使ってみました。山だけでなく、例えば大宮駅から富士山が見られるか検証して見事富士の景観をシミュレーションできました。先週山行の東川氏の月山登山の再現や岩井氏の14日登山予定の扇山登山ルートの予測も試すことが出来ました。お安くて大変楽しいソフトを勉強することが出来ました。
 
2.活用しているフリーソフトの紹介
 出席者で活用しているフリーソフトの特徴と利便性を紹介し合った。
・米国の地図情報とサテライト写真イメージサイト
・写楽、VIX、CAPCAP,Jtrim、AVG、Spybot、Zone Ararm等の紹介

3.近況と情報交換
  前回からその後を紹介した。皆さんのすばらしいチャレンジ・変身にシニアのパワーを感じた次第である。

4.懇親会
  勉強会終了後近くの大衆酒場で親睦を深めた。

5.次回例会
  次回は土曜日か平日夜間に開催することにした。会場予約次第の2ヶ月後です。
 
当会の活動の一端を下記ポータルサイトでご覧下さい。
http://blog.goo.ne.jp/seniad_saitama

 

【レポート:岩井 正三さん】

 

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9.IDN会員募集のご案内 
■ IDN会員募集中
NPO(特定非営利活動法人)自立化(相互)支援ネットワークでは、正会員と賛助会員を募集しています。
*会員の方々には、会員の活動状況や情報を掲載した機関誌を、年4回発行し配布いたします。
*会員の方々には、各プログラムの割引が適用されます。
*入会金及び年会費については「入会を考えている方に」を参考にして下さい。
*詳しいことをお知りになりたい方は、eメールで、事務局までお問い合わせください。


■入会を考えている方に(再掲)
  会員になるには,自分の意思(Will)がなんといっても大切です。少なくとも何のために入会しようとしているのか,目的を決めて入るのが賢明です。

  入会の手続きとしては,入会申込書と,入会金の支払いが必要になります。会員には,正会員(主体的に活動を行う会員で,総会の議決権を有する会員)と賛助会員(団体の主旨に賛同し,直接、間接時間の許す範囲内で活動する会員)の二つのタイプがあります。どちらの会員になるかは,やはり自分の意思で決めて下さい。

会費には入会金と年会費とがあります。
入会金は正会員が1万円,賛助会員が千円です。
年会費の方は,正会員が年間一口1万円,賛助会員が一口千円です。
年会費を何口にするかも,ご自身の意思で決定して下さい。

 メール送信先:<
mailto:idn@npo-idn.com>
 ホームページ:
http://www.npo-idn.com/

 

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10.海外旅行体験話クラブ

 

■再開にあたってのコーディネーターのメッセージ(再掲)

「海外旅行体験話クラブ」のコーディネイトをしております、伊藤政弘と申します。
  しばらくの間、お休みをしていたクラブですが、本年3月より再開の運びとなりましたのでお知らせいたします。このクラブは、海外旅行(海外滞在)で経験した貴重なお話を、写真や資料、ビデオなどを加えながら楽しくお喋りしていただくクラブです。肩の凝らない楽しいクラブですので、海外旅行に興味のある方もない方も、ぜひ一度のぞきに来て下さい。ご参加お待ち申し上げます!

【海外旅行体験話クラブの趣旨】
◇海外旅行者の目で見た、外国の習慣・文化・地理などを、楽しく発表し学習します。
◇海外旅行をした際のハプニング・失敗談・発見・感動したことなどを共有します。
◇日本と外国の習慣(考え方)・文化の違いなどを比較しながら社会の学習をします。
◇珍しい体験をされた方の実話や動機、その後の人生観などを共有します。
◇楽しかった「観光ツアー」や「オプショナルツアー」などの情報交換を共有します。
◇色々な生き方があることを学習し、自立した人生へのヒントを探ります。

 

■再開第2回開催予告

 次回の「海外旅行体験話クラブ」は、月を予定しております。

発表者は、羽澄 勝さんと、丸岡 将泰さんの2名を予定しております。

詳しい日時等は、後日このメルマガでお知らせいたします。どんな体験話が飛び出すか大変楽しみです。皆さんのご参加お待ち申し上げます。

 

【参加申し込み先など:コーディネータの伊藤政弘さん ma-itou@bd5.so-net.ne.jp

 

*再開第1回およびこれまでの開催状況をIDNのホームページよりごらんいただけます

 

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11.会員のホームページの紹介

 

■鈴木 勝治さん(アドバイザー第19期生)

・開設:平成16年4月10日
・URL:
http://www15.ocn.ne.jp/~a-kenko1/   

・Mail:katsuji@cello.ocn.ne.jp


・趣旨:
 リタイアして直後に大病を患い健康の大切さを痛感しました。退院後シニア情報生活アドバイザーの資格を取得したのを期にパソコンを通して健康の大切さを訴えるホームページを立ち上げてみようと思いました。テーマを『中高年からの健康』についてと決めました。何をやるにも健康第一! 身体的健康と精神的健康を自己管理して「健康で明るく元気に生きる」為、地域社会との融合を目的に地域に密着した情報を発信していきます。
 より多くの人との情報交換を通して充実したHPを作り「生甲斐探し」に少しでも役に立つようになれればIDNOの趣旨にも叶うのではと思います。専門外ではありますが、参考書を多く揃えて皆様から助言を得ながら、中高年者の健康に少しでも役に立つページになればと思います。
・HPの内容:
(1)生甲斐探し (2)生活習慣病  (3)病気と予防  (4)宗教と仏事  (5)人間ドック検査値  (6)ギャラリー「水墨画」  (7)お酒の話 (8)我が故郷「茨城県」  (9)ことわざ名言集  (10)健康とウォーキング  (11)デジカメ旅行記  (12)健康食材  (13)得買い物情報 (14)お気に入りURL  (15)北関東の温泉  (16)取手七福神 (17)スポット情報  (18)雑学百貨  (19)家庭菜園  (20)プロフィール

※内容の更新は月1〜2回程度で更新マークを挿入していますがページ校正のバックナンバーはとっていません。     

・HP開設後の反響と交流:
 私が所属している「パソコン教室」及び最近立ち上げた「パソコンサークル」の仲間を通してHPに対する意見の交換をしていますが、これらの仲間を通して「水墨画」や「書道」を勧誘されて入会し活動しています。又HPの「取手七福神」を通して「相馬霊場八十八ヶ所を巡る会」にも参加しています。
 各グループには80歳以上の高齢者も多く参加され、元気に過ごされています。私も負けずに自分自身を研磨し、地域の活性化に貢献したいと思います。

 

■ブログもOK 自薦・他薦をお願いします

 メルマガIDN第69号(2月15日発行)よりホームページの紹介を開始しました。今回までに5名の方のページと「シニアドさいたま」のページを紹介しました。遠慮しないでどうぞ手を上げてください。以下に趣旨を再掲いたします。

 

 会員のホームページを紹介するコーナーを設けます。会員の顔をもっと見えやすくすることが主な目的です。会員相互の交流のきっかけになればと期待します。ご希望のあった方から順次紹介します。簡単な紹介で結構ですから下記あてにご連絡ください。メルマガIDNで紹介したホームページのURLをIDNのホームページに紹介し、リンク集を作ります。

申し込み先:<mailto:merumaga-idn@npo-idn.com>

 

これまでに登場した方のURLと紹介文をIDNのホームページでご覧になれます

http://www.npo-idn.com/

 

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12.連載「大江戸こぼればなし」 飯塚 渉さん(アドバイザー第20期生)

 

■連載第4回:第一章 江戸の名物−その4 広小路(ひろこうじ)

 広小路は語義の上では「幅の広い街路」(広辞苑)というだけで特別な意味はなく、江戸に限らず尾張名古屋ほか各地にもあった。江戸っ子が敢えて江戸名物リストに載せたのは、盛り場としてのスケールと賑わいが本邦随一と確信し、それを擁する大都市江戸を誇らしく自負する気持ちであろう。江戸の広小路ベスト・スリーは、両国広小路、浅草広小路、下谷広小路であり、武家・町人、旅人、老若男女を問わず夥しい人出で殷賑をきわめた盛り場であった。

 

 三大広小路が作られたのは、明暦3年(1657年)の振袖火事で十万人超の犠牲者と共に江戸の大半を焼失したあとの復興都市計画の中で各地に火除け地を設けたことに始まる。最も象徴的なのが両国橋西詰めに出来た両国広小路である。 かつて、大川(隅田川)の千住大橋より下流には防衛上の理由から橋は一つも無く、明暦大火の際、火を逃れる市民が大川に阻まれて浅草方面を目指そうとしたが、伝馬町の囚獄で解き放たれた囚人を脱走囚と思った見附役人が神田川に架かる浅草御門を閉鎖、群集は行き場を失い空前の死者を出す惨禍となった。 

 

 二年後の万治二年(1659年)両国橋が架かりそれまで府外とされていた本所・深川など江東地区も江戸府内に編入。通行の要衝となった両国橋界隈は東詰め、西詰めの道路が火除け地として大きく拡張され、恒久建築物は禁じられたが仮設の露天、屋台、茶店、小屋掛け興行などの商売用地に使わせるようになった。 俗に「両国橋 一日参千両」、朝の青物市で千両、昼の広小路の見世物で千両、夜は隅田川の納涼の賑わいで千両の「あがり」があったといわれる。

 特に、神田・日本橋に近く、柳橋・鳥越・蔵前・浅草・千住街道への道筋に当たる橋の西詰め「両国広小路」は江戸随一の盛り場となる。当時の両国橋は今より約五十間(90m)下流(薬研堀寄り)、現在の東日本橋二丁目あたりに架かっていた。

 

 「半七は何を考えたか、すぐに菊村の店を出て、現代の浅草公園六区を更に不秩序に、更に幾倍も混雑させたような両国の広小路へ向かった。もう、かれこれ昼頃で、広小路の芝居や寄席も、向う両国の見世物小屋も、これからそろそろ囃し立てようとする時刻であった。莚を垂れた小屋のまえには、弱々しい冬の日がほこりにまみれた絵看板を白っぽく照らして、色の褪めた幟が寒い川風にふるえていた。 列び茶屋のかどの柳が骨ばかりに痩せているのも今年の冬が日ごとに暮れてゆく暗い霜枯れの心地を見せていた。それでも場所柄だけにどこからか寄せて来る人の波は次第に大きくなって来るらしい。その混雑の中をくぐりぬけて半七は列び茶屋の一軒に入った。

 『どうだい、相変わらず繁昌かね』、『親分、いらっしゃい』と、色の白い娘がすぐに茶を汲んで来た。『おい、姐さん。早速だが少し聞きてえことがあるんだ。あの小屋に出ている春風小柳という女の軽業師、あいつの亭主はなんといったっけね』 (「石燈籠」より)

 

 浅草広小路は大川端の花川戸から田原町に通ずる雷門前の通りである。浅草の「核」は金竜山浅草寺。12代家慶治世時代(天保八年〜嘉永六年、1837年〜1853年)の様子が時代小説の中に描かれている。「浅草は江戸随一の繁華境である。一年中参詣人の行列が絶えたことがない。一日に雷神門をくぐる人数は三万人といわれている。十二の末寺が東西に並び、その廂下に雑多な店が櫛の歯のように並んでいた(=仲見世)。数珠、太鼓、仮面、錦絵、餅、銘茶・・・。列び茶屋が続き・・・(略)。仁王門の宏麗が雷神門と相映え広い境内の要になっていた。

 

 境内には絵馬堂、浄水所、輪堂、五重塔、神厩、山王祠などがそれぞれ参詣人を招き寄せ、その参詣人に物売りが寄り添うて怪しげな土産物をしつこく売りつける。一寸八分の観音勢至を安置する本堂は、焼けるたびに巨大になり、五彩の帷の奥の荘厳さが賽銭をはずませる。線香の煙と賽銭を投げる音が夜明けから日の暮れるまで絶えることはないのであった。本堂の左が鐘楼と随身門、右が淡島神社の三社十社の両殿、念仏堂、涅槃堂、その他。奥山というのは淡島神社の奥の一帯を総称する。矢場が最も多い。(略)。ありとあらゆる見世物がここには集まっていた。(略)」 (「大凶祈願より」)こんな浅草寺の門前往還が浅草広小路である。

 

 下谷広小路は、南へ上野新黒門町(現松坂屋南端向側)で突き当たり右へ折れると湯島天神下、西に不忍池をのぞみ北は黒門を経て上野山内。北東方向の山下(現上野駅敷地)と共に東叡山寛永寺の門前町である。様々な料理屋や商舗や仮小屋の見世物、茶店などもたち並び、その賑わいは両国や浅草の盛り場にも劣らぬものがあった。とりわけ賑わうのは花見時だが、山内は将軍霊廟地ゆえに規制も多く、静かな観桜以外は禁じられ夜桜見物も許されなかった。 

 

 広小路から黒門に向かって左手の町家が切れる先に往来を横切る忍川があり、小さな板橋が三本架かっていた。御橋(三橋)である。橋の手前を忍川に沿って左に入る不忍池畔は池之端仲町の裏通り。表通りには種々の高級品を商う店舗が軒を連ねているが、裏側は小体で品の良い料亭や水茶屋などが立ち並んでいた。 弁天堂のある中島や池周辺には出会い茶屋が多く、時代小説の男女の話にもよく登場する。 下谷広小路には、独特の大人の匂いも感じられる。

 

 江戸三大広小路は天下安泰・民生平和の証しであり、都市構造上の特長のみならず新興都市の成長・成熟に不可欠な人気と魅力を高め、人と経済の集積や流入も促したと考えられる。江戸っ子が名物として自慢したい気持ちもよく分かるのである。

 

(参考資料、引用資料)

・Webより  http://www.asa.yanagibashi.com

・Webより http://asakusa-e.com

・半七捕り物帳(一) 所収 「石灯籠」   岡本綺堂 著  光文社文庫

・柴錬捕物帖  岡っ引き どぶ 所収 「大凶祈願」   柴田錬三郎 著  講談社文庫

・鬼平犯科帳(十二) 所収 「二つの顔」、 仝(十三) 所収 「殺しの波紋」 池波正太郎 著  文春文庫

・用心棒日月抄 刺客 所収 「隠れ蓑」 藤沢周平 著  新潮文庫


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13.ふれあい広場
 
第9回たかお会の案内
 第9回たかお会活動は、5月30日(月)に三浦半島の神武寺・鷹取山自然観察会を行なう事に致しました。樹齢300年の「ナンジャモンジャ」の木や多種類のシダ類、新緑の樹木など観察する事が出来ます。ご案内してくださる方は、宮本森林インストラクター(昨年真鶴半島を案内してくださった方)です。
 横須賀線東逗子より出発し、京浜急行田浦駅までの約4時間のハイキングコ−スです。計画の詳細は、5月19日の下見の後、メールとIDNのホームページでご案内致します。あらかじめ予定を組まれ大勢の参加をお待ちしています。
お友達もお誘いください。参加ご希望者は下記へ連絡ください。. 
幹事 東川・國重
連絡先:idn-outdoor@yahoogroups.jp
 
■第10回たかお会の予告
・10月中旬谷川岳 天神平
・紅葉狩りと「たくみの里」の見学。定期観光バスを利用します。
     
 
■IDNアウトドアクラブ「たかお会」/メーリングリストへのお誘い(再掲)
  IDNアウトドアクラブは自然に親しむことを通じて会員の健康維持や相互の親睦をはかることを目的として発足しIDN-ADF2003で産声をあげたばかりです。活動内容はみなさまのご意見をもとに広げていく計画です。連絡や情報交換のためにメーリングリストを開設しましたのでアウトドアに関心のある方、お気軽にご連絡ください。「お名前」、「メールアドレス」をお知らせください。メーリングリストに登録します。
なお、たかお会に加入したい方、また、活動計画にご意見ご要望がありましたら下記まで連絡ください。
連絡先:  idn-outdoor@yahoogroups.jp

幹事:東川・國重

 
たかお会の活動状況をIDNのホームページでご覧になれます。

http://www.npo-idn.com/

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■「ふれあい広場」について
皆様の近況・IDNに対する意見・催しもの案内・等など内容に制約はありません。
思わぬ出会いがあるかもしれません。
下記のメールアドレスへ自由に投稿して下さい。お待ちしています。
<
mailto:merumaga-idn@npo-idn.com>

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14.編集後記

■映画も楽しい 〜好きな監督と映画〜

これまでに見た映画で何が好きかという問いに答えるのは難しい。見たときの心理状態等のもろもろの条件に左右されると思うが、見たときの年齢が最も影響するかもしれない。好きな映画と監督の関連は大きい。

 

「キネマ旬報ベスト・テン全史(19461996)」に、戦後のキネマ旬報に掲載された毎年の映画の評価結果が掲載されている。その年に封切られた作品と選考委員名がマトリックスの採点表になっており、評価の集計の詳細を見ることができる。この冊子にはいくつかのコラムがあり、その中のひとつに「戦後ベスト・テン入選監督ベスト35(外国編)」というのがある。上位15人を上げてみると下記のようになっている。入選回数が同じの場合は、評価のマトリックス表で得点の多い順に並べられている。

 

1位−5位:ウイリアム・ワイラー(11回)、フェデリコ・フェリーニ(10回)、イングマル・ベルイマン(9回)、フランソワ・トリュフォー(8回)、ディヴィッド・リーン(8回)

5位−10位:ウディ・アレン(8回)、ルネ・クレマン(7回)、ヴィットリオ・デ・シーカ(7回)、ルイ・マル(7回)、ジャン・リュック・ゴダール(7回)、

11位−15位:ルキノ・ヴィスコンティ(6回)、シドニー・ルメット(6回)、ミケランジェロ・アントニオーニ(6回)、エリア・カザン(6回)、キャロル・リード(6回)

 

このリストにより戦後の監督の評価を知ることができる。しかし、60年代から70年代にかけては、「キネマ旬報」と「スクリーン」のベスト・テンの評価とずいぶん異なっていることがあり、二つの雑誌を比較して見る映画を選択していた。ここに登場していない私の好きな監督の中で、ジョン・フォードは22位(4回)になっているが、最も好きなフレッド・ジンネマンが35人の中に登場していないのは不満である。ウディ・アレンについては私の印象の少ない監督である。

フレッド・ジンネマンの作品を古い順に並べてみよう。不思議な少年(1946)・暴力行為(1949)・?山河遥かなり(1949)・真昼の決闘(1952)・地上より永遠に(1953)・オクラホマ(1955)・?夜を逃れて(1957)・尼僧物語(1959)・サンダウナーズ(1960)・日曜日には鼠を殺せ(1964)・わが命つきるとも(1966)・ジャッカルの日(1973)・ジュリア(1977)・氷壁の女(1983)

ジンネマンの映画は、困難な状況の中で、自分の信念を貫くといったテーマ追求している映画が多い。ジンネマンの作品の中で最も好きな作品は、「真昼の決闘」、「日曜日には鼠を殺せ」、および「わが命つきるとも」の3本である。

 

ジンネマンのほか、監督で好きなのは、ジョン・ヒューストン(白鯨)やウイリアム・ワイラー(大いなる西部)。ヌーベル・バーグ時代のルイ・マル(恋人たち)とフランソワ・トリュフォー(突然炎のごとく)。西部劇では、ジョン・フォード(駅馬車)は別格としてジョン・スタージェス(OK牧場の決闘)が第一。興味のある監督としては、フェデリコ・フェリーニ(甘い生活)とルキノ・ヴィスコンティ(ベニスに死す、など)をあげておこう。

 

これは余談であるが、勝手な私見を述べてみると、ジョン・フォードと黒澤明、ジョン・スタージェスと松田定次の映画に対する思い入れや映画づくりに共通性を感じる。前者は社会派から娯楽性を持たせたダイナミックなアクションに変化して行ったこと、ジョン・フォードとジョン・ウエインの関係、黒澤明と三船敏郎の関係に類似点を見る。後者については西部劇と時代劇での娯楽に徹した面白い映画作りに傑出しているところがあると思う。【生部】

 

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