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                                 メルマガ IDN 第72号
                                      Inter Depending Network
                                      2005年 4月 1日発行
              
                                                          
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                                      《第72号のご案内》
 
1.ふれあい充電講演会 
 =
第48回(4月19日)「駆け足で世界遺産を巡る旅/熊野古道」の案内
 
2.シニアー情報生活アドバイザー講座
  =東京:第33期・第34期のご案内
 =講座の受講感想
 
3.IT・PC講座  
  =パソコン楽しみ隊:3月の報告と4月の予定
 
4.「楽しくパソコンライフ」~武兵衛の近況~
 =第3回:相互支援報告
  
5.学生,社会人の進路相談  

6.下関支部レポート
 =中原郁生遺稿「平家物語探訪」第15話 平家蟹と小泉八雲
 
7.千葉アドバイザーの会「C-PAK」
 =オフ会:第3回の報告
 =勉強会:第1ステップの報告と第2ステップ第1回の開催案内

8.アドバイザー埼玉の会「シニアドさいたま」
 
9.IDN会員募集のご案内 
  =入会を考えている方に(再掲) 
 
10.再開:海外旅行体験話クラブ
 =再開第1回(3月21日)の報告
 
11.会員のホームページの紹介
 =岡角 興次さんのホームページ
 
12飯塚 渉さん:連載「大江戸こぼればなし」
 =新連載第1回:江戸の名物-武士-
  
13.ふれあい広場 
 =アドバイザー講座受講感想:永合 滝さん・佐野愼語さん・足立軍二さん
 =金田和友・三千江さん 「古稀記念 ほのぼの詩書画展」 のご案内 
 =アウトドアクラブ たかお会 第8回のご案内と今年の計画
 
14.編集後記 
 =21世紀の方丈庵
 
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1.ふれあい充電講演会
■第48回「駆け足で世界遺産を巡る旅 熊野古道」の案内

 4月5日から古希の記念に俳画を中心とした作品展を予定しているお馴染みの金田和友さんは、昨年、念願の熊野古道を歩かれました。熊野古道は国の史跡に指定されていますが平成16年7月7日に世界遺産リストに登録された紀伊山地の霊場と参詣道に含まれ、脚光を浴びています。なにはともあれ行ってみようと飛び出した金田さんの道中記はホームページにも紹介されています。

金田さんのホームページ http://www.h4.dion.ne.jp/%7Ewasanjin/

ご家族ともどもお越し下さい。

 

講演者からのメッセージ

 関東百観音をめぐり終え、現在多摩88ヶ所札所巡りに挑戦中。結願の暁にはいずれ高野山に詣でる積もりなので、その下見もかねてツアーに申し込みました。一昨年大病を乗り越えたのを機会に,国東半島200キロの遍路旅をして往古の霊的なものに惹かれるようになりました。この紀伊山地のツアーでも随所でそれを味わえるだろうと期待しながら旅にでました。

        記

・テーマ:「駆け足で世界遺産を巡る旅 熊野古道」

・講 師:金田和友氏(IDN会員)

・日 時:4月19日(火) pm6時―7時30分

・会 場:東京しごとセンター5F 第1セミナー室(定員42名)

・千代田区飯田橋3-10-3 ℡:03-5211-2307

    (JR飯田橋駅・東口、東京メトロ飯田橋駅A2から5、6分、ホテルエドモント隣)

・会 費:1500円(一般) 1000円(IDN会員)

・懇親会:(講演会の後任意参加)懇親会費2000円

・申込み:金田 03-3392-1043  afu@k2.dion.ne.jp

        中川 03-3869-0315  mgt-na37@cilas.net

会場の都合で定員は42名です。〆切は4月12日とさせていただきます。

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2.シニア情報生活アドバイザー講座
■ 「シニア情報生活アドバイザー」養成講座とは
  この講座は、高齢期の生活に密着した、情報技術(パソコンやネットワーク)の楽しい活用方法を教えることが出来る人を養成する講座です。NPO(特定非営利活動法人)「自立化支援ネットワーク」(略称IDN)は、「ニューメディア開発協会」(経済産業省の外郭団体)が認定する「シニア情報生活アドバイザー講座」の養成講座実施団体に指定されています。

■東京:33期・34期のご案内
下記の講座の受講者を募集中です。毎回土曜日の開催です。
第33期の申し込みもまだ間に合います。
 
第33期:2005年4月  9日(土)~5月14日(土)
第34期:2005年5月28日(土)~6月25日(土)

・会場:TEPIA(財団法人 機械産業記念事業団)
     港区北青山2丁目8番44号(地下鉄外苑前より徒歩4分)
 
東京での開催の詳細は下記でご覧ください
URL:http://www.npo-idn.com/senior2.htm
 
■講座の受講感想をふれあい広場に掲載しています 
 
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3.IT・PCの勉強会

■パソコン楽しみ隊:3月「Photoshop Elements 3の紹介」勉強会の報告
 3月27日(日)に15名が参加して品川人材開発センターでPC楽しみ隊の4回目の勉強会を開きました。 画像ソフトはフリーソフトも多く、デジカメを 買うと付いてくるのですが、どれも機能の種類が少ないです。プロの使うPhotoshopを元に一般向けに作られたのが、Elements です。今回よく使う機能を実演し、また事前に作った作品を紹介しました。
 ワンクリックで、できるものも多く素人が使うにはアニメもスライドショーも簡単にでき、テンプレートも多く便利です。 紹介後、自由にパソコンを操作してソフトを試していただきました。

 前回の國重さんと同じく「講師(案内役)がもっとも勉強になりました。」
 終わりの頃奈良原理事長も三好さんのお別れに駆けつけて下さいました。

 

・次回のテーマと案内役は後日ご案内します。
・日時:4月23日(土)13時~16時
・場所:品川人材開発センター
・申込み:武居陽子さん tyoko@inter7.jp

【レポート:津田勝子さん】

 

幹事役を勤めていただいた三好さんが、ご主人の転勤で転居されることになりました。

長期間ありがとうございました。お礼申します。

 

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4.楽しくパソコンライフ」~武兵衛の近況~

■第3回:相互支援報告

 常磐線沿線に住んでいるので東葛インターネット普及会、また金田様の紹介でダイヤネットグループとの相互支援報告。メンバーの中には、やたらとパソコンに詳しい方々がいて学ぶことも多い。

(1)パソコンハードウエアの講義

東葛インターネット普及会では、パソコンのハードウエアの話をして欲しいとのことで、3回ほど開催。1回の講座に20人ほどの参加者。皆さんに教えられることも多く自分自身のレベルアップにもなった。

 

(2)パソコン無料相談会

この相談会は月に1回開催。毎回5~6名のシニアの方が相談に来られます。相談内容はデジカメから画像の取り込み方、ExcelやWordの質問など多岐にわたっている。それぞれその質問に強い人が無料で対応しています。私も良い経験になっている。4月からは月に2回開催される。

 

(3)ホームページ作成の参画

2回の会合に出ました。10人ほどの方が、それぞれに得意技、趣味を持ち寄り一つのホームページを作りたいとのこと。たたき台に「長屋の文化人」というページを作り、趣味をお持ちの方が、それぞれの部屋に投稿する。面白い企画です。ダイヤネット側のメンバーはIDNのふれあい充電講演会にも来られる方が多い。IDNからは金田様・國重様・小坂が協力している。完成までには時間がかかりそうです。

 

(4)シニア情報生活アドバイザー更新講座

東葛グループにも受講されて3年を経過した方々がいる。3年更新講座受講経験者がいなく、メンバーの私に依頼された。21名の方々が、二日間に別れて受講。会のご協力もいただきながら終了した。私が受けた時に比較してテキストも更新されている。この世界の進歩が激しいことを感じている。

【レポート:小坂武夫さん】

 

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5.学生,社会人の進路相談をいたします

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6.下関支部レポート 
中原郁生遺稿「平家物語探訪」

15話 平家蟹と小泉八雲 

 引き続き小泉八雲にまつわる話題。前号で紹介したように、八雲があれほど情熱を傾けて書いた「耳なし芳一」ならば、現地の下関に来てしかるべきだと思うし、あの迫力ある文章から推測すると、当然ながら、赤間神宮境内の安徳帝御陵や七盛塚、そして阿弥陀寺跡を訪れたことは間違いないとおもわれるのである。   

 しかし、確かな文献は見当たらない。残念だが、ひとつ推定できる文章がある。それは、作品集『骨董』(こっとう)の中の「平家蟹」に出てくる文章で、「わたくしがこんなことを考えたのは、ちょうどそのとき、わたくしの家に長州から蟹の箱が届いたからであった。(略)この蟹は-今、ここにはそのうちの二種類だけであるが、どちらもよく干して磨きこんでいる。これは赤間が関(外人には下関という名で通っている)へ行くと、いつでも店先に出して売っている。壇の浦というところは、いまから七百年ほど前、かの平家が、その敵源氏とここの海上で戦って全滅したところである」とある。この文面から、八雲が下関に来たことを十分に推測できると私は思うのだが、どうであろうか。

                                  

 八雲は松江を大変気に入っていたが、山陰の寒さに耐えられず、明治24年(1891)熊本の第五高等学校(旧制)に転任した。この当時は交通の便が悪く、松江から宍道まで小蒸気船、広島まで人力車、呉から門司まで汽船、春日まで汽車、ここから人力車で熊本に入った、とある。さらにこの年の夏休みには、博多、神戸、京都、奈良、伯耆、隠岐などを旅行し、明治27年(1894)には、熊本から東京、横浜、箱根、大津を旅行、明治29年には、伊勢、京都、大津、奈良、堺、大阪、美保の関、松江に旅行しているから、その往復の途中、下関に寄ることは容易であったと思われる。耳なし芳一への格別の思い入れと、先に挙げた骨董の平家蟹の文章から、下関の赤間神宮に立ち寄ったことは決定的だと思料される。

【リライト:武部忠夫さん/写真:青木紀雄さん】 

 

朗報付記 このたび奈良原真吉理事長と下関支部武安誠正、青木紀雄さんの尽力と読売新聞社南隆洋氏のご高配、夫人中原節子さんのご快諾により、中原郁生遺稿「平家物語探訪」がほぼ原文のまま読売新聞山口県版(約20万部)に長期連載されることになりました。永年にわたり、遺稿集の出版を夢見てこられた関係者の友情の結実を喜び、ご報告いたします。(T)

 

*中原郁生遺稿「平家物語探訪」を第1話からお読みになりたい方は、IDNのホームページ(メルマガTOPにURLあり)でご覧ください。メルマガに掲載できなかった写真も掲載されております。

     

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7.千葉アドバイザーの会「C-PAK」

第3回オフ会の報告

・日時:3/24日 16:00~17:00
・出席者:10名 (第6回勉強会出席者全員)
・検討事項 
=勉強会の継続:運営方法、日程、会場手配

  会場:現状通り(会場確保済) 千葉県高齢者生協、佐倉センター2F

  時間:現状通り14:00~16:00

  日程:4~6月 月1回  計3回 4/14日(木)・5/12日(木)・6/9日(木) 

  勉強会テーマ(各自決定):パソコンに関連した内容・問題提起・困っている事項

                    ・各自保有する知識・最新情報・体験など

  講師:各回のプレゼンターを事前に設定。

=C-PAK会員:新規募集活動の実施
  現地域を拡大させ、千葉、近隣各県在住アドバイザーへ呼びかける
  IDN新規認定者への呼びかけ(メルマガ利用申請をIDN本部に要請)
=C-PAK 登録者(21名)間アクセス方法設定
  第2回オフ会検討案以降に、yahooグループサービスを利用したメーリングリストを設定 
  c-pak@yahoogroups.jp
  
現メンバー21名の連絡網として継続する
=懇親会

  勉強会会場ビル1階 炉ばた焼 美浜で開催
  第3回出席者10名が参加
  勉強会、オフ会以上に活発な意見交換が行われ、飲むほどに親睦が深まりお互いの連携が一層強化されました。

 

■C-PAK勉強会の第1ステップの報告

=勉強会(1~3月)実施内容:  
 1/13日 勉強会打合せ意見交換、次回テーマ決め
 1/27日 データバックアップ、リカバリー
 2/10日 LAN関連基礎知識
 2/24日 セキュリティ基礎
 3/10日 圧縮、解凍
 3/24日 PCの仕組みとメンテナンス  
・出席者数:合計66名(平均11名)
・講師 橋本、山室氏


=勉強会サポート係としての私見(利光) 
 出席者間の活発な意見交換、熱意に影響され

・スキルアップの動機付けになりました
・各自の日常発生トラブルなども講師、他の方々のアドバイスで解決されるケースも多く、勉強会の役割が認識された
・アドバイザーに必要な知識を中心に学習したが、今後は、各自が自分のテーマでプレゼンをして、

  全員で相互学習をする方向に 決まり、具体的な活動に役立つと確信
・何よりも、勉強会がメンバー間の交流を深める役割を果たしている「たまり場」となっている

*期間中の勉強会に全面的なご協力を頂きました山室、橋本両氏に心からお礼を申し上げます

(呼び掛け人3名:大村、村杉、利光)


■C-PAK勉強会の第2ステップ第1回の案内
 桜前線が身近にの感がしますが、皆様の周辺ではいかがですか?4/14日(木)からC-PAK勉強会の第2ステップがスタートします。ご連絡のように4月以降、月1回の講座日程になります。今回は中澤さんがプレゼンを行います。テーマについてご連絡いただきましたので以下ご連絡申し上げます。
・日時:4/14日(木) 14:00~16:00
・場所:千葉県高齢者生協、佐倉センター2F
・テーマ:「スパイウェアを考える」 
・担当:中澤さん       
・出欠確認:4/9(土)までに出欠のご連絡をよろしくお願い申し上げます。      
         宛先:c-pak@yahoogroups.jp

【レポート:利光信爾さん stoshimitu@yellow.plala.or.jp
 】
 

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8.埼玉アドバイザーの会「シニアドさいたま」

当会の活動の一端を下記ポータルサイトでご覧下さい。

http://blog.goo.ne.jp/seniad_saitama 

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9.IDN会員募集のご案内

■ IDN会員募集中
NPO(特定非営利活動法人)自立化(相互)支援ネットワークでは、正会員と賛助会員を募集しています。
*会員の方々には、会員の活動状況や情報を掲載した機関誌を、年4回発行し配布いたします。
*会員の方々には、各プログラムの割引が適用されます。
*入会金及び年会費については「入会を考えている方に」を参考にして下さい。
*詳しいことをお知りになりたい方は、eメールで、事務局までお問い合わせください。


■入会を考えている方に(再掲)
  会員になるには,自分の意思(Will)がなんといっても大切です。少なくとも何のために入会しようとしているのか,目的を決めて入るのが賢明です。

  入会の手続きとしては,入会申込書と,入会金の支払いが必要になります。会員には,正会員(主体的に活動を行う会員で,総会の議決権を有する会員)と賛助会員(団体の主旨に賛同し,直接、間接時間の許す範囲内で活動する会員)の二つのタイプがあります。どちらの会員になるかは,やはり自分の意思で決めて下さい。

会費には入会金と年会費とがあります。
入会金は正会員が1万円,賛助会員が千円です。
年会費の方は,正会員が年間一口1万円,賛助会員が一口千円です。
年会費を何口にするかも,ご自身の意思で決定して下さい。

 メール送信先:<
mailto:idn@npo-idn.com>
 ホームページ:
http://www.npo-idn.com/

 

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10.海外旅行体験話クラブ

■再開にあたってのコーディネーターのメッセージ(再掲)

「海外旅行体験話クラブ」のコーディネイトをしております、伊藤政弘と申します。
  しばらくの間、お休みをしていたクラブですが、本年3月より再開の運びとなりましたのでお知らせいたします。このクラブは、海外旅行(海外滞在)で経験した貴重なお話を、写真や資料、ビデオなどを加えながら楽しくお喋りしていただくクラブです。肩の凝らない楽しいクラブですので、海外旅行に興味のある方もない方も、ぜひ一度のぞきに来て下さい。ご参加お待ち申し上げます!

【海外旅行体験話クラブの趣旨】
◇海外旅行者の目で見た、外国の習慣・文化・地理などを、楽しく発表し学習します。
◇海外旅行をした際のハプニング・失敗談・発見・感動したことなどを共有します。
◇日本と外国の習慣(考え方)・文化の違いなどを比較しながら社会の学習をします。
◇珍しい体験をされた方の実話や動機、その後の人生観などを共有します。
◇楽しかった「観光ツアー」や「オプショナルツアー」などの情報交換を共有します。
◇色々な生き方があることを学習し、自立した人生へのヒントを探ります。

 

■再開第1回開催報告

 ・テーマ:「アラスカ紀行 オーロラ篇」伊藤政弘

 ・テーマ:「渡るアメリカに鬼はなし」佐藤昌子

 ・日 時:21日(祝月)午後2時〜5

 ・会 場:関東シニアライフアドバイザー協会目黒事務所

 

 久しぶりに再会された「海外旅行体験話クラブ」発表ということもあり、まず最初に参加者(9名)による自己紹介が行われました。皆さん海外旅行に数多く出かけられ、貴重な体験をされているようでした。この自己紹介を聞くだけでも大変に面白く、わくわくする時間でした。時間も30分以上になり、あわてて本題に入る状況でした。

 

 最初の発表者は、伊藤政弘さんの「アラスカ紀行 オーロラ篇」でした。伊藤さんはアラスカに3ヶ月もの間旅をしたそうです。最初に訪れたのがオーロラが見えることで有名な、チェナホットスプリングスとフェアバンクスでの体験話でした。オーロラの写真を見ながら、色や形の変化を説明すると同時に、カメラ撮影の苦労話(カメラの保護・結露防止)など、失敗談を含めた楽しいお話でした。また、現地の昼間の様子(自然現象や野生動物など)や温泉情報なども発表されました。

 

 次に発表されたのは佐藤昌子さんの「渡るアメリカに鬼はなし」でした。佐藤さんは、アメリカの小中学校で日本の文化を紹介する民間親善使節ボランティアに応募し、英語を始め日本の伝統文化(日本舞踊・華道・茶道など)を再度勉強し、ウイスコンシン州の小学校に行き授業をされた体験話です。子どもたちは、「Welcome MRS.SATO」と書いた切抜き文字を廊下の壁面に飾り出迎えてくれたそうです。最初は頭がパニックになることもありましたが、英語をカバーするためのパフォーマンスとして、毎日着物を着てコミュニケーションしていると、はじめ戸惑いがちだった子どもたちも積極的に話しかけてくるようになり、それからは日本の文化を通して多くの感動を受けたそうです。

 また、ステイ先のお嬢さんのジェラシーを取り除いた話やワードロン島での授業(小さい島で12名の生徒)など盛りだくさんの体験話でした。感動の多さという点で、1回の発表だけではちょっと無理があるようでした。最後には、映像や資料を説明してくださり、聞き手側のイメージが更に拡がりました。また、小学校で折り紙を教えた時と同じように、英語で折り紙の折り方をご指導くださり、参加者一同楽しい体験をさせていただきました。

 

次回の「海外旅行体験話クラブ」は、6月を予定しております。

発表者は、羽澄 勝さんと、丸岡 将泰さんの2名を予定しております。

詳しい日時等は、後日このメルマガでお知らせいたします。どんな体験話が飛び出すか大変楽しみです。皆さんのご参加お待ち申し上げます。

 

【参加申し込み先など:コーディネータの伊藤政弘さん ma-itou@bd5.so-net.ne.jp 】

 

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11.会員のホームページの紹介

 会員のホームページを紹介するコーナーを設けます。会員の顔をもっと見えやすくすることが主な目的です。会員相互の交流のきっかけになればと期待します。ご希望のあった方から順次紹介します。

 簡単な紹介で結構ですから、ご遠慮なく下記あてにご連絡ください。メルマガIDNで紹介したホームページのURLをIDNのホームページに紹介し、リンク集を作ります。

<mailto:merumaga-idn@npo-idn.com>

 

■岡角 興次さんのホームページ

・URL:http://okazumi.com
・開設:1999年初め頃

 私のホームページ(HP)は,雑草が生えて手入れしていない庭のようなもので,あまり表示したくありませんが,依頼がありましたので紹介します。
 1996年ころHPはこうして作るのだと,htmlなるものを教わり,自分も作ってみようと始めたもので,見てもらう対象とか何を見てもらいたいのかなど,あまり理屈を考えることもなく,出来た出来たと喜んでいたものです。
 当時は,HP作成ソフトも出てきてはいたが,使い勝手が難しく,高価で,もっぱらメモ帳でタグを並べて作成していました。UPするサーバーもソネット,シティフジサワ,インフォペッパーなどと容量と価格を見て載せ換えながら,1999年に今のニフティに落ち着き,その後はあまりいじくる事もなくなりました。 この頃のHPの目的のひとつは,身の回りの各種イベントで撮ったデジカメ写真をアルバムにして掲載し,友人や親戚に“ここにあるから見て下さい。欲しい方はご自由にダウンロードして下さい。”と言うことでした。焼き増しして配るのはお金もかかるし,面倒だしというのが本音かもしれません。このごろは,その写真ですらアルバムにしてUPすることも少なくなりました。
 最近では,ブログ,ブログとよく耳にし,質問されることもあるので,私も挑戦して見ることにしました。使い勝手を見るために2箇所ほど開設していますが,やはりこれも継続には努力が必要ですね。

ブログその1「ヨットライフ」:
http://blog.goo.ne.jp/okokclub/
ブログその2「飛躍前一屈」:http://okok.way-nifty.com/

 

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12.連載「大江戸こぼればなし」 飯塚 渉さん(アドバイザー第20期)

■連載第1回:江戸の名物-武士-

 家康が江戸に入城した天正十八年(1590年)から、十五代将軍慶喜が大政奉還した慶応三年(1867年)まで二百七十余年間のうち、政治経済の安定と成熟、庶民の台頭や江戸文化の発達・爛熟を見た江戸中期(五代綱吉~十二代家慶、元禄―1688年~文政―1829年まで)が、もっとも江戸(時代)らしさ、その良さ、が横溢し輝いていた。 江戸もの時代小説の題材や設定もこの頃に依拠するものが多い。江戸市井が舞台の時代小説に登場する主役・主要人物の殆どは、士農工商のうちの中・下級武士、浪人、百姓、職人、商人、様々な女達、雑多な職種の男衆、遊び人、やくざ、悪党など社会的には中の下以下の人々である。 彼等が生きた江戸時代とは、そして江戸というところは、どんな風だったのか、その中で人々が織りなす喜怒哀楽と心の有り様などを辿りながら、さまざまな思いを巡らせ想像力を膨らませると、江戸のイメージが徐々に鮮明になってきます。

 

第一章 江戸の名物

 江戸の世界にどこから入っていくか。まずは上空から全体を概観するような予備知識と大まかなイメージを掴むために、敷居の低い手ごろな入り口から入ってみましょう。江戸っ子が誇らしく自慢げに、「江戸はこういうところだよ」と、端的に表現した『江戸の名物』という能書きがあります。落語のマクラにもよく出てくるのでご存知の方も多いと思います。

 

『武士 かつお(鰹)、 大名小路 広小路、茶店 むらさき 火消し 錦絵。火事に喧嘩に中っ腹。伊勢屋 稲荷に 犬の○○。』

 

 いかにも威勢よいリズミカルな五七調は、諳んじやすい上に語る時には立て板に水の流暢さと歯切れのよさ。江戸っ子好みの啖呵のように仕立てられています。他国にない江戸特有の都市構造や気質など、良くも悪くも江戸文化のエキスがこの中にギッシリ凝縮されていますが、美味い物自慢などは一つも入っていません。「かつお()」は、気っ風と生きの良さを売りとする江戸っ子のこだわりの主張、「稲荷」も油揚げ寿司ではなく、赤い鳥居の稲荷大明神のことです。  

 では、「江戸名物」のアタマから入っていきましょう。

 

(一)-1、武士

 なぜ、江戸名物に「武士」がノミネートされるのか。それは大都市江戸に於ける武士のウエイトの大きさと考えられる。江戸人口の半分は武士といわれるが、江戸が百万都市だった八代将軍吉宗(1716年~1745年、享保、元文、寛保、延享)の頃、江戸の市街地に住む(町奉行支配に属する)十五歳以上の男女は、男、38万9918人、女、14万4715人、総計53万4633人とされている。 カウントが微に入りすぎて却って眉唾の気もしますが吉宗の時代は6年ごとに人口調査がなされていたようだし、各種文献でもおおむねこの前後の数字が挙げられている。

 

 このほかに、町奉行支配外の旗本とその家来・家族、僧侶・神職、参勤交代で江戸へ来る大名家(三百藩)の勤番侍達と常駐武士、多数の浪人など、総人口の百万人(米の消費量から推定されたという)から逆算すればその数およそ50万人になる。各種資料を調べても江戸の武士人口は明らかになっていないが、武士は兵力であり江戸は一面において軍事都市であったから公表されなかった、或いは幕府も各藩の武士の数(内情)を把握し切れなかった、などの説もある。当時の日本全体の人口構成比は諸説あるが武士(僧侶等含む)7%~10%とみられ、約50%を占めた江戸の集中度は桁外れには違いない。

 

 人口のみならず、土地占有率でみた武家地の割合は更に高く、「六割が武家の屋敷地で二割が町家、一割五分が寺で残りの五分が神社」との記録や、幕末の武家地が七割(69%)との説もある。それもその筈で、幕府が与える武家屋敷地について旗本(江戸定住義務)の場合、下級の御家人でも100~150坪、200~300石の直参下位クラスで600坪、4000~6000石で2000坪、上位クラスは2500坪である(寛永二年の規則)。

 各藩大名の江戸屋敷ともなれば上、中、下屋敷と複数を保有、禄高・家格によって数万坪も例外ではなかった。 「江戸切り絵図」で見ても武家地の寡占状況は明白である。大半が長屋住まいの庶民の目に映る武家屋敷構えの豪壮さも、一層 武士階級の存在感を高めたことだろう。

 

 また、武士は職業軍人として武道を修め武器を持つ強い存在のみならず、高い教養と厳格なモラルに沿った生活をする知識階級であったから、身分差だけでなく人間的にも畏敬の念を持たれていたと思われる。 

 さらに重要な点は、多数の武士セクターの存在とその生活、武士階級が行う政治・行政活動が生み出す膨大な消費と雇用など、巨大な経済効果が江戸の繁栄と町民の生活基盤を支えていたことである。

 

 江戸藩であり政府である江戸城(奥向き含む)の維持運営と施政に伴う公的消費、インフラ整備の公共投資、役人個々の消費生活、扶持米の輸送・保管・換金、多量の水陸物流、金融・為替、三百藩の江戸留守居役が湯水のように費やす外交・情報収集工作費、莫大な交際費、隔年の参勤交代・江戸詰めの諸費、武家屋敷の建設・修繕費、労働力調達、特別手当てを受ける勤番武士達の日常出費、私的飲食遊興費等々、相対的に高額なあらゆる需要が発生するのも武士の集積密度が高いからである。

 町人社会で商家の奉公人、職人、出稼ぎ人、小商いなど独身男性が多い構造に加えて、武士=男である上に諸藩の江戸詰め武士達は全て単身赴任であったから、男社会の受け皿となる外食、飲食、娯楽、遊里などサービス産業も著しく発達した。

 

 江戸の経済構造はこの頃から既に今の東京と似た都市型であり、首都に集中する武士の存在が江戸自慢の筆頭なのも頷ける。この頃、生粋の江戸っ子人口は53万人の一割、5万人だった。 江戸っ子の目には武士の存在と「江戸GDP」への貢献度が否が応でも光る、というものである。

 (参考資料)

・「ま・く・ら」 柳家小三治 著 (講談社文庫)

・「江戸十万日全記録」 明田鉄男 編著(雄山閣)

・「旗本」 新見吉治 著 (吉川弘文館)、その他Webサイトから旗本関連情報、

・「やがて貧しき大名行列」 今野信雄 著 ほか (文芸春秋編「江戸こぼれ話」所収より)

 

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13.ふれあい広場
 
■アドバイザー講座受講感想

永合 滝さん(アドバイザー第32期生)

 パソコンは以前から好きで、都や区が募集するパソコン教室を見つけては通っていました。いくつかの講座と講師の方に会いしましたが、シニアに解り易く教えてくれる講師に出会ったときは嬉しかったです。その後は自己流で本を読みながら、少しずつ練習をしました。

 今回IDN主催の講座を受講しようと決意したのは、

・近くにIDNの卒業生がおり、先生方が親身になって教えてくれる、

・受講生同士がお互いに情報交換できる機会がある

・勉強会やスキルアップの機会がある

・受講生のレベルが高い、認定書が出る等を話してくれました。

 時期を同じくして無料の都主催の講座も受講出来たのですが、虫の知らせでIDNにしました。最初は不安でしたが、だんだん楽しくなりコミニュケーションは抜群と思います。先生方も気さくに声を掛けて下さるし、これから一生お付き合いをしたいと思っています。姉から電話があり、早速「教えて!」と言われ、7歳上のシニアにどう教えたら良いのかを教科書に沿って復習したいと思っています。自分の勉強と勉強したいと思っている人へパソコンの面白さを伝えて行けたらと思っています。

 

佐野愼語さん(アドバイザー第32期生)

  試験までの1ヶ月は、受講前い考えていたのとは違いあっという間に過ぎてしまいました。特に試験までの2週間は、海外出張が重なり、時差と忙しさとの戦いでした。
 プレゼンテーションは、皆様の上手な話し方ときれいな資料つくりに、歓心いたしました。足立様が本当にお孫様を慈しんでおられるのはプレゼンテーションのお話を通してよくわかりました。特に、自称 元工作少年としては、西川様のペーパークラフトのプレゼテーションは、とても興味をもって、また楽しく聞かせていただきました。チャレンジしてみるつもりでおります。
 講師の方々には、多くの場面で助けていただき感謝しております。またご一緒に学ばせていただいた第32期の方々には、有益なアドバイスをいただきありがとうございました。
 何十年ぶりかのパブリックの「試験」という物に緊張した1ヶ月でしたが、楽しく、また新しい出会いの「ドア」を開けた1ヶ月でもあったような気がいたします。

 

足立軍二さん(アドバイザー第32期生) 

 3月26日1ヶ月間の講座を締めくくる修了試験が終わり、今ホッとして、心地よい充実感に浸っているところです。この1ヶ月間は正に“パソコン漬けの日々”でした。こんなにパソコンと朝から晩までにらみ合ったのは私にとって初めての経験でした。 

 講座初日、先生方のオリエンテーションを伺っている内に私は自分のソソッカシさに気付きました。「この講習会は一寸レベルが高いな? 最終日には認定試験があるの?」とだんだんと顔面蒼白となったことを思い出します。実は私、この講座を私のようなシニアにパソコンの基本を教え頂く、いわゆる「パソコン教室」とばかり勝手に思い込んで申し込んだのです。それがなんと「アドバイザーの養成講座だったとは!!!」然しもう始まってしまった。私は決めました。「ついていけるところまでついていこう!」と。これが私の今回の「パソコンとの二人三脚」の始まりでした。

 

 パソコンを買って4年目。メールとワードの文章作りが主な使用でした。そんなレベルの私にとって、毎回の先生方の講義は大変新鮮でした。「なるほどなるほど!」「へーそんなこともやれるの!」・・といった具合に。講座を終わって帰宅しその日の内容を「自分で実験してみる」ことの楽しみ、そして新たな操作方法の発見。この感激は格別だったことを思い出します。(家内はそんな私を覗いては「一人でニヤニヤして・・・」と笑っていましたが)。テキストも市販の分厚い解説書に比べ大変簡潔で判り易く、私の「実験」を力強くバックアップしてくれました。 

 課題の「作品発表」にも大変苦労しました。その制作過程で(試行錯誤の連続でしたが)自分の操作技術が「レベルアップしていく」のを実感しました。一寸自信もつきました。やっぱりこの講座を受けてよかったと思った次第です。

 

 今回先生方には、IDN独特のアットホーム的な温かい雰囲気の中で、本当に懇切丁寧に御指導を頂き心から感謝いたしております。色々教えていただきたい点がハッキリしてきましたので今後とも御教示頂きたいと思います。宜しくお願いいたします。また4人の同期の皆さんにも親しくしていただき有難う御座いました。今後もメーリングリストを通じご連絡を取らせていただくことも決まり楽しみにしております。今後とも宜しくお願いいたします。 

 私自身まだまだ研鑽が必要です。今後機会があったら「これからパソコンでもやろうかな」というシニアの希望者に、私の経験をお役に立てたらと思っております。

 

■金田和友・三千江さん 「古稀記念 ほのぼの詩書画展」 のご案内
 4月5日(火)より10日(日)までの開催されます。詳細は下記でご覧ください。     
http://www.h4.dion.ne.jp/~wasanjin/honobonoten.html
 
■アウトドアクラブ たかお会 第8回のご案内
 今回は神田川の源流のひとつである善福寺池から善福寺川にそって約6Kmの都会の自然探索ウォーキングと緑地公園での花見を計画しました。デジカメ片手にご参加ください。
・開催日:4月7日(木曜日)
・集合の場所と時間:JR西荻窪駅改札口9:45
・参加費:1,000円
・持ち物:弁当・水・嗜好品・雨具・保険証(コピー)・常備薬
・参加申込:下記アドレスへE-メールで4月5日(火)までにご連絡ください。
idn-outdoor@yahoogroups.jp

初めての参加の方は傷害保険契約がありますので住所年齢をお知らせください。
*悪天候による中止の場合は、前日(6日)午後5時までにメールで連絡します。
【幹事:東川・國重】
 
■IDNアウトドアクラブ「たかお会」の今年の計画(再掲)
 今年の「たかお会」の計画をご案内します。6月~9月の間は会員のリクエストの応じた活動を取り上げたいと考えています。
それぞれの実施計画は、実行2週間位前には、E-メール連絡致します。大勢の参加を期待しています。
(冬鳥探鳥会のご要望もありましたが、組み入れる余裕が時間的にありませんでした。夏鳥を空いている月に入れられれば入れたいと考えています。) 
第 9回:5月中下旬自然観察会宮本森林インストラクター
      神武寺・鷹取山の自然を訪ね、自然観察を行なう。
第10回:10月中旬谷川岳 天神平
      紅葉狩りと「たくみの里」の見学。定期観光バスを利用します。
     
 
■IDNアウトドアクラブ「たかお会」/メーリングリストへのお誘い(再掲)
  IDNアウトドアクラブは自然に親しむことを通じて会員の健康維持や相互の親睦をはかることを目的として発足しIDN-ADF2003で産声をあげたばかりです。活動内容はみなさまのご意見をもとに広げていく計画です。連絡や情報交換のためにメーリングリストを開設しましたのでアウトドアに関心のある方、お気軽にご連絡ください。「お名前」、「メールアドレス」をお知らせください。メーリングリストに登録します。
なお、たかお会に加入したい方、また、活動計画にご意見ご要望がありましたら下記まで連絡ください。
連絡先:   idn-outdoor-owner@egroups.co.jp

幹事:東川・國重
 
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■「ふれあい広場」について
皆様の近況・IDNに対する意見・催しもの案内・等など内容に制約はありません。
思わぬ出会いがあるかもしれません。
下記のメールアドレスへ自由に投稿して下さい。お待ちしています。
<
mailto:merumaga-idn@npo-idn.com>

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14.編集後記

■21世紀の方丈庵

 「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。世の中にある人と栖(すみか)と、またかくのごとし。」で始まる、「方丈記」を書いた鴨長明はどのような庵(いおり)でこの書を書いたのかご存知でしょうか。
 長明は大八車2台に積んで、どこにでも移し替えられる組み立て住宅を、京都の南東、宇治桃山の南麓、日野の里山に「方丈庵」を結んだ。屋内の広さは「方丈」、すなわち1丈(約3M)四方の正方形で約9平方メートル(約5畳)程度。長明はそこで「方丈記」を書いた。1212年、58歳の時。

 松村賢治さんは「21世紀の方丈庵」を考え、「庵(いおり)を結び炭をおこす」という本を書いた。科学技術と経済の会の機関紙「技術と経済」のぶっくれびゅーにこの本を取り上げ、04年6月号に投稿した。私の知人を通して、掲載された機関紙を松村さんに届けてもらっていた。
 先日、「古民家の知恵」を学ぼうとという会で松村さんの講演を聞く機会があった。講演では、「旧暦と暮らす」と「庵(いおり)を結び炭をおこす」を中心に松村さんの思いが披瀝された。

 松村さんは、長明の「方丈庵」を原点とし、同じ規模(建築面積)の「21世紀の方丈庵」を提案している。配布された資料のタイトルは「組み立てキット 陸上のヨットキャビン 方丈庵21 自作タイプ・囲炉裏付ミニロッジ」となっている。
 ゼネコンの設計部や設計事務所の経験のみでなく、世界一周をするまでに親しんだヨットのキャビンのリッチで合理性な空間、地震による大津波で被災したパプアニューギニアでのゲストハウス造り(NGO団体大阪南太平洋協会の活動)、デンマークで見た手造りハウスの新鮮な驚き、いなかの民家、江戸・明治時代の長屋などの多彩な経験や知識が生かされている。
 村松さんが作成した長明の方丈庵の復元図や、松村さん自身の庵「ラグジーキャビン12坪アレンジ版-楽居庵」や、「21世紀の方丈庵」の数例の写真と図面をOHPスライドで見せてくれた。


 松村さんの主張は庵のことのみでない。「週末いなか暮らしのすすめ」ではマルチはハビテーションについて、「暮らしに炭火を」では、生活の中での「火」を取り上げている。震災体験の教訓として、都市と田舎の交流ロッジに囲炉裏を導入しようと考えたこと、火を囲んだ対話が人の心をオープンにすること、七輪の効用を発展させた七輪内臓の卓袱台「まが玉姫ちゃぶ」を開発し普及させる試みについて、今回は生の声で聞くことが出来た。
 長明の方丈庵にも「21世紀の方丈庵」にも吉田兼好の「徒然草(55段)」にある、「家の造りやうは、夏をむねとすべし。・・・」という思想が存分に生かされている。

 松村さんは、現代の世の流れは「退廃途上国」に向かっているとの問題意識を持ち、「自分に出来ることから始める」ことのひとつとして、炭火のある「21世紀の方丈庵」を提案。庵の作り方においても、インターネットで仲間を集め、オーナーの役割が定められ、ボランティアで労働力を提供した人は、年間何日かの庵の利用権を得る方式がとられる。これは、「結(ゆい)」とか「もやい」に通じる21世紀の互助制度でもある。松村さんは、旧暦による自然とともに生きる知恵や、庵造りをとおして生まれる都会と田舎の交流など、21世紀の新しい文化について語ってくれた。【生部】

 

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