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                                 メルマガ IDN 【第63号】
                                      Inter Depending Network
                                      2004年11月15日発行
              
                                                          
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 《第63号のご案内》
 

報告(ADF2004 第6報)

   =IDNアドバイザーフォーラム2004を11月6日(土)に開催しました


1.ふれあい充電講演会 
  
 =第43回(11月17日)「国宝拝観と鎌倉アルプス散策」の案内(第1報)
   =第44回(12月20日)講演オムニバスの会の予告
     
2.シニアー情報生活アドバイザー講座
  =第30期の再度のご案内
 
3.学生,社会人の進路相談 
 
=中本英雄さん:創業の前に守成を慮る・創業には6つの「ん」を

4.下関支部レポート
 
=「龍の彫刻」にまつわる伝説のある引接寺

5.楽しくITライフ
  =それでもウィルスに感染した!事件のレポート
    
6.IT・PC講座  
  =パソコン楽しみ隊「パソコン紙工作教室」の案内
 
7.IDN会員募集のご案内 
  =入会を考えている方に(再掲) 

8.ふれあい広場
 =ADF2004に参加した方の「感想と今後について」
 =IDNアウトドアクラブ「たかお会」/メーリングリストへのお誘い(再掲)

9.編集後記 
 =ピレネー、花とロマネスク教会(その10) ボイ谷の世界遺産 ロマネスク教会
 
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■IDNアドバイザーフォーラム2004(ADF2004)の報告(第6報)

  11月6日(土)にIDNアドバイザーフォーラム2004(ADF2004)を開催いたしました。参加者は58名。ニューメディア開発協会の村岡部長と原田さんにも参加してもらいました。当日は最初に全体会を行い、続いて分科会形式により密度の高い討議を行ないました。最後に全体会で分科会の成果を発表してもらいました。

  アドバイザー(IDN会員)の有志が集まって構成した「企画・運営グループ」が準備を進めてまいりましたが、11月20日にフォーラムのフォローと今後についての話し合いを行う予定になっています。今後の施策などまとまりましたらご案内いたします。

  フォーラムに参加された12名の方の投稿「ADF2004に参加した感想と今後への期待」をふれあい広場に掲載しています。

 

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1.ふれあい充電講演会

■第43回「国宝拝観と鎌倉アルプス散策」の案内
 円覚寺とご縁のある一宮勝氏の格別のお骨折りで、国宝仏舎利殿の特別拝観実現の運びとなりました。そして拝観後紅葉の鎌倉の尾根を歩こうという企画です。充実した一日をたかお会と共催でお贈りします。この機会を外さず奮って参加されますようご案内申し上げます。
 

当日の予定

・集合:11月17日9時30分 北鎌倉駅東口

・参詣:円覚寺:9時45分―11時

・移動:徒歩で建長寺へ 同寺境内を通って山道へ

・散策:半僧坊まで登り昼食、午後鎌倉アルプスを約2時間散策

・瑞泉寺参詣後鎌倉駅4時到着予定

 

・鎌倉駅前「和民」で懇親会 4時開始 

・5時頃解散 

                                          

・主催:ふれあい充電講演会 並びに たかお会

・会費:会員2500円、ビジター3000円 (特別拝観料及び2寺の入山料を含む)

・懇親会(随意参加) :至急下見をして決定 (@2000円を目安に)

・その他:鎌倉アルプス散策に参加される方は弁当を持参してください

    :散策に参加されない方は建長寺より自由行動とさせて頂きます。

          (同寺内参観、鶴岡八幡、小町通り散策などがお勧め)

        :雨天の場合は、別途お伝えします。

・申込みは 下記へ

   ふれあい充電講演会:金田(afu@k2.dion.ne.jp)  中川(mgt-naka@cilas.net)

   たかお会:東川(y-higasi@xa2.so-net.ne.jp)   国重(kunis@bc.mbn.or.jp)

 

定員はありません。〆切は11月10日とさせて頂きます
 
■第44回(12月20日)講演オムニバスの会の予告
 本年最後の講演会は昨年の暮れと同様に3人の方にオムニバス形式で登壇していただきます。
・日時:12月20日(月)18:00−
・場所:東京仕事センター(交通:JR飯田橋又は地下鉄九段下至近)
・講師:
    黒瀬 豊さん(アドバイザー第23期生):YS11の開発の思い出
    松本喜一さん(DAA会員):自他共に認める花博士より一言
    谷口ひろみさん(歌人):短歌づくり
演題はいずれも仮題です。是非ご予定ください。
                    
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2.シニア情報生活アドバイザー講座

■ 「シニア情報生活アドバイザー」養成講座とは
 
この講座は、高齢期の生活に密着した、情報技術(パソコンやネットワーク)の楽しい活用方法を教えることが出来る人を養成する講座です。NPO(特定非営利活動法人)「自立化支援ネットワーク」(略称IDN)は、「ニューメディア開発協会」(経済産業省の外郭団体)が認定する「シニア情報生活アドバイザー講座」の養成講座実施団体に指定されています。

■ シニア情報生活アドバイザー養成講座第30期の案内
11月20日(土)より12月25日(土)にTEPIAで開催いたします
会場のTEPIAは地下鉄外苑前より徒歩4分と交通至便のところです
詳細はIDNのホームページをご覧ください。
 
URL:http://www.npo-idn.com/senior2.htm 
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3.学生,社会人の進路相談をいたします

  この欄に、いろいろな方に登場していただいて、厳しい体験をできるだけ本音で語って頂いていますが、今回から数回にわたって地方の金融機関で零細企業を長年見てこられた中本英雄さん(アドバイザー第28期生)に零細企業の(一人ビジネスを含め)強さと弱さなど、「経済的自立」をはかる上で、難しさやそれを克服するノーハウなどを、語っていただくようお願しました。お読みいただいた皆様の感想や質問などをどうぞご遠慮なく投稿して下さい。【奈良原眞吉】

 

■中本英雄さん(アドバイザー第28期生):

創業の前に守成を慮る

いよいよ最終章に入ります。実はこの稿を起こすのにあたって当初の『いきさつ』にも書きましたが、理事長とお会いするときに何時も話題になるのが『企業の社会性・存在としての責任』についてなのです。それは理事長の専門分野である人作りと、私が常々思っております『会社の出来不出来は経営者の人となりに尽きる。当に企業は人なり』がいつの間にか絡み合って延々と話が終らないまま、正業や盛業論に及びNPOの企業性にいたって『じゃあ一つ書いてみるか』となった次第です。

ここまで私は今現実に運営されているa going concernとしての企業のありようについてお話しをしてきました。つまりいかに企業経営を旨く維持するか、つねに順風満帆とは行かないまでも、曲折を経ながら理想とする彼岸に到達するために終わりのない航海を続けること??守成??がいかに困難であり、しかも「代」をおう毎に一層これを難しくしていることについて触れてきました。

こうして考えてみますと企業経営者と言う地位(敢えて地位と言う)は徒や疎かに就くものではないのではないか。就くべきものでない者はこの地位に就いてはいけないのです。

経営者として(神から)相応しいと選ばれた人のみが、相応しい能力を保有し続けている期間だけ就くべき地位であると思います。これは決して差別的な発想からの意見ではありません。まして企業経営者が神がかり的になれとか、超人間であれと言っているのでもありません。非常に有用で高度な知識や技術を持ちそれ故に人望の篤い人でも、経営者になっては本人にとっても企業にとっても不幸な結果になるケースは多くあります。

ごく普通の人がごく普通に創業したり,推されたり、前任者から引き継いだりして企業経営者に就任してよいのですが、色々な理由で不適格症候群に陥ったと気付いたら(どんな名経営者でもその時は必ず来ます)さっさとごく普通にその地位から退かねばなりません。悲しいことにそのような行動をとる致知の人物は万人に1人でしかないと言うことです。そして「経営の神」から見放されたことを知ってか知らずか、恋々とその地位に執着して企業も社員も自分をもダメにしてしまう経営者がいかに多いことでしょう。

 キーボードを打つ指先が勢い余って、主題とはドンドンかけ離れて、経営者として大した実績のない者がたわ言めいた経営者像を書くに至っては、貴重な紙面を「私」してしまい真に忸怩たる思いをしております。早く軌道修正をしたいのですが収拾がつかなくなり困っております。

要は経営者たるものはその職務を遂行しているときだけでも襟を正して任に当たる人であれと言いたいのです。そして日々の結果について1人になったときに、折に触れてあの「五省」でチェックしてもらえればよいことです。そうですあの『至誠に悖るなかりしか、言行に・・、気力に・・、努力に・・、不精に・・』のあれです。

 古いと思われるかもしれませんが不思議に今日の経営道にも通じます。けだし的を得ていますから並の経営者にとっては大変な枷になるでしょう。

 

創業には6つの「ん」を

この小文はメルマガIDN「学生、社会人の進路相談」のページに掲載され、経済的自立をはかる上で、企業の運営、わけても小規模事業の難しさを本音で披瀝せよと言うことですから、本来なら「創業」を冒頭において話を進めるべきなのでしょうが、私がここまで「創業」について書くことを努めて避けてきました。

 それは『創業』を時には軽く、安易に取り組み、同様に『廃業』もゲーム感覚でスーッとやっている風潮が見られ、「それは違うよ、企業経営というものを舐めてはいけない」という思いがふつふつと沸いてきて、創業した後にくる経営維持の困難さを克服することを理想とする経営者像を求め、これを理解できずに『創業』は考えて欲しくないと思ったからです。

 

 最近では創業と言うよりも起業とか新規事業といったほうがトーンの響きが優しくて受けもよいようです。何しろ起業研修とか開業塾の参加メンバーを見ますと6割強が女性ですし、「女性のための企業支援セミナー」など、女性に焦点を絞った支援活動のほうがうんと活発のようですから。私も幾度かこの種の講座に見学や研修目的で参加させて頂きましたが、女性の起業にかける意欲というか、取り組み姿勢の熱気が男性の側のものよりも非常に高いものを感じます。男性が及び腰というのではありませんが、男性のクールさに対し、女性には起業へのパッションとか思い入れの切実さを感じます。

 その違いを私なりの理解で言いますと、起業の動機に差があるのではないか。つまり男性が「何故起業をするか」に対して、女性は「何故この仕事なのか」なのです。男性は「もう人に使われるのは嫌だ、自ら主体的に、自由に、制約なしにどこへでもいって(行動の幅)仕事がしたい」、「何かを成し遂げ、社会貢献を実現」という大義名分と一見格好よさを先ず出しますが漠然としています。

 

一方女性は『この仕事をしたい、何々をこのように売りたい、お金儲けをしたい』と手段が明確です。さらに言うならば、起業の研修では男性が様子見なのに対し、女性は商品も計画もこの段階からすでに具体的です。だから全部がそうだとはいえませんが、スタートからこの意欲の差はついております。ただこれは善悪の問題ではなく、起業の動機に対する考え方ですから、正解・不正解と決めつけるでもありません。動機は何でもよろしいが、いったん始めたら死に物狂いでやっているうちに、経営理念や、自己実現が出来て、社会貢献や、お金儲けも出来るものと信じて志を立てるとよいと思います。

 そのときに冷静に立ち止まって自分(老若男女の区別なく誰でも)が起業するために相応しい(極力挫折しない)センスがどの程度備わっているか自己診断してみることが大切です。これは一寸したテストです。商売と言うものにも向き不向きがありますが、不向きだからダメではありません。他の道への可能性が無限にあるということです。

 どのようなテストかと言いますと起業を志した貴方に次の「キーワード」が、どのように程度の差も含めて保有しているかを、点数をつけるのもよし、○×△でも結構ですから判定してみてください。キーワードは『運』、『鈍』、『根』、『勘』、『算・(散)』、『健』の6つです。解説は次号で致しますので、ご自分なりに想像してやってみて下さい。 (続く)

 

■Nさんからの手紙
拝啓
 暮秋の候、時下ますますご清祥の段、お慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。さて、私ことこの度、平成16年度弁理士試験に最終合格し、この11月1日より東京・赤坂の○○○特許事務所に勤務を始め、社会復帰することとなりました。
 2年余りの受験浪人生活中には、ひとかたならぬご教示と励ましをいただきましたことを、心より感謝申し上げます。年に一度限りの試験は、その年を逃せばもう一年同じ生活を続けなければならないことを意味し、相当なプレッシャーではありました。しかし、目標は明確であり、目標がある限り楽しい2年間でもありました。
 これまでのエンジニアとしての生活から、一転して、法律家の端くれとしてゼロから始める新生活となります。一日も早く、この道のプロと成れますよう精進努力を続ける所存であります。無職の身となり思い知りましたのは、それまでの社会的信用など、所詮会社に帰属したものに過ぎなかったということ・・・。マンションの更新契約をするのにも一苦労で、職業欄を記入する必要があるときには、当惑したものです。いくら目標があっても、外形的には職業欄で判断されるのが現実社会であり、それだけに、職業欄に記述するものがあれば安心してしまうところです。しかし、本当に獲得すべきものは、職業欄に記載するべきものがあるなし関わらず、個人の信用と人間力であると感じた次第です。今、職業欄を得たのは確かですが、信用と人間力を蓄積することが、後半戦の真の課題であると感じております。
 今後とも、いっそうのご指導ご鞭撻をお願い申し上げます。まずは、御報告かたがたご挨拶まで。
敬具

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4.下関支部レポート
 

 「龍の彫刻」にまつわる伝説のある引接寺 

「龍の彫刻」があるのは下関市中之町にある引接寺(いんじょうじ)です。引接寺は当初豊前の国(現在の北九州市門司区)にあったのですが、下関の亀山神社地に移転したので、山号を関亀山(かんきざん)と称し、1560年(永禄3年)に忠誉一徳林上人がこの地に建立しました。

その後、1598年(慶長3年)小早川隆景公の遺言により、小早川家の菩提寺として再建されました。1945年(昭和20年)の戦災で本堂は焼失しましたが、本堂の花崗岩の石積基壇の形式から考えると中国風の影響が強い寺院建築であったと思われます。朝鮮通信使や1895年(明治28年)の日清講和会議の時は、清国の全権大使李鴻章一行の宿舎にもなりました。

「龍の彫刻」があるのは、戦災にも残った三門(さんもん)です。この三門は江戸時代の中ごろ1769年(明和6年)毛利匡満により再建されたものですが、花崗岩四半敷の基壇そのままであること、雄大な規模の四脚門や、両側に脇門をつけた珍しい形式も、慶長時代の三門をそのままの形で再建されたものと思われます。中央の門の内部を二手先の組物を使い「龍を彫りこんだ」鏡天井とした例も、全国的に数少ない珍しい形の門です。この龍にまつわる伝説が下関にあります。                                         

「江戸時代の終わり頃の話です。下関市中之町にある引接寺の三門を下ってでたところは、海岸になっていて、ここは当時、山陽道の起着駅として、本土から九州へ渡る重要な関所でありました。したがって船番所もあり、旅館もたくさん並んでいました。ある年のこと、夜中の2時ごろ、引接寺の石段の下で通りがかりの旅人が、何者かに殺されてしまいました。番所の役人がやっきになって犯人を捜しましたが、とうとう見つかりません。殺された旅人のふところにはお金が残っており、物取りの仕しわざではないとすると、鬼か大蛇のしわざという噂が立ちました。近所の人は、危害をおそれて、日暮れともなれば、雨戸をしっかりと閉めてしまうありさまです。それから何度となく同じ時刻、同じ場所で人が殺され土地の人は恐怖のどん底に恐れおののいていきました。

 そうしたあるとき、旅館に泊まっていた強そうな侍が、女中からその話を聞き、夜中の1時過ぎ、怪物退治に出かけました。いつも怪物が出る時刻になると、生ぬるい風が吹き、シャーシャーという音がしたとき、パッと黒い大きなものが侍めがけて襲ってきました。侍は目にもとまらぬ早業で、刀を抜き、怪物めがけて切りつけました。確かに手ごたえがあったとみえ、ものすごいうめき声が聞こえました。しかし、その時にはすでに怪物の姿は見えませんでした。

あくる朝、侍がお寺の下の広場に来てみると、黒々と流れている血のすじが、お寺に向かって石段をはいあがっていました。血のあとをたどると、ちょうど三門の下で消えていました。ふしぎに思ってふと三門の天井を見上げると、そこに彫りこんである龍の胴体がまっ二つに割れているではありませんか・・・・・。夜毎人を殺していた怪物は、実は、この龍であったのです。」

 いまでも、龍はまっ二つになった胴体を三門の天井に巻きつけています。まっ二つになった切り口も、実は二つの木をつなぎ合わせたものなのですが、昔から、この龍はのどが渇くと、よく用水を飲みに出るといわれているくらい立派な龍で、一部の人たちは、名匠・左甚五郎作と言っていますが、本当のところはわかりません。下関市の有形文化財に指定されています。

【レポート:下関支部 青木紀雄さん


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5.楽しく ITライフ 

 

■それでもウィルスに感染した!事件のレポート

  ある日、ウィルスメールがまとまって届いた。いつものことのようでいて、いつもと様子が違う。数が多いことと自分に直接関係のあるアドレスが使われていて、いやな予感が走る。すぐにまずウィルス対策ソフトの更新を手動で実行し、関係のメーリングリストに緊急案内のメールを送信してから回線を切断した。ついでディスク全体にウィルスチェックをかける。なんと10
数個もの感染ファイルが見つかった。すべて適切に処理されたが念のため半日以上、回線に接続しなかった。その後、接続してみたらこの時間帯に同様のウィルスメールが送信されてきていた。

 

  他にも感染PCがあるようだったが、そのうちにその方から感染修復レポートが届いた。最近のウィルスは感染していることに気づかないことが多い点がやっかいだが、この方は早期に適切な処置をされたそうで、一安心。今回の感染はウィルス対策ソフトを導入して3時間おきにパターン更新をしていても感染することがあるというめずらしいケースだったと推定される。

  たまたま更新がかかる前に新しいウィルス(亜種)が侵入した可能性が高い。このほかにも同様に珍しいケースとして、ウィルス対策ソフトのサービス会社の対応より先に侵入されることもあるそうだ。この日からしばらくの間、まずパターン更新を実行してからメールを受信することと、1日に1回はディスク全体のウィルスチェックをかけることを実行した。ウィルス対策ソフトを導入していたから関係者にかけた迷惑がこの程度で済んだが、やはり道具はその特性を知って使う必要があることを痛感したできごとだった。

  インターネットという人類の共有財産を活用するのにウィルス対策ソフトの導入は必須だがそれだけで万全とは言えないことをみなさんも留意していただきたいと思い恥は棚上げして報告する次第。

【レポート:瀬胡瓜太郎さん(ペンネーム)】

 

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6.IT・PCの勉強会
 
■パソコン楽しみ隊「パソコン紙工作教室」の案内
皆さまへ
  Aquaグループは4月よりこれまで、「講座」と言う形でパソコンをとおして皆さまとご一緒させて頂きましたが、ここに来て「講座」形式を離れ、「パソコン楽しみ隊」として、メンバーを募ることとしました。男女を問わず、パソコンに興味があり楽しいパソコン生活を送りたいと思っていらっしゃる方であれば、どなたでもメンバーになれます。「全員参加型の学習の場」を目指し、活動内容はみんなで考えて行きましょう。

  手始めに、12月5日(日)「パソコン紙工作教室」を開きます。内容は、パソコンを活用したお正月用品の作成で、主にペイントを使って作成して頂きます。環境の関係でカラー印刷が出来ませんので、2作品程度を作って頂き残りの時間は、今後の活動についての話し合いの場にしたいと考えています。賛同頂ける方は、12月5日(日)品川人材開発センターPC室にお集まり下さい。

・日にち:12月5日(日)
・時 間:13時〜16時30分
・参加費:材料費として500円
    ペイント・ワードを使ったお正月用品の作り方テキスト
    印刷用紙(はがきサイズ、和紙タイプ)を準備

皆さまのご参加をお待ちしております。

連絡先:三好みどり  さん
 otemo@jcom.home.ne.jp
  
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7.IDN会員募集のご案内

■IDNの生立ちと近況   

今回はお休み


■ IDN会員募集中
NPO(特定非営利活動法人)自立化(相互)支援ネットワークでは、正会員と賛助会員を募集しています。
*会員の方々には、会員の活動状況や情報を掲載した機関誌を、年4回発行し配布いたします。
*会員の方々には、各プログラムの割引が適用されます。
*入会金及び年会費については「入会を考えている方に」を参考にして下さい。
*詳しいことをお知りになりたい方は、eメールで、事務局までお問い合わせください。


■入会を考えている方に(再掲)
  会員になるには,自分の意思(Will)がなんといっても大切です。少なくとも何のために入会しようとしているのか,目的を決めて入るのが賢明です。

  入会の手続きとしては,入会申込書と,入会金の支払いが必要になります。会員には,正会員(主体的に活動を行う会員で,総会の議決権を有する会員)と賛助会員(団体の主旨に賛同し,直接、間接時間の許す範囲内で活動する会員)の二つのタイプがあります。どちらの会員になるかは,やはり自分の意思で決めて下さい。

会費には入会金と年会費とがあります。
入会金は正会員が1万円,賛助会員が千円です。
年会費の方は,正会員が年間一口1万円,賛助会員が一口千円です。
年会費を何口にするかも,ご自身の意思で決定して下さい。

 賛助会員の年会費の口数を決めるに当たっては,以下を御参考にお考えになって下さい。
いまの法律では,一人3千円以上の会費を支払った賛助会員の会費の合計が,その団体の年間経費の25%を越えていれば,その団体(NPO)は、一般の多くの市民に支持されている優良な団体として税務署が認め,その団体に対し一般の人が寄付したお金は、税金を払ったと同じように認められ,納税時に配慮されるという点です。(ちなみに一人3千円未満はその計算の対象にならないということです)

 メール送信先:<mailto:idn@npo-idn.com>
 ホームページ:http://www.npo-idn.com/


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8.ふれあい広場
 
■ADF2004に参加した感想と今後への期待
 
津田武志さん(第26期生)
 初めてこの種の会に参加させて頂きました。世話役の方々のご苦労を察し感謝の気持ちです。アドバイザーの皆様の現状を垣間見て大変参考になりました。それぞれの分野で様々な活動をされている様子が意見交換の中から推察されました。現役時代とは異なりとかく狭い範囲の交際になりがちなこの頃、多くの方々の異分野での活動状況を知ることは大変有益でした。 今後はテーマ別の討議に加えて、折角の交流ですから、お互いの現況や体験談の紹介を通じての意見交流の場を作る(時間を増やす)のは如何でしょうか。生の声を聞き、互いにアドバイスや有益情報の提供をし合う事が出来るなら参加に魅力を感じます。

鈴木勝治さん(第19期生)
1)アドバイザーとしての活動方法を暗中模索で探していたのですが、フォーラムに参加して多くのヒントが得られたのは収穫でした。
2)今回、多くのアドバイザーと知り合えることができて、私の貴重な財産になりました。又、一人で悩んでいた問題にも、同期の友人の助言により「やる気と勇気」を頂きました。
3)事例発表は非常に有意義でした。又、今回頂いたCD-ROMに収録されているPC活用事例集とともに、今後の活動に役立てたいと思います。
今後に期待する事項として
1)地域毎の分科会はできないでしょうか?IDNとしてのバックアップやフォーローを考えて下さい。又活動事例集の収集と発表の場を設置して頂ければありがたいです。
2)メルマガによるスキルアップ講座シリーズと定期的な講習会を組み合わせたものを考えて頂きたい。
3)組織的な問題解決の方法を確立する為の「お助け広場」の実現を是非お願いします。※ 最後に、このフォーラムの運営に尽力されたスタップの皆様に感謝申し上げます。

吉澤七重さん(第18期生)
  落ち着いたフォントのセンスの良いテントカードはきわめて難しいとけ込む時間を瞬時にまとめる絶大な効果をもたらしたと感じました。フォーラム全体がまとまり企画運営グループの皆様の知的あふれた気配りを感じました。『夢やビジョンをもって何かにチャレンジ』の意見交換?『楽しむこと』とは?などと開催前に単純に考えていました。
  読むべきアンケート回答集をプリントアウトしたもののそのずっしりした内容に立ち向かう視線は遠近両用メガネにひどく抵抗されてしまいました。3部屋に分かれテーマをみごとにコントロールして時間を操る飯塚渉座長の暖かく響く声とそのすばらしい運営能力にそして経験を積まれた皆様が自らどのように努力され困難を克服されているかを伺っているうちに問題や疑問を深く考える筈の前頭葉が咀嚼障害をおこし惨めな気持ちになってしまいました。
 
  『やっぱりわたしはアナログ人間…』と思い知らされました。『自分のノウハウを教えるという行為はライバルを増やす事になりその様なライバルをふやすような事は絶対やりたくない…』映画監督の三谷幸喜氏が東大講演報道でコメントしていたことを思い出しながら心に余裕と自信がある人だけに許される世界だけれど笑い転げるくらい同感した自分は?なぜ?に対する答えとして気持ちをストレートにいえる様になりたいし将来のその日が最期であっても私は学び続ける…。が自分に対する結論であり感想だったと思います。スキルアップは嬉しいがアピールできることにつながるとは思いません。そして受信型人間が存在するかぎり発信型人間の位置がみえるのだからそれもそれ…という気持ちの存在を確認出来た事が嬉しい正直な感想です。言葉に出来ない気持ちに迷いながら事前アンケートにあの時どの様に答えていたのか反省するつもりで読み直しながら今後への期待を込めて来年の 【ADF2005】 を楽しみにしています。

岩井正三さん(第20期生):人との「つながり」が広がったフォーラム
  今回のフォーラムの会場が私の養成講座(20期)のスタートとなった所で、特に印象的でした。ここから1ヶ月余の苦労(?)を共にして、人を知り、お互いのシニアパソコンライフの思いが通じ合い、何となく同期生と云うような感覚が生まれて来ました。そんなことで、今回のフォーラムでは、同期の皆さんと旧友に会ったように自然に挨拶を交わし、その後の状況を伝え合うことができました。この機会に、アドバイザーの資格取得を志してからのこの1年を改めて省みることが出来ました。更に加えて、初対面でしたが同期以外の皆さんも集まりましたので、同じ思いの友人に遭遇し刺激を受け、またまた、次に発展しそうになりました。集まった皆さんには、パソコンを通じて「何かしよう」、「社会に貢献しよう」という意欲に満ち溢れており、例え、この意欲と現実とのギャップがあろうとも、このギャップを解消しようとする意気込みも一つの生きがいともとれるバイタリティを感じました。最大の成果は、「千葉の会」に刺激されて、埼玉県在住のアドバイザーも集まろうという自然な盛り上がりでした。アドバイザーの活動はやはり地域密着であり、情報交換が大切と思います。是非、この会が結成されることを願っています。現役時代と異なり、退職シニアは概ね単独ですから、人とのつながりを作って、技術を含めて情報交換が最大の武器となります。その意味で、今回のフォーラムは人の輪を広げ、友人を作る良い機会であったと思っています。
なお、アドバイザー「埼玉の会」(仮)は次のように計画しています。
発足会   日時:2004年12月13日(月)15:00から
         場所:「With You さいたま」埼玉県男女共同参画推進センター
                  JR「さいたま新都心」下車(17:00より懇親会予定)
連絡先   岩井正三(20期) iwai@joy.ocn.ne.jp

橋本良子さん(第16期生)
 フォーラムに参加しまして、皆様のシニア情報生活アドバイザーとしての気負いと熱気を強く感じました。でも、現実は厳しいものなのでしょう。会社を卒業して、そのままの勢いで向かおうとしても受け入れる側がそのような体制に無い事へのジレンマが感じ取れました。NPOを立ち上げて・・・・沢山の方の夢と希望のようです。でも、これは自分の技術を高め、知識を深めればおのずと付いてくるもののように思うのです。フォーラムで感じた事は、仕事、仕事へ駆り立てる思いが最優先されて自分への投資を忘れているのでは無いかしら?でした。
パソコンの知識を深める勉強会が出来たら嬉しいと思います。

佐藤昌子さん(第11期生)
  シニア情報生活アドバイザーとなって丸2年が過ぎ、パソコンの楽しさと奥の深さを感じるようになってきました。他のアドバイザーの皆さんはどんな思いで活動されているのかを知りたくて、このフォーラムに参加いたしました。活動報告、事例発表等で具体的な発表がとても参考になりました。私も早速体験してみようと思っています。参加者は3つの分科会に分れ、座長の進行で意見交換などが行われました。私が参加した第一分科会のテーマは「アドバイザーの夢と現実」で、個々の活動の紹介をしながら夢を発表しました。壮大な夢、身近な希望などが発表され、アドバイザーとしてすでに目標を見つけた人、これから目標を見つけようと頑張っている人達との意見交換もとても意義のあるものでした。各分科会の報告で感じたことは、どの分科会も「スキルをもっと高くして活動範囲を広げていきたい、仲間との連帯感を持ち共に前進していきたい」と思っている方達の存在が多かったことです。皆さんから沢山のエネルギーをいただいてこれからの活動に活かしていきたいと思います。もっと時間がほしかったです。

白瀧康次さん(第29期生):アドバイザーの熱気に感動
  フォーラムの最初に、ご出席の皆さんの祝福を受けてアドバイザー認定証を受け取るという幸運に恵まれて、ADF2004は私にとって忘れられないフォーラムとなりました。粋な配慮をしていただいた企画運営Gの皆さまと、温かく迎え入れていただいた先輩アドバイザーの皆さまに心から感謝いたします。フォーラムの事例発表や討論では、アドバイザーとして社会に貢献していきたいという強い熱意と高い専門性を感じました。フォーラムを情報交換の場とし、アドバイザー間の協力体制を築いていけば、一人ひとりでは弱いアドバイザーの立場も強化できるのではないかと期待いたします。懇親会に移って、参加の皆さまと忌憚のない意見交換を行いたいへん有意義な時間を過ごしました。これ無くしては、フォーラムの意味がないかもしれません。脱線しますが、皆さんアドバイザーとしての立派な名刺をお持ちで、出す名刺のない私は恥ずかしい思いでしたが、次回までに何とか準備したいと思います。
 
  懇親会の場はいろいろ盛り上がりましたが、「埼玉の会」をやろうという方針がまとまり、20期の岩井さん中心に早速準備が始まっています。大いに期待したいと思います。何れにしましても初参加の私にとってたいへん有意義なフォーラムでした。企画運営Gの皆さまのご努力、本当にありがとうございました。
 
鷲尾 昭さん(第19期生)
  このたびは、ADF2004の企画・運営、大変にご苦労様でした。まず、その労に対しまして感謝と敬意を表します。全般的に、限られた時間の中で相応の成果があったものと思います。採り上げられたテーマは広範に渉るものであり、論議が尽くされたとは言いがたい感はあったものの許容の範囲であったと思います。
  活動報告・事例発表は実際の事例に基づいたもので、プレゼンテーションの仕方も含め大変に参考になりました。分科会協議ではそれぞれの相違する立場から語られる問題点や解決策・具体例など大変興味深く有意義に伺うことが出来ましたし、なによりも参加者皆さんのお元気さ、積極性には驚かされるものがありました。
 
  私の参加した分科会のテーマは「活躍の機会と場の提供」でした。その中での話題は「活躍の機会と場」をどのようにして探していくのかであったように思います。結論的には、「待っていても果報は来ない、行動することだ」ということであったと私なりに捉えました。
  このフォーラムを通じて、私にとって大きな成果の一つは「新たな出会い」でした。この「出会い」も「フォーラムに参加する」という行動から生まれたものです。埼玉という地域での情報交換会も実現される動きが具体化しつつあります。「一人では出来ないこともグループで纏まれば何かができる」このフォーラムが出発点になり新しい歩みが始まることを楽しみにしています。
  参加者諸兄姉は皆「いきいきアクティブライフ」を地で行っている様な人たちでした。付いていくのがたいへんという感じですが、置き去りにされないよう精一杯歩んでいきたいと思います。
  「IDN」に期待することとしては、私たちが動くきっかけになるような情報の収集(例えば、各地公体のIT教育取り組み姿勢など)と提供を期待します。「IDN」は我らアドバイザーの支えです、これからもご支援・ご指導よろしくお願い致します。ありがとうございました。

羽澄 勝さん(だい15期生)
 企画運営委員、当日の総合司会の役割と第3分科会での討議を通じて、ADF2004の鮮烈なる熱気の洗礼を受けけることとなりました。昨年に続く2度目の参加でしたが、『企画運営委員の公募』と『分科会の開催』という新しい試みは、58人の参加者各々が抱いていた課題が分科会のテーマとして取り上げられ、懇親会の閉会まで続いたハイボルテージの討論は間違いなく、次のステージの幕開けに繋がるものと確信しました。このエネルギーが再結集され、色々なワーキンググル−プが立ち上がりそれをNMDA、IDNが支援してゆくという構図が目に浮かんできます。来年は、これらの実績の上に自信を持ったアドバイザーが再集結することになるのだろうと感じています。

中里三之さん(第21期生)
 企画運営Gの方のフォーラムの理念・企画を綿密に構築されたこと、アンケートの収集・分析、配布CD-ROMの構成制作、資料の作成、各分科会の座長の方のコーデネート、これら実務でご労苦なさったことが当日結実したものと、深く感銘いたしました。お疲れ様でした。ありがとうございました。それに加えて、参加された方の熱意が、多くの実りを創ったものと感じました。私は、第三分科会でしたが、他の分科会のことも知りたいし、全体として総括し、これに対してどのような取り組みをなさるのかお示しいただければ、なおよいのではないかと思います。
 
高野文夫さん(第20期生)

  私が一番興味をもって聞いた話は、驚かれると思いますが理事長挨拶でした。このパワーポイントでの説明はこれからのアドバイザーの展望と現状をうまく纏めていらっしゃって、大変分かリ易いうえに、現実に私達NPOグループが直面している問題だったり、これからの課題だったり、既に挫折している事柄を簡単な数字を交えて教えていただきました。また千葉Gの報告もただただ好感の一言です。

  さて分科会ですが、私はこの資格を「パソコンを使って楽しむ」事を教えられる最低程度の知識を証明してくれるものくらいで、さほど難しくは考えていませんでしたが、各人のアドバイザーとして真摯に社会と向き合っている発言に襟を糺した次第です。この資格を積極的にもっと生かすために、当会も開かれたコミニュテイサイトなどを開設していただき自由な意見の交換などをできるようにしていただければ、スキルアップにも交流にも大変役にたつのではないでしょうか。そんな思いをもちました。

 

飯塚 渉さん(第20期生)

感想

  ADF2004の本番が一瞬の突風のように感じられた。あっという間に終わった本番そのものは海上に浮かぶ氷山の頭であり、水面下にある巨大氷塊の圧倒的な浮力が全てを支えていたと思う。巨大氷塊の正体は7月中旬以降100日余り(1年のほぼ1/3)に亘って精進した企画運営準備をはじめ開催の為の細々した役割遂行や諸事段取り、アンケートに託された多くの仲間の様々な思い、貴重な時間を割いて集まり熱心な討議と交流を繰り広げた参加者達の熱意、これら全てのエネルギーの総和にほかならない。

 企画運営グループのスタッフからは、オン・オフ両ラインの活動とお付き合いを通して刺激や啓発を受け未知のノウハウも数多く教えられた。それぞれ有能で個性的なメンバーとの協働は自分の再発見と栄養補給にもなったと感じている。グループを動かしたIDN運営委員の方々は、船長、機関士、一等航海士、パーサーとして常に先々を洞察しながら手を打って、真っ直ぐな安定した航海を続けていただいた。メンバーの色々な役回りの中で地味ながらイブシ銀のように値打ちのある働きをして下さった方も多かった。橋本秀久さんのCD−ROMコンテンツ制作と橋本さんコンビのラベル印刷、村上さんの気付き・気配りの冴えと絶妙のタイミング感覚、橋本良子さん自製の全参加者テントカードは、座長の議事進行上も、参加者にとっても実に有効で、有ると無いでは大違いであることもよく判った。他にも隠れた一本ワザやワザ有り級の貢献が至るところで見られた。

 

  担当分科会については、結果的にテーマの大きさ、論点の多さと時間枠のバランスが取れず十分な論議を尽くしたとは言いがたい。実際の展開に応じてパート毎の時間配分は思い切ったメリハリをつけ重点化してみたものの、全員に発言の機会が行き渡ったか、発言者は言いたいことを言い切れたか、発言の連鎖を起こすような応酬がどれだけあったか、ホンネがどれだけ出たか、と自問すればとても充分とは思えない。これも運営能力不足という「職権濫用」の一種だったかと思ったりしながら、それを補って余りある参加者各位の大人の対応、つまり随所に発揮された「武士の情け」や「女性の気遣い」に助けられてどうにか閉会に辿り着いたのである。みなさん、言いたい、話したいことは沢山あるのだ。だが手を上げて発言する気になるまで一定の経過時間を要するらしく、こちらから指名して話し出せば かなり長々としたコンテンツが披露される。それが論点に対応することだけでなく派生・関連・周辺事項、更には多少離れたことにまで及ぶこともあった。

 

  ことの当否は別にして、それだけ話したい聞いて貰いたいと思う気持ちがみなさんに強く、ついでに言っておきたいことも多いのだろう、と解釈している。後から思えば、アクティブに的を射た見解を無駄なく発表し合うのも良いが、仲間同士の集まりであるなら「まあ、聞いてよ」というような話をタップリ聞かせて貰う場という一面も望まれていたのかもしれない。フォーラムのイメージと人数や時間の制約を考慮すると、何でもあり、のフリースタイルは現実には困難だろうが、その後の懇親会でみなさんの生き生きした表情や立ち居振る舞いと打ち解けた交歓をみて、裃を脱いだ率直なホンネと楽しさタップリの、カジュアルな「夢の分科会」を空想してしまった。懇親会の席であっという間に11人の賛同者を集め、「埼玉の会」発足の端緒を作った岩井さんのケースは、その場の空気とタイミングを上手く掴んだ「阿吽の呼吸」の見本であり、志あるところには、たとえ「場外分科会」であっても目的を達する機会は訪れることを象徴しているように思えた。

  

今後への期待

 CD−ROMやアンケート回答集のデータ入手をはじめ当日の全体会、事例発表、分科会、懇親会への参加によって、アドバイザー各位の閉ざされていた視界のうち相当部分が開けたものと思いたい。少なくとも、自分の今居る位置と仲間達のおよその動静は判った筈である。 既に先行している人は愈々確信を深め、模索中の人や雌伏して機会を待つ人も何らかの方向感や感触を得たのではないか。現に「勇気が出てきた」と言って来る人もいた。シニアが、使い慣れた職場の羅針盤を離れて異なる海で自ら針路設定することに戸惑い、同じ境涯にある同士の情報交換や仲間作りと交流の大切さを痛感したことを物語っている。 分科会の中でも、仲間同士の連携・交流促進のための自主ネットワーク作りや、IDNネットワークの双方向化でより広く自由で多角的な交流・参画を可能にしたいなど、具体的建設的な意見も出されて関心の高さが窺われる。

 

 社会参加、社会貢献、自己実現の意欲は一様に高いものがあり、今度のフォーラムで、殆どの方々は既に「いきいきアクティブライフ・シニア」であるとお見受けしました。ネットワーク系ワーキンググループには進んで参画・協力したい、とする人が当日2人、後日1人現れている。明確な方向性と意思決定を経て、具体的に動き出すべき課題である。そのほかにも活発な活動経験を持つ人やシニアネットに熱い情熱を持った人も居り、次回ADF2005が、大勢のフレッシュなスタッフの登場と斬新な企画で、益々レベルアップされたフォーラムになることを期待しています。

 
■IDNアウトドアクラブ「たかお会」/メーリングリストへのお誘い(再掲)
  IDNアウトドアクラブは自然に親しむことを通じて会員の健康維持や相互の親睦をはかることを目的として発足しIDN-ADF2003で産声をあげたばかりです。活動内容はみなさまのご意見をもとに広げていく計画です。連絡や情報交換のためにメーリングリストを開設しましたのでアウトドアに関心のある方、お気軽にご連絡ください。「お名前」、「メールアドレス」をお知らせください。メーリングリストに登録します。
連絡先:<
mailto:idn-outdoor-owner@yahoogroups.jp>
 

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■「ふれあい広場」について
皆様の近況・IDNに対する意見・催しもの案内・等など内容に制約はありません。
思わぬ出会いがあるかもしれません。
下記のメールアドレスへ自由に投稿して下さい。お待ちしています。
<mailto:merumaga-idn@npo-idn.com>

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9.編集後記

 

■ピレネー、花とロマネスク教会(その10) ボイ谷の世界遺産 ロマネスク教会

 ピレネーの8日目の朝、アラン渓谷のビエヤのホテルを9時に出発。N-230を南下しすぐに5KMのトンネルをくぐる。出発時は一面ガスの中だったのがトンネルを抜けると天気は快晴に変わった。さらに南下して左折しL-500を走り10時少し前にブイ谷のバルエラ村に到着。

 ブイ谷はノゲラリバゴルサナ川に流れ込むノゲラデトルの流れに沿っている谷あいで、10世紀頃からの遺跡が残されている。12世紀当時の各集落にロマネスク様式で教会が作られ、現在まで残されたそれらの建築が2001年に世界遺産に指定された。その後道路なども整備され、案内に必要な資料なども準備されてきた。

虔之介さんはインフォメーションでブイ谷のロマネスク教会の案内図と教会のリストをもらってきてくれた。折りたたみ式の案内図の表紙にはボイ谷の景観とサン・クレメン・デ・タウユの教会の写真があり、案内図を広げてみると、教会や礼拝堂の位置を知ることが出来る。教会のリストには、24個の教会や礼拝堂の写真と簡単な説明が書かれている。世界遺産に登録されている9つの教会については他よりも大きく取り上げて説明してあり、簡単な平面図も示されており教会の概要を知るのに役立つ。

この日はその中の4つの教会とひとつの礼拝堂を見た。今回見た教会は、11世紀から12世紀にブイ谷に建てられたロマネスク様式の教会の中でも初期に立てられた教会である。

 

当日見た教会のリスト(数字は整理番号) 

・サンタ・エウラリア・デ・エリュ・ラ・バユの教会(6-SantaEulalia d’Erill la Vall) 

・サン・ジュアン・デ・ブイの教会(7-Sant Joan de Boi) 

・サン・クレメン・デ・タウユの教会(9-Sant Climent de Taull)  

・サンタ・マリア・デ・タウユの教会(8-Santa Maria de Taull) 

・エルミタ・デ・サン・キルク・デ・タウユの礼拝堂(23-Ermita de Santa Quirc de Taull)

  

 教会と礼拝堂を見学した後、2時頃からタウユで昼食。エストレイヤというバロセロナのビールとワインを飲み、オニオンスープとパスタを食べる。いつものように2時間ほど昼食を楽しんで4時前に出発。帰りも同じコースをたどり、5KMのトンネルを南から北へ抜けてアラン渓谷のビエヤの街に5時前に到着。1時間ほどの自由時間を得て街を散策した。ビエヤにも大きなサン・ミケル(Sant Miqueu)教会がある。12世紀の後半に建設され、その後幾多の改装がほどこされているという。教会も見て6時にビエヤの街を出発し、小高い丘の上にあるホテルに数分で到着。

 前日からロマネスクの教会や礼拝堂を8つ見たことになり、すべてが交じり合って混沌としていたが、案内図、教会のリスト、教会でもらったリーフレットなどを整理して大切にしまった。【生部】

 

前回紹介した3つの教会と今回紹介した教会と礼拝堂の見学記と写真を下記でご覧になれます。

http://www15.ocn.ne.jp/~ryuss/pirene-.htm

 

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