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メルマガ IDN【第56号】
Inter Depending Network
 2004年8月01日発行
              
                                                        
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このメルマガは自立化(相互)支援ネットワーク(IDN)の会員
の皆様とこれまでにIDNと関わりのあった方にお送りしています
お知りあいの方で、このメルマガをお送りしたら喜ばれる方をご紹介下さい
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 《第56号のご案内》

1.ふれあい充電講演会
  =第40回(8月20日) 「暑気払いと「日本未来科学館」・「TEPIAデジタル・プラザ」見学」案内 
  =第39回(7月21日) 「美術館の楽しみ方」報告

2.シニアー情報生活アドバイザー講座
  =第29期の開催案内
  =第27期講座終了後の懇親会の案内
 
3.学生,社会人の進路相談
  =藤嵜 勅さん:パソコンが取り持つ人間関係から新しい自分発見! 

4.下関支部レポート
  =平家物語・探訪 : 第7話「平家都落ち・二宮(守貞親王)」

5.楽しくITライフ 
  =「パソコン水彩画体験会」の案内 (再掲)
     募集継続中

6.IT・PC講座
 =「パソコン水彩画体験会」の案内を「楽しくITライフ」に掲載

7.IDN会員募集のご案内
  =入会を考えている方に(再掲)
 
8.井出昭一さんの新連載 『柳緑花紅』
 =第7回 :夏日休話2題…こだわりのビール・こだわらないお茶… 

9.ふれあい広場 
  =「IDN・千葉地区アドバイザーの会」の開催
  =アドバイザー講座受講感想
     第23期:齋藤 三男さん
     第26期:山家 澂さん・津田 武志さん・作田 幸子さん
     第28期:中本 英雄さん・細金 民夫さん  
  =鷲尾 昭さん:暑中見舞い

10.編集後記 
 =ピレネー、花とロマネスク教会
   (その3)ソルソーナは虔之介さん一家の第2のふるさと 

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1.ふれあい充電講演会

■第40回(8月20日)案内

 暑気払いと「日本未来科学館」・「TEPIAデジタル・プラザ」見学の夕べ 

  暑い日が続いておりますが、皆さまには元気にお過ごしでしょうか?

  この暑さを吹っ飛ばそうと、第23期の皆さん、特に黒瀬 豊さんにお骨折りをお願いして、東京の新名所臨海副都心で暑気払いを催すことになりました。併せてこの機会に「日本未来科学館」と「TEPIAデジタル・プラザ」の見学をして先端科学に触れてみよう、という企画です。皆さま、お誘い合わせの上奮ってご参加下さい。

 

1.      日時:8月20日(金)13:30〜19:00ごろまで

2.      場所:集合  TEPIAデジタル・プラザ(タイム24ビル1F)

ゆりかもめ テレコムセンター駅下車

135-8073

東京都江東区青海2-45タイム24ビル1F

TEL 03-5531-5210(代表)

FAX 03-5531-5215

地図http://www.tepia-dp.jp/にあります。

 

3. スケジュール:

    13:30〜14:15      TEPIAデジタル・プラザ見学

    14:15〜         日本科学未来館に移動

  *14:30〜16:00   「日本科学未来館」見学(400円)

    16:15〜17:00    宗谷丸、羊諦丸見学(500円)

  ☆17:00〜       羊諦丸前のビアガーデンで暑気払い(2,100円)

                  (雨天の場合は船の科学館内のレストランに移動)

  (*☆ここからの参加も可能です。)

4.会費:3,000円(入場料込みです)

 お申込は、8月14日までに(定員30名)下記へご連絡願います。

 金田 03−3392−1043 afu@k2.dion.ne.jp 

 中川 03―3869―0315 mgt-naka@cilas.net

 

■第39回(7月21日)「美術館の楽しみ方」報告

・日時・平成16年7月21日  

・場所:国際文化会館

・テーマ:美術館の楽しみ方  

・講師:井出昭一氏

 

 真夏の一夕、国際交流と庭園美で著名な六本木の国際文化会館で、東京国立博物館ボランティアの井出昭一さんの講演に聴き入りました。30人を超える参加者に対して、40余年もの間蓄積してこられた知識と体験をもとに、プロジェクターで映像を披露しながら講演していただきました。

 

講演要旨

 私の展覧会との初めての出逢いは、S35年進学して上京した時。以来40余年機会を作っては内外の美術展を観賞してきました。私にとって幸運だったのは社会人になってから転勤が無く、ずっと東京勤務だった事。この間訪ねた美術館等は国内80館近く、海外は10館を超えました。映像に従ってコメントします。

 

 美術館は美術品の集積したところです。私なりに分類すると

@   日本美術と東洋美術全般の国立博物館など

A   日本画だけ展示の美術館

B   横山大観など個人の日本画の美術館

C   洋画、西洋絵画、彫刻の美術館

D   黒田清輝など個人の洋画の美術館

E   現代美術館

F   茶道具、日本美術、東洋美術など富豪の収集品の美術館

G   陶磁器の美術館

H   民芸品の記念館

I   日本の彫刻家の記念館

J   土門拳などの写真館

K   書、歴史資料などの展示館

L   庭園美術館等その他

M   美術館以外でそれ以上に素晴らしい所として、法隆寺、興福寺、高野山金剛峰寺

と海外のミュージアムに分けられます。

 

  美術館に行く楽しみは、もちろん美術品の鑑賞ですが、併せて、素晴らしい建造物が多いので建物を観賞すること。またいずこも見事な庭園と名木を見ることが出来るし、館内の施設にも優れたものが多いので見逃すのは勿体ない。以上お話だけでは解かりづらいので、東博の四季の写真をご覧下さい。

  展示品を楽しむだけでは勿体無いなと、最近無料の特権を活用して度々東博を訪れるシニアが増えています。心身の健康のために、新しい感動と懐かしい感激を求めて、美術館をお訪ね下さい。 

 

  井出さんのお人柄が醸し出すソフトで文化水準の高いひと時に、参加者一同感銘を深くしているうちに刻限となりました。講演の後、ライトアップされた庭園を暫時散策し、館内のレストランで講師を囲んで懇親のひと時を過ごしました。あらためて井出さんの薀蓄の深さにこもごも賛辞を表していました。同館特製のローストビーフのディナーが会費内でまかなえたのも幸せな事でした。

 

 半世紀 巧まず続けて いま蔵輝   (和散人)

    
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2.シニア情報生活アドバイザー講座

■ 「シニア情報生活アドバイザー」養成講座とは
  この講座は、高齢期の生活に密着した、情報技術(パソコンやネットワーク)の楽しい活用方法を教えることが出来る人を養成する講座です。NPO(特定非営利活動法人)「自立化支援ネットワーク」(略称IDN)は、「ニューメディア開発協会」(経済産業省の外郭団体)が認定する「シニア情報生活アドバイザー講座」の養成講座実施団体に指定されています。

■ シニア情報生活アドバイザー養成講座の案内
◆第27期(開催中)
 ・会場:東京
・ 期間:7月17日―8月7日

◆第29期(募集中)
・ 8月21日―9月18日
・会場:東京
・すべて土曜日の開催です
詳細の案内は下記をご覧ください 
http://www.npo-idn.com/senior2.htm
ご希望の方は下記へ申し込んで下さい
 <mailto:idn@npo-idn.com
■アドバイザー講座受講生のOBを交えた懇親会のお知らせ
8月7日(土)のアドバイザー講座第27期の最終日の夕方に恒例の懇親会を開催します。
是非お出かけください。

・開催日時:8月7日(土)17時00分から2時間(会場の都合で時間厳守)

・会 費  :一人3000円前後を予定しています。

・会 場  :JR御徒町駅南口出て右折 30m 池田屋 

             電話 03−3834−0141

*詳細案内は、別途送られているものをご参考にしてください。

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3.学生,社会人の進路相談をいたします


■藤嵜 勅さん(アドバイザー第19期生):パソコンが取り持つ人間関係から新しい自分発見! 

「私は今人生の中で最も幸せな毎日を送っています」。この台詞は、この7月10日、第26期生講習終了後の懇親会で、私の近況報告の結びの言葉です。奈良原理事長から、帰る間際に、「さっきの話を文章にしてみませんか」といわれ書いたものです。 

今、私はつくば市で、一人ビジネス「Gama Mr.Tukuba FP office」を立ち上げたばかりです。仕事の内容は、生保FP「YLC」の資格で生保相談、オリックス生命の募集、そしてPCアドバイザーの二本柱です。現在はそれに、PCアドバイザーの延長として、N社のつくば支店の機材部の物流管理部門に携わっています。私の近況報告でお話しした内容はパソコンがらみで新しく自分に起こった事柄です。概略は、

1.ある先輩へのPC操作の習得のお手伝いで、PC指導資格取得を思いつく

  2.IDNの紹介記事とのめぐり合い

  3.IDN講習会のあとめぐり合った素晴らしい職場とその効用による新しい自分の発見

 

結論は IDNで教わった、シニア情報生活アドバイザーの役割の「社会参加に役立てる」を自分自身のために施し、この役割・意味を実感し、今後に役立て指導してゆきたいと思っているということ。

そこで順を追って、

(1)PC操作のお手伝いから生まれた、資格習得の思いから、IDNへの出会い

 すべては、パソコン操作のお手伝いから始まった。それは、前職の先輩A夫妻からの、電話があり、パソコンを買って、インターネットの接続は済んだので、メールができるように教えてほしいとのことでした。メールの接続は終わり、ではさて先ずメールを送りましょうとなったが、文字のインプットは???。「実は文字のインプットもやったことがない」ということで、「それではそこからはじめましょう」から始まり、年賀状を頼りに、メールアドレスを調べました。「メールを始めました」の簡単な文章を、メールで送りました。お仲間が高齢者の方が多く、メールの返事の内容は「仲間が増えたことを歓迎し、自分はかなりできるので、何でもご相談ください」などのメールが来て、とたんに年賀状ばかりの付き合いになっていた昔のお友達と短いながら、ことあるたびにメールのやり取りが始まり、中には早速、スポーツ観戦の、仲間とのパソコン研修会の写真などを送ってくる方もあり、A先輩夫妻は日に日をついで夢中になっていきました。半年ほどたって、白波をはさんで、「もう困ることもなくなりましたねー」と水を向けると、自分が使いたいと思っていたことは大体できるようになった、とのことで、お湯割のピッチが上がりました。

 インターネット、メール、年賀状、住所録、写真取り込み、デジカメ操作、などですが、私はこのとき、インターネットを使って県南の市場にFP officeをと考えていましたので、そうだ!ちゃんとしたパソコンの資格を取って、パソコンも教えながらFP officeを、二本立ての業務で始めよう考えました。丁度そのとき、日本経済新聞で、(昨年10月28日の記事で)、シニア情報生活アドバイザーの講習会の記事に出会いました。これだと、即刻、IDNに申し込みをしました。このときのときの氏神は、A先輩ご夫妻です。いたるところに師ありです。

 

(2)IDNへの応募と講習会後のメールのやり取りの中で

私共、19期生は、6名の構成で、ご指導は、木下、小坂両先生でした。6名全員、一発合格まで導いてくださった両先生です。講習会後も、2月5日の認定書授与式の打ち合わせとか、或いは懇親会のご案内とか、6名のうち何人かがHPを開いたから見ていただきたいとか、何やかやとメールをリンクしてやり取りをしていました。その中で、4月の末に、小坂先生から「つくば市で、すこしパソコンができて、働ける人を知りませんか?」というメールを頂きました。つくば市の会社で、一人転勤で欠員ができるのでとのことで、至急とのことでした。ちょと、パソコンができるという項目に興味を持ち、「私でいかがでしょうか?」とメールでご返事を差し上げたところ、お電話を頂き、「おいくつですか?」「へー」「まーいいでしょう、現場を見てみますか」と翌月曜日に現場に案内していただきました。そこで初めて、小坂先生の履歴を伺ったのですが、ご本人がN社のOBで、現在はK社に出向され、取締役東日本事業部長で人材派遣の仕事もされていているとの事をうかがいました。ご案内当日、小坂先生が支店長に話しを通され、現場の先輩方にも引き合わせていただき、条件をお聞きして、5月10日(月)より出勤することになりました。契約はK社との業務委託契約で仕事場がN社のつくば支店ということです。

  今思うと小坂先生の問い合わせに、「私でいかがでしょう?」といえたのは、IDNでの講習会を受け、シニア情報生活アドバイザーの資格を頂いたからに相違ありません。そして、それが小坂先生でなかったら、「へー、いくつ?」で全て話は終わっていたと思います。このときの氏神は、小坂先生です。IDNへ応募しなっかたら、小坂先生に出会っていなかったら現在の仕事には出会っていません。つくづく、出会い、ご縁を感じずには居れません。

 

(3)新しい職場の効用

このところ、OB会、同窓会、各種愛好会も大体おない歳くらいの人と付き合いが多く、また自分の秤だけで毎日、毎週、毎月の予定を立てていたので、だんだん無理をしない、活動量も少ないようになり、これでいいのかなと思ったりしていたので、今回の勤めは、自分の活用時間や活動能力を広げるのに大変有効だと感じています。また、多くの人の中に混じって働く楽しさや、コンピュウターの保守という仕事柄、若いエンジニアーの人が自信を持って働く様を見ていると自分の精神衛生上にも、これからの日本を思ううえにも大変いい影響を受けています。また、一部上場の会社らしく、労務管理もしっかりしており、同じ職場の先輩方の仕事に対する工夫もいちいち感心している毎日です。心配りもた素晴らしく、毎日出社するのが楽しみです。仕事は、3ヶ月経過しようとしていますが、毎日少しずつ理解が進む楽しみも大変なものです。

  仕事以外でも面白い体験をしました。7月3日(土)、小中学生と父兄の無料講習会が、N社のパーソナル・サービス部の主催で模様されることを知りました。職場の先輩に、パーソナル部の方を紹介していただき、「ぜひ、当日の講習会で助手をさせてください」とお願いしました。何か資格でもとお持ちですか?とお尋ねがありましたので「財団法人ニューメディア協会」認定の「シニア情報生活アドバイザー」と教習機関である、「NPOのIDN」の件をご説明しました当日はデジカメの撮影とその画像をCD-ROMに取り込む講習会で出番はありませんでしたが、ワード、エクセルの講習会のときは是非お力をお貸しくださいといわれ、知らない部署の担当の方とも知り合いになれ、力も認められ、日常業務にも大変役に立っております。

ただ、今問題は、FP officeの二本柱のあと一本が手すきなことです。もう少し現在の仕事に慣れてきて、気分的に余裕が出来てきたら、人との出会いを求めてバランスをとって行きたいと考えているところです。パソコンは道具ですが、IDNでその使い方を教わったことで、上記のように、何時も積極的な姿勢で、面白い経験をしております。お蔭様で、積極的に社会に参加する姿勢は、すでに、私のひとつの生き方になったようです。今後とも、IDNの皆様、ご指導、ご厚誼のほど宜しくお願いいたします。


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4.下関支部レポート

■平家物語・探訪 : 第7話「平家都落ち・二宮(守貞親王)」 

  平家が政権を掌握しておよそ16年、清盛の高熱病死によって、平家一族は急坂を転げ落ちるような受難の日々が続いた。北陸から京都をめざした木曽義仲の蛮勇に怯え、寿永2年(1183)7月自ら住家に火を放ち、騒然たる京都をあとに平家一門の「都落ち」が始まる。後白河法皇という巨魁の存在と平家一族の確執が圧巻だ。平家の都落ちには安徳天皇と三種の神器は不可欠だった。しかも皇太子として二宮(守貞親王)も奉じた。法皇は義仲を頼って一時比叡山に姿を隠した。この時期、京都は天子不在の空白期となった。法皇は、平家に安徳帝および三種の神器を返すよう求めるが平家は応じなかった。

 

  「法皇は主上ならびに三種神器、都へ返しいれ奉るべく由、西国へ院宣を下されたりけれども、平家用い奉らず」(巻第八「山門御幸」)。さらに、高倉院の皇子は安徳帝のほかにお三方がいらっしゃった。二宮は皇太子にし申そうとして、平家がお誘いして西国へ落ちられた。三宮、四宮は都にいらっしゃった−と平家物語は伝えている。この文章を一読して、はてな、と思うことがある。その問題点を指摘して話すと、聞く者は、一様にしてその疑問を感じ興味を抱く。

  平家最後の舞台壇ノ浦の沖で、安徳幼帝が二位尼に抱かれて入水されたことは誰もが知っている。しかし、皇太子として第二皇子も都から連れ出されていたということは、ほとんど知られていない。では、その二宮はどうされたのか。その解答は巻第十一「一門大路渡し」の章にごく簡単に記されている。「さる程に、二宮かへりいらせ給ふとて、法皇よりお迎へに御車を参らせる」。つまり、幼い二宮も安徳天皇とともに平家一門の者たちと苦労を重ねながら、最後は壇ノ浦合戦にも同道。運よく助かり無事に都に帰ることができたわけで、そのことを知った後白河法皇がお迎えの車を出されたというのである。ちなみに、二宮は守貞親王といわれ、その皇子は第八十六代後堀河天皇になられた。

 

 先に述べた天皇空白期、後白河法皇は天皇を決定するべく、都に残った三宮、四宮を呼ばれた。二人とも四、五歳の幼児である。三宮は祖父にあたる法皇を見るや泣き出したので、法皇は機嫌を損ねた。次に四宮が呼ばれたが、少しも恐れず法皇に近づき膝の上に乗ってにこにこしている。法皇は涙を流し、さすが私の血を引く可愛い孫であると喜ばれ、その結果四宮が天皇の位についた。これが第八十二代の後鳥羽天皇である。

 

  天皇は資性英邁、とくに歌人として有名で「新古今和歌集」の編纂に尽くされ、書道、管弦など芸道にも秀でておられたが、鎌倉幕府打倒を企て失敗。隠岐(写真)へ流され、在島19年失意のうちに六十歳で崩御された。その皇子、のちの順徳天皇(第八十四代)も佐渡に流されて22年、悲運四十六歳の生涯だった。「小倉百人一首」の終わりには、九十九番後鳥羽院、百番順徳院の歌で締めくくられている。【リライト:武部忠夫さん、 写真:青木紀雄さん】 

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5.楽しく ITライフ  
■「パソコン水彩画体験会」の案内(募集継続中)
 パソコンで水彩画を描くということの楽しさや効用を知っていただく講座を開催します。ご参加をお待ちします。
・講 師:大熊 勇雄さん(アドバイザー第17期生)
・日 時:2004年08月22日(日)13時−15時30分
・会 場:品川人材開発センター
・定 員:20名(受付順にて締め切ります)
・料 金:1500円(資料代込み)

◆企画趣旨
 パソコンを趣味の領域で活用しようとした場合、音楽や絵画、写真等が考えられます。しかし、一般の方が最初から一人で始めるのは不安もあると思います。どのようなソフトがあるのか、操作性はどうなのか、果たして続けられるのか等。
 パソコンを使用したらどのような作品が出来上がるのか、パソコンで描く事の効用、そして出来上がった作品はどのような活用方法があるのかを理解することで、これから皆さんがシニア情報生活アドバイザーとして活躍される場でこの企画が少しでも役立てればと考えております。

◆内容
・概要説明:パソコン水彩画とはどのようなものか、本当の水彩画との違いやパソコンで絵を描くことの楽しさ、そして出来上がった作品の活用方法など、いろいろな作品を見ながら解説します。

 ※参考作品URL
 http://www.e-shimin.com/hobby/painting/eart-life/index.htm

・実演:水彩画ソフト「水彩6」、及び「水彩LITE」とペンタブレットを使用し、簡単な操作で絵が描けることを実演しながら解説します。
・制作体験:参加者が実際にその場でペンタブレットで絵を描き、その楽しさを体験します。一人10〜15分で描きます。皆さんの前で描くので少し恥ずかしいと思うかも知れませんが、大体最初は誰でも下手なので、安心して描けます。
・パソコン水彩画を始めるに当たって:ソフトウェア、ペンタブレットの種類、購入方法等を説明します。
・サンプル作品:パソコン水彩画講座の生徒さんの作品を紹介。直ぐに上達することが理解できます。

◆申し込み先:<k-shobu@sirius.ocn.ne.jp>
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6.IT・PCの勉強会 

*楽しくITライフをご覧ください

◆開催内容や受講感想をホームページに掲載しています。ご覧ください。
   http://www.npo-idn.com/it-pc%20benkyou.htm

■Aquaグループ:「エクセル入門講座」
8月は講座をお休みさせて頂き、次回は9月初旬にしたいと考えております。はっきり決まりましたら、ご案内させて頂きます。
【レポート:三好 みどり さん】

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7.IDN会員募集のご案内

■ 「自立化支援ネットワーク」は
内閣府(旧経済企画庁)より認証を受けているNPO(特定非営利活動)法人です。
自立化(相互)支援ネットワークの目指すもの! 
それは…自分らしい生き方・自分らしい職業を見つけてもらうこと!
同じような悩みを持っている人同士、仲間になって「自立」を助け合い、よりよい社会生活を支援していくことが我々の願いです。
 
■ IDN会員募集中
NPO(特定非営利活動法人)自立化(相互)支援ネットワークでは、正会員と賛助会員を募集しています。
*会員の方々には、会員の活動状況や情報を掲載した機関誌を、年4回発行し配布いたします。
*会員の方々には、各プログラムの割引が適用されます。
*入会金及び年会費については「入会を考えている方に」を参考にして下さい。
*詳しいことをお知りになりたい方は、eメールで、事務局までお問い合わせください。

■入会を考えている方に
  会員になるには,自分の意思(Will)がなんといっても大切です。少なくとも何のために入会しようとしているのか,目的を決めて入るのが賢明です。

  入会の手続きとしては,入会申込書と,入会金の支払いが必要になります。会員には,正会員(主体的に活動を行う会員で,総会の議決権を有する会員)と賛助会員(団体の主旨に賛同し,直接、間接時間の許す範囲内で活動する会員)の二つのタイプがあります。どちらの会員になるかは,やはり自分の意思で決めて下さい。

会費には入会金と年会費とがあります。
入会金は正会員が1万円,賛助会員が千円です。
年会費の方は,正会員が年間一口1万円,賛助会員が一口千円です。
年会費を何口にするかも,ご自身の意思で決定して下さい。

 賛助会員の年会費の口数を決めるに当たっては,以下を御参考にお考えになって下さい。
いまの法律では,一人3千円以上の会費を支払った賛助会員の会費の合計が,その団体の年間経費の25%を越えていれば,その団体(NPO)は、一般の多くの市民に支持されている優良な団体として税務署が認め,その団体に対し一般の人が寄付したお金は、税金を払ったと同じように認められ,納税時に配慮されるという点です。(ちなみに一人3千円未満はその計算の対象にならないということです)

 メール送信先:<mailto:idn@npo-idn.com>
 ホームページ:http://www.npo-idn.com/

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8.連載:井出 昭一さん 『柳緑花紅』

■第7回: 夏日休話 2題…こだわりのビール・こだわらないお茶… 

猛暑が続きます。突然ですが今回は“東博シリーズ”を離れ、暑さを忘れるため、涼しい話題?を二つお届けします。 

[その1]こだわりのビール……おいしいビールの飲み方…… 

 夏になると、生まれ育った信州が懐かしくなりますが、夏はまたビールのおいしい季節でもあります。ビールは爽やかな信州で飲むより、蒸し暑い東京で飲むほうがおいしいような気がします。 汗が噴き出るような真夏の日、家に帰るや、まず冷蔵庫に入れてあるビールを冷凍庫に移します。ビールは瓶よりも缶の方が早く冷えるようです。同時に、ビールを飲むグラスも冷凍庫に入れることを忘れません。グラスは大振りの薄手のワイングラスがよいでしょう。

 そこでシャワーを浴び。頭から冷たい水を被り、汗を洗い流します。糊のきいた浴衣が最高ですが、着易いスポーツシャツでもOKです。早速、ビールといきたいところですが、もうひとつすることがあります。忘れてならないことは歯を磨き、口を漱ぐことです。歯磨きペーストをつけると香りが残るので、歯ブラシだけで歯を磨くのです。歯を磨いたら、真水で口を漱ぎます。さらに、歯ブラシで丁寧に舌を磨きます。舌は結構汚れているので、この舌を磨くことが大切なポイントなのです。次に、口を漱いでうがいをします。喉は渇いていても、決してここで水は飲まないことです。これで心身ともに爽快な気分になります。

 そこで初めて冷凍庫から、多少冷え過ぎのビールとグラスを取り出します。冷えたグラスは一瞬にして曇り、傾けたグラスにゆっくりビールを注ぎます。冷えた薄手のワイングラスの口当たりも程よく、乾いた喉にビールを流し込むとき、暑さを忘れるひととき、これこそ至福のときでもあります。「無言」何も言うことはありません。

 

[その2]こだわらないお茶(抹茶)……気楽なお茶の飲み方…… 

 一転して熱い話題です。抹茶を飲むというと、どうしても茶室でかしこまって飲むことを想定し、敬遠されてしまいます。しかし、抹茶も家庭で気楽に飲むことができるのです。

道具は、茶碗と茶筌のみ。茶杓はあれば良いですが無くても大丈夫です。用意する材料は、抹茶と菓子。ポットにお湯を蓄えて、いつでもお湯が使える状況にしておきます。ポットで沸かす水は、必ず浄水機を通した水を使うと良いでしょう。手順としては、まず茶碗にポットのお湯を入れます。柄杓を使わずにポットで充分です。これは、茶碗を温めることと茶筌の湯通しをして穂先を柔らかくするためでもあります。

 

次に、冷凍庫(冷蔵庫ではない)に保存しておいた抹茶を適量入れます。抹茶は、買ったらすぐに「ふるい」でこして保存するほうがよいでしょう。手間を省こうとして、抹茶を缶から直接茶碗に入れようとすると、お茶がどっさり入ったりして、お茶の分量の調節が難しいのです。やはり竹の茶杓を使うのがベストです。茶杓がなければスプーンでも良いのですが、金属のスプーンではどうしてもお茶がスプーンに付着してしまいます。適量の抹茶を入れたらお茶を点てます。机の上は滑りやすいので台拭きを敷いて点てると茶碗が滑らずお茶が点て易いでしょう。茶筌を振って泡が細かく均一になったところで茶碗の中心から茶筌を真っ直ぐうえに抜くと中心がふっくらと盛り上がって見た目もきれいです。

 

私の場合は抹茶を買ってきて、冷凍庫に保存しておきます。茶碗は知人の陶芸家が作った志野茶碗を愛用していますが、これはお茶を点てやすく、口当たりも良く飲みやすいからです。茶杓は、かつて自分で削ったものです。菓子は干菓子。好物は「和三宝」甘みがさわやかで、口に含むとさわやかな甘みが広がる、その甘みが残っているうちにお茶を飲むのです。抹茶の量、お湯の量は自分の好みで、その時々に応じて増減自在です。のどが乾いていれば、お湯を多くいれたり、お替りをして飲みます。自分だけでなく、家人にも伺って飲みたい人には好みに応じて点てることにしています。お茶を点てれば、家族との会話もできて家庭サービスにもなります。

「茶の湯とは たヾ湯を沸かし 茶をたて のむばかりなる 事と知るべし」利休の歌のとおりです。

 

再び転じて冷たい話題です。

 真夏に熱いお茶は?……という方にお奨めは“抹茶の冷水点て”、これは江戸千家家元の川上宗雪宗匠から“直伝”のものです。手順は、冷えたグラスにまず氷を数個入れます。氷はロックアイスがあればベターです。次に冷凍庫に保存してあった抹茶をスプーン1杯程度いれます。そこに冷えたミネラルウォーターを注いで、マドラーでかき混ぜる。これが“秘伝”のすべてです。グラスを通して萌黄の色はすがすがしく、抹茶の香も爽やかで、すっきりした喉越し、これはまさに真夏の最良の一服です。

最近、スーパーマーケットで粉末の緑茶(“抹茶”ではない)を発見し、早速、買ってきて抹茶の替わりに試してみました。抹茶よりは冷水に溶けやすく、茶殻の後始末も不要です。専らこちらの粉末の緑茶を愛飲しています。歳のためか、朝の目覚めが早くなりました。起きると洗顔、歯磨き、舌磨き、うがいを終えて朝の“一服”ではなく“一杯”。

 

そこで、パソコンに向います。「つれづれなるままに 日暮しパソコンに向ひて 画面に映り行く デジカメ写真の数々を スライドショーで 眺め続けることこそ シニアライフの楽しみなれ。」「パソコンは シニアライフの オモチャなり ワープロもあり デジカメもあり」・・・・・・・・・・・・・・・・・・わが家の新鋭パソコンは、酷暑のためか、それとも酷使のためか原因不明のまま先週ダウンしてしまい、現在、入院中です。一刻も早い退院を望みながら、老兵のパソコンに助けられてこの稿をしたためました。次回から、再び“東博シリーズ”に戻ります。


初回からの『柳緑花紅』はホームページでご覧いただけます
メルマガに掲載しなかった写真もあります
   http://www.npo-idn.com/rennsai-ide.htm

 

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9.ふれあい広場

 

■「IDN・千葉地区アドバイザーの会」のご案内
IDNの研修を経て"シニア情報生活アドバイザー”に認定され、総武線沿線を中心とした千葉地区在住の方も20名を数えるに至りました。そこで一度一堂に会し、お互いに顔見知りとなり、情報交換の機会を持ってはどうかとの趣旨で下記の通りご案内申し上げます。都合お繰り合わせの上、お集まり下さるようお願い致します。
・開催日時:8月4日午後6時より約2時間    

・場 所:「オリーブの木」津田沼メッツ店
          習志野市津田沼1-1   Tel: 047-474-0944

・呼び掛け人: 大村久吉 ・利光信爾・村杉矩男
・会 費:¥3,000程度を目途(実額均等割り当日精算)

 

■アドバイザー講座受講感想 

齊藤 三男さん(アドバイザー第23期)
 7月10日アドバイザー認定証を頂く事が出来ました。今にして想えば、2月14日受講開始以来、7月10日迄、まさに厳寒の季節から七夕まで、一年の約半分めぐり巡った半年間でした。
 理事長から頂いた認定書は小さなものでしたが、そこに込められた、私の想いは嬉しさと同時に、万感の想いがあります。途中で放り出さなくて好かった、一時はこの歳にして、何のために、こんな苦労をしなければならないのか、現役時のプライドと現実の狭間の中で、何時も心の葛藤と相対しながら、そんな想いの時から比べれば、なんと爽やかなことか、得難い経験をさせて頂きました。
  「苦労すればするほど、後日効果として何倍にもなって返って来る、寧ろ回数が多いほど身に付く」 この理事長の言葉は今でも忘れることはありません。ややもすると、自分の無能さを棚に上げ、恥ずかしさと、人目を気にしすぎていた頃今 勉強している「、シニア アドバイザーの終局の目的は何なんだ」 シニアの将来の夢 役割 大局観は〜  それに気づいた時、心の整理と、気持ちを落ち着ける事が出来ました。
  試験のため、のみの勉強では、いつまで経っても自分のものにならない。一番大切な理念を忘れていました。アドバイザーとして理解できていない。 徹底して原点に戻り、基本からやり直そうどんな小さな事でも、最後まで諦めず、やり遂げよう。そう思った瞬間、取り組む姿勢は変わりました。
 10回に一度の快挙だと理事長に煽てられ、恥ずかしいやら、結局は後輩のためと説き伏せられ、少しでも参考になればの思いで、詰まらぬ手記を綴らせて頂きました。最後まで温かく見守って下さった、先輩 同輩 講師の方々はじめ、多くの皆様に新ためて御礼を申し上げます。今後は、これまでの経験をふまえアドバイザー活動に活かせればの心境です。

 

◆山家 澂さん(アドバイザー第26期) 

  昨年(2003)10月の日経新聞で、ニューメディア開発協会の“シニア情報生活アドバイザー”という制度があることを知り、早速 ニューメディア開発協会のホームページにアクセスして、“シニア情報生活アドバイザー”養成講座の実施団体のホームページを見て、どの実施団体で受講するのが良いか、自分なりに調べて、受講するならIDNと決めていました。 

 様々な家事や、娘の出産前後の世話などがあり、自分のパソコンに関する勉強がなかなかできず、養成講座を受講するのは、早いかなと思いましたが、タイミングを逃すとまた受講出来なくなってしまうので、思い切って26期で申し込みました。

 私にとって養成講座での問題点は、実技もさることながら、プレゼンテーションでした。初心者にわかりやすく、かつオリジナリティがあるということで、なかなかまとめられず、木下、小坂、両講師に本番の前々日にも見て頂きましたが、再度書き直しとなってしまい、プレゼンテーションをまとめるのが精一杯という状況で、認定試験、発表当日は、かなりの寝不足の状態でした。

 このため、実技テストはスムーズに行かず、時間がかかっていまい、合格は半分諦めて再試験を覚悟していました。先日、思いがけず合格のメールを頂きましたが、これはひとえに木下、小坂、両講師の熱心な指導とフォローによるものと感謝しております。スキル不足をもう少し解消して、“シニア情報生活アドバイザー”としての活動をしたいと思っております。

 

◆津田 武志さん(アドバイザー第26期)

まずは、木下、小坂両先生にご指導を賜り御礼を申し上げます。出来の悪い生徒として特訓の設定までして頂きその温情に感謝申し上げます。

  「シニア情報生活アドバイザー」を知ったのは1年位前でしょうか。それまでは現場での仲間同志によるOJTと東京シニアワークでのインストラクター養成研修会参加と多少の自己研鑽という感じでした。パソコンの「勉強らしき」ものをし始めたのは定年前後ですから推して知るべしの実力です。今まで、パソコン教室や訪問サポート等をする機会がありましたが[資格]と言うものは持っていませんでしたので無免許運転みたいなものでしたから、「あなたは資格が何かありますか」と問われると難題でした。

受験の最大の動機かもしれません。受講には、基本的に普段のそれなりのパソコン経験が必須であると感じました。テキストは98でしたが早晩XPに代わることでしょう。テキストの内容に付いても全てが納得行くものではないと感じました。(例えば、暗号化のないインターネットショッピングの際は、クレジットカード番号を「FAXや郵送で送るようにしましょう」などとありますが、信じられません。現実には「別途に振込みましょう」が正解だと思います。)

「発表」試験も求められるレベルとその内容の理解に手間取りました。良い事例を先に見聞すべきでした。何年も受験などと言う世界とは縁遠かったので良い体験をさせて頂きました

 

◆作田 幸子さん(アドバイザー第26期)

  定年退職の文字が頭をかすめ、これからの生き方(ちょっと大げさかな)を模索している時に、新聞記事でこの講座のことを知りました。元々パソコンが好きで、仕事でもパソコンを多少は使っておりましたので“迷わず”これだと思いました。そして、退職した現在第26期のアドバイザー講座の受講を終えて、ホット一息入れた頃、先日、待ちに待った「合格」の連絡をいただきました。この資格をどういう形で活かして社会参加できるのかがこれからの課題です。

  受講中は木下先生、小坂先生に熱心にご指導していただいき感謝の気持ちで一杯です。宿題の講義案の作成では「操作ができる・知っている」だけでは通用せず、基本的なことですが、正確で適切な言葉・説明が求められていることを痛感しました。また趣味や関心事を活かしたパソコン活用のプレゼンテーションでは、なかなかテーマを絞り込めず、漠然としたイメージはあってもどうまとめて行けばよいのかわからず何度も先生方にアドバイスや指摘を受けながらどうにか認定試験までこぎつけることができました。この1ケ月間パソコン漬けの毎日で、大変な思いもしましたが、楽しい時間でもありました。同期の山家さんや津田さんにもいろいろと教えていただき、また励ましの言葉もいただき本当にありがとうございました。

 

◆中本英雄さん(アドバイザー第28期)

 ことの起こりは今を去る52年前4月、名門山口県下関西高校1年?組に、80kgになんなんとする1人の偉丈夫が辺りを睥睨しながら、ゴリラが子供の三輪車に乗るごとく窮屈そうに木製のいすに座る。同室のチンピラ1年生は、この場違いな年長と思しき青年を(どう見ても同類の少年ではない)教師の回し者の1人と勘違いをして胡散臭く凝視をしていたのである。

その後このグループは若さの所以か,この大男を何事もなく同化し3年後に揃って青雲の志を胸に学窓を巣立ったのである。この偉丈夫が後の「奈良原真吉」氏であり、50数年後下関での須磨教授の講演に場所の依頼を受けて設営を引き受けたのがかくいう私である。ウン才下の同級生が畏敬の念を以ってお迎えしたのが運の尽きで、その後何回かの面接の都度、「お前、このアドバイザーの資格をとれ」とのご託宣があり、「木下勝弘もいる(1期)、青木紀雄(2期)もいる」シッカリヤレとの尻叩き(激励ではない)が何度もあった。

商売変えをした矢先の当方の事情はお構いなくである。年長者に逆らえない、気弱な私が吸い込まれるように受講する羽目になったのは、こんな事情である。パソコンは自分の楽しみの世界のことで、難しい処理は若いお嬢さんにお願いしてきた者としては、甚だ迷惑千万な話で猛暑と苦痛で眠れぬ1ヶ月余りだった。

幸いに20年のキャリアのパートナーの協力と、同級生の誼を超越した講師の青木君の強力指導で何とか講座は終了したが、修了テストの合否の結果も見ないうちに感想文を書くことを引き受ける強心臓も奈良原先輩の教導の結果であると思し召し願いたい。したがってここ当分はパソコンアレルギー症候群に陥ることにならないように祈るや切である。仕事にはつたなくてもパソコンが必要につき。

 

◆細金 民夫さん(アドバイザー第28期

  パソコンに関連する資格を取り、スキルを上げようと思っていた矢先、「シニア生活アドバイザー」の資格を知りました。たまたまIDNにメールを送ったところ、下関でも講習を開くことができるとのこと、応募しました。理事長のお骨折りに感謝します。光市にも団体が有るので、そこまで通って取ろうかなと考えていたので、ありがたく思っています。
  講習は7月、昨年の涼しい夏に比べ、今年は暑い夏、雨が降ってほしい思うほど毎日晴天が続く中、青木先生が汗を拭き吹き教えていただき有り難うございました。初心者への教え方、講義の構成方法、講師の態度やしゃべり方等、教えられることが多々ありました。
  すでにIDNの下関支部もあり、これから参加して、パソコンのすばらしさを普及させるのに一役買い、ご恩を返したいなと思っています。これから更に勉強して情報処理やCOMマスターの資格が取れたらなと考えていますが、これは生半可な勉強では無理なので、絵に描いた餅かもしれません。暑い中の講習、有り難うございました。

 ■鷲尾昭さん(アドバイザー第19期生):暑中見舞い
 今年の夏は格別の暑さですが、お元気にお過ごしでしょうか。 武井さんから、シルバー人材センターに「パソコン班」を立ち上げたとのお知らせをうかがい、暑さにかまけてサボっていてはいけないと鞭打たれたように思いました。私のほうは、夏は少し手を抜いて隔週で二つのPCクラブで共に学んでいます。先日のIDN懇親会のご案内でもう27期というのを見て私たちの後に8期も終了しようとしているのに驚きました。高齢者が情報機器としてのパソコンに強い関心を示しております。私たちの出番だと思います。私たち19期生が共に、今後も先生方の強力なご支援をいただきながら、アドバイザーとしての活動をしていけたらと思います。今後ともよろしくお願いいたします。連日の酷暑のもと、みなさまご自愛の上ご活躍ください。
■IDNアウトドアクラブ「たかお会」/メーリングリストへのお誘い(再掲)
  IDNアウトドアクラブは自然に親しむことを通じて会員の健康維持や相互の親睦をはかることを目的として発足しIDN-ADF2003で産声をあげたばかりです。活動内容はみなさまのご意見をもとに広げていく計画です。連絡や情報交換のためにメーリングリストを開設しましたのでアウトドアに関心のある方、お気軽にご連絡ください。会員の「お名前」、「メールアドレス」をお知らせください。メーリングリストに登録します。
連絡先 
<mailto:idn-outdoor-owner@yahoogroups.jp>
■「ふれあい広場」について
皆様の近況・IDNに対する意見・催しもの案内・等など内容に制約はありません。
思わぬ出会いがあるかもしれません。
下記のメールアドレスへ自由に投稿して下さい。お待ちしています。
<mailto:merumaga-idn@npo-idn.com>

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10.編集後記

■ピレネー、花とロマネスク教会(その3) ソルソーナは虔之介さん一家の第2のふるさと

  旅の2日目。カルドーナの古いお城を出発し30分ほどで、その日の最初の訪問地「ソルソーナ」に到着した。虔之介さんはカテドラル、サンタ・マリア大聖堂に案内してくれた。この大聖堂は12世紀に建設され、その後何度か増改築が繰り返されてきた。この大聖堂の本尊である石造りの「黒い母子像」を見せてくれることになっていたが、当日はお葬式が行われており、教会の中に入ることを遠慮した。扉をそっと開けて覗ぞいたら、葬儀の真っ最中で香の煙で一杯だった。ソルソーナの夏の音楽祭の会場にもこの大聖堂が使われ、7月・8月の毎金曜日の夜にコンサートが行われる。夜10時に始まり12時になってもアンコールの曲を演奏しているほどの盛り上がりだそうである。


 お葬式の終わるのを待つために、市街地の中心部にある

虔之介さんのオフィスに向かった。小さい広場面した建物の3階の窓から女性の大きな声が聞こえた。虔之介さんの奥さんである和子さんの声。ソルソーナは今回の旅を計画し全行程にお付き合いいただいた虔之介さん一家の第2のふるさと。標高700M、人口8000人、40カ国のひと達が居住しているが日本人は虔之介さん一家のみとのこと。


 虔之介さんは1946年生まれ、日本で乳製品企業の広告担当をしていたが1990年にこの地に来た。次男の徹心君が12歳の時だった。どうしてここに住むようになったかという質問に対して、虔之介さんは、日本をはなれるにあたって、学生時代にひきつけられた10世紀の壁画のある、カタルーニャの小さな伝統的な街、ソルソーナに決めた、と言う。お父さんがヨーロッパやアメリカに身を浸す生活を見てきたことが、最初のきっかけのようであり、西洋美術史の恩師、北原一也の影響が大きかった。北原一也は1960年からパリに住み始め、滞在中の成果をもとに書いた「ヨーロッパのプリミティブ芸術(1969年、岩崎美術社)」のあとがきの中で「古い時代の石をも求めて歩き回った。古い石だけに古いヨーロッパの心があった。ヨーロッパを作り上げた逞しいエネルギーと息吹があった。」と書いている。虔之介さんが今回の旅に取り上げて案内してくれた、ロマネスク協会の数々にも、北原一也の考え方が原点にあるように感じた。

 

  虔之介さんはソルソーナに住んで8年後に「カタルーニャの四季(1998年出版)」を書いた。石を積み上げて作った、当初の池の辺の小さな家での生活から始め、カタルーニャ地方の四季折々の様子を暖かい目を通して記している。そして、今年の4月に「カタルーニャを見る日本人たち=カタルーニャ 美しさと強さ 」を出版した。帰国後に催された出版記念会の様子を「おかげさまでというか,本の出版記念には想像した以上の人が集まり,『盛会ですねえ』という言葉がいたるところからきこえたほどです。2日後,カタルーニャ語で発行されている権威ある新聞,AVUI紙に,本の内容に好意的に言及した記事が掲載され,反響は上々です」というメールをくれた。 この本は写真を中心に文章で構成されており、奥さんの和子さんやガウディのサグラダ・ファミリア教会で活躍している石の彫刻家として有名な外尾悦郎氏なども紹介されている。

 

  和子さんは、80年の伝統がありカタルーニャの伝統音楽や宗教曲を得意としている、オルフェオ・ソルソーナ(合唱団)でアルトのパートを受け持っている。また、ハーブを使うカタルーニャ料理や「花の造形」など幅広い分野で活躍している。虔之介さんと和子さんには3人の男の子がある。長男の風人君は、祭りに登場する400年以上の伝統を持つ「ジュガンツ=巨人」の伝統技術を身につけようとソルソーナの工房で仕事をしている。次男の徹心君は冬季にスキーのインストラクターをしている。今回の旅にも同行してくれたが、虔之介さんの教えを受けて旅のコーディネーターとなるべく努力しているように見えた。3男の詞音君(シオン城より名づけた)は学生である。3人の名前を見るだけでも虔之介さんのこだわりが感じられる。

 しばらく虔之介さんのオフィスに居て、ソルソーナの街に出かけた。金曜日はソルソーナに市の立つ日で、豊富な野菜や果物・食料品・日用雑貨・衣服などたくさんの種類の店が細い通りの両側に並んでいた。散策のあとBAR(バール)でビールを飲み少し休んで、教会に行ってみたらまだお葬式が終わっていなかったので、内部を見るのをあきらめて出発した。
 ソルソーナから北上し、13時過ぎにスペインとフランスの間にある小国アンドラの国境を越した。バリラ川の雪解けの白い色の水を見ながら移動。2時頃から途中のレストランでお肉を中心とした昼食。バッハという名の主人がBACHという名のワインを出してくれた。昼食後さらに北上し、標高2100Mのところで2時間ほどの今回初のウォーキングで足慣らし。ちいさな村落パルの村ではバスを降りて散策し、アンドラ公国のラ・マーサにあるホテル・リュトランに19時頃に到着した。【生部】

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