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                                 メルマガ IDN【第54号】
                                      Inter Depending Network
                                      2004年7月1日発行
              
                                                        
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                               このメルマガは自立化(相互)支援ネットワーク(IDN)の会員
                             の皆様とこれまでにIDNと関わりのあった方にお送りしています
                      お知りあいの方で、このメルマガをお送りしたら喜ばれる方をご紹介下さい
                          メルマガIDNのバックナンバーをIDNのホームページでもご覧頂けます

                                       
http://www.npo-idn.com/

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                                      《第54号のご案内》

お知らせ
  =「IDNアドバイザーフォーラム2004」の「企画・運営グループ」担当者の募集
 
1.ふれあい充電講演会
  =第39回(7月21日) 「美術館の楽しみ方」案内 
 
2.シニアー情報生活アドバイザー講座
  =27期・28期・29期の開催案内
  =アドバイザー講座受講生のOBを交えた懇親会のお知らせ
 
3.学生,社会人の進路相談
  =黒瀬 豊さん:「聞く耳」をもって多くの人から話を聞く 

4.下関支部レポート
  =中原郁生遺稿「平家物語・探訪」
     第6話 「俊寛の墓と有王伝承」

5.リレー連載 「楽しくITライフ」
  =アドバイザーの活用事例発表リスト(第21期―第25期)

6.IT・PC講座
  =「セキュリティー勉強会」の案内   講師:中村公彦さん    
  =Aquaグループ主催の「ワード活用講座講座」の案内

7.IDN会員募集のご案内
  =入会を考えている方に(再掲)
 
8.井出昭一さんの新連載 『柳緑花紅』
 =第5回 :知られていない「法隆寺宝物館」
              そのすばらしい建物と宝物とデジタルアーカイブ 

9.ふれあい広場 
  
=IDNアウトドアクラブ「たかお会(第3回)」の報告
  =IDNアウトドアクラブ:メーリングリストへのお誘い(再掲)

10.編集後記 
 =ピレネー、花とロマネスク教会
    (その1)ピレネーの山懐へ

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お知らせ

■「IDNアドバイザーフォーラム2004」の「企画・運営グループ」の担当者の募集
  前号でも案内しましたが、本年も秋(10月〜11月)に、ADF2004を開催したいと思います。ADF2004は、IDNでアドバイザー講座を受講した方が一堂に集まり、情報を共有し、それぞれの活動に生かそうとするものです。
  本年は現時点ですでに129名の方がアドバイザーとして認定されています。昨年は、IDNの運営委員会で企画いたしましたが、本年は「企画・運営グループ」を結成し、多くの方の意見をもとに昨年を凌ぐ会合にしたいと思います。 「企画・運営グループ」への参加の意思表示をお待ちします。

・「企画・運営グループ」のメンバーは、IDNの会員に限らせてもらいます
・ボランティアを原則とし、謝礼などは準備できません
・会合は、7月より数回の会合を予定しますが、状況により増えることあります
・連絡先:生部<
k-shobu@sirius.ocn.ne.jp>
 
10日間ほど留守をしたために、応募いただいた方に対してご返事をしなくて失礼いたしました。
 
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1.ふれあい充電講演会

■第39回(7月21日) 「美術館の楽しみ方」案内  
講師:井出 昭二 氏 
◆ご案内

   益子ツアー、東京国立博物館そして五浦天心記念美術館などをガイドしていただいたお馴染みの井出昭二さんから、美術品に対する豊富な薀蓄をご披露していただけるステージを用意しました。ご推奨の美術品と美術館の紹介から、インターネットで海外のミュージアムを楽しむことまで、幅広く楽しむ術も教えていただける事だろうと楽しみです。

 由緒ある国際文化会館で、ご一緒に、文化と文明にひたるひと時を過ごしませんか?

◆井出講師の自己紹介と皆さんへ一言

 シニアライフを満喫している一人です。

 退職してから大忙しの日々を送っています。

 ・東京国立博物館ボランティア(a.陶磁室エリアガイド、b.茶会グループ、

                c.庭園茶室ツァー、d.法隆寺宝物館ガイド)

 ・真向法体操教室(新宿・朝日カルチャーセンター)

  DAA会員 ダイヤ池袋所属、「ダイヤネット」多摩88ヶ所札所巡りに参加

  ・三田福茶会(慶応茶道会のOB)

  そして只今「メルマガIDN」(コラム『柳緑花紅』)へ寄稿中

 趣味の一つとして、意識して展覧会、美術館を見るようになったのは昭和35年からでした。

   この間、感銘を受け印象に残った美術品、展覧会、美術館等について話題を提供し、

   ご参加の皆さんと対話をしながら、楽しい夕べを持ちたいと思います。 

・日時:7月21日(水)pm6時―7時30分

・会場:財団法人 国際文化会館 D会議室

    港区六本木51116 電話 03−3470−4611

          地下鉄大江戸線麻布十番駅下車 7番 出口 徒歩5

       (鳥居坂を登ると直ぐ左側です)

            日比谷線六本木駅3番出口 徒歩12分

       (外苑通り六本木五丁目右折、鳥居坂を下る)

            (鳥居坂の東洋英和女学院の筋向い、麻布寄り)

・会費:IDN会員 1000円  非会員 1500円

・懇親会:同会館内で講師を囲んで、会館特製の弁当とライトアップされた日本庭園を

                楽しみながら歓談のひと時 を過ごしたいと思います。

                懇親会費2000円(ビール付500円増し)

                お申し込みは、7月15日までに(定員30名 ) 下記へご連絡願います。

     金田 0333921043 afu@k2.dion.ne.jp         

         中川 0338690315  mgt-naka@cilas.net       


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2.シニア情報生活アドバイザー講座

■ 「シニア情報生活アドバイザー」養成講座とは
  この講座は、高齢期の生活に密着した、情報技術(パソコンやネットワーク)の楽しい活用方法を教えることが出来る人を養成する講座です。NPO(特定非営利活動法人)「自立化支援ネットワーク」(略称IDN)は、「ニューメディア開発協会」(経済産業省の外郭団体)が認定する「シニア情報生活アドバイザー講座」の養成講座実施団体に指定されています。

■ シニア情報生活アドバイザー養成講座の案内
◆第27期
 会場:東京
 期間:7月17日―8月7日
 すべて土曜日と祝日の開催です

◆第28期
  6月30日―7月28日
  会場:下関
 下関で初めての開催です
 
◆第29期
  8月21日―9月18日
  会場:東京
  すべて土曜日の開催です
詳細の案内は下記をご覧ください 
http://www.npo-idn.com/senior2.htm

ご希望の方は下記へ申し込んで下さい
 <mailto:idn@npo-idn.com> 
■アドバイザー講座受講生のOBを交えた懇親会のお知らせ
  7月10日のアドバイザー講座第26期の最終日の夕方に恒例の懇親会を開催します。
  是非お出かけください。
  開催案内は、別途送られているものをご参考にしてください。
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3.学生,社会人の進路相談をいたします


■黒瀬 豊さん(アドバイザー第23期):「聞く耳」をもって多くの人から話を聞く

 先月(6月)末に第2のと言いましょうか、定年を迎え本当の意味でのシニアの仲間入りを致しました。60過ぎから我々の年代は現業から離れどう残りの人生を過ごすか次なる人生の進路に戸惑う人も多く、それぞれに悩んでおります。

  私を含め多くの人がそれぞれの人生の各年代で次なる進路に迷うのですが、その時点で各個人が10年、20年または40年先を見越した適切な判断が出来るか又は出来たか、ほとんどの人はノーであったと思います。「親の心子知らず」という諺を小学生・中学生の頃に習いますが、本当にこの諺を理解できるのは自分が親になった時であったように、進路選択も過ぎた過去の判断に初めて自分が後悔の念を持って気付くものです。

 

  私が65歳を迎え、50数年の学生・社会人生活の進路選択にはいろいろとありましたが、こればかりは個人差が大きく育った環境から友人関係、仕事での紆余曲折、そして時代の変遷等何が自分を今日のこの状態にさせたのかは他の人には全く理解できないことでしょう。

  しかし、私の経験から「神様は何故人間各個人に洋の東西を問わず能力等の差を付けたのか」と恨んでもしかたなうことで、その時点で自分の出来る範囲でベストを尽くし生きることだと思います。また自分の進路選択の判断に大きな影響を及ぼすのは、2〜3年先輩までが最大で(と言うことは2〜3年後輩への影響も大きい)中には恩師とか郷土の先人とか大きな影響を受ける場合もありますが、私は5年、10年、20年先輩の中で似たような人生観、生活環境の人々を自分の将来を見るように接することで参考にしております。

 

  自分がどうしたいか早く将来の進路の方向を見出すのが一番ですが、前段のごとく若輩の年代では経験もなく、知識も不十分であり迷うのは当然です。人生を過ごされた多くの人々から話を聞くことにより若干の自己人生のシュミレーションが出来ることもあります。

  一番大事なことは耳障りな親の小言を代表に、自分に快く響かない忠告に素直に耳を傾け聞くことです。家庭という生まれながらの環境は閉じられた一つの社会で、親子が共有する環境は意外に限られています。ここで大事なのは友人や知人、先輩後輩、同僚等異なった環境で育った人物の異なった経験知識を自分と共有する社会で見聞きすることは、自己判断の大いなる指針になるものです。今私どもがインターネットに代表されるごとく人と人が直接顔を会わせ会話する機会が少ないことがいろいろと社会現象となっています。

  高齢化社会を迎え65歳以上のシニア人口が20%近くになり自分もその一人となって初めて年金問題等高齢化社会への対応に大きな問題があることに気が付きました。私は自分が元気であることで何か社会にお役に立てればと考えて「シニア情報生活アドバイザー」の認定を受けましたが、実際に社会で生かせる環境が全く不足しているのが現状です。私は幸いに私の経験を生かした仕事を古い交友関係の中から紹介していたき新しい進路を見出し人生を楽しもうと思っています。是非「聞く耳」をもって多くの人から話を聞けるようにしたいものです。

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4.下関支部レポート

中原郁生遺稿「平家物語・探訪」
    第6話 「俊寛の墓と有王伝承」

絶海の孤島に、一人置き去りにされた俊寛はその後どのように過ごしただろうか。その悲劇の人物を1年後に目撃した者がいる。「平家物語」巻三の有王の章の証言。その昔、京都にいたころ、俊寛が可愛がり召し使っていた童子に「有王」という少年がいた。鬼界ケ島の流人が都に帰ると聞いて出迎えに行ったが、俊寛の姿はなかった。有王はがっかりした。主人が気の毒でならない。有王はそこで島まで訪ねて行こうと決心する。奈良に隠れ住む俊寛の娘(12歳)に会い、父親宛ての手紙を書かせた。有王は、その手紙を元結の中にしのばせ、難波の港から2ヶ月を経て鬼界ヶ島に辿りつくのだ。

島に上陸し人影を探すこと数日、ある朝「髪は空を突き、からだに藻屑巻きつけ」よろよろと渚を歩む、変わり果てた主人・俊寛を見つける。二人はひしと抱き合って再会を喜び涙にくれた。有王は、元結から手紙をとりだし、北の方(俊寛の妻)も一人息子も他界し、今は姫君ひとりとなったことを涙とともに伝えた。

 

この話を聞いた俊寛は、もう生きるはりもなくなり、ついに食を断って念仏を唱えながら、有王が島に着いて二十三日目に、37歳の命を終わってしまう。有王は泣きながら荼毘に付し、骨を拾って首にかけ、再び都に戻り、俊寛の娘に一部始終を語ると、高野山で出家、諸国を行脚して俊寛の菩提を弔ったというのである。有王は俊寛の物語を語り広めた格別の霊力をもった人と、民俗学の泰斗柳田國男は位置づけている。

 俳優中村勘九郎の現地上演体験記によると、喜界ヶ島にはもちろん隣の島にも「俊寛の墓」があるという。昭和49年3月23日付け新聞に「俊寛没の地−本家争い三つどもえ」の記事が掲載された。それによると、「鹿児島県・喜界ヶ島」「佐賀市・法勝寺」「長崎県・伊王島」の三ヶ所である。昭和51年佐賀国体用パンフレットには「葉隠れだけではありません。俊寛のロマンもありますよ」とPRすることになったと伝えている。

                                     

 ところで、柳田國男も指摘しているが、その俊寛の墓は、山口県にも現存している。場所は長門市湯本温泉、大谷山荘の隣、雑木の中に宝印塔(ほうきょういんとう)が祀ってあり、これが墓だといわれている。もひとつ、別の考証もある。この墓は萩焼の開祖・勺光(しゃくこう)の墓という説もあり、李勺光は朝鮮語で「シャムカン」と読み、俊寛(シュンカン)と音が混同されたという考え方である。新聞記事の三つどもえの本家争いを論評するか、萩焼のルーツを目標に調べていくか、大いに迷うところである。

リライト:武部忠夫さん/写真:青木紀雄さん

 

初回からの「平家物語・探訪」はホームページでもご覧になれます

メルマガに掲載しなかった写真もあります

http://www.npo-idn.com/heishi.htm

 

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5.リレー連載「楽しくITライフ」 
 ■アドバイザーの活用事例発表リスト(第21期―第25期)
   メルマガ45号より7回、本シリーズを連載してきましたがここらで一服。前号で18期から20期までの活用事例を掲載しましたが、今回は第21期から25期までの方が講座で発表された活用事例のタイトルを掲載します。17期までについては昨年秋のADF2003開催時に作成したCD−ROMの中に収められています。
  ご覧のように発表内容は多彩であり、「優れもの」がたくさんいらっしゃいます。今後、メルマガ紙上にたくさん登場してもらうのと平行して、「(仮称)活用事例紹介講座」も企画したいと考えています。7月11日に開催予定の中村公彦さんの「セキュリティー勉強会」はその先駆けとなるものです。取り上げるテーマについて、皆様の自薦・他薦を期待しております。是非、メルマガへの投稿し、講師として登壇することをご検討ください。(氏名の敬称を略します)
<21期>
中里 三之     電子図書館で 本を読もう
橋本 秀久     インターネットを 「見る」から「使う」に
佐藤 隆一     早稲田大学グリークラブOB会シニアIT化計画
山根 明        パソコンの大掃除
近藤 泰幹     目で見る自分史を作ろう
<22期>
利光 信爾     絵画作品のパソコン管理と活用方法
大村 久吉     世界の新聞を読む
佐藤 節子     エクセルを使って地図を作る
湧田 桂子     エクセルで生活を楽にする法
北野 正行     古い写真を永久保存して配布
滝澤 利二     アルバムの写真をデジタル化し 思い出を永遠に
津田  啓      カロリー計算は簡単!簡単!!
伊藤 慈貞     自分のプロモーション資料の作成
清水 英樹     株式取引の年間取引リストの作成
真下 修身     メーリングリストによる団地内コミュニケーション
岩崎  健      デジカメ画像で遊ぼう
石黒 永二     血圧記録表付カレンダー
松本 悟士     株の分析表の作成
沖田 由紀子  簡単でおいしい料理の記録
<23期>
齊藤光男       インターネットで生活に潤いを
三浦五朗       水と健康ドットCOM
鈴木日出生    和風な文章を書く
野島 治        老いに備える情報をゲットしよう
村杉矩男       Wordで絵手紙を作る
滝村紘一       もちつき大会の案内
藤谷一二       徒・連・想 ― 歩く・打つ・考える
本夛眞吾       株式投資における情報収集・管理・保存
荒井 治        シニアeアートライフ ― オンライン展覧会のすすめ
黒瀬 豊        健康について ― 自分自身を良く知ること
巳城雅康       私の健康管理
<24期>
大橋 忠彦     お好みのミュージックCDを作る
桑嶋 雄二     ゴルフをより楽しく
鈴木 了佑     チラシ作り ― 動物病院のオープン
中村 公彦     ホームページを便利に利用する ― 検索と整理整頓チラシ
<25期>
香村 敏夫     インターネットでペーパークラフト
中村 泰則     ホームページでサークル活動を活性化する
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6.IT・PCの勉強会 
■「セキュリティー勉強会」の案内(再掲)
 アドバイザー24期生の中村 公彦さんを講師に迎えます。中村さんはプロバイダーの立場でセキュリティについて、日夜活動されています。貴重なお話が聞けると思います。是非ご参加ください。
・講 師:中村 公彦さん(アドバイザー24期生)
・日 時:2004年07月11日(日)   14時−16時
・会 場:品川人材開発センター
・定 員:20名(受付順にて締め切ります)
・料 金:1500円(オリジナルテキスト込み)

◆企画趣旨
 昨今のウイルスの蔓延に見る、セキュリティーを守る為の昨今の事例と、対応方法についての勉強を行う。昨今のインターネットにおけるウイルスは日に日に巧妙になり、被害の拡大と蔓延は、大変嘆かわしいものとなってきております。ウイルスに 限らず、セキュリティー上の危険から守る為及び、より多くの方の被害を 防ぐ為、ウイルスの基礎的事項から、セキュリティーを確保する為の方法 について、勉強会を行う。
  勉強会時間予定 2時間(質疑応答を含みますが、皆さん元気で、好奇心旺盛な方々が多く感じられますので、質疑と言うか、ディスカッションも良いのではないかと思います。)

◆勉強課題(多少変更することがあります)
・ウイルスを構成する種類
・セキュリティーアタックとは
・無防備なセキュリティー
・セキュリティー対応
・ウイルス感染時の対応
・メールヘッダーの見方
・セキュリティー関連参考情報(Webの案内)
・そのほか 
申し込み先:<k-shobu@sirius.ocn.ne.jp>
■Aquaグループ:「エクセル入門講座」の案内(再掲)
第3回目の講座を下記の内容で開きます。
メルマガIDN【第53号】では、会場未定となっていましたが下記の会場に決まりましたのでお知らせ致します。  
 ・テーマ :エクセル入門講座―スケジュール表作成―
 ・日  時:2004年07月03日(土)   13:00〜16:00
 ・会  場:東京都江東区青海2-45 タイム24ビル1F
             (新交通ゆりかもめ「テレコムセンター駅」)
             「TEPIA(テピア)デジタルプラザ」
 ・定  員:5名(残り1名
 ・料  金:1500円(オリジナルテキスト込み) 
 講座内容は「スケジュール表作成」となっていますが、条件付き書式設定を使ってのセルの色付けや、ユーザー定義などを取り入れたテキストになっています。 
【申し込み先:Aqua_g 三好みどり  さん otemo@jcom.home.ne.jp
 

前回までの受講感想ホームページに掲載しています。ご覧ください。
http://www.npo-idn.com/it-pc%20benkyou.htm

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7.IDN会員募集のご案内

■ 「自立化支援ネットワーク」は
内閣府(旧経済企画庁)より認証を受けているNPO(特定非営利活動)法人です。
自立化(相互)支援ネットワークの目指すもの! 
それは…自分らしい生き方・自分らしい職業を見つけてもらうこと!
同じような悩みを持っている人同士、仲間になって「自立」を助け合い、よりよい社会生活を支援していくことが我々の願いです。
 
■ IDN会員募集中
NPO(特定非営利活動法人)自立化(相互)支援ネットワークでは、正会員と賛助会員を募集しています。
*会員の方々には、会員の活動状況や情報を掲載した機関誌を、年4回発行し配布いたします。
*会員の方々には、各プログラムの割引が適用されます。
*入会金及び年会費については「入会を考えている方に」を参考にして下さい。
*詳しいことをお知りになりたい方は、eメールで、事務局までお問い合わせください。

■入会を考えている方に
  会員になるには,自分の意思(Will)がなんといっても大切です。少なくとも何のために入会しようとしているのか,目的を決めて入るのが賢明です。

  入会の手続きとしては,入会申込書と,入会金の支払いが必要になります。会員には,正会員(主体的に活動を行う会員で,総会の議決権を有する会員)と賛助会員(団体の主旨に賛同し,直接、間接時間の許す範囲内で活動する会員)の二つのタイプがあります。どちらの会員になるかは,やはり自分の意思で決めて下さい。

会費には入会金と年会費とがあります。
入会金は正会員が1万円,賛助会員が千円です。
年会費の方は,正会員が年間一口1万円,賛助会員が一口千円です。
年会費を何口にするかも,ご自身の意思で決定して下さい。

 賛助会員の年会費の口数を決めるに当たっては,以下を御参考にお考えになって下さい。
いまの法律では,一人3千円以上の会費を支払った賛助会員の会費の合計が,その団体の年間経費の25%を越えていれば,その団体(NPO)は、一般の多くの市民に支持されている優良な団体として税務署が認め,その団体に対し一般の人が寄付したお金は、税金を払ったと同じように認められ,納税時に配慮されるという点です。(ちなみに一人3千円未満はその計算の対象にならないということです)

 メール送信先:<
mailto:idn@npo-idn.com>
 ホームページ:
http://www.npo-idn.com/

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8.新連載:井出 昭一さん 『柳緑花紅』

■第5回: 知られていない「法隆寺宝物館」

                そのすばらしい建物と宝物とデジタルアーカイブ 

東博(東京国立博物館)の正門を入って左に折れ、まっすぐ進むと池の向うに法隆寺宝物館がある。ここに法隆寺の宝物がまとまって展示されていることは、一般にはあまり知られていないようだ。東博の来館者の多くは特別展が目当てで、平成館で特別展を見学すると疲れてしまうのか、本館・東洋館にも立ち寄らず帰ってしまう方がほとんどである。

 法隆寺宝物館の旧館は、昭和39年に開館し、毎週木曜日のみ一般公開されていたが、雨天の場合は閉館となっていた。なぜかというと、旧館は宝物の保存を主目的として造られ、それを展示室としても活用していたためである。現在は建て替えられて、旧館を偲ぶことができる唯一の名残は、浅野長武(元館長)揮毫の篆書体による館銘板のみだ。これは池の左手に生えるオリーブの大樹の前にひっそりと保存されていて気付く人は少ない。

現在の法隆寺宝物館は、平成11年に開館した。東博の構内で重要文化財に指定されている重厚な本館、華麗な表慶館の両建物とは全く対照的で、平成館と並んで東博のなかでは最も新しく近代的な“重装備”の建物でもある。 

                             

設計は東洋館を設計した谷口吉郎(よしろう)の子息谷口吉生(よしお)で、土門拳記念館(酒田市)、長野県信濃美術館東山魁夷館(長野市)と同様に、水と建物の調和を図っている。

この建物は、収蔵庫兼展示室が厚いコンクリートと石の壁で外光を完全に遮断されているのに対し、エントランスホールとレストランは、透明なガラスと直線的な金属に覆われていて明るい外側に配置されるという二重構造になっている。また、ここは室温24度、湿度55%、24時間空調と、東博内では一年中最も快適な環境を保っている。設計者は、この明るいスペースを「周辺の自然を眺めながら作品鑑賞の余韻に浸る場所」だという。確かにここのエントランスホールで椅子に腰掛けると、池越しに表慶館のドームとその周辺の四季折々の変化を楽しめる。このように、法隆寺の宝物の永久保存と公開展示という相反する要因を同時に解決し、さらに美術品と自然環境との調和を配慮したものとして、専門家の間で評価され、日本建築学会賞を受賞している。

「建物は絵画の額縁。絵画が主で、建物は自らを主張しない無機質なもの」であるとのコンセプトをもとに、建物のみならず展示方法、書架、椅子にいたるまで設計者の考えが反映されているという。

展示室では、光を反射させない透明性を極端に高めた展示ケースで、作品のみを光の中に浮き上がらせ、解説は控え目に表示し、鑑賞の妨げになるもの、装飾等を一切排除して「作品鑑賞主義」を貫いている。 免震対応の展示ケースとか光ファイバーによる照明についても、その裏に隠された仕組みの説明を聞かなければわからない。ハロゲン球の光を光ファイバーのケーブルで伝送し、その先端で制御するもので、熱と色あせを起こす紫外線を遮断するため展示物に害がなく、しかも光源を小さくできるので、小さな金銅仏のスポットライトとして効果的に使用しているとのことだ。

 

建物ばかりではなく、エントランスホールや中2階のロビーには近代的な椅子が置かれている。これらの椅子も設計者の指示によるデザイナーのもので、エントランスホールはマリオ・ベリーニ(イタリア)、受付はチャールズ・レイ・イームズ、中2階のロビーはル・コルビジェ(フランス)、資料室はチャールズ・レイ・イームズと言った具合である。驚いたことに、ベリーニの皮製の椅子は、置く位置まで指定されていて、勝手に動かすことはできない。

一見、シンプルで単純のような法隆寺宝物館は、知れば知るほど作品の保存と来館者の鑑賞に対して、きめ細かい配慮ががなされていて、極めて“重装備”のハイテク建造物なのである。宝物を単に「見る」だけでなく、「知る」、「楽しむ」、「くつろぐ」という多目的のための時間と空間を提供するのだという。

この建物もさることながら、そこに展示されている「法隆寺献納宝物」についても知られていない。東博のボランティアを始めて2年間に私の関係するグループ、親しい友人などに請われて何回も法隆寺宝物館を案内してきた。見学後の懇親会で感想をうかがってみると、「法隆寺の宝物が東京にあることを知らなかった」「奥まったところにあるので入ってよいのか判らなかった」「常時開館しているとは知らなかった」というひとがほとんどで、なかには「宝物はいつ法隆寺へ返すのですか」などと訊かれてびっくりさせられたこともある。

 

法隆寺献納宝物とは、明治11年(1878年)法隆寺から皇室に献上され、戦後になって国に移管された319件の文化財で、飛鳥時代7〜8世紀を中心に近世にいたるまでの各時代の名品が集められ、このうち国宝14件、重要文化財239件とまさに文字通り豪華な宝物である。 

 

西の正倉院宝物に対して、東の法隆寺献納宝物といわれるように、両者は日本の古代美術宝庫の双璧である。正倉院宝物が、天平勝宝4年(752年)東大寺大仏開眼のときに用いられた品々を中心に聖武天皇の御遺愛品で奈良時代8世紀中頃の作品である。これに対し、法隆寺献納宝物はそれより一時代古い7世紀の法隆寺東院の絵殿・舎利殿に収蔵されていた聖徳太子関連の伝承品が中心で、貴重な歴史資料、同時に質の高いレベルの工芸品・芸術品、古代文化の東西交流の証しとなるものも多く含まれている。しかも、それらは発掘したものではなくすべて大切に守られてきた伝世品であることも他に例がない。

  

このような古代美術の粋を、東博の開館時には常時見学できることはすばらしいことであるが、さらに法隆寺宝物館の第3の魅力は、中2階の資料室にあるデータベース「東京国立博物館法隆寺献納宝物…デジタルアーカイブ」である。これは、法隆寺献納宝物全作品319件に関する画像と解説をコンピュータによって自由に検索し閲覧することができる。検索は部屋別、ジャンル別、時代別、番号別にでき、さらに希望する作品の細部をアップして拡大表示したり、画像を回転したり、展示では見ることができない底の様子、銘文の拡大表示なども可能である。

 

例えば、古代東西文明の交流の証しで、法隆寺献納宝物を代表する名品「竜首水瓶(りゅうしゅすいびょう)」の胴の部分に描かれているペガサス(天馬)も、暗い展示室内ではよほど凝視しなければ見落としてしまう。これをデジタルアーカイブで拡大してみると、流れるような線彫りの状況が驚くほど鮮明に見ることができる。また、法隆寺の染織のうち錦を代表するという「蜀江錦綾幡(しょっこうきんあやばん)」も、最大の拡大表示をしてみると、経糸(たていと)と緯糸(ぬきいと)の織り込まれる様子がはっきりと判別できるほどである。これを実際に操作して画面に映し出してみると、その鮮明さに一斉に驚嘆の声が聞かれる。

このデジタルアーカイブは日本語のみでなく、英・中・韓・仏の5ヶ国語でデータが収録されているので、外国人にも是非とも体験していただきたいすばらしいシステムである。

 

先日、ある高齢者のグループを案内したとき、参加者のひとりが「高齢者の無料パスで都営バスや都営地下鉄を使って東博に通い、法隆寺宝物館でデジタルアーカイブを使えば、お金を使わず終日、知的な遊びを楽しむことがでる。東博ってすばらしいところですね」といわれました。まさにそのとおりである。 

  法隆寺宝物館を訪れたら、まず展示室を自分のペースでご覧んください。その後、中2階にある資料室で、デジタルアーカイブを心行くまで堪能してください。もし疲れたら真下の1階へどうぞ。そこには「ホテルオークラ・ガーデンテラス」があり、美味しいワインとフランス料理を楽しみながら、春はサクラ、秋には紅葉と一年を通じて季節の変化までも味わうことができるのです。

 

  これほど魅力ある法隆寺宝物館がどうして知られていないのか。本当に不思議です。もっとも、あまり知れ渡って、入館者が殺到しても困りますが……。来るたびに新鮮な感動に出会える、それが「東博」であり、知られていない「法隆寺宝物館」なのです。

 

初回からの『柳緑花紅』はホームページでご覧いただけます

メルマガに掲載しなかった写真もあります
   http://www.npo-idn.com/rennsai-ide.htm

 

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9.ふれあい広場

■IDNアウトドアクラブ「たかお会(第3回)」の報告
  6月4日の第3回たかお会は6月4日(金)に6月とは思えない空気の澄んだ好天に恵まれ無事に終了しました。小田急線秦野駅から程近い隠れたスポットである権現山周辺で、野鳥の会やNHK講師で活躍している畑先生を迎えての探鳥がテーマでした。
  和散人こと金田翁から数々の紀行句がよせられたのでその一部、鳥の登場する句を中心にご紹介します。全文は今月発行予定のふれあい通信の紙上に掲載しますので楽しみに。

 イソヒヨドリ 雄は美男で 雌はブス
 ぞくぞくと 珍鳥飛び来る 水無川
 白セキレイ 背黒セキレイ イワツバメ 玉シギ椋鳥 カルガモ夫婦
 やっぱりな テッペンカケタカと ほととぎす
 ガビチョウは ニーハオニーハオと 谷渡り
 キビタキは キビタキと鳴く 夏の鳥
 声ひそめ 小鳥の水浴び 眺めたり
 水飲みに メジロも来るよ 目白押し
 オオルリめ 臍を曲げたか 現れず
 幼鳥の かわいい仕草に とき忘れ
 弘法山 メジロ囀り 猫2匹
 青ゲラも 赤ゲラ小ゲラ 熊ゲラも みな啄木鳥の 一族なりけり
 
■IDNアウトドアクラブ「たかお会」/メーリングリストへのお誘い(再掲)
  IDNアウトドアクラブは自然に親しむことを通じて会員の健康維持や相互の親睦をはかることを目的として発足しIDN-ADF2003で産声をあげたばかりです。活動内容はみなさまのご意見をもとに広げていく計画です。連絡や
情報交換のためにメーリングリストを開設しましたのでアウトドアに関心のある方、お気軽にご連絡ください。
連絡先 
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mailto:idn-outdoor-owner@yahoogroups.jp>
会員の「お名前」、「メールアドレス」をお知らせください。メーリングリストに登録します。

■「ふれあい広場」について
皆様の近況・IDNに対する意見・催しもの案内・等など内容に制約はありません。
思わぬ出会いがあるかもしれません。
下記のメールアドレスへ自由に投稿して下さい。お待ちしています。

<
mailto:merumaga-idn@npo-idn.com>

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10.編集後記
■ピレネー、花とロマネスク教会(その1)ピレネーの山懐へ
  5月の中ごろだったろうか、「ピレネーへ行きませんか」?とテニスのグループで一緒の I さんから誘いがあった。I さんの仲間たちは時々国内外の旅行をしており、「隊長」と呼ばれている登山のプロであるMさんのうわさも聞いたことがあった。「山に登るんですか」との問いに、「まあ、トレッキング程度ですよ」という答えがかえってきて
から話が発展した。

 

  私は、「街の夜を楽しむ」派である。以前にメルマガで連載した「龍のコンサート三昧」の中で、海外で18回のコンサートに行ったことを書いたように、夜にコンサートに行くことを、何よりの楽しみにしている。次回はベルリンとウイーンへオーケストラを聴きに行きたくて、今年の秋か冬に実現できたらとチャンスをうかがっていた。

  急な話で、旅行期間にはいくつかのはずせない用も予定されていた。しかし最も重要な03年度の仕事は、6月10日に終わる予定になっており、04年度に計画中の新しい仕事については、「キックオ・フミーティング」を前倒しで開催する可能性があった。その他のいくつかについては不義理をすることになったが、カタロニア地方・ピレネー・花・ロマネスクなどの魅力に惹かれて出かける決心をした。

 

  5月26日に旅行の参加者10名のうち9名が集い、顔合わせと簡単な食事会を催した。旅行の計画についていくつかのことが話題になったが、私自身ほとんど予備知識がなかった。パブロ・カザルスがカタルニア地方の民謡の「鳥の歌」をチェロで弾くのが有名なことは良く知っていた。フレッド・ジンネマン監督の映画「日曜日には鼠を殺せ」でグレゴリー・ペックが罠を承知で越していった雪山がピレネーだったかは定かでなかった。最終行程についての変更を懸案事項とし、6月17日に成田に集合することを約束してその夜は散会した。

 

  6月17日に成田を出発した。バロセロナを通り抜けカルドーナの古いお城をホテルに改装したパラドールに深夜に到着し、カタロニアからの旅が始まった。ソルソーナを経て、フランスとの国境に接している小国アンドラをたづね、2日間をかけてピレネーにある国立公園の中をトレッキングし、景色と花を楽しんだ。さらにカタロニアの北西の隅の仏国境に近いアランの谷のビエヤまで踏み込んだ。今回達した標高としては、アンドラでの2408Mが最高位だった。後半は世界遺産のボイ谷を中心に12世紀頃に作られたロマネスク教会を見た。最後にバロセロナからも近いモンセラットの岩山の自然公園の中にあるホテルに泊まり、最終日の午前中をバロセロナ市内で過ごした。

 

 ピレネーは東西400km南北40〜50kmでイベリア半島と大陸のくびれたところに位置している。私たちが訪れたところはその東部に位置するカタロニア地方に限られたが、興味尽きない体験をさせてもらった。 この旅行で見たこと、聞いたこと、学んだこと、感じたことを書いてみたいと思う。また、この旅行を楽しい内容に計画し、全行程に同行して下さった佐野虔之介さん一家(15年間カタロニアで生活している)についてもふれてみたい。【生部】


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