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                               メルマガ IDN【第52号】
                                  Inter Depending Network
                                   2004年6月1日発行
              
                                                        
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                               このメルマガは自立化(相互)支援ネットワーク(IDN)の会員
                             の皆様とこれまでにIDNと関わりのあった方にお送りしています
                      お知りあいの方で、このメルマガをお送りしたら喜ばれる方をご紹介下さい
                          メルマガIDNのバックナンバーをIDNのホームページでもご覧頂けます

                                        http://www.npo-idn.com/

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                                   《第52号のご案内》

お知らせ
   =シニアネットフォーラム21
  =IDNホームページの改訂

1.ふれあい充電講演会
  =5月(第37回):「岡倉天心と横山大観を訪ねる旅」の報告 
  =5月(第38回):「探鳥への誘い」 報告

2.シニアー情報生活アドバイザー講座
  =第26期・27期・28期の開催案内

3.学生,社会人の進路相談
  =伊藤 政弘さん:子どもたちへの贈りもの 

4.下関支部レポート
  =中原 郁生遺稿「平家物語・探訪」 第5話 「俊寛の悲劇」

5.リレー連載 「楽しくITライフ」
  =荒井治さん―オンラインギャラリーのすすめ―

6.IT・PC講座
  =Aquaグループ主催の「ワード活用講座講座」の報告
  =5名のかたの受講感想

7.IDN会員募集のご案内
  =入会を考えている方に(再掲)

8.井出昭一さんの新連載 『柳緑花紅』
 =第3回 :東博の庭で舞う蝶・中で舞う蝶(2)

9.ふれあい広場
  =第3回たかお会のご案内
  =探鳥説明会(5月28日)報告
  =IDNアウトドアクラブ:メーリングリストへのお誘い(再掲)

10.編集後記
  =アトリエコンサート

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お知らせ

■シニアネットフォーラム21
  橋本良子さんのご担当で、関係者のご協力により作成した、シニアネットフォーラム21の「報告」のホームページが、ニューメディア開発協会よりリンクされ、正式の公開となりました。おかげさまで、SF21関連のIDNとしての作業がすべて終了いたしました。
ご協力いただいた皆様に感謝の意を表します。ありがとうございました。

http://www.npo-idn.com/IDN/sf21/shousai/

■IDNホームページの改訂
  かねてより懸案でありました、IDNのホームページを改訂しました。現在はまだ途上にありますが、IDNの活動を正確にお伝えするのと同時に、皆様の交流と研鑚の場になればと期待します。ぜひアクセスして見てください。

【TOPページ】:IDNの活動を正確に伝えるポータルに
【ITやPCの勉強会】【アウトドアクラブ  たかお会】:ページの新設
  案内と開催後の報告、関係者の交流の場にもご活用ください
【柳緑花紅】【平家物語・探訪】:ページの新設
  初回から纏めて読みたいかたのために。メルマガでは十分でなかった写真も掲載
【メルマガバックナンバー】:写真も充実させ、読みやすく
*なお、IDN発足当初よりのページについても残していますが、順次整理してまいります。

1.ふれあい充電講演会

■第37回 「岡倉天心と横山大観を訪ねる旅」の報告  
  5月22日、台風の通り過ぎた一日、総勢24人新丸ビル前を後にして、茨城県の最北の地 五浦海岸に向かいました。車中、井出昭二さんの解説を拝聴、他では聞く事の出来ない 耳学問の予備知識をたっぷり仕込んだところで、バスは勿来に到着。

常磐高速勿来ICで降りて「勿来の関跡」にて一休み。
   この歌碑は 小町 式部ら 来た証(あかし)  和
      義家  威風堂々 関に立つ  和

八幡太郎義家に別れを告げて五浦海岸へ
太平洋を見下ろす景勝の地に「天心記念五浦美術館」が我々を待っていた。さすが県が巨費を投じて改築しただけあって、豪壮で素晴らしい外観に、一同先ず感嘆しながら館内に入った。現代日本画の曙を開いた岡倉天心と横山大観ら弟子たちの遺した作品や資料を観賞した後、特別展の箱根成川美術館所蔵の「現代日本画への誘い」の展示室へ。その数々の大作に感動をしながら時を過ごした。外に出ると海岸には台風の名残の荒波が打ち寄せて、一幅の名画の趣を呈していた。
   五浦きて 日本の曙 思い馳せ   榎
   天心と 大観遊びし 荒磯かな   和

昼食は、岡倉天心ゆかりの船頭料理「天心丸」で。
三代目の船長から天心先生のエピソードを聞きながら、朝釣りの海の幸に舌鼓をうった。
刺身は絶品、山盛りの天麩羅には仰天。サービスの干物の味と、三代目のハプニングの演歌のご披露が、われわれの旅に彩を副えてくれた。
   舟遊び 大好きだった 覚三師   和

昼食後、徒歩で「六角堂」へ
天心の旧居は海岸の岩礁の上にあり,天心が瞑想したと伝えられる六角堂は荒波のしぶきをかぶりながら、大海を睥睨していた。
庭には「亜細亜は一」の大柱碑が遺されていた。
   北鮮へ 発つ小泉へ 贈りたし 「亜細亜は一つ」天心の心  順  

現代日本画の曙に思いを馳せ、岡倉天心の愛した船頭料理を楽しんで、午後3時帰路についた。途中地魚特売所で近海の幸を仕入れた(バスが少々重くなった?)後、野口雨情記念館の前を通過して北茨城ICへ。天心丸での一杯が眠気を誘う中、恒例の句作にトライしながらバスは東京へ。夕闇迫る午後6時30分、無事に新丸ビル前に到着。
【レポート:金田 和友さん】

■5月(第38回) 「探鳥への誘い」 の報告
  5月28日の講演会に参加されたみなさま、お疲れ様でした、そしてありがとうございました。講師にはたいへん興味深い話題をわかりやすくお話いただき、感心したりヒトの世との対比ではたびたび笑いもあって終始なごやかな会となりました。有志によるミニ懇親会も楽しかったですね。

  以下、速記のような簡単な「メモ」で大半が意味不明かと思いますが、こんな話題があったという程度のご参考になれば幸いです。参加されたみなさまの感想など寄せられると思いますので、ぜひそちらをお楽しみに。
【レポート:國重さん】

「メモ」をふれあい広場に掲載しています。

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2.シニア情報生活アドバイザー講座

■ 「シニア情報生活アドバイザー」養成講座とは
  この講座は、高齢期の生活に密着した、情報技術(パソコンやネットワーク)の楽しい活用方法を教えることが出来る人を養成する講座です。NPO(特定非営利活動法人)「自立化支援ネットワーク」(略称IDN)は、「ニューメディア開発協会」(経済産業省の外郭団体)が認定する「シニア情報生活アドバイザー講座」の養成講座実施団体に指定されています。

■ シニア情報生活アドバイザー養成講座の案内
・第26期
 会場:東京
 期間:6月12日―7月10日
 すべて土曜日の開催です

・第27期
 会場:東京
 期間:7月17日―8月7日
 すべて土曜日と祝日の開催です

・第28期
  6月30日―7月28日
  会場:下関
 下関で初めての開催です

詳細の案内は下記をご覧ください 
http://www.npo-idn.com/p_lin018.gif

ご希望の方は下記へ申し込んで下さい
 <mailto:idn@npo-idn.com>

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3.学生,社会人の進路相談をいたします

  「IDNは今年になって会員が100名を越え,シニア情報生活アドバイザーも養成数では124名に達し、全国59実施団体中でトップになりました。これを期に,新旧とりまぜた関係者の皆様に発言(自己開示)の場を提供し、交流を深めながら、ともに切磋琢磨するチャンスを少しでも増やしたいと考え,本欄の模様替えを致しました。
そしてご意見や感想などを,「ふれあいひろば」にお寄せ下さい。(記:奈良原眞吉さん)

■伊藤政弘さん:子どもたちへの贈りもの        
  以前「アラスカ旅行記」でメルマガに登場させていただきました、伊藤と申します。今回は、私の個人業でのエピソードについてお話させていただくことになりました。

 私は、6年前にサラリーマンを退職し、1年後(アラスカ旅行後)小学生対象の文学教室(個人業)をオープンいたしました。とはいっても、この教室だけでは経済的な自立は難しく(結婚したこともあり)、警備(経済的自立が目的)とチラシのアルバイト(健康的自立が目的)をしながら個人業を支えているのが現状です。
 先日、奈良原理事長とお会いしたとき、「『自分がサービス精神をもてる分野』が適性といえるのではないか」(松永真理)という新聞の切抜きを見せていただきました。私はその記事を読んではっきりと再認識させられました。私にとっての文学教室は「精神的自立」と位置づけていましたが、イコール「サービス精神を持てる分野」でもあるのです。IDNにおいても同様です。だからこそ、この個人業を支えるために、「経済的自立」と「健康的自立」を必然的にこなしていると……

 さて本題の、文学教室でのエピソードにはいります。
 文学教室の目標としているものは、数多くの童話や詩を読み、豊かな感性・発見する力・創造力を伸ばすと共に、創作を通して人の生き方や社会に対する興味・夢を創造していくことです。当初私は、「文学的に優れたものを創造する」といった観点が強かったのですが、ある時子どもたちが文章を書き終わると「なんだか、すごくスッキリした!」と言うのです。その一言を聞いてから、子どもたちのストレス解消に大きな役割を果たせるのではという思いが強くなりました。将来カウンセリングをも組み合わせた学習をと考えていた私にとって、大きなヒントを得ることができました。

 カウンセリング効果を引き出せる方法の一つとして、詩の創作学習があります。
 学習の流れは、野外に出て「美しい」「おもしろい」「不思議」に思ったものをカメラで写してみるところから始まります。さらに、子どもたちが大切にしている物を被写体として加えて撮影していきます。その後、出来上がった写真を見て詩のイメージを考え、詩の創作するといった流れです。

  子どもたちは、教室によく「ぬいぐるみ」を持ち込んできます。学習前には、ぬいぐるみを通して、本人たちが本音に近いことを喋るといったことが多く見受けられました。今思うと、私自身が汚れているぬいぐるみを通しての言葉を、彼女たちの素直な言葉と受け入れたことが大きいように思われました。家庭内でもこのようなことがあったようですが、「お父さんもお母さんもまともに聞いてくれない」と半分ぼやいていました。教室ではそれを受け入れてくれると、子どもからお褒めの言葉を頂戴いたしました。
  そんなこともあり、詩の創作学習に、それらのぬいぐるみを一緒に撮影してみてはどうかと提案したのに対し、喜んで同意してくれました。ぬいぐるみは、子どもたちの喜びや悲しみ、辛かったことなどの思いが込められているようであったので、すばらしい詩作品ができるのではないかと推測されました。

 以前は詩の先生気取りで、詩作品にいろいろ手を加えたりしていましたが、今回はそれができませんでした。心の深いところから言葉が生まれているようで、小手先の指導は加えてはいけないと感じ(潜在能力を十分に発揮してもらおうと)、ほとんど手を加えませんでした。と、言うより手を加えなくても十分感じ取れる詩作品に仕上がっていたのです。あえて口を出したのは、褒めて100%受け入れた点です。
  彼女たちは褒めてもらったことにより、より以上の文才を発揮(心を開いて詩を創作)してくれたようです。言語による心の内面世界の表現は重要ですが、子どもの場合難しい。が、詩とは「言葉にならない気持ちを言語で近づけていく作業であり、詩は、文字間に存在する」と、教えたことが、より表現力を引き出したかもしれません。

 結果として、予想以上の成果が出ました。彼女たちの内面までもが、詩の中に素直に表現され、内在する自己治療の力を最大限に発揮できたのかもしれません。また、一部には、自己主張なども詩の中で表現されていました。学校で自己主張をすると目立ってしまうという押し殺していた思いが、隠れているのではないかと推測されました。人間関係の困難や内的な葛藤によって生まれた不安にさらされたときに、われわれは、自我の防衛機制などの不安から身を守りために無意識的な心理的加工がなされることがあります。今回の学習で、こうした現象が表れたのも、驚きをもって捕らえることができました。

 ある日、詩への思い入れが強かったのか、涙を浮かべる場面もありました。思い通りにいかないもどかしさや不安と共に、自分自身で殻を破り、「自分はこうありたい」という前向きの強い意志のようなものも感じられました。詩を鏡にして、成長していく力強さも感じずにはいられませんでした。セルフ・エフェカシィ(自己効力感)を感じた一瞬でもありました。自己効力感を高める要因として、詩の創作体験が、彼女たちを成長させたのかもしれません……

 以上、文学教室でのエピソードについて簡単にお話させていただきましたが、子どもたちと一緒に学習できたことに、私自身、一番感謝しています。当時小学校六年生の生徒は、中学生になった現在も「やめたくない!」といって、通い続けてくれています。

※子どもたちの詩や創作物語をまとめた小冊子があります。ご希望の方には差し上げますので、事務局までご連絡ください。

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4.下関支部レポート

■中原郁生遺稿「平家物語・探訪」
第5話 「俊寛の悲劇」

  承前。孤島に流罪された三人のうち、とくに康頼について「平家物語」は「卒塔婆流」「蘇武」の章で、その敬虔な信仰心を詳らかにする。あまりの故郷恋しさに、中国の故事にあるように千本の卒塔婆を作り、梵字とともに望郷の和歌を記して「せめて一本なりとも都に伝えてくれ」と海上に流した。そのうちの一本の卒塔婆が瀬戸内海を溯って厳島(宮島)に流れつくという奇瑞(きずい)が語られる。

  さて「船も通わず、人は稀、山は火と燃え、硫黄満つ」といわれた絶海の島に、俊寛・康頼・成経らが暮らしておよそ1年半、京都では中宮懐妊(のちの安徳帝)による安産祈願のため、特別の大赦があり流人たちの罪も解かれることになった。波路はるかな「鬼界ヶ島」にも特赦の船が着いた。朗々と役人が読み上げる「赦(ゆるし)文」の中に、三人のうち康頼・成経の名はあったが、しかし俊寛の名はなかった。清盛は、かつて俊寛に目をかけた分だけ、その裏切り行為を許さなかったといわれる。                  

  絶海の孤島に、ただひとり残される俊寛。島を離れ行く船に向かって狂乱の限りを尽くす。まるで母を慕う子供のように「砂浜を足摺(あしずり)し、船の綱にとりつきすがり、ついに遠ざかる船を追い、高き所に走り上がり、涙にくれて沖の方をぞ招きける」。平成8年5月、名優中村勘九郎は風雨注意報直下のこの硫黄島(鬼界ヶ島)で、「俊寛」の悲劇を野外舞台で再現した。新聞記事は、上演の瞬間だけ風雨は止み、不思議な体験だったと伝える。

  清盛が俊寛を許す気になれなかったのは、身分の低かった俊寛を、清盛が特別に眼をかけ出世することができたのに、後白河法皇の信任を得て増長し平家打倒の推進者となったこと、つまり恩を仇で返したことに激怒したわけだが、俊寛はそれほど反省はなかったようである。さらに康頼と成経は孤島においても神仏への厚い信仰を怠らなかったのに、俊寛は僧侶の身でありながらふてくされて礼拝にも加わらなかったので、読者としても、それこそ仏の罪、因果応報と思うのは当然である。その傲岸不遜の俊寛が、いよいよ船が出ることになると狂ったように泣き叫ぶのだ。それは人間の弱さをさらけ出した極限の悲痛な魂の叫びであり、もうここでは読者も彼を因果応報だと責める気はなく、俊寛の激しい苦痛、慟哭が、わがことのように痛ましく感じられるのである。(写真は俊寛堂)

  俊寛の物語は、能舞台で演じられ、近松門左衛門、菊池寛などが劇化、まだまだ涙をしぼる後日談がある。                                       【リライト:武部忠夫さん/図版 :木紀雄さん】

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5.リレー連載「楽しくITライフ」 

■連載7回:荒井治さん(アドバイザー第23期生)
   ―オンラインギャラリーのすすめ―

  前回は利光さんが、アーティストの立場からIT技術を利用されるプロジェクトに関してその内容を披露されておりましたが、私の場合は、インターネットを基本にした、そして自分自身がアーティストでなくても参加できるオンライン展覧会のおすすめです。つまり、創る方たち内輪だけでなく、もっと多くの観る方々が居るのも楽しいのではと思ったからです。自分自身は作品を作れなくても、他の方の作品を観るのが楽しみにする方もいるはずです。それに、そういう方たちのほうが、むしろ多いでしょう。

  そのオンライン展覧会(美術作品だけでなく画像、映像、音声で表現できるならば、さまざまなものが対象となります)は、次の2つの段階で始めたらどうかと考えています。これは、ごく初級から上級までが参加でき、IT技術の習得、あるいは新技術の出現などの状況により、無限に広がりを期待できるからです。

第1段階 「E-mail利用によるメルマガ方式の展覧会」
  発表したい作品を画像(あるいは映像・音声)にして、E-mailに添付しメンバー全員に個々の作家が作品の解説を添えて送信し、感想などをやはりE-mailで受け取るものです。最初はテキスト形式に画像データを添付して行い、徐々にHTMLフォーマットに切り替えていったらよいと思います。これは、第2段階でのホームページ開設時に役立つ技術の習得となります。

第2段階 「ホームページで公開展覧会」
  これは第1段階で集まった作品データを常設で掲載し、より多くの方に観ていただくためのものです。前段階で個々がHTML版のメルマガ制作技術を習得されているので、どなたかホームページの責任者(当番制でもよいと思います)が、各アーティストから寄せられたデータを整理アレンジして、ホームページに掲載します。これにより、観客や参加者も増え、感想のやりとりも行われたりして、大きな交流の場が生まれていくと思います。そして、このホームページの内容、性格などもいろいろに変化していくことでしょう。それも未知数の楽しみです。

  以上がインターネットを利用した、オンライン展覧会のプランです。私自身はまだこれを実現する状況にないのですが、見る側の者として、ぜひこのようなアート発表の場が、さまざまな形式で、皆さまの手で多く作られることを期待しております。

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6.IT・PCの勉強会

■三好みどりさん(Aquaグループ):「ワード活用講座」を終えて
・テーマ :テキストの作り方
・日時:2004年05月30日(日)   13:00〜16:00
・会場:品川人材開発センター
・講師:小川・武居・田村・三好
・参加者:10名

 今回の「Word活用講座」では、前回に引き続き参加頂いた方5名、新たに参加頂いた方5名での講座となりました。テーマが「テキストの作り方」と言うことで、何名の方が参加頂けるのか心配しておりましたが、御都合が付かず欠席となった方も含めると申込者13名と、反響の大きさに驚いております。
 講座内容は、『「パソコンの基礎」についてのテキストを作成しましょう。』と言うことで、「表作成」、パソコンの「プリントスクリーン機能」等を使い、「フォーマットの作り方」、「画面を取り込んだ後の処理方法」、「表紙の作り方」などを中心に行いました。皆さまとても熱心で途中まででしたが、個性豊かなテキストが出来ていました。
 
 終了後に「今後ご希望のテーマがありますか?」との問いでは、「パワーポイント講座」「表計算では無いExcelの使い方」などのご意見を頂きました。当初は、「これからアドバイザーになられる方向けの講座」を考えておりましたが、ここに来て軌道修正しながら進んでいくことの必要性を感じています。
 皆さまのご希望にどこまで副えるか分かりませんが、Aquaグループ月1勉強会にも益々力が入りそうな雰囲気です。今後とも宜しくお願い致します。

■5名のかたの受講感想
黒瀬 豊さん
  初めて参加いたしましたが大変楽しく有意義なセミナーでした。参加者の多くはそれなりにパソコンを使っているようでしたが、部分的には良く知っている項目もありますが普段使用しないものを教えていただく等本当の勉強会の趣旨が判りました。私にはインストラクターやサポートの方々のその場での対応の仕方がもう一つのセミナーの意味合いをもち大変勉強になりました。
  パソコンの環境条件も98/XPをそろそろ一元化する時がきたのではとも思っております。また、是非次の機会も参加したいと思っています。

津田 啓さん
  5月30日、品川人材開発センターでのAqua_g主催の研修会に参加しました。今回のテーマは、今後我々がいろんな活動する時に使う《説明書》《解説書》と言うか、要は《テキスト》の作り方でした。平素は、殆どワープロと表計算機能ぐらいしか使っていない私にとっては、次から次へと便利な機能と言いますかツールの説明が次々出てきまして、アッという間の3時間でした。(途中10分間休憩あり)Prt Sc キー、《図》ツールバー、《テキストの折り返し》、《前面》、 「トリミング」、  「サイズ」の統一、《図の書式設定》、《図形描画》、「塗りつぶしなし」、罫線の中の《線種とページ罫線と網掛けの設定》・  ・ ・などなど。

  また、今回のテキストに記載されていない、「裏の手」「奥の手」の秘術伝授もあり、値打ちのある講座でした。
Aqua_gの皆さん、三好講師を中心に小川さん、武居さん、田村さん皆さんベテランぞろいで、且つ親切で、ポイントを押えた指導はなかなかのものでした。改めて御礼申し上げます。後、上手く使え、活用できるかどうかはひとえに小生の心掛け次第だと思いますが、分らないところのフォローをお願いします。

  参加者は10人でしたが、第22期の仲間 湧田さん 石黒さんと一緒になりまして、22期生も一度、集まろうと言う話になりました。また、声をかけますのでよろしく。
  Aqua_gのご活躍をお祈りいたします。

石黒 永ニさん
  最初この講座開設のお知らせを頂いた時、受けるべきか躊躇しました。と申しますのは過去何度もテキストを作ったことがありますので、いまさら意味がないし、テキストの作り方など皆同じとお思っていたからです。ところが、いざ講座に入ると自分が知らないことが多々あり、なるほどと感心するばかりです。シニア情報アドバイザーの講座と同様に自分の不勉強を思い知らされた次第です。特に表を挿入してから本文と図を挿入する作り方は、いままで図が動いてしまい、その操作で時間をとられていたことを思うと格段に効率的です。他にも挿入し
た図などを微細に動かす技は目からウロコで圧巻でした。知らない事を知る快感を得た瞬間です。

  受けて本当に良かったというのが今の心境で、この勉強を今後のアドバイザー活動に大いに生かしてまいります。今回の講座を主催され、テキスト作りからのご苦労に対し、三好先生はじめスタッフの皆様に大変感謝申し上げます。大変でしょうが、このような機会を今後もぜひ設けていただけたらと思います。ありがとうございました。

梅津 弘章さん
  私にとってはこのような勉強会に参加する事によって番外の裏技などを聞くことが出来て有益でした。特に今回は「描画をここに作成」と言う大きな枠はEscで消すことが出来て原紙のフォームを崩すことがなくなりました。何人かが集まって裏技交換をするというのも今後は企画できたらいいなと思っています。

茶谷 紘一さん
  この度は休日にも関わらず私事・未熟者のために貴重な時間を作って頂き誠にありがとうございました。以外や以外知らなかった事ばかりで、まだまだ勉強をしなくてはいけないと、つくづく思い知らされました。
  当日・帰り際に、次にやりたいテーマとして《ホームページ》の作成を御願い致しましたが、専用のソフトが必要なら参加条件としてそれを買う事にされても結構かと思いました。又・あるいは【ホームページの作り方】なる書籍が本屋で売っていますが、それらの一番後ろに《お試し版・CD》が付録で付いていますのでそれであれば書籍代程度でソフトを入手出来るのではないでしょうか。是非一度講習会を開いて下さい。宜しく御願いいたします。

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7.IDN会員募集のご案内

■ 「自立化支援ネットワーク」は
内閣府(旧経済企画庁)より認証を受けているNPO(特定非営利活動)法人です。
自立化(相互)支援ネットワークの目指すもの! 
それは…自分らしい生き方・自分らしい職業を見つけてもらうこと!
同じような悩みを持っている人同士、仲間になって「自立」を助け合い、よりよい社会生活を支援していくことが我々の願いです。
 
■ IDN会員募集中
NPO(特定非営利活動法人)自立化(相互)支援ネットワークでは、正会員と賛助会員を募集しています。
*会員の方々には、会員の活動状況や情報を掲載した機関誌を、年4回発行し配布いたします。
*会員の方々には、各プログラムの割引が適用されます。
*入会金及び年会費については「入会を考えている方に」を参考にして下さい。
*詳しいことをお知りになりたい方は、eメールで、事務局までお問い合わせください。

■入会を考えている方に
  会員になるには,自分の意思(Will)がなんといっても大切です。少なくとも何のために入会しようとしているのか,目的を決めて入るのが賢明です。

  入会の手続きとしては,入会申込書と,入会金の支払いが必要になります。会員には,正会員(主体的に活動を行う会員で,総会の議決権を有する会員)と賛助会員(団体の主旨に賛同し,直接、間接時間の許す範囲内で活動する会員)の二つのタイプがあります。どちらの会員になるかは,やはり自分の意思で決めて下さい。

会費には入会金と年会費とがあります。
入会金は正会員が1万円,賛助会員が千円です。
年会費の方は,正会員が年間一口1万円,賛助会員が一口千円です。
年会費を何口にするかも,ご自身の意思で決定して下さい。

 賛助会員の年会費の口数を決めるに当たっては,以下を御参考にお考えになって下さい。
いまの法律では,一人3千円以上の会費を支払った賛助会員の会費の合計が,その団体の年間経費の25%を越えていれば,その団体(NPO)は、一般の多くの市民に支持されている優良な団体として税務署が認め,その団体に対し一般の人が寄付したお金は、税金を払ったと同じように認められ,納税時に配慮されるという点です。(ちなみに一人3千円未満はその計算の対象にならないということです)

 メール送信先:<mailto:idn@npo-idn.com>
 ホームページ: http://www.npo-idn.com/

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8.新連載:井出 昭一さん 『柳緑花紅』

■第3回:東博の庭で舞う蝶・中で舞う蝶(2)
東博の中で舞う蝶
  アオスジアゲハ(写真参照)と東京国立博物館は無関係なことと思い込んでいたのですが、なんと、大いに関係あることがわかりました。アオスジアゲハ→アゲハチョウ科の蝶→アゲハチョウ(別名:ナミアゲハとも呼ばれます)→円山応挙「蝶写生帖」に描写→東京国立博物館所蔵品というようになるわけです。
                   
 円山派の祖である円山応挙は、画期的な写実主義を基礎として日本絵画史のうえで独自の画風を創造したといわれ高く評価されています。応挙は、動植物の写生を最も得意とし、「蝶写生帖」や「昆虫写生帖」を残し、この「蝶写生帖」には、27種の蝶が描かれていて、そのうちのナミアゲハ(アゲハチョウ)は、夏型の雄を表面と裏面を極めて忠実に描写しているとのことです。蝶はその種類により、春型、夏型というように季節型があって、両者の違いは様々ですが、アゲハチョウの場合、春型は全体に形が小さく、華奢でなんとなく弱々しい感じですが、夏型の方は、春型より一回り大きく、がっちりしています。また、雌雄の区別は蝶の種類により明白なものと、一見したのでは判別が困難なものがあります。

 私でも直に雌雄の区別ができるものは、シジミチョウ科のゼフィルス(ギリシャ語で"そよ風"という意味。すばらしい命名で、私の最も好きな一群の蝶です。)とよばれるミドリシジミのグループです。雄の羽根は、金と青を混ぜた色、金緑色とでもいうのでしょうか、あるいは銀と緑を混ぜた色、輝くような青緑で適切なことばが見当たらないような華やかな色です。これに対して雌は、黒とか茶系統の暗く落ち着いた色ですから判別が容易です。
 アゲハチョウは、春型、夏型の判別は容易につくものの、私には雌雄の判別がつきません。応挙その判別がわかるほど忠実に描いたとされていますので、東京国立博物館所蔵の「蝶写生帖」を何とか早く拝見したいものです。ということで、アオスジアゲハと東京国立博物館がつながってしまったのです。

 また、文様としての蝶という観点から、陶磁、漆工、染織等を調べてみますと東京国立博物館にはいろいろなものがあります。一見、関係ないと思われるものが関連付けられつながってしまうところ=東博とは本当に不思議なところです。そこになんともいえない魅力があります。東博の庭には様々な蝶が飛び交うのですが、雨では蝶も舞ってきません。ある大雨に一日、東博館内にどの位の蝶が舞っているのか調べてみました。

 昨年8月15日、東博全館(全展示室)で、蝶の文様の展示品は18件ありました。日本では蝶の文様が古くから愛好されていたようで、中国の陶磁に龍、蝙蝠、魚が多く登場するのと比較して、やはり"日本的な"感じです。その内訳は、本館17件、東洋館1件で、平成館、法隆寺宝物館はゼロでした。やはり本館は蝶の"宝庫"です。本館の17件をさらに見ますと、1階が7件、2階が10件です。

 館内で舞っている蝶(描かれている蝶)の数を集計しようと数え始めてみましたが、作品の裏側の見えない部分の数が分かりませんので諦めました。多分、30以上は間違いないのですが……。
 蝶はその自然の姿が最も美しいと思いますが、東博の蝶はその殆どが図案化されていて、残念ながら自然の姿と程遠い感じです。中には「蝶」として表示されていても、明らかに蛾と思われるものもあり、蝶少年にとっては本当にガッカリしています。

  私は、蝶は好きでも蛾は大嫌いなのです。近代日本画として速水御舟の「炎舞」(山種美術館蔵)は近代日本画として重要文化財にまで指定されている名作ですが、蛾が描かれゆえに好きになれない作品です。炎に群がる蛾の一群を御舟が克明に写実的に描いているからです。蝶の中には、限りなく蛾に近いものもありますが、蝶と蛾は全く違うものです。蝶をあまりのも図案化してしまうと、蝶なのか蛾なのか区別がつかなくなってしまいます。したがって蝶の種類をとても特定できません。「炎舞」の画も、図案化してしまえば好きになったかもしれません。東博内18件のうち自然のままその姿が表現されていて、はっきりと種類の判別できるのはただ1件のみでした。それは、鏑木清方筆の「黒髪」(4曲1双の屏風)に描かれたカラスアゲハです。

 外は雨天でも東博館内では蝶はたくさん舞っています。東博は常に展示品が変わります。現在ではまた別の蝶が飛び交っています。ご興味のある方は、探してみてください。意外なところに意外な蝶が潜んでいるかもしれません。
                       
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9.ふれあい広場

■第3回たかお会のご案内
  梅雨入り直前の緑がまぶしい季節です。今度のたかお会活動は講師にNHKの講座も担当しておられる畑俊一先生を迎えて「鳥と花とウォーキング」を楽しむ計画です。ご家族やご友人も歓迎しますのでふるってご参加ください。

 2004年6月 4日(金) 8:30〜16:00
 於 権現山野鳥サンクチュアリとその周辺
 集 合:小田急線秦野駅改札口
 解 散:鶴巻温泉駅
 ルート:権現山→弘法山→吾妻山→弘法の里湯
 会 費:IDN会員1,000円・ビジター1,500円(傷害保険料を含む)
 懇親会:2,500円(弘法の里湯利用料を含む)
 所持品:弁当・水・嗜好品・雨具・保険証(コピー)・常備薬・タオル
        あれば小型の双眼鏡など
 申込先:以下にご連絡ください。
     idn-outdoor-owner@yahoogroups.jp
     幹事 東川征夫 (090-6166-7571)
          國重誠之 (090-5206-8584)
 その他:悪天候による中止の場合は、前日(3日)午後5時までにメールで連絡します。

畑 俊一 先生からの一言
鳥の姿を求め、囀りに耳を傾け、足下に咲く花に心を和ませながら自然の中を歩きましょう。時には図鑑と見比べながら….自然に生きる小鳥達の表情の何と豊かな事でしょう。

■探鳥説明会報告
・鳥の種類
 鳥は世界に9000〜1万種
 日本に300強(島嶼を含む全国、すべての季節をあわせて)
 関東地方に限定するとその数分の一
・珍しい鳥を見たい 世界的に有名な地をたずねるとよい
 アオアズマヤドリ
 カンムリニワシドリ
・国内でも珍しい鳥は見ることができる
 サンコウチョウ(三光鳥)月日星と鳴く
・身近な鳥
 メジロ メジロ押しの語源?
 セイタカシギ♂
 アオバズク 青葉のころ見られる
 ハヤブサ 速さで列車名にも使われた
 ユリカモメ 冬だけ東京付近 他の季節は北海道あたり
 ムクドリ (中川氏から相談 雨戸の収納の中に営巣した)
      冬の間だけ大きい群れをつくる
      写真の群れは約1500〜1700 大きい2羽はサギ
 カワセミ飛翔 秋の夕暮れ 知人の優勝作品
・ヒト・昆虫・鳥の色覚
 鳥は赤から紫外線まで見える
 観察の際の服装 赤、黄は避ける
         夏から秋のハチに対しては黒は避ける
・赤い鳥
 オオマシコ♂ 猿(ましら)子 冬だけ日本に移動してくる
 メキシコヒワ(米国のクリスマスカードから)
・森林四季景観図(雑誌の広告写真から)
 おなじ場所の四季を撮影 多分、東海岸北東部
 紅葉にはコストに見合う成果(アブラムシ対策)があるという研究がある
・鳥の卵
 メジロ
 オオルリ♂ 権現山の水場で観察できるかもしれない
 ウグイス チョコレート色 ブッシュの腰くらいの高さに営巣
 カワセミ♂ 水無し川で観察の可能性あり
 カワセミ♀ 下のくちばしは赤、紅をさしている
       ヒヨドリなどは雌雄の別がつけにくい
       カワセミの求愛給餌 与えるふりをしてじらすことはない
 くれそうでくれないモノがふたつ 春の夕暮れ、金持ちの親戚
 カワセミの卵 深さ50cmくらいの水平な穴の奥に営巣
        安全で光のない巣のなかでは白色が妥当
・身近な鳥
 ハクセキレイ
 ハクセキレイ白化固体
 ルリビタキ 冬に里におりてくる 目がかわいい
 イカル 斑鳩のあたりに多かった
     嘴が頑丈、木の実を餌とする
     鳴き声 オキクニジュウシ(お菊二十四)
 モズ 冬は里におりる 今ころは山中に移動
・帰化した鳥(動物)
(アライグマ)
(台湾リス)江ノ島の動物園で飼育されていたものが台風で檻がこわれて
      ひろまったという説がある
 ソウシチョウ(相思鳥)姿も声もよい
 ガビチョウ 声がよい
 いずれもウグイスのテリトリーと重なって心配される
・珍しい習性の鳥
 アオバト 緑をアオ、青はルリと表現することが多い
      今ごろから夏、大磯の海岸に海水を飲みにくる 溺死することも
      植物質の餌しかとらない、ナトリウムを摂りにくるのではないか
      ヒトには「ソシアルベジタリアン!」がある
 オシドリ 2月ころ明治神宮の奥の池などで見られる
      主食は団栗 夜行性で森のなかで摂る
      雪のつもった丹沢で水鳥の足跡を目撃 宮が瀬湖からきたのかも
 オナガ 声はギャ−とかジャーとか
     海外でオナガの仲間がヘルパー制をとっている例がある
・「鳥は母鳥が雌雄を産み分けられる」海外の研究より

このあと多数の方からいろいろな質問が尽きず、司会がお困りになった(?)ほどでしたが、その後、席をかえてまた盛り上がりました。

■IDNアウトドアクラブ()/メーリングリストへのお誘い(再掲)
  IDNアウトドアクラブは自然に親しむことを通じて会員の健康維持や相互の親睦をはかることを目的として発足しIDN-ADF2003で産声をあげたばかりです。活動内容はみなさまのご意見をもとに広げていく計画です。連絡や
情報交換のためにメーリングリストを開設しましたのでアウトドアに関心のある方、お気軽にご連絡ください。

連絡先 
<mailto:idn-outdoor-owner@yahoogroups.jp>
会員の「お名前」、「メールアドレス」をお知らせください。メーリングリストに登録します。

■「ふれあい広場」について
皆様の近況・IDNに対する意見・催しもの案内・等など内容に制約はありません。
思わぬ出会いがあるかもしれません。
下記のメールアドレスへ自由に投稿して下さい。お待ちしています。

<mailto:merumaga-idn@npo-idn.com>

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10.編集後記

■アトリエコンサート
  ひさしぶりに伊藤ハープシコード工房の「アトリエコンサート」に行った。チェンバロ製作者の伊藤福一さんが春と秋に開催しているもので、今回は第12回目。2000年の春の第4回に出席したのが最初だった。伊藤さんの工房は千葉の房総半島の中ほど、ゴルフ場が沢山ある地域の真ん中にあるが、我が家からは40分ほどで行くことが出来る。

  伊藤さんは自ら製作したチェンバロを使用する、若手の奏者によるコンサートを開催してきた。工房の隣の住宅のホールが演奏会場になっている。住宅の1階には、玄関を入ったところに広い土間があり、上がり框が段になって和室につながる、という昔の農家を思わせるつくりになっている。土間はきれいな瓦タイルが敷き詰めてあり、履物は脱いであがる。床に椅子を並べ、段になっている上がり框も客席。ホールは2階から屋根裏までの吹き抜けになっており、吹き抜けに面した2階の廊下は特設のバルコニー席となる。以前には20人強の聴衆だったが、今回は50人近くの参加者で、2階のバルコニーまで満員だった。

  今回の奏者は91年に芸大の器楽課ピアノ専攻を卒業した上尾直毅さん。アムステルダム・スウェーリンク音楽院に続いてデン・ハーグ音楽院を卒業後、オランダ室内管弦楽団のチェンバロ奏者を務める傍ら、ヨーロッパ各地で鍵盤楽器奏者として活動した。18世紀フランスで流行した小さなバグパイプ「ミュゼット」についても研鑽を積み、研究成果をインターネット上に発表している。

  アトリエコンサートでは、奏者のトークも楽しみである。上尾さんは、チェンバロとクラヴィコードについて説明してくれた。クラヴィコードの原理はチェンバロと同じで、弦をつめではじく。黒鍵(白と黒がピアノとは逆になっている)が31程度で、サイズは小ぶりであり、発生する音も小さい。しっかり弾かないと指をはじかれることもあり、子供の忍耐力を養う目的でも利用されたと説明してくれた。

  曲目は、J.S.バッハ(フランス組曲第5番・パルティータ第4番)、C.P.E.バッハ(幻想曲イ長調・スペインのフォリアによる12の変奏曲)、W.F.バッハ(幻想曲ホ短調)、J.ハイドン(ソナタヘ長調)。バッハ父子とハイドンやモーツアルトの活躍した時期は重なっている。上尾さんは聴衆に興味を持たせながら説明をしてくれた。また、パルティータの曲の説明の中で、ニ長調はトランペットの調子であり、神と王のための曲、序曲は王様の入場、アルマンドとサラバンドはミステイリアス、など。演奏者であるのに、音楽の先生かと思えるほどの説明上手だった。

  普通はアンコールはやらないと言いながら、J.S.バッハの「インベンション第1番」を弾いてくれてコンサートを終了。戸外では鶯の鳴き声も聞こえていた。演奏終了後、前もって準備してあったドリンクとおつまみを皆でホールと和室に並べて演奏会場が懇親の場に変身。上尾さんも伊藤さんも参加してそれぞれが、ワインやコーヒーや紅茶と会話を楽しんだ。住宅の1階と2階には5台のチェンバロが置いてあり、演奏に使用されたチェンバロやクラヴィコードに触ってみることも許されている。隣の工房にも足を運び、製作中のチェンバロを覗き込んで、楽器の構造も知ることが出来た。

  伊藤さんはサラリーマンをやめてチェンバロの製作を始めたそうだが、「どうしてチェンバロつくりをはじめたのですか?」とたずねたら「なんとなく」とはにかんだ様子で返事が返ってきた。運転をしなければならないので、ワインとチーズを横目で見ながらコーヒーとクッキーをご馳走になって帰途についた。【生部】
 
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