IDN NPO自立化支援ネットワーク | ||||||||||||||||||||
メルマガ IDN 【第364号】 2017年 6月15日発行 IDNのTOPへ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ |
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このメルマガは自立化支援ネットワーク(IDN)の会員の皆様 これまでにIDNと関わりのあった方にお送りしています お知りあいの方で、このメルマガをお送りしたら喜ばれる方をご紹介下さい メルマガIDNのバックナンバーをこちらでご覧になれます ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ What’s New? 第364号( 6月15日号)の見どころ
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*1********************************************************************************************************* ふれあい充電講演会 ■第152回の案内:シニアライフを謳歌する~ニューヨーク在住経験と上智大学での学生生活 ふれあい充電講演会では、IDNの会員やシニア情報生活アドバイザーの方に登場してもらうシリーズも企画しています。今回は、海外経験が豊富で、上智大学の3年次に編入し、本年卒業された高畠明子さんを講師に迎えます。講演を聞いてシニアライフに元気をもらいましょう。 【開催概要】 ・開催日時:6月16日(金) 15:30~17:15(いつもと時間帯が違います) ・テーマ:シニアライフを謳歌する~ニューヨーク在住経験と上智大学での学生生活~ ・講 師:高畠 明子さん(正会員 シニア情報生活アドバイザー第83期生) ・会 場:四谷ひろば3Fパソコン教室 ・会 費:会員 500円 ビジター1,000円 ・申し込み:idn-kouenkai@npo-idn.com ・懇親会:詳細を計画中 *今回の担当幹事は杉田 靖です
ふれあい充電講演会のこれまでの開催状況はこちらでご覧ください TOPへ *2********************************************************************************************************* シニア情報生活アドバイザー講座
・開催時期:2017年6月24日~7月22日 ・会場:四谷ひろば パソコン教室 〒160-0004 新宿区四谷4-20 アドバイザー講座の詳細は下記をご覧ください。 http://www.npo-idn.com/senior2.htm ■ICCHの7名のアドバイザーがIDNに移籍されました IDNでシニア情報生活アドバイザーの資格認定を取得した山家 徴さんが代表を務められていた、「NPO法人ICCHシニアサロン川越」がこの度解散することになり、ICCHに所属されているシニア情報生活アドバイザーのうち7名の方がIDNに移籍することになりました。7名の方については、IDNでアドバイザーの資格認定を取得した方と同じ扱いにいたします。今後、共に活動する機会もありますが、よろしくお願いいたします。【生部 圭助】 ■シニア情報生活アドバイザー養成講座とは シニア情報生活アドバイザーは、シニアがパソコン・タブレット・スマートホンやネットワークを利用して、より楽しく、活動的な生活を送れるようになることを支援します。シニア情報生活アドバイザー養成講座では、アドバイザーが活動する上で求められる基礎的な知識・技能・能力を伸ばすことを目的に学習や実習を行います。第125期のアドバイザー講座より、タブレット・スマホの章が追加されたWindws10の新しいテキストを使用しています。 IDNは111回(第132期まで)の講座を開催し、377名のシニア情報生活アドバイザーを養成した実績を持っています。 NPO(特定非営利活動法人)「自立化支援ネットワーク」(略称IDN)は、「一般財団法人ニューメディア開発協会」(経済産業省の外郭団体)が認定する「シニア情報生活アドバイザー講座」の養成講座実施団体に指定されています。 TOPへ *3********************************************************************************************************* IDNパソコンひろば
入門コース ・入門1:パソコン入門:水曜日午前(7・14・21・28日) ・入門2:インターネットとメール:月曜日午後(5・12・19・26日) ・入門3:インターネットの活用:水曜日午後(7・14・21・28日) 基礎コース ・ワードで楽しもう(1):金曜日午前(9・16・23・30日) ・ワードで楽しもう(2):金曜日午後(9・16・23・30日) 特別講座 ・第1回シニアスマホ講座(終了):日曜日午前/午後(11日) ・第2回シニアスマホ講座(中止):日曜日午前/午後(25日) ・スマートフォン入門:火曜日午後(6・13・20日) ・パソコンの活用:月曜日午後2(5・19日) ・パソコンの基礎確認講座:火曜日午前(6・13・20・27日) なんでも相談 ・講座受講者対象:火曜日午後(27日) ■2017年7月の四谷ひろばパソコン教室の案内 入門コース ・入門1:パソコン入門:火曜日午前(4・11・18・25日) ・入門2:インターネットとメール:水曜日午前(5・12・19・26日) ・入門3:インターネットの活用:月曜日午後(3・10・17・24日) 基礎コース ・ワード入門:水曜日午後(5・12・19・26日) ・パソコンで写真を楽しもう:金曜日午前(7・14・21・28日) ・インターネットの活用(3):金曜日午後(7・14・21・28日) 特別講座 ・あなたのスマホ教えます:火曜日午後(11・18・25日) ・パソコンの活用:月曜日午後2(3・17日) ・実用 Lineで楽しくコミュニケーション:月曜日午前(10・17日) なんでも相談 ・講座受講者対象:水曜日午後2(19日) ■シニアのためのスマートフォン講座の案内 NPO自立化支援ネットワーク(IDN)では、NTTドコモ殿の協力を得て、2017年もシニアのためのスマートフォン講座を開催します。 参加をお待ちします。 ・開催日 第1回(終了):6月11日(日)10:00-12:00&13:00-15:00 第2回(中止):6月25日(日)10:00-12:00&13:00-15:00 ・開催場所:四谷ひろばパソコン教室 ・実習機:docomoスマートフォン SC-04G(Galaxy S6 Edge SIM含) ・受講料:各回 3,000円 ・申し込み先:yotsuya-pc@live.jp
■ ■第35回パソコン交流会開催報告 今回は5月中旬に猛威をふるい社会問題化したランサムウェアについての報道とその対策及び、Windows10 Creators Updateの中の注目の新機能、ペイント3Dのやり方楽しみ方を中心に進めました。ペイント3Dはまだちゃんとした日本語のマニュアルもない中での実習で皆様大変満足されたことと思います。
なお、今回は開催日までの周知期間がいつもより短かったにもかかわらず多くの方にご参加いただきありがとうございます。
【開催概要】
・日 時:6月10日(土曜日)午後2時~5時 ・場 所:四谷ひろばパソコン教室
・テーマ:Creators Update(ペイント3D実習)、ランサムウェア など
・参 加:17名
・講 師:鈴木友里、長谷川久之
【レポート:IDN-PC交流会 長谷川久之】
これまでの開催状況はこちらをご覧ください TOPへ *5********************************************************************************************************* 千葉アドバイザーグループ C-PAK ■2017年6月例会 (第141回) の報告 1.日 時:6月8日(木) 12:45~15:00 2.場 所:千葉市生涯学習センター 3F小会議室 AVワゴン設置 3.出 席:全9名 4.課題発表 課題発表者:山下正夫さん テーマ:下総の城跡を歩く 5.発表概要
江戸時代に築城された美しい天守閣を持つ城趾に比べ、小規模で泥臭いが、反面、見る者の皮膚に迫るものを感じさせてくれる、その魅力に誘われて訪れた城の様子が報告された。 まず、説明の前提として、城の基本構造のである、虎口・横矢掛け・空堀・土塁櫓等の説明と、関東地方の鎌倉期から戦国時代が終焉を迎える北条氏滅亡までの、武士団の勢力関係の変遷とその中での千葉氏の状況の説明があった。 報告された城趾は、千葉氏と関係の深い本佐倉城 臼井城と師戸城、増尾城、その他、で城の構造と歴史的、地域的な意味合い、ここでの戦が説明された。 訪れた城趾は、報告者が既に自身のホームページで、写真入りで掲載しているが、今回はそれに歴史的背景をやや詳しく追加して説明がなされた。 我々の住んでいるこの地が、戦国の野望に燃えた兵どもの夢の跡であったことを改めて知らされた。 6.協議事項等 (1)SPK13の開講について(土屋) 6月5日(月)SPK13を開講した。 定員20名に対して、今回の応募総数55名で倍率は2.8倍であった。 定員20名の内訳は男性8名・女性12名、年齢は60歳~80歳で平均年齢は70.6歳。当日は2名が所要のため欠席。メイン講師、サブ講師の協力により初日の講義は無事終了した。 事前アンケートの実施時期について「事前アンケートは講習参加者が決定した時に生涯学習センターに配布してもらうなどして、講習初日には結果が出ているようにできないか?」との意見があり、以下のように対応することとした。 ・今回は現在回収している18名のアンケート用紙をpdfにしてメイン講師・サブ講師に送り、内容を見ていただく。 (担当:土屋さん、6月9日送付済) ・次回以降については生涯学習センターと相談し、可能性を検討することとした。(担当:事務局) 7.次回(7月例会)案内 ・開催日:7月13日 ・課題提案者:山室輝弘さん C-PAKのホームページはこちらからご覧ください TOPへ *6********************************************************************************************************* 埼玉アドバイザーの会「シニアドさいたま」 ■シニアドさいたまのブログとメーリングリストのご案内 ・会員のメーリングリストの投稿アドレス:seniords@freeml.com ・メーリングリストホームページ:http://www.freeml.com/seniords ・シニアドさいたまのブログ:http://blog.goo.ne.jp/seniord-s TOPへ *7********************************************************************************************************* IDN会員の募集のご案内 ■ IDN会員募集中 NPO自立化支援ネットワークでは、正会員と賛助会員を募集しています。 *会員の方々には、《メルマガIDN》をお届けします *会員の方々には、会員の活動状況や情報を掲載した機関誌『ふれあい通信』を、発行しお届けします。 *会員の方々には、各種イベントなどへの参加に割引が適用されます。 *入会金及び年会費については「入会を考えている方に」を参考にして下さい。 *詳しいことをお知りになりたい方は、事務局までお問い合わせください。 ■入会を考えている方に 会員になるには,自分の意思がなんといっても大切です。少なくとも何のために入会しようとしているのか、目的を決めて入るのが賢明です。 入会の手続きとしては,入会申込書と、入会金の支払いが必要になります。会員には2つのタイプがあります。どちらの会員になるかは、やはり自分の意思で決めて下さい。 ・正会員:主体的に活動を行う会員で、総会の議決権を有する会員 ・賛助会員:団体の主旨に賛同し、活動に参加する会員 会費には入会金と年会費とがあります(2013年4月より改訂になりました) 入会金は正会員が5,000円、賛助会員が1,000円です 年会費は、正会員が年間5,000円、賛助会員が2,000円以上です (賛助会員から正会員に移行する方は、移行時にその年度の差額年会費を納入してもらいます) メール送信先:idn@npo-idn.com *申し込みをして2日間応答がない場合は、ご面倒ですが、下記にお電話ください。 メールが届かないことが時々発生しています。よろしくお願いします。 電話番号:03-3358-1958 TOPへ *8********************************************************************************************************* 会員のホームページ・ブログ・ツィッターなどの紹介 ■会員やアドバイザーのホームページ・ブログ・Facebookなどを紹介 会員やシニア情報生活アドバイザーのホームページ・ブログ・Facebookなどを紹介するコーナーを設けています。会員の顔をもっと見えやすくすることが主な目的です。会員相互の交流のきっかけになればと期待します。掲載ご希望のあった方から順次紹介します。簡単な紹介で結構ですから下記あてにご連絡ください。メルマガIDNで紹介したホームページのURLをIDNのホームページに紹介し、リンク集を作ります。 申し込み先:idn@npo-idn.com 会員・アドバイザーのサイトを紹介するページをリニューし、リンク先が不明のページを削除しました。このページでご自分のホームページ・ブログ・Facebookなどの紹介を希望されるかたはあらためて申し出てください。 自薦・他薦をお願いします ■《アドバイザー交流サイト》の開設のご案内 IDNではマイクロソフトよりOffice365を導入し
・アドバイザーの実態把握をするためのアンケート調査
・IDNパソコンひろばの運営管理システムの構築と運用
を行ってきました。
次の展開として、Office365の機能を活用して、アドバイザーの為の交流の場を作りました。
アドバイザー向けの行事やイベントなどについては、メルマガIDNでも案内しますが、こちらのサイトでのお知らせが早いことがあります。
アドバイザー交流サイトのURL: https://npoidn.sharepoint.com/teams/adviser/_layouts/15/start.aspx#/ なお、《アドバイザー交流サイト》へサインインするためには、IDとパスワードが必要です。 お分かりにならない方は、下記に気軽にご相談ください。 相談窓口 渡辺加世子(管理者): adm002@npoidn.com
■IDNの《Facebookページ》を公開しています IDNとして《Facebookページ》を公開しました。現在は、メルマガIDNで2週間の間隔でIDNの動きについてお知らせしていますが、《Facebookページ》により、もっと短い間隔で情報発信をすること、および、コミュニケーションの場としての活用を図りたいと考えて、ページ作りを行っています。《いいね》の書き込みが増えてきました。《いいね》のあとにひとこと書いて盛り上げてください。 Facebookの効用については大なるものがありますが、その運用においては、注意すべきことも多々あります。Facebookをこれから立ち上げる方は、経験者のアドバイスを受けるのが望ましく、また、まちの本屋で参考書を入手し、一通りのことを理解したうえで始めるのがいいでしょう。
これまでに登場した方のURLと紹介文をIDNのホームページでご覧になれます TOPへ *9********************************************************************************************************* アウトドアクラブ「たかお会」 ■たかお会113回活動案内:信州安曇野の自然と美術館巡りバスの旅 今年の1泊2日の活動は信州安曇野を計画しました。7月27日~28日の予定ですが、評判の高い宿故、キャンセル待ちのお客が多いようで、早めの予約確定の依頼がありました。 安曇野の魅力は、間近に見ることができる北アルプスと、その北アルプスの伏流水が育むわさび田や豊かに広がる田園風景の美しさです。それらは日本の原風景と言われ、後世に残したい風景と言われています。町中のいたるところにある道祖神や個性的な美術館など、歴史や文化を身近に感じることができるのも大きな魅力です。男女が仲むつまじく手を取り合っている微笑ましい姿の道祖神は見ていて飽きることがありません。 【開催概要】 ・活動名:「信州安曇野の自然と美術館巡りバスの旅」(1泊2日) ・実施月日:2017年7月27日(木)~28日(金) ・集合場所:新宿駅西口センタービル前 ・集合時間:8時集合(時間厳守) ・コースの概要:詳しくは別紙行程表を御覧下さい <27日> 新宿駅西口センタービル前 ⇒ 石川PA ⇒八ヶ岳PA ⇒ 昼食(おっとこ亭)⇒ 安曇野IC ⇒ 大王わさび農場 ⇒ 池田町高台散策⇒ 碌山美術館 ⇒ 安曇野天蚕センター⇒ 穂高温泉(お宿なごみ野) 夕食懇親会(泊) <28日> お宿出発 ⇒ 木崎湖・青木湖 ⇒ 白馬五竜高山植物園 ⇒ 三枝美術館 ⇒ 昼食【アンシャンテ】 ⇒ 松川道の駅 ⇒ 安曇野IC ⇒八ヶ岳PA ⇒ 休憩しながら新宿へ ・参加申し込み:takaokaikanji@freeml.com ・参加申込締切日:6月20日(火) *初参加の方は、傷害保険契約がありますので、住所・氏名・生年月日・電話番号(携帯番号も)を上記アドレスへ連絡ください。 ・参加費:1,000円 ・旅行費用:宿泊料金・バス代・昼食料金・見学諸費用を含めて、約3万円 *夕食懇親会及び昼食時の飲み物代は個人負担 詳細はこちらをご覧ください 【総務幹事 東川 090-6343-0950 武田 090-5579-4516 渡辺 090-1737-3301】 たかお会の活動予定および活動状況は下記をご覧ください http://npo-idn.com/outdoor/outdoor.htm TOPへ *10******************************************************************************************************** IDNゴルフ会 IDNゴルフ会の発足のお知らせと会員募集、これまでの実施報告などこちらよりご覧ください IDNのTOPページからもご覧になれます TOPへ *11******************************************************************************************************** ふれあい広場 ■「ふれあい広場」について 皆様の近況・IDNに対する意見・催しもの案内・等など内容に制約はありません。 思わぬ出会いがあるかもしれません。 自由に投稿して下さい。お待ちしています。 TOPへ *12******************************************************************************************************** 編集後記 ■銀座に昭和7年に建設された「奥野ビル」 先号では、銀座の中央通りと晴海通りの街並み、いわば銀座の表の顔を紹介したが、今回は、銀座に残る戦前の建築として貴重な一棟「奥野ビル」を紹介する。愛用の万年筆「パーカー51」が故障し、修理を頼むために訪れた建物が昭和7年に建てられた奥野ビルだった。
パーカー51を1965年頃に使い始めて、20年か30年たったころであろうか、インクの吸入が出来ないという、トラブルがあった。パーカーに電話して、指定されたところへパーカー51を送ったら、間もなく修理をして送り返してもらった。 2回目のトラブルの時はパーカーへの連絡がうまく出来なかったので、パーカー51を丸善へ持って行った。担当してくれた女性は、パーカーに問い合わせてくれたが、この万年筆の部品のストックがなく、修理は不可能だと言われた。丸善の女性は、もしかしたらこちらで修理してもらえるかもしれないと言って、銀座にある《ユーロボックス》という会社の住所、電話番号、営業日などをメモ用紙に書いてくれた。 ユーロボックスは銀座一丁目の奥野ビルにあることが分かり、ビルを探して407号を訪れて修理を依頼した。修理には3か月ほど要したが、パーカー51がよみがえった。 修理を依頼した日に建物の内部を探索し、古い建物が古いままに使われているのに興味を持って、修理が成ったパーカー51を受け取りに行ったときにカメラを持参した。2013年のことである。 昭和7年に建てられた奥野ビル 奥野商会は現在のオーナーの祖父にあたる方が明治の30年代、蒸気機関車の車軸部品の製造をここで始めた。工場兼住居は大正12年の関東大震災で焼失、奥野商会は鉄道の車両工場に近い大井町へ移転した。 現在のオーナーの先代が、関東大震災で工場を消失した経験から、銀座の跡地に大地震にも耐えられる奥野ビルを建設したのは、関東大震災から10年後の1932年(昭和7年)のこと。震災後の住宅難のこともあり、鉄筋コンクリート6階建のアパートメントとして奥野ビルが建設された。 最初に地下1階、地上6階の本館が建てられ、2年後に左右対称の新館が増築された。その後さらに7階部分が増築されている。 奥野ビルの設計は、同潤会アパート建築部に所属していた川元良一氏。当時としては超モダンな「銀座アパートメント」としてオープン。都内に残る数少ない戦前アパート建築の貴重な一棟として現存している。 当初は高級アパートメント 当時の建物は事務所の他、一階に貸店舗、小使室、2階から6階が居住部分で構成された。最上階の7階は増築によって変わったが、当初の屋上はペントハウスで、ここに共同洗濯室(屋外に物干し場)と談話室がおかれていた。地階に倉庫、ボイラー室 男女に区別がされた共同浴場があった。 当時としては先進的な仕様の建物 奥野ビルは、タイル張りの外壁、バルコニー、1階の丸窓、中に入れば、床のモザイクタイル、美しい階段、デザイン性の高い照明など、今も当時の面影を残している。電話回線が引かれており、ボイラーから全館にスチーム暖房が施されていた。又、6階建ての建物にエレベーターも一基付けられている。手動で、二重扉を手動で開け閉めするタイプのエレベーターは、竣工当時のままに現在も稼働している。このように、建物設備としても先進的だった。 アパートメントの住人 銀座という土地に建つ高級アパートメントには詩人、歌手など、昭和のカルチャーを創造してゆく人達が入居していた。「東京行進曲」を歌った佐藤千夜子、その作詞者の西條八十、映画監督の五所平之助、今和次郎と組んで銀座の風俗調査にも取り組んだ美術家の吉田謙吉らも住んでいたとのこと。 三十間堀川 奥野ビルの目の前の三原通りの向こうは「三十間堀川(銀座の川)」と呼ばれた水路があった。江戸時代に西国大名に工事を命じ開削された堀で、幅が約30間(約55m)あったので、その名が付いた。奥野ビルは水辺に面した居住環境だったと想像されるが、三十間堀川は、戦災のガレキの処分場となって、いち早く埋められた。 変革と今 銀座は空襲でかなり焼かれたが、このビルはあまり被害がなかったという。昭和30年代頃からは、事務所として利用されるようになったが、古い空間の再利用に若い人が魅力を感じるようになり、平成(90年代)になって画廊としての利用が増えてきた。今では、アンティークショップや画廊、ギャラリーが多く入るアートビルとなっている。 エピローグ 今はなくなっているが、2013年に撮影した写真を見ると、一階の丸窓の横に「ギャラリー案内」のパネルがある。正規のパネルのまわりにたくさんのプレートが張り付けられているのを見ると、奥野ビルの使われ方の変化の激しさが窺える。 三十間堀川が存在していたころの写真で、三十間堀川に架かる木挽橋、三原橋、朝日橋、豊玉橋の4つの橋を見ることができる。写真によると、三原通りと川の間に建物がある。奥野ビルが建設された当初は水辺に面していたとの説があるが、正確にはわからない。 三十間堀川があったところに、今は建物が建っているが、地下鉄の銀座一丁目駅の入り口付近に川があったことを感じさせる風情が残っている。 奥野ビルには、「銀座奥野ビル306号室プロジェクト」という、306号室を維持しつつ活用しようという非営利活動がある。306号室は、美容室を開いていた須田さん(当時の職業婦人の走り)が、最後の住人となり100歳で亡くなられた所である。こちらよりプロジェクトの概要を知ることができる。【生部 圭助】 参考とした文献など:泉 麻人氏の『銀ぶら百年』、ブログ『東京すごろく』他 編集後記集へ TOPへ ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇ 今後このメールをご不要な方は、大変お手数ですが下記までお知らせ下さい。 自立化支援ネットワーク(IDN)事務所 ・住所:東京都新宿区三栄町8-37 ・電話番号:03-3358-1958 ・メール :idn@npo-idn.com *連絡をして2日間応答がない場合は、ご面倒ですが、上記にお電話ください TOPへ ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇ |