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メルマガ IDN 【第149号】 Inter Depending Network
2008年 6月15日発行

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このメルマガは自立化(相互)支援ネットワーク(IDN)の会員の皆様と
これまでにIDNと関わりのあった方にお送りしています
お知りあいの方で、このメルマガをお送りしたら喜ばれる方をご紹介下さい
メルマガIDNのバックナンバーをこちらでご覧いただけます
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《第149号のご案内》
 IDNだより
 1.ふれあい充電講演会
  =第80回ふれあい充電講演会の報告:《重要文化財「明治生命館」の見学》
 2.シニアー情報生活アドバイザー講座
  =第63期(7/12開講 東京会場 四谷ひろば):受講生募集のご案内
  =シニア情報生活アドバイザー講座打ち上げ懇親会の案内
3.PCたのしみ隊
  =6月勉強会の案内
 4.IDNパソコンひろば
  =7月の講座の開催予定
  =四谷ひろばで講座が始まりました
 5.キャリア学習推進プロジェクト
  =出前授業への参加のお誘い
 6.千葉アドバイザーの会「C−PAK」
  =6月の勉強会報告
  =次回(7月)の勉強会予告
 7.アドバイザー埼玉の会「シニアドさいたま」
 8.IDN会員募集のご案内
   =入会を考えている方に
 9.会員のホームページの紹介
10.アウトドアクラブ「たかお会」
  =今後の活動予定
11.IDNゴルフ会
  =2008年の第4回の報告
  =2008年の第5回以降の予告
12.ふれあい広場
編集後記
  =龍のコンサート三昧2008  【その2】ダニエル・バレンボイムとウィーンフィル
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IDNだより

■四谷ひろばで講座が始まりました
 4月7日より4月の講座を開始し、5月からは、四谷ひろば運営協議会主催講座と並行してIDNが自主企画した講座も始めています。知人や近隣の方で受講希望者の発掘と紹介も合わせてお願いします。7月の講座の開催予定を紹介します。

■IDNでVistaを1台購入しました
四谷ひろばのPC教室での講座に活用することにしました。

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ふれあい充電講演会

■第80回ふれあい充電講演会の報告:《重要文化財「明治生命館」の見学》
 様式の鬼才といわれた岡田信一郎の遺作・明治生命館を、会社生活のほとんどをこの建物で過ごされた井出昭一さん(IDN会員)のご案内で日曜日の午前中にじっくり見学しました。
 明治生命館は、欧米の一流建築様式と比較しても全く遜色のない建物で、オフィスビルの最高傑作と高く評価され、平成9年、昭和の建物として初めて重要文化財に指定されています。
 また昼食懇親会会場へ移動の途中に、戦後GHQが入っていた第一生命の建物も見学し、明治生命館とのコンセプトの違いも理解することが出来ました。

【開催データ】
・日時:2008年6月8日(日)
・場所:重要文化財「明治生命館 東京都千代田区丸の内2-1-1
・内容:1階ラウンジで明治生命館の概要を説明  外観、2階、1階を見学経路に沿って説明 
     見学終了後 昼食懇親会
・参加者:19名(講師を含む)
・今回のコーディネーター:羽澄 勝さん

明治生命館正面玄関

明治生命館 2階
 明治生命館については、井出さんがメルマガIDNの『平成つれづれ草子』の第6回「明治生命館…様式建築の最高傑作…」(2006.05.01)で紹介しています。ご興味のある方は、下記のURLより右下の「エッセイ集欄」の『平成つれづれ草子』をクリックしてご覧ください。
http://www.npo-idn.com/

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シニア情報生活アドバイザー講座

■「シニア情報生活アドバイザー」養成講座とは

  この講座は、高齢期の生活に密着した、情報技術(パソコンやネットワーク)の楽しい活用方法を教えることが出来る人を養成する講座です。IDNはこれまでに58回の講座を開催し、239名のシニア情報生活アドバイザーを養成した実績を持っています。
 NPO(特定非営利活動法人)「自立化支援ネットワーク」(略称IDN)は、「ニューメディア開発協会」(経済産業省の外郭団体)が認定する「シニア情報生活アドバイザー講座」の養成講座実施団体に指定されています。

■第63期(東京 四谷ひろば会場):受講生募集のご案内
第63期:2008年 7月12日(土)〜 8月 9日(土) すべて土曜日
・会場:四谷ひろば (会場を変更することがあります)
     〒160-0004 新宿区四谷4-20
詳細は下記をご覧ください
http://www.npo-idn.com/senior2.htm
ウイークデイの開催や日程の変更のご希望の方も受け付けます。ご相談ください

■シニア情報生活アドバイザー講座打ち上げ懇親会の案内
毎回講座修了日に、新旧のアドバイザーの方々が集まり懇親会を開催しています。多くの方々のご参加をお待ちしています。
今回は第62期講座が四谷ひろばにて終了します。
・開催日時:6月21日(土)17時00分から2時間(会場の都合で時間厳守)
・会 費:一人3000円前後を予定
・会 場:「つぼ八」 四谷三丁目店 (第一光明堂ビル地下1階)
      電話 03−5363−9228
      交通:地下鉄 丸の内線 四谷三丁目下車 2番出口 徒歩1分
・参加申し込み先:滝村さん ktakimura@nifty.com
・当日の連絡先:滝村さんの携帯電話 090−5587−5769 まで
          ただし17時以降はお店の電話に

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パソコンたのしみ隊


■6月勉強会の案内
・日時:6月22日(日)13時〜16時
・場所:四谷ひろばB館3Fパソコンルーム
    東京メトロ丸ノ内線四谷三丁目駅より徒歩6分
テーマ−1:パソコン講座を考える
・案内役:國重隊長   
テーマ−2:杉並パソコンサロンの事例
・案内役:金田和友さん

お願い
「こんなことですが皆さんにご紹介したい」、「皆さん、こんなことはどうしてますか?」など、ありましたら是非ご一報下さい。

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IDNパソコンひろば

■四谷ひろばで講座が始まりました
4月7日より4月の講座を開始し、5月からは、四谷ひろば運営協議会主催講座と並行してIDNが自主企画した講座も始めています。
知人や近隣の方で受講希望者の発掘と紹介も合わせてお願いします。

■7月の講座の開催予定

四谷ひろば運営協議会が主催する講座
7月7日・14日・21日・28日(月曜) 14:00〜16:00 全4日
はじめてのパソコン
受講料:5,000円、テキスト代:1,000円

7月8日・15日・22日・29日(火曜) 14:00〜16:00 全4日
はじめてのインターネットと電子メール
受講料:5,000円、テキスト代:1,000円

IDNが自主企画する講座
7月2日・9日・16日(水曜) 14:00〜16:00 全3日
楽しもう!デジタルカメラ
受講料:4,000円

7月4日・11日・18日・25日(金曜) 14:00〜16:00 全4日
はがきやチラシを作ろう(Wordベース)
受講料:5,000円、テキスト代:実費

7月4日・11日・18日・25日(金曜) 10:00〜12:00 全4日
Vista入門(Vistaノートパソコンを各自持参が条件)
受講料:5,000円、テキスト代:1,000円
場所:四谷ひろば2階コミュニティールーム1(または2)

7月23日・30日(水曜) 14:00〜16:00 全2日
画像入り文書を作ろう(Wordベース)
受講料:2,500円、テキスト代:実費

四谷ひろばとは
 新宿区四谷四丁目にある旧四谷第四小学校校舎を地域住民が活用できるようにする計画が具体化しました。2007年10月15日に施設の運営組織「四谷ひろば運営協議会」が正式に発足し、IDNもこの運営協議会に参加することになりました。

 校舎は耐震補強・エレベーター設置などを含む大掛かりな改修工事が終了し、施設は2008年4月から利用開始されました。IDNは四谷ひろば運営協議会に参加し、21台のパソコンと周辺装置を擁する広さ約100uのコンピュータルームの管理を受け持ち、そこで地域住民へのパソコン教室を開催することになりました。
【リーダー:香村敏夫  サブリーダー:森藤和彦】

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キャリア学習推進プロジェクト

■出前授業への参加のお誘い

 IDNにおいては発足当時から、会員がこれまでにいろいろな分野で、貴重な経験を積み重ねながら育んできたキャリアを、次世代に継承していくことを通じて、会員の社会貢献と生きがいを見出していくことを活動テーマに考えています。

 「キャリア推進プロジェクト」が具体的な動きをはじめ、神奈川県の高校と大東文化大学への出前授業に延べ7名(他に見学者2名)の方が参加しました。経験した方々の感想は、伝授したい自分の経験と知識を、学生達に伝えることが如何に難しいか、しかし彼らの顔が理解した反応に輝いた時は、言い知れぬ達成感が湧き出てくると。
 またIDNの会員の皆さんへのメッセージは、私たちにとってはごく普通の経験が、学生たちにとっては通常の授業では得ることのできない貴重な蓄積となるので、あまり難しく考えず気楽に取り組むといいのではないか、教えることから得る達成感はまた格別である、ということです。
 当面は、試行錯誤を重ねながら進めて生きたいと考えています。メルマガに、経験者の感想や次の講師募集を掲載しています。2008年には情報交換会も計画中です。

■7月17日(木)茅ヶ崎北陵高校の出前授業講師の募集
 ITをテーマにした講師を募集しています。
 ご希望される方は、羽澄さんまでご連絡ください waiwaihiroba@yahoo.co.jp

【リーダー:羽澄 勝  サブリーダー:武田康男】

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千葉アドバイザーグループ C−PAK

■勉強会報告
・日時:平成20年6月12日(木)14:00〜16:00
・場所:高齢協 佐倉センター2階
・出席者:9名
・テーマ:@エクセルで詳細な地図を作る
     AWindows Photo Story-3による『美女乱舞〜野村日香里 in 公園〜』
                         『薔薇よ薔薇――京成谷津バラ園』
・講師:北野 正行さん
・内 容
@図形描画ツールの機能の再確認を含めて図形・地図作成を復習する
 エクセル達人の北野さんの裏ワザ披露を堪能する
「千葉生涯大学OBパソコンクラブ」や「公民館の市民パソコン講座」にも「エクセル講座」の要望が多くなっており、その準備に入る時期も近づいていますので、C-PAKのメンバーの一同、日頃、ややもすると遠ざかり気味の「エクセル」を再認識する意味からも正にグッドタイミングの企画であった。
 
AWindows Photo Story-3による
 『美女乱舞――野村日香里in 公園〜』
 『薔薇よ薔薇――京成谷津バラ園』
前月の飯塚講師の『Nostalgia写真博物館〜懐かしの昭和〜 U号館』が社会派的ルポタジュール・我が青春の切なく、懐かしく且つ苦々しい追憶編とすれば、北野講師は野村日香里嬢の可愛らしく、楽しく、ほんわかとした温かみの笑顔を、後半は薔薇の初々しさ、可憐さそしてそのふてぶてしさを堪能させてくれました。
 
■次回 勉強会予告
・7月10日(木)14:00〜16:00
・場所高齢協 佐倉センター2階
・講 師:中澤 一さん
・テーマ:未定

【レポート:津田 啓さん】

これまでのC−PAKの活動状況を下記でご覧下さい。
http://www.npo-idn.com/c-pak/chiba-c-pak.htm

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埼玉アドバイザーの会「シニアドさいたま」

■次回「シニアドさいたま」の開催予告
年2回程度の交流会を持つ会として継続してまいります。
次回は、暑気払いを兼ねて8月24日(日)で、場所はさいたま市の予定です。
詳細は後日決定しお知らせいたします。

過去の活動状況をシニアドさいたまブログをご覧下さい。
http://blog.goo.ne.jp/seniad_saitama
【幹事役:山家 澂さん】

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IDN会員の募集のご案内

■ IDN会員募集中
NPO自立化(相互)支援ネットワークでは、正会員と賛助会員を募集しています。
*会員の方々には、会員の活動状況や情報を掲載した機関誌を、発行し配布いたします。
*会員の方々には、各プログラムへの参加に割引が適用されます。
*入会金及び年会費については「入会を考えている方に」を参考にして下さい。
*詳しいことをお知りになりたい方は、事務局までお問い合わせください。

■入会を考えている方に

  会員になるには,自分の意思(Will)がなんといっても大切です。少なくとも何のために入会しようとしているのか,目的を決めて入るのが賢明です。
  入会の手続きとしては,入会申込書と,入会金の支払いが必要になります。会員には2つのタイプがあります。どちらの会員になるかは,やはり自分の意思で決めて下さい。
・正会員:主体的に活動を行う会員で,総会の議決権を有する会員
・賛助会員:団体の主旨に賛同し,活動に参加する会員

会費には入会金と年会費とがあります。
 入会金は正会員が1万円,賛助会員が千円です。
 年会費は,正会員が年間一口1万円,賛助会員が一口千円です。
年会費を何口にするかも,ご自身の意思で決定して下さい。

メール送信先:idn@npo-idn.com

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会員のホームページの紹介

■ブログもOK 自薦・他薦をお願いします

 メルマガIDN第69号(2月15日発行)よりホームページの紹介を開始しました。今回までに12名の方のページと「シニアドさいたま」のページを紹介しました。遠慮しないでどうぞ手を上げてください。以下に趣旨を再掲いたします。

 会員のホームページを紹介するコーナーを設けます。会員の顔をもっと見えやすくすることが主な目的です。会員相互の交流のきっかけになればと期待します。ご希望のあった方から順次紹介します。簡単な紹介で結構ですから下記あてにご連絡ください。メルマガIDNで紹介したホームページのURLをIDNのホームページに紹介します。
申し込み先:idn@npo-idn.com
これまでに登場した方のURLと紹介文をIDNのホームページ(こちら)でご覧になれます

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アウトドアクラブ「たかお会」

■今後の予告
第32回 山菜取りと新緑の松川渓谷散策
計画が中止になりました。10月〜11月に再計画をします
・日程:7月3日〜5日(木曜日〜土曜日)
・入浴:七味温泉&レッドウッド
・内容:4日はタコチコース(13Km)を山菜を取りながら散策します。また、ご希望があれば笠ヶ岳登山も行います。温泉も楽しみましょう。

第33回 観音崎森林探訪と自然博物館見学
・日程:9月18日(木曜日)
・内容:三浦半島東京湾側  バス停⇒海岸園地⇒灯台⇒展望園地(昼食)⇒自然博物館⇒森のロッジ⇒走水神社⇒バスで横須賀へ(宮本森林インストラクターに案内して戴きます)岩礁と砂浜のある海(東京湾)と照葉樹林を持つ自然環境に恵まれた、広大な県立公園として、1985年に整備開設されました。昭和20年まで、軍の要塞があったので、一般人が入れなかったため、貴重な照葉樹林が残っています。
【幹事】東川征夫 (090-6166-7571)
     滝村紘一 (090-5587-5769)

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IDNゴルフ会

■第4回IDNゴルフ会コンペの速報
 「第4回の「IDNゴルフ会コンペ」を、9名の方の参加を得て5月27日(火)千葉県の習志野カントリークラブ(村井さんのホームコース)にて実施しました。当日は、風はあったものの、好天に恵まれて、和気藹々と楽しいゴルフ会になりました。優勝とベストグロスは丸岡さんでした。
次回は、9月を予定しておりますが、「パソコンひろば」の日程の関係で、木曜日にする予定です。
参加をお待ちします。

■2008年の第5回以降の予告
第4回以降のコンペの計画をお知らせします。
更に多くの方の入会とコンペ参加をお待ちしております。
 第5回:H20年 9月××日(木):日程を後日案内します
 第6回:H20年11月25日(火)

参加希望とお問い合わせなどは、下記へお願いします。
IDNゴルフ会 idngolf@yahoogroups.jp

■IDNゴルフ会のホームページをご覧ください
IDNゴルフ会の発足のお知らせと会員募集、
昨年の実施報告などこちらよりご覧ください
IDNのTOPページからもご覧になれます。
【幹事:山本正光・武田康男】

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ふれあい広場

■「ふれあい広場」について
皆様の近況・IDNに対する意見・催しもの案内・等など内容に制約はありません。
思わぬ出会いがあるかもしれません。
下記のメールアドレスへ自由に投稿して下さい。お待ちしています。
<mailto:merumaga-idn@npo-idn.com>

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編集後記

龍のコンサート三昧2008 【その2】ダニエル・バレンボイムとウィーンフィル
ウィーンに到着

 成田を出発し、フランクフルとでトランジット。飛行機は、2008年5月17日(土)の夕方の5時前にウィーン市街の南側の上空を通過。左側の眼下にウィーン市街を望む。シュテファン寺院がランドマークとなり、町並みの中にオペラ座やムジークフェラインザール(音楽友協会大ホール)も確認できた。2006年にウィーンを訪れた後、Google Mapで上空からのバーチャル散策したのが現実のものとなった。
 空港からバスで市内へ。エイズ支援のためのライフ・ボール(Life Ball)が開催されており、24時までリング通りが封鎖されており、バスはホテルから少し離れたところに停車し、歩いてホテルへ。ホテルは目抜き通りのケルントナー通りに面しており、窓の下には、夕方7時頃の歩行者天国の賑わいを見ることが出来た。

再びムジークフェラインザールへ
 5月18日の朝、市内を散歩したあと、11時の開演に合わせてバスでホテルを出発。ほてるからムジークフェラインザールまで歩いても10分ほどの距離なのにバスで行くことになった。今回は勝手知ったホールなのでプログラムを買って開演を待つ。席は17列の7番、申し分のない席である。
(写真はムジークフェラインザールの外観)

コンサートの曲目
 前回の2006年には、アルフレッド・ブレンデルのピアノとベルナルト・ハイティンクの指揮で下記の3曲を聴いた。
 ・モーツアルト:交響曲 第32番 KV 318
 ・モーツアルト:ピアノ協奏曲 第27番 KV 595
 ・ショスタコーヴィッチ:交響曲 第10番 OP93
 今回は、ダニエル・バレンボイムのピアノと指揮で下記の2曲。演奏者は異なっているが、モーツアルトのコンチェルトは偶然同じ曲となった。
 ・モーツアルト:ピアノ協奏曲第27番 KV 595
 ・ブルックナー:交響曲第9番 ニ短調

バレンボイムはピアニストであり、指揮者とオペラの音楽監督も
 ダニエル・バレンボイム(Daniel Barenboim)は, 1942年生まれのアルゼンチン出身のユダヤ人ピアニストで指揮者。現在の国籍はイスラエルである。1950年8月に、まだ7歳の時にブエノスアイレスで最初の公開演奏会を開いてピアニストとしてデビュー。
 ピアニストとして、1952年にウィーンとローマ、1955年にパリ、1956年にロンドン、1957年ニューヨークにデビューして、その後ピアニストとしての名声を確固たるものとする。最初の録音は1954年に行われている。

 バレンボイムが指揮者として一歩を踏み出したのは、1965年にイギリス室内管弦楽団とモーツアルトのピアノ協奏曲を《弾き振り》したことに始まる。1975年から1989年までパリ管弦楽団音楽監督に就任。1991年よりショルティからシカゴ交響楽団音楽監督の座を受け継いで2005-2006年のシーズン終了後まで続ける。
 1992年からはベルリン国立歌劇場の音楽監督に就任し現在まで継続している。更に2007年よりミラノ・スカラ座の「スカラ座のマエストロ」という音楽監督不在の中の事実上の首席客演指揮者に就任している。
 そして、2009年元日に開催されるウィーン・フィルハーモニーのニューイヤーコンサートを指揮することが決まっている。

 バレンボイムについては、1990年に来日したときに、アントニオ・パパーノの指揮で東京フィルハーモニー交響楽団との共演で、ブラームスの二つのピアノ協奏曲を聴いたのが印象に残っている(11月 オーチャードホール)。
 最近のテレビの映像では、2005年の6月から7月にかけて、バレンボイムの現在のホームグラウンドであるベルリン国立歌劇場で行ったベートーベンのピアノソナタ全曲演奏会の様子は熱のこもったものである。

最も楽しんだのはバレンボイム
 ウィーンフィルのメンバーの舞台への登場の仕方には特徴がある。他のパートの全員が席についたあと、弦のパートが聴衆の拍手の中にコンサートマスターと共に登場する。他のオーケストラでは例を見たことがない。ウィーンフィルでは弦のパートが上位に位置づけられているのであろうか。

 バレンボイムが登場して、モーツアルトのピアノ協奏曲第27番の演奏が始まる。出だしの音のきれいさは天下一品。前回の2006年よりはきれいに聞こえた。前回は前から6番目の席で、前過ぎたのが原因かも知れない。

 バレンボイムのピアノ演奏と指揮は明確でわかりやすい。ピアノとオーケストラの対話も、ウィーンフィルならでは和やかに行われた。

 休憩時間のあと、ブルックナーの交響曲第9番が演奏された。ブルックナーはとかくとらえどころのなさが特徴ともいえるが、バレンボイムはこの大曲の構成を分析して組み立て直し、オーケストラの弱音の美しさとダイナミックな音作りを織り成し、このオーケストラの機能を最大限引き出した演奏だった。バレンボイムのオペラでの経験が、ブルックナーを明快に語ることにも発揮されている。

 このふたつの曲の演奏で最も楽しんだのはバレンボイムではなかろうか。ピアニストとしてデビューして、指揮者としての地位を確立し、オペラの世界でも名声を得ている。
 しかし、最近のバレンボイムは、オペラの総監督と指揮に意気を感じつつも、トータルとしてまとめるための細々とした演奏以外の苦労について疲れを訴えている。そして、もっとピアノを弾く機会を多く持ちたいとも。
 このような中で、モーツアルトのコンチェルトをウィーンフィルと《弾き振り》が出来ることは、バレンボイムにとってこの上なく楽しいことだと想像する。聴いているものにもその感じが伝わってきて、その場に居た私も共に最高の楽しみを共有することが出来た。
(写真は、ブルックナーの交響曲第九番の演奏終了後の挨拶)

エピローグ
 コンサートの印象が覚めやらない中で、ツアー参加者全員が近くのレストランで昼食。ウィーンの伝統料理をメインに、デザートにはザッハートルテ。食事中にも、コンチェルトの出だしのウィーンフィル音のきれいさが話題になった。
 ホテルに戻って小休止の後、王宮庭園にあるモーツアルト像を見て、ミヒャエル門へ行って、前回見落とした《ヘラクレス像》と二つの噴水《海の力と大地の力》を見た。
 ウィーンの天気は変わりやすく小雨模様に急変する。急いで写真を撮り、本降りに近い雨の中をホテルへ戻った。

龍のコンサート三昧2006》では、ウィーンフィルハーモニー管弦楽団とムジークフェラインザール(ウィーン音楽友協会大ホール)についての概要を紹介しています。
2008年のウィーンの写真はこちらでご覧ください
【生部】

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自立化支援ネットワーク(IDN)事務所
・住所:東京都新宿区三栄町8-37 
・電話番号:03−3358−1958
・Eメール :idn@npo-idn.com

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