武田康男さんの感想
@職種別のクラス分けが、本人が選んだのでなく、先生が適宜割り振ったものであったこと、
1年生でまだ自分の職業をあまり考えていない、ことから質問内容は専門性よりも「働く」ことについてが殆どだった。
A生徒の態度は良く、それぞれ多寡はあるが課題の記録も取って居り、まじめな感じであった。
(インタビュー形式で、かつ、10名と少人数であったこともあろう。)
B廊下でも生徒の 1/3 程度が「今日は」と挨拶をするなど全体に感じが良かった。
C当校は75%が大学、短大、専門学校へ進学する状況であるし、
まして1年生で職業選択への感心はさほど高くない背景と想像された。
D出前授業そのものへの感想であるが、自分の専門的な知識、技術、経験を伝えるというよりは、専門分野のことが、
一般的な家庭、学校、社会の中でどうつながっているか、などを分かり易い事例で話さないと、
生徒の頭に入って行かないように感じた。
E生徒のアンケート結果は、良く分かってよかった28%、良いと思う67%、あまり良くない6%であった。
F子供たちは身近な物販やサービス業、自営業を除くと職場を見ることが困難な社会の仕組みの中で、
実業の人たちの話を聞く機会は大切なことと思われる。
専門的なことや技術面を教えるというより、それぞれの職業の一面を知らしめることでも意義はある。
直接的な効果より、職業人の真摯な態度に接し、話を聞くことだけでも意味はあると思われる。
効果が見えないにしても、その誰かになるのも我々の役割かも知れない。
これが実感です。
久米祐介さんの感想
出前事業は初めての経験でしたが、楽しい半日でした。生徒さん達も結構真面目で、熱心でしたが、あまりやりとりには慣れていないと思いました。
20問の質問を頂きましたが、何せ35分程度の時間では少々話が脱線するととても足りないのが実態です。質問にイエスノーで答えれば全問カバーできますが、それでは余りにも味気ないので。生徒さんがどう受け止めてくれたかが心配です。
今後も機会があればお手伝いしたいと思っています。
■出前授業への参加のお誘い
IDNにおいては発足当時から、会員がこれまでにいろいろな分野で、貴重な経験を積み重ねながら育んできたキャリアを、次世代に継承していくことを通じて、会員の社会貢献と生きがいを見出していくことを活動テーマに考えています。
「キャリア推進プロジェクト」が具体的な動きをはじめ、神奈川県の高校と大東文化大学への出前授業に延べ7名(他に見学者2名)の方が参加しました。経験した方々の感想は、伝授したい自分の経験と知識を、学生達に伝えることが如何に難しいか、しかし彼らの顔が理解した反応に輝いた時は、言い知れぬ達成感が湧き出てくると。
またIDNの会員の皆さんへのメッセージは、私たちにとってはごく普通の経験が、学生たちにとっては通常の授業では得ることのできない貴重な蓄積となるので、あまり難しく考えず気楽に取り組むといいのではないか、教えることから得る達成感はまた格別である、ということです。
当面は、試行錯誤を重ねながら進めて生きたいと考えています。メルマガに、経験者の感想や次の講師募集を掲載しています。2008年には情報交換会も計画中です。是非「出前講師」を体験してください。
【リーダー:羽澄 勝 サブリーダー:武田康男】
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千葉アドバイザーグループ C−PAK
■08年1月勉強会レポート
・日時:平成20年1月10日(木)14:00〜16:00
・場所:高齢協 佐倉センター2階
・出席者:全13名
・テーマ:『NPO設立手順準備マニュアルについて』
・講師:巳城 雅康さん
・内容
1.本件をテーマに取り上げた理由
C−PAKの組織体のあり方について議論の一石とする。
2.NPO法人になると「ここが変わる」
@)法律上の位置づけが明確化され、団体自体が権利・義務の主体となる。
A)団体の社会的信用が高まる。
B)シッカリした運営、必要書類の提出、情報公開が求められる。
C)合法的な税務・労務対応が求められる。
3.NPO法人の設立要件
@)特定非営利活動を主たる目的とする。
A)営利を目的としない。
B)宗教活動、政治活動を主たる目的にしない。
C)特定の公職者及びその候補者、政党の推薦・支持・反対を目的としない。
D)社員が10人以上であること。
E)社員の資格得喪に関して不当な条件を付さない。
F)役員報酬を受けるものは役員総数の3分の1以下であること。
G)暴力団でないこと。暴力団又はその構成員もしくは構成員でなくなった日から5年を経過しない者の統制化にある団体でないこと。
4.NPO法人設立までの流れ
「グランドデザインの構築」をスタートとし、「審査・認証・登記・届出」迄の各ステップをフローチャートで示して解説。
・基本コンセプト設定、グランドデザイン構築をシッカリやることがポイント。
・標準的には、準備から6ヶ月程度の期間で完了できる。
5.設立認証申請の必要書類各種の概要説明
6.仮説シミュレーション図解
7.設立趣意書(参考見本)の提示・解説
8.申請書類フォーマット一式(18種)の提示
■次回(2月)の勉強会予告
・日時:2月14日(木)14:00〜16:00
・場所:高齢協 佐倉センター2階
・講師:飯塚 渉さん
・テーマ:(仮題)『ノスタルジー写真博物館』〜Remember懐かしの昭和〜
記憶の彼方に消えかかった昭和中期(昭和20年代〜40年代)が蘇る。懐古映像数千枚から選りすぐって
Windows-Photo Storyで編集。昭和の残像をタップリとお楽しみいただく予定です。
■協議事項
1.千葉市生涯学習センター「ボランティアパーク」支援メンバー募集
2日間、延べ6名の要請を満たせるメンバーを決定した。(別添、予定表参照)
2.SPK−3 フォローアップ講座(FK−1.−2.)の詳細、協議決定
3.SPK−3反省会要領を決定
4.パソクラ19年度、20年度上半期予定の確認
5.千葉市各区公民館講座への対応
・公民館側の事情で、稲毛区9公民館の中からC−PAKの希望する箇所を数館に絞って実施を検討することになった。
・より具体的に課題や対応方法などを検討するためにも、公民館側代表の小仲台公民館々長との打ち合わせを行う。
6.IDN理事長・生部さんから、IDN近況、特に四谷小学校プロジェクトの状況などを伺った。
■新年会開催
16:00に例会を終了後、10名でささやかな新年会を行った。今年も皆さん快調な滑り出しであることが飲みっぷりから窺われました。
【総括=事務局】
C−PAKの勉強会は一人残らず全員持ち回りで講師を勤める建前になっている。大体年に一回お鉢が回ってくるのは自明であり順番も年度初めには決まる。この勉強会は学習効果や知識武装もさることながら、C−PAKの活動をエンドレスに繋げる全員参加の重要な「聖火リレー」なのである。
新春勉強会の口火を切ったのは巳城さんである。かねてからNPOの情報に精通していて以前にも勉強会でその薀蓄を披瀝されたことがある。今回はより具体的なNPO設立のマニュアルともいうべき詳細な情報が提供された。
NPOは設立よりも安定した存続がより一層難しいといわれる。低迷・空中分解・破綻の憂き目に遭わぬ為のポイントは、「設立時のコンセプト、グランドデザインの徹底検討だ」と懇々と力説され、先例・実例の検索も行われた。
今のC−PAKはまだまだ組織としての力不足は明らかでありNPO化の時期ではないと思うが、ここまで詳細に調べ上げ、勘所まで掴まえたマニュアルがあれば時節到来の暁には頼もしいノウハウとして活きるに違いない。C−PAKの財産になりそうだ。
C−PAKの活動状況を下記でご覧下さい。
http://www.npo-idn.com/c-pak/chiba-c-pak.htm
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埼玉アドバイザーの会「シニアドさいたま」
■メンバーの近況報告
山家さんはこれを契機にNPO設立を志し、設立総会を11月30日に、12月17日に認証申請が当局に受理され、来年4月から法人としての活動を開始する予定です。
ふれあい広場に山家さんの投稿記事を掲載しています。
過去の活動状況をシニアドさいたまブログをご覧下さい。
http://blog.goo.ne.jp/seniad_saitama
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IDN会員の募集のご案内
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IDN会員募集中
NPO自立化(相互)支援ネットワークでは、正会員と賛助会員を募集しています。
*会員の方々には、会員の活動状況や情報を掲載した機関誌を、発行し配布いたします。
*会員の方々には、各プログラムへの参加に割引が適用されます。
*入会金及び年会費については「入会を考えている方に」を参考にして下さい。
*詳しいことをお知りになりたい方は、事務局までお問い合わせください。
■入会を考えている方に
会員になるには,自分の意思(Will)がなんといっても大切です。少なくとも何のために入会しようとしているのか,目的を決めて入るのが賢明です。
入会の手続きとしては,入会申込書と,入会金の支払いが必要になります。会員には2つのタイプがあります。どちらの会員になるかは,やはり自分の意思で決めて下さい。
・正会員:主体的に活動を行う会員で,総会の議決権を有する会員
・賛助会員:団体の主旨に賛同し,活動に参加する会員
会費には入会金と年会費とがあります。
入会金は正会員が1万円,賛助会員が千円です。
年会費は,正会員が年間一口1万円,賛助会員が一口千円です。
年会費を何口にするかも,ご自身の意思で決定して下さい。
メール送信先:
idn@npo-idn.com
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会員のホームページの紹介
■ブログもOK 自薦・他薦をお願いします
メルマガIDN第69号(2月15日発行)よりホームページの紹介を開始しました。今回までに12名の方のページと「シニアドさいたま」のページを紹介しました。遠慮しないでどうぞ手を上げてください。以下に趣旨を再掲いたします。
会員のホームページを紹介するコーナーを設けます。会員の顔をもっと見えやすくすることが主な目的です。会員相互の交流のきっかけになればと期待します。ご希望のあった方から順次紹介します。簡単な紹介で結構ですから下記あてにご連絡ください。メルマガIDNで紹介したホームページのURLをIDNのホームページに紹介します。
申し込み先:
idn@npo-idn.com
これまでに登場した方のURLと紹介文をIDNのホームページ(
こちら)でご覧になれます
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アウトドアクラブ「たかお会」
■20年度年間活動計画
平成20年度もたかお会会員の皆さまのご希望を聞いて活動計画を作りたいと考えまして、アンケートを行いました。ご協力ありがとうございました。
今年1〜2月に実施予定の活動時に、年間活動計画を提示したいと思います。ご希望あるいはご意見がありましたら下記アドレスへメールして下さい。
メール画面を立ち上げ後、@マークの前後のピリオドは削除して送って下さい。よろしくお願いします。
idn-takaokai-owner.@.yahoogroups.jp
【幹事:東川征夫・滝村紘一】
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IDNゴルフ会
■2008年の計画(予告)
第3回以降のコンペの計画をお知らせします。更に多くの方の入会とコンペ参加をお待ちしております。
第3回:H20年 3月18日(火)
第4回:H20年 5月27日(火)
第5回:H20年 9月30日(火)
第6回:H20年11月25日(火)
■IDNゴルフ会のホームページをご覧ください
IDNゴルフ会の発足のお知らせと会員募集、昨年の実施報告などこちらよりご覧ください
IDNのTOPページからもご覧になれます。
【幹事:山本正光・武田康男】
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ふれあい広場
■山家 澂さん:NPO法人の設立
昨年、私達はNPO法人を設立することにしました。NPO法人を設立することにした経緯は、シニアへのIT普及は種々の要因でなかなかむずかしく、先ずシニアの人達を多く集めて、その集りの中でITを便利な手段、道具として使えれば円滑に普及するのではないかと思ったからです。
NPO法人の名前は、『ICCHシニアサロン川越』としました。
このICCHの意味は、事業理念の概念図で示していますが、
I=IT:Information
Technology,(情報技術)
C:Community(地域社会)次のCは:Collaboration(協働)
H:Harmony(調和)の頭文字です。
Hはこの他に、Heart(心)
Health(健康)Happiness(幸せ)の意味を込めています。
(ICCHの略号はGoogleの検索で調べましたが、幸いなことにあまり使われていませんでした。例えば、ICCEやICCP、ICCCなどは多くの国際的な会合の略称に使われています)
昨年8月半ばから、53期の川越教室でシニア情報生活アドバイザーとなった谷田氏が同じような考えを持っていましたので、NPO法人設立についての打合せを始め、途中から谷田氏の社会保険労務士の仲間も2人加わり、1週間に1度の割合で設立についての打合せを行って作業を進めました。
そして、設立総会を昨年11月30日に済ませ、12月17日に設立申請書を県に提出して受理され、現在規定により縦覧中になっています。
NPO法人としての活動は4月から開始する予定です。
現在、趣旨に賛同して下さる正会員、賛助会員を募集中です。正会員と賛助会員の定義はIDNの場合と同じで、年会費は正会員:1万円、賛助会員:3千円、です。入会金は不要です。(会費の払込は4月以降)
ICCHシニアサロン川越の位置づけは、IDNの支店のような位置づけで、またIDNを側面から支援して行きたいと思っています。
このNPO法人についてその内容を具体的に知りたい方はメールをして頂ければ、必要な書類をお送りします。
メールアドレスは
kw5-yms@nifty.com です。
■「ふれあい広場」について
皆様の近況・IDNに対する意見・催しもの案内・等など内容に制約はありません。
思わぬ出会いがあるかもしれません。
下記のメールアドレスへ自由に投稿して下さい。お待ちしています。
<
mailto:merumaga-idn@npo-idn.com>
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編集後記
■編集後記 スペインの現代絵画の三巨匠のひとり サルバドール・ダリ
昨年の9月にスペインのソルソーナで「花展」を終えた後、バロセロナとマドリッドの近くでたくさんの美術館を訪れた。ピカソ、ミロ、グレコ等、個人の美術館へ行ったが、その中でも「ダリ」も印象に残った。
バロセロナからジローナへ行き、さらにバスで1時間弱、人口3万人ほどの小さな町にダリ劇場美術館がある。さらにバスで1時間ほど行ったカダケスのその先、ひとつ丘を越したフランス国境に近いポルト・リガトに、ダリが年上の妻のガラと住んだダリの家美術館がある。この2箇所へ行ってみることで展覧会や画集で味合うことの出来ない「ダリの世界」を体験することができ、ダリに対する見方が多少変わった。
超現実主義者 サルバドール・ダリ
サルバドール・ダリは1904年5月、スペイン北東部カタルーニャ地方のフィゲラスで生まれた。ダリの生まれる約9ヶ月前に兄サルバドール・ダリが幼くして死亡している。サルバドール・ダリが生まれると両親は死んだ兄と同じ名前を付けて溺愛した。サルバドールは「救い主」の意味でキリストの別称であることが、ダリの基礎形成に大きな意味を持っている。
ダリは1929年から1938年に除名されるまでシュルリアリズム(超現実主義)のグループに参加。彼独特の物言いや「パラノイアック・クリティック (偏執狂的・批判的)」な方法、すなわち、以前見た、あるいは見たかもしれないある画像が現れ、取り付いたその画像を批判的まなざしによって解釈する方法、さらにはダブル・イメージなどさまざまな表現によってシュルレアリストの中でも特異な位置を占めた。
第2次大戦の戦火を逃れてアメリカにわたった彼は、相対性理論や量子物理学、あるいは数学の理論と物の奥に潜んでいる神秘性とを明らかにするような作品を描いた。
ダリは絵画だけでなく、オブジェ、写真、著作、挿絵、舞台衣装に興味を持ち、多面的な世界を築き優れた作品を残した。
戦後ポルト・リガトに戻ったダリはさらに旺盛な制作活動に励み、ヨーロッパやアメリカだけでなく、日本など、さまざまな国で展覧会を行い、高い評判を得ていった。
幻覚的表現の領域を開拓し、独自の内面世界を写実的技法によって克明に描き出した、奔放なイマジネーションを精緻な写実的技法によって白昼夢のごとく描き出したダリの作品世界は多くの人々を魅了し続けてきた。
ダリを語る上で、彼の出生とともに重要な位置を占めているのは、生涯をともにしたガラとの出会いである。二人は1929年夏に出会い、以後ガラはダリの生涯を通じて聖母であり、保護者・支配者・マネージャーであり続けた。1982年にガラがなくなった後は、「人生の舵取りをなくした」といって悲しみ、翌年の5月からは1枚の絵も描かなかったそうである。
ダリは1989年1月、心不全で84歳の生涯を閉じた。彼の遺骸はフィゲラスのダリ劇場美術館の地下祭室に埋葬されている。
ダリ劇場美術館 Teatro−Museu Dali
19世紀半ばにフィゲラス市の劇場として作られた建物を、ダリが改装して1974年に美術館としてオープンした。絵画をはじめオブジェ、彫刻、素描、宝石にいたるまで4000点以上のダリの作品のほか、ダリ自身が収集したエル・グレコなど他の作家の作品も収蔵している。
屋根の上につけられた卵や、壁に飾られたパンのオブジェなど、建物のデザインにもダリの遊び心が行き届いており、美術館全体が彼の作品と言っても過言ではない。
ダリの家美術館 (Casa-Museo Salvador Dalide Portlligat)
ポルト・リガトは、フランス国境に近いところにある港町で、イベリア半島で最東端に位置するところ。かつての猟師村に画家が集まって、別荘地になった。ダリは、漁師の家を購入し、最初は、4メートル平方にたりない小屋を居間、食堂、アトリエ、寝室として用いた。後年つぎつぎに隣接した小屋を買い足して、改築と増築を重ね、ダリとガラ好みのインテリヤと庭を創って二人だけの愛の棲家とした。
ダリの家美術館は1997年に博物館としてオープンした。現在は、見学は予約制になっており、時間ごとに区切って数人の見学者が入館し、ブロックごとに待機している案内の人が説明してくれる。私たちは虔之介さんに通訳してもらいながら、迷路のような階段を登り降りして住居の中の部屋と外部の庭園を見学した。
家の中は、調度品も含めてダリとガラが住んでいたときとほとんど同じ状態でのこされている。赤いカバーのかかったベッドのある寝室、ベッドから鏡を使って窓をとおして家の前にある入り江を見る見る仕掛け、そのまま残されているアトリエ、壁一面に貼られた二人の写真、たまごのオブジェ、庭に置かれたたくさんの彫刻、庭の池のそばには、木で創られたかわいらしくて長い蛇が置かれている。