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メルマガ IDN 【第110号】 Inter Depending Network
2006年11月 1日発行
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このメルマガは自立化(相互)支援ネットワーク(IDN)の会員
の皆様とこれまでにIDNと関わりのあった方にお送りしています
お知りあいの方で、このメルマガをお送りしたら喜ばれる方をご紹介下さい
メルマガIDNのバックナンバーをこちらでご覧いただけます
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《第110号のご案内》
1.ふれあい充電講演会
=第66回(10月23日)の報告:『昭和の畸人直木三十五』
2.シニアー情報生活アドバイザー講座
=東京:48期・49期受講生募集のご案内
3.IT・PC講座
=パソコン楽しみ隊:11月の予告
4.「楽しくパソコンライフ」〜武兵衛の近況〜
=第40回 音楽編集ソフトの紹介
5.学生,社会人の進路相談
=自立化支援プロジェクト(IDP)のこれからの予定
6.千葉アドバイザーの会「C−PAK」
=千葉市民自主企画講座(SPK-2)の中間報告
=今後の勉強会の予定
7.アドバイザー埼玉の会「シニアドさいたま」
8.IDN会員募集のご案内
=入会を考えている方に(再掲)
9.海外旅行体験話クラブ
=次回(12月)の予告
10.会員のホームページの紹介
11.新連載 『大姑娘山(5,025m)に挑戦』 東川 征夫さん
=第3回 山田隊救助隊長の宮崎 勉さんを訪ねる
12.アウトドアクラブ「たかお会」
=18年度年間活動計画
13.ふれあい広場
=金子敏勝さん:松川渓谷紅葉見物と笠ヶ岳登山−高尾会第17回活動報告−
14.編集後記
=龍のコンサート三昧2006 【8】ムジークフェラインザールでウィーンフィルを聞く
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ふれあい充電講演会
■第66回(10月)の報告: 昭和の畸人直木三十五
小心にして倣岸、寡黙にして雄弁、稀代の借金王、稀代のプランメイカー
10月の講演会では、昨年6月に「直木三十五伝」を文芸春秋より上梓した植村 鞆音(うえむら ともね)氏を講師にお迎えしました。植村 鞆音氏は直木三十五の甥に当たる方。
「容貌も似ているが、性格までそっくりだ」といわれ続けた植村氏が、直木三十五という人物のおもしろさについて「ザ・プランメーカー」という切り口より語っていただきました。
明治43年に岡山第六高等学校の入試に失敗して翌年早稲田大学に入学し、同年佛子寿満と結婚したことに始まり、プランメイクの数々、女性関係、借金の山、出版社の設立や映画の製作などのエピソードが紹介された。最後に終の住処「富岡の家」と木挽町の「文芸春秋倶楽部」のお話で講演会を終えた。
その後懇親会場に席を移し懇談を続けた。現在父上の伝記を執筆ほぼ終了したとのこと。上梓したらまたこの講演会に招いてほしいとの発言もあった。懇親会への参加者も、今回の講演に触発されて思い思いのことを語り合って、氏も驚かれたかも知れないが、楽しいひと時を過ごした。
著書「直木三十五伝」を購入をご希望される方には、後日、植村氏のサインと直木三十五本人の落款を押したものをお届けすることに
した。
【開催データ】
・日時:2006年10月23日(月)午後6時から7時半まで講演と質疑
・会場:京華スクエア 第1会議室 講演会のあと場所を変えて9時過ぎまで懇親会
・参加者:18名(講師を含む)
・今回のコーディネーター:生部 圭助
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シニア情報生活アドバイザー講座
■「シニア情報生活アドバイザー」養成講座とは
この講座は、高齢期の生活に密着した、情報技術(パソコンやネットワーク)の楽しい活用方法を教えることが出来る人を養成する講座です。IDNはこれまでに44回の講座を開催し、185名のシニア情報生活アドバイザーを養成した実績を持っています。NPO(特定非営利活動法人)「自立化支援ネットワーク」(略称IDN)は、「ニューメディア開発協会」(経済産業省の外郭団体)が認定する「シニア情報生活アドバイザー講座」の養成講座実施団体に指定されています。
■東京:48期・49期 受講生募集のご案内:下記の講座の受講者を募集中です。毎回土曜日の開催です。
知り合いのお方でご興味をお持ちの方を紹介してください。第48期:2006年11月18日(土)〜12月16日(土) すべて土曜日
第49期:2007年 1月13日(土)〜 2月10日(土) すべて土曜日
詳細は下記をご覧ください
http://www.npo-idn.com/senior2.htm
・会場:TEPIA(財団法人 機械産業記念事業団)
港区北青山2丁目8番44号(地下鉄外苑前より徒歩4分)
*会場が変更になることもあります
ウイークデイの開催や日程の変更のご希望の方も受け付けます。ご相談ください
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IT・PCの勉強会
■パソコン楽しみ隊:11月の予告
11月は19日(日)を予定しています。詳細は後日ご連絡します。
パソコン楽しみ隊はアドバイザーとしての技術能力、支援能力、活用能力を維持し高める相互研鑚と情報交換の場として平成16年12月からメーリングリストを設置し、毎月1回の勉強会を開催してきました。パソコン楽しみ隊の連絡や日常的な情報交換に利用しているメーリングリストにはIDNで認定を受けたアドバイザーの約30%にあたる50余名が登録しています。
勉強会は特に形式を定めていませんが、有志がテーマに沿って案内し、その後、参加者が自由にトライアルや意見交換などしています。関心のある方はお問い合わせください。【國重】
連絡先:渡辺 延子 さん
pc-raku.@.npo-idn.org
担当者用宛先〜変更になっています。
@の直前、直後の「ピリオド」は削除してください。
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楽しくパソコンライフ〜武兵衛の近況〜
■第40回 音楽編集ソフトの紹介前回デジカメ写真のスライドショーソフトを紹介しました。一部の方からダウンロードのページが開けないと問い合わせがありました。末尾のLが抜けていました。再度紹介します。ページを開いたら下段のほうに下記のメッセージがあります。その下のダウンロードボタンをクリックしてください。
Rip!AudiCO FREE ver 4.03 (Official-Release20版) 最新版(2005/08/01)
ホームページ上にやさしいマニュアルもあります。参照してください。
本ソフトウェアの概要:
Rip!AudiCO は各種音楽ファイル作成・変換のために特化したマルチフォーマット・ビットレート・タグ変換ソフトです。
WAV,WMA,MP3(MP3PRO),OGG,音楽CD とったメジャーなフォーマットをタグ情報を保ったまま、一度に大量ファイルの相互変換が可能です。
Rip!AudiCO FREEは 「Rip!AudiCOの機能縮小&制限つきフリーソフト版」です。
よってフリーウェアですが、一部制限付きです。全機能利用できますが、シェアウェア版との差別化のために、同時処理アイテム登録数を5つまでに制限してあります
メモリーオーディオを愛用されている方には助かるソフトです。音楽CDは録音レベルが一定ではありません。レベルを均一に補正することも出来ます。まだ完全には使い込んでいませんが音楽フアンには有り難いソフトの一つです。
問い合わせ先 kosaka@shinano.eeyo.jp 小坂まで
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学生,社会人の進路相談をいたします
■自立化支援プロジェクト(IDP)のその後のお知らせ
しばらくお休みします
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千葉アドバイザーグループ C−PAK
■ 市民自主企画パソコン講座(SPK-2)の概況C-PAKが千葉市生涯学習センターから受託した2回目の「市民自主企画パソコン講座(SPK-2)」は、
10月初旬から始まり現在、全6回+アフターケア相談会の4回目を終わって中盤戦にさしかかっています。
これまでの経過と今後の予定を簡単にご報告いたします受講生・受講者:20名
・年齢構成:70代前半が最多
・習熟状況:熱意は高い、理解力は概ね相応レベル、記憶力と技能習熟で苦労している授業
・環境・設備は一級品。講師側も受講生も申し分なく恵まれている。
・回を追う毎に習熟度の個人差拡大。授業速度が低下して学習範囲の消化に少々苦労する。
・サブ講師のサポートがかなり忙しい(控えスタッフも総動員)
・生徒は操作に熱中して「見る、聞く」がそっちのけになりやすい。
要所々々に惹きつけるあの手この手の工夫が大事。
・自宅練習をやる人は少ない。PCが自宅に無い人もいる。
※今後とも実情に則した毎回の工夫・努力を重ねていきたい。
■勉強会の今後の予定
◆11月16日(木) 14:00〜16:00
・テーマ:(仮題)『携帯電話の現状と展望』
〜最新モバイル機器情報の一環として取り上げる〜
・コーディネーター:山室 輝弘さん
・講 師:NTTの専門家を招聘予定(細部につき交渉中)
◆12月14日(木) 15:00〜17:00(終了後C-PAK忘年会)
・テーマ:『デジタル・ムービー ソフト紹介』
・講師:橋本 秀久さん
◆1月11日(木) 14:00〜16:00
・テーマ:未定
・講師:利光 信爾さん
◆2月8日(木)近藤 泰幹さん、で内定◆3月8日(木)落合 昭雄さん、で内定
(レポート:飯塚 渉さん)
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埼玉アドバイザーの会「シニアドさいたま」
活動状況をシニアドさいたまブログをご覧下さい。http://blog.goo.ne.jp/seniad_saitama
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IDN会員の募集のご案内
■ IDN会員募集中
NPO(特定非営利活動法人)自立化(相互)支援ネットワークでは、正会員と賛助会員を募集しています。
*会員の方々には、会員の活動状況や情報を掲載した機関誌を、年4回発行し配布いたします。
*会員の方々には、各プログラムの割引が適用されます。
*入会金及び年会費については「入会を考えている方に」を参考にして下さい。
*詳しいことをお知りになりたい方は、eメールで、事務局までお問い合わせください。連載 『大姑娘山(5,025m)に挑戦』 東川 征夫さん
■入会を考えている方に(再掲)
会員になるには,自分の意思(Will)がなんといっても大切です。少なくとも何のために入会しようとしているのか,目的を決めて入るのが賢明です。
入会の手続きとしては,入会申込書と,入会金の支払いが必要になります。会員には,正会員(主体的に活動を行う会員で,総会の議決権を有する会員)と賛助会員(団体の主旨に賛同し,直接、間接時間の許す範囲内で活動する会員)の二つのタイプがあります。どちらの会員になるかは,やはり自分の意思で決めて下さい。
会費には入会金と年会費とがあります。
入会金は正会員が1万円,賛助会員が千円です。
年会費の方は,正会員が年間一口1万円,賛助会員が一口千円です。
年会費を何口にするかも,ご自身の意思で決定して下さい。
メール送信先:<mailto:idn@npo-idn.com>
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海外旅行体験話クラブ
■次回予告
次回は12月17日(日)を予定しています。
詳細は追って案内いたします。
海外旅行体験話クラブのメーリングリスト(ML)を設定しました。
tabex@yahoogroups.jp
・下記にあります主旨に沿った意見交換
・海外旅行へ出かける前のちょっとした相談
など、楽しさとお役立ちの双方で盛り上がればいいですね。
初めての方も大歓迎です。ご希望の方は下記までご連絡ください。
【コーディネータ:伊藤政弘さん ma-itou@bd5.so-net.ne.jp 】
*これまでの開催状況をこちらでご覧いただけます
■再開にあたってのコーディネーターのメッセージ(再掲)
「海外旅行体験話クラブ」のコーディネイトをしております、伊藤政弘と申します。
しばらくの間、お休みをしていたクラブですが、05年3月より再開の運びとなりましたのでお知らせいたします。このクラブは、海外旅行(海外滞在)で経験した貴重なお話を、写真や資料、ビデオなどを加えながら楽しくお喋りしていただくクラブです。肩の凝らない楽しいクラブですので、海外旅行に興味のある方もない方も、ぜひ一度のぞきに来て下さい。ご参加お待ち申し上げます!
■海外旅行体験話クラブの趣旨
◇海外旅行者の目で見た、外国の習慣・文化・地理などを、楽しく発表し学習します。
◇海外旅行をした際のハプニング・失敗談・発見・感動したことなどを共有します。
◇日本と外国の習慣(考え方)・文化の違いなどを比較しながら社会の学習をします。
◇珍しい体験をされた方の実話や動機、その後の人生観などを共有します。
◇楽しかった「観光ツアー」や「オプショナルツアー」などの情報交換を共有します。
◇色々な生き方があることを学習し、自立した人生へのヒントを探ります。
【コーディネータ:伊藤政弘さん ma-itou@bd5.so-net.ne.jp】
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会員のホームページの紹介
■ブログもOK 自薦・他薦をお願いします
メルマガIDN第69号(2月15日発行)よりホームページの紹介を開始しました。今回までに12名の方のページと「シニアドさいたま」のページを紹介しました。遠慮しないでどうぞ手を上げてください。以下に趣旨を再掲いたします。
会員のホームページを紹介するコーナーを設けます。会員の顔をもっと見えやすくすることが主な目的です。会員相互の交流のきっかけになればと期待します。ご希望のあった方から順次紹介します。簡単な紹介で結構ですから下記あてにご連絡ください。メルマガIDNで紹介したホームページのURLをIDNのホームページに紹介します。
申し込み先:<mailto:merumaga-idn@npo-idn.com>
これまでに登場した方のURLと紹介文をこちらIDNのホームページでご覧になれます
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■第3回 山田隊救助隊長の宮崎 勉さんを訪ねる
「ヒマラヤを駆け抜けた男」は、第一回ミズノ・スポーツライター賞(ノンフィクション部門)を受賞しています。山田昇と関わりのあった人々が実名で紹介され、日本の山岳活動の歴史をも知ることが出来ます。この本を読み進むうちに、山田 昇の人間像が次第にはっきりしてきました。
人の悪口は決して語らず、「楽しい山」が大好きで、しかし山に関心のない人の前では一言も山を語ることのなく、すべての人々から愛された青年だったようです。
また、「他愛もないことをにぎやかにしゃべりあって大笑いして「じゃ、またね」と山田さんと別れたあと、ふと気がつくとはっきりした残像がこちらの胸の中に残っている。そういう上等で質のいい男性は、なかなかいるものではありません」とある女性が語ったと書いてありました。
山田 昇と関わりのある人の中に、宮崎という名前が本のところどころに出てきます。
この方は宮崎 勉さんといい山田隊の救助隊長を勤め、群馬県利根郡片品村でペンションを営んでいることが分かりました。早速ペンションを訪れ、山田 昇や山田隊の事についていろいろ聞くことが出来ました。
そして宮崎さんは二冊の本を見せてくれました。それは、読売新聞社編集の「史上最強の登山家山田昇」とマッキンリー遭難対策本部編集の「マッキンリー山田隊 極北の烈風に死す」(東京新聞出版局)でした。
のちに、兄、山田 豊氏の経営するリンゴ園内に建つ「山田昇ヒマラヤ資料館」を訪ねた折、この二冊の本を購入し、史上最強といわれる登山家の山暦のすべてと、遭難から遺体収容までの全容を詳しく知ることが出来ました。
宮崎さんの経営するペンションは、沼田から中禅寺湖に向かう国道120号線の栃木県境の丸沼高原にあります。丸沼高原の近くには日本百名山の「日光白根山 2,578m」があり、夏は登山やハイキング、冬はスキーヤーやボーダーで賑わいます。標高差600mを一気に登るロープウエーの山頂駅(2,000m)には、季節になるとコマクサやシラネアオイなどの高山植物が咲き乱れます。
今年の夏、山頂駅の近くに「天空の足湯」と名づけられた大きな露天の湯が誕生しました、大勢の登山客やハイカーが足入浴をして疲れを癒していました。
宮崎さんと知り合ってからは、年に1〜2回このペンション「プモリ」を利用して、登山やスキーを楽しんでいます。「プモリ」とは、エベレストの隣にある山の名前で「娘の山」の意味があるそうです。玄関を入るとインテリアとして、ピッケルやアイゼン・カラビナやハーケンといった山の道具が飾られ、わきには「プモリ」の大きな山の写真があります。そして奥様の趣味である、パッチワークやドライフラワーがところどころに調和して置かれています。
リビング件食堂には、たくさんの山岳関係の本や、ネパールの民族楽器などが飾られています。
宮崎さんもエベレストはもちろん、ダウラギリ1峰など多くのヒマラヤ高山の経験がありますから、大変参考なる山のお話を聞くことが出来ます。私は、今年の1月上旬八ヶ岳登山で凍傷になってしまい、緊急対応処置について宮崎さんに電話で問い合わせし対処した結果、後遺症もなく治療が出来ました。冬は薪の暖炉を囲み、酒を飲みながら山の話を聞くのを楽しみにしています。
次回は、「大姑娘山登山を決断する」です。
写真は (1)山田隊救助隊長の宮崎 勉氏(当時の写真)
(2)「プモリ」娘の山(7,161m) 2枚別メール添付で送ります。
宮崎 勉氏(当時の写真)
「プモリ」娘の山(7,161m)
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アウトドアクラブ「たかお会」
■第17回の報告
ふれあい広場の金子さんのレポートをお読みください
■18年度年間活動計画
たかお会18年度年間活動計画を更新しました。IDNホームページのたかお会ページに掲載していますのでご覧下さい。今年度は宿泊を伴う計画が2回組まれています。この計画のほか、会員のリクエストに応じて中級登山活動を実施する予定です。
それぞれの計画の詳細は、実施2週間前までにメール添付で連絡します。
【幹事:東川・滝村】
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ふれあい広場
■松川渓谷紅葉見物と笠ヶ岳登山:高尾会第17回活動報告
・所 在 地 : 長野県
・実施月日 : 平成18年10月20日〜10月22日
・参 加 者 : 生部・平田・東川・黒瀬・西野・滝村・青木・金子
・活動報告 : 金子敏勝さん
第一日目
旅立ちの日は曇り、東川隊長以下シニア、シニア候補生で編成の笹ケ岳登山隊八名は新宿から西野隊員の車、八王子から黒瀬隊員の車に四名づつ分乗し午前11時、隊長モットー「なせばなるぞ山登り」を合言葉に勇躍、目的地へと向かった。
行き先は長野県、信州高山温泉郷山田温泉を少し過ぎた笹ケ岳山麓の山田牧場内に建つ黒瀬隊員所有「てんぐ山荘」である。
中央高速を快調に飛ばし西野隊にいたっては新宿と八王子の距離差など無いに等しく、先発八王子隊との距離をアッと言う間に縮め、途中、昼食のため立ち寄った双葉SAには先着してしまう始末、まだまだ皆さん枯葉マークには無縁なのだ。
合流した2台の車は須坂長野東ICから一般道に入り、山田温泉近くのお店で黒瀬隊は食料を、西野隊は酒類を仕入れた。酒は全て買い占める勢いでレジに持参したが、予算と照らし合わせしぶしぶ減らした――との噂もあるが真相は定かではない。
仕入れを終え再び目的地へと向かう。山田温泉を過ぎ松川渓谷沿いに走る道路の紅葉がまあ見事なコト!わが登山隊の車を赤や黄色に染め抜いて車中はもう“綺麗!きれい!キレイ!”の連発である。
「てんぐ山荘」に午後4時近く到着。着くや否や黒瀬隊員は運転担当からシェフに早替わり、持ち込んだ食材で夕食の仕込みに入った。残る隊員は何時でも睡眠可とするためベッドメイクを担当、ベッドは上下2段で1段に大人が川の字で優に4人は眠れる大きさなのだ。
次に、食事前にまずはお風呂!と山荘近くにあるホテルの天然温泉露天風呂へ。料金は五百円、風呂はカナダから直輸入、RedWoodの大木を切り抜き作ったもので、数人が悠々入浴可能なのだ。そこから紅葉を見ながらの入浴は正に至福の時で又、夜ともなれば銀河に漂う満天の星を眺めつつユッタリとお湯に浸ることも出来るのである。
風呂が終わればあとはお待たせ夕食タイム。コタツ付きの食卓を囲み、まずはビールで乾杯。そこへすかさず黒瀬シェフ手作りのメニュー付きフルコース料理が次から次へと運ばれる。これがまたホテルオークラの料理長も真っ青な美味しさ、これぞ“男の料理”である。
美味しい料理とお酒があればあとは話題の尽きないメンバーのこと、時間を忘れ夜はふける、持参の酒は次から次と空になる。付き合いきれず筆者は先にリタイア、宴は翌日の登山を控え午前様にはならなかった―――ようである。
第二日目
年齢(トシ)を忘れて皆さん良く眠るコト!「悪いやつほど良く眠る」そんな映画が昔あったげな!? さすが黒瀬シェフは朝の仕込みで先行起床、ありがたいことです。ここ「てんぐ山荘」のある山田牧場はすでに標高1500mに位置し、その為外気は肌寒く山荘から見える山々の紅葉した木々にまだ朝靄がからみついていたが、その合間から青空が見え隠れし、本日は晴れが期待される。
八時には皆さん起床、恐るべし誰も二日酔いの風情なし。朝食は食べきれないほどの美味しいおかずに食は進む。
午前十時、西野隊員車に全員乗車しさらに200mほど上の笹ケ岳登山口へ向かう。2076m(笹ケ岳標高)−1500m(山田牧場標高)−200m=326m、登る残りの高さである。「なあぁ〜んだ!」、と、そこで隊長一括「あなどれなあぁ〜い!」。登りだしてナットク。スタートから45゜(多分)に傾斜する階段が続き途中鎖場まであり、知る人ぞ知る箱根金時山に酷似なのだ。
先達は青木隊員、「3000m級の山しか登らなかった」と豪語するだけに足が速くおまけに休まず登る。二番手は生部隊員、無駄肉が無い(無駄口も無い)せいかこれまた早い。その後ろを行く筆者は悲劇である。
負けずに歩くとゼーゼー、ハーハー“心臓破りの丘”なのだ。
先達、二番手さんの引っ張りと昨晩のエネルギー補給が効いたのか、全隊員無事山を踏破し山頂にたどり着いた。
山頂に着くとパッと視界が開けた――と言うには少し雲や樹木が邪魔をしたが、それでも周りの紅葉した山々は美しく、汗する肌に風も心地よく隊員皆、大満足であった。(写真:笠が岳頂上で)
小半時ほど休憩し登山口へと降りる。急傾斜の登山道を降りるには足腰により負荷がかかり油断はできないが、これもなんなくクリヤーし登山口で全員そろいぶみの記念写真撮影となった。
黒瀬隊員はそこから車で一人先に下山。「昼食の仕込みをするため」という事なのだが、隊員の為に黙々と料理を作る姿にはただ感謝で頭が下がるのみ。
残る隊員は平田隊員の「車道でなく登山道を歩こう」との提案に即賛同、案内板に従い細い山道を山田牧場へ向け歩き出した。
午後一時「てんぐ山荘」へ全隊員、無事到着。山荘の庭にはバーベキュウが用意され、すでに肉、野菜、串イカ等がほどよく焼けている。テーブルの上には聞酒ならぬ聞ビールで地ビール含め多メーカーのビールがずらり、これを囲んで登山の話に花が咲き、またまた時は一人で廻る。三時半には宴もお開きとし牧場近辺を散策。牧場には放牧された馬や牛がのんびりと牧草を食んでいて近づいても逃げないのだ。
午後五時ごろ皆で露天風呂へ行き夕食タイム。黒瀬シェフの料理とお酒があれば第一日目と以下同文になる。宴は登山疲れもありこの日も午前様にはならなかった―――ようである。おやすみなさい。
第三日目
さてさて、登山に来たのか飲み食いに来たのか判然としないながらも最終日を迎えたこの旅行、その日の天気は快晴である。(写真:晴天の山田牧場で)
滝村副隊長の汗と涙?の結晶、旅費精算を終え、全隊員で部屋の清掃、後片付け、戸締りをしてから午前九時出発。「てんぐ山荘」殿お世話になりました!
黒瀬隊員の案内で巡る松川渓谷の雷滝や八滝等に広がる紅葉の大パノラマは天気よし、頃合いよしでまっこと鮮やか見事なもので、これには皆、大感激。このあと日曜日でもあり高速道での渋滞を避けたいと午前11時には帰路につく。
途中の信州高山村を通る時、真っ赤に実るリンゴの木に誘われ、リンゴ売場へ立ち寄る以外は往時で降りた須坂長野東ICから高速道に入ったのだ。諏訪湖SAで昼食、談合坂SAでコーヒーしながらお別れ挨拶、二台の車は楽しい思い出を土産に出発地へとそれぞれ向かうのであった。再会!!
追記
黒瀬シェフの“男の料理”に巡り合うには「てんぐ山荘」を基点とする旅に参加することである。“次回は中華料理”との予告があったがどうなるか、さてお楽しみである。
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たかお会の第17回活動(松川渓谷の紅葉見物と笠ヶ岳登山)は 好天に恵まれ、素晴らしい紅葉とちょっとスリルある山「笠ヶ岳」登山を 予定どうり実施しました。参加者は8名でした。
金子敏勝さんに活動報告をまとめていただき、西野憲明さんに活動状況と紅葉の写真をスライドショーに纏めていただきましたので下のURLをクリックしてご覧下さい。
http://lumixclub.jp/photo/Lci?mode=guest&album=FGKMVZFOT30eeLR27gsB
また、たかお会ページの中にある、18年度活動報告に活動状況の写真を アルバムにまとめ掲載しました。
こちらもご覧下さい。
【幹事 東川 滝村】
■「ふれあい広場」について
皆様の近況・IDNに対する意見・催しもの案内・等など内容に制約はありません。
思わぬ出会いがあるかもしれません。
下記のメールアドレスへ自由に投稿して下さい。お待ちしています。
<mailto:merumaga-idn@npo-idn.com>
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編集後記
■ムジークフェラインザールでウィーンフィルを聞く
いよいよ旅の最終日の夜になった。ハイリゲンシュタットからホテルに戻り、少し休んで早めにホテルを出て、市立公園に寄った。バイオリンも全身も金色の有名なヨハン・シュトラウス像の前では、記念写真を撮る人たちが順番待ちをしていた。
公園からホールへの道の途中にベートーベン広場がある。左前方よりベートーベン像を見上げると、見下ろした彼の視線とぴったり合う。ハイリゲンシュタットで遺書を書いた面影はなく、堂々として、にらまれたような威圧感がある。
7時半にホールに入る。当日の席は、前から6番目のほぼ中央。プログラムを買って席に着きホールの雰囲気を確かめながら開演を待つ。
ムジークフェラインザール
ウィーンのムジークフェラインザール(楽友協会大ホール)は1870年に完成している。ムジークフェラインは楽友協会の意、ザールはホールを意味する。
幅20M、長さ36M、高さ17.4Mの直方体の形状をしており、「シューボックス(靴箱)」タイプの典型である。客席数は1,680席であり、ホールとしては大きいほうではない。(ちなみに、サントリーホール:2,006席、東京文化会館:2,300席、ベルリンのフィルハーモニー:2,200席)。残響時間は2秒(500Hz 満席時)と長いほうである。伝統あるホールとして、ボストンのホールに近い雰囲気を持っているように感じた。(写真は外観)
ウィーンフィル
ウィーンフィルの発祥は1842年3月28日とされている。ウィーン宮廷歌劇場のオーケストラがムジークフェラインザールを1870/1871年のシーズンから本拠地としている。1908年にウィーンフィルは公式に認可される協会組織となり、名称も新たに「Wiener Philharmoniker」となっている。
戦前は、ハンス・リヒター、グスタフ・マーラー、アルトゥール・ニキシュ、若き日のブルーノ・ワルターが指揮者を勤め、戦後は世界中の有名な指揮者が登場している。
ウィーン国立歌劇場管弦楽団のメンバーが自主運営団体として、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団を名乗っている。メンバーはまず国立歌劇場の団員として3年の試用期間を経て正式にウィーンフィルハーモニー管弦楽団の団員として採用される。
ウィーンフィルは独特の音色をもっている。管楽器はウィンナ・ホルン、ウィンナ・オーボエなど独自の構造のものが使われている。また弦楽器は、コンサートマスターを除いて同じオトマール・ラング工房で製作されたものが用いられている。
奏法にもウィーンフィル独自のものが存在する。弦楽器のボウイングは弓の元から先端ぎりぎりまで使い、柔らかい音を出すため、弓を指板の近くで幾分力を入れて弾く。ムジークフェラインザールは残響が長いので、音楽の輪郭がぼやけないように独特な奏法もとられている。
当日の曲目
曲目は、
・モーツアルト:交響曲 第32番 KV 318・モーツアルト:ピアノ協奏曲 第27番 KV 595
・ショスタコーヴィッチ:交響曲 第10番 OP93
演奏者は、ピアノがアルフレッド・ブレンデル、指揮者はベルナルト・ハイティンク。ハイティンクは好きな指揮者の一人であり、ボストンでマーラーの交響曲第9番を聴いたことがある。
ベルナルト・ハイティンクは1929年生まれのオランダの指揮者。1955年にオランダ放送管弦楽団の次席指揮者に就任。1961年から1988年までアムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団の、1967年から1979年までロンドン・フィルハーモニー管弦楽団のそれぞれ首席指揮者に就任。1978年から1988年までグラインドボーン歌劇場の、1987年から1998年まで英国王立歌劇場の音楽監督を務める。2002年からドレスデン国立歌劇場の音楽監督に就任した。2006年からシカゴ交響楽団の首席指揮者に就任。
ウィーンフィルのメンバーが登場し、コンサートマスターが現れチューニングをし、ハイティンクが指揮台に立って演奏が始まる。舞台に並んだウィーンフィルの奏者たちを見て
以前に見たときより若いと感じた。若返っているのであろうか。
第32番の交響曲は静かに始まった。10分足らずの曲であり、モーツアルトの後期の交響曲の中でも取り上げられることが少ない。急−緩−急の3つの部分が連続して演奏される。ウィーンフィルの柔らかい特徴のある音を楽しんでいるうちに曲が終わった。
ハイティンクが下手に引っ込むとピアノの準備が始まった。グランドピアノを縦にして台車に乗せ、屈強の5人の男が登場した。立っていたピアノを台車から下ろして寝かせ、足を取り付け、ペダルの部分を取り付ける。入りにくい足をゴツンとたたいてはめ込む。セットしたあとで調律をすることもなく準備が終了した模様。最近のホールでは、舞台の下からリフトで競りあがってくるところもあるのに。舞台の袖の扉の幅がピアノの幅より狭いのでこのようなことになるのか。そんな乱暴で良いのかと思うくらいおおらかな支度風景だった。
まもなく、アルフレッド・ブレンデルとハイティンクが現れて、モーツアルトのコンチェルトが始まる。第27番のコンチェルトは、クラシックを聴き始めた初期の頃より、バックハウス、ベーム、ウィーンフィルのレコードで慣れ親しんだ曲。今回最も楽しみにしていた演奏。
アルフレート・ブレンデルは1931年にチェコで生まれクロアチアで育った、オーストリアのピアニスト。1960年代以降、次第に国際的な名声を得るようになる。レパートリーも、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルト、シューマンといった、ドイツ・オーストリア音楽の王道とも言うべき作曲家の作品を得意としている。
ブレンデルの記憶は、1995年9月にサントリーホールでベートーベンの最後の3つのソナタを聴いたときの印象が強烈に残っている。そのブレンデルが、目の前でモーツアルトを弾いている。上手の2階ばるこにで聞いた前日のポリーニのピアノはホール全体に鳴り響いており迫力満点だった。当日の前から6番目の席では、ブレンデルのピアノの音のひとつひとつがピアノの反射板から直接耳に入ってくる。そしてブレンデルが演奏するときに作るの表情も特徴のある額の皺もはっきりと見てとれた。ブレンデルの演奏は、華麗さや派手さはないが、知的で安心感のある演奏を十分に楽しませてくれた。
休み時間をはさんで、ショスタコーヴィッチの交響曲第10番が始まった。今年はショスタコーヴィッチの生誕100年に当たり、全世界でショスタコーヴィッチが取り上げられる機会が多いようである。
私はこの曲を聴くのは始めてだったので、出発前にカラヤンとベルリンフィルによるCDを買ってきて予習をした。CDの解説によると、この曲は1953年に、スターリンの死後すぐにすぐに書かれており、第2部は「スターリンの音楽的肖像画」とも言われている。
カラヤンの演奏はダイナミックではあるが、端正で乱れるところがない演奏である。ウィーンのハイティンクの演奏は、実演のせいもあるが、最後まで奔放だった。1楽章の出だしは静かに始まり、山を登りつめることはなく、最後も静かに終える。2楽章はフォルテシモで始まり、その後は、起伏を大胆に表現しながら、4楽章の曲の最後までウィーンフィルの持てる力(ダイナミックさも)を余すところなく引き出しており圧倒される演奏だった。
追記
11月1日の朝日の夕刊に吉田秀和さんのショスタコーヴィッチの交響曲第10番に対するコメントがありました(音楽展望)ので追記します。
(前略)・・・・第10交響曲などからは「何と恐ろしい、助けてくれ。私だって平穏に行きたいのだ!」という憤怒、呻き(うめき)、悲鳴などが耳を塞いでもきこえてきはしましか。・・・・
今回の旅のクライマックスを終え、満足感と、当面の目標を失った一抹の寂しさを抱きながら、共に聴いた人たちの流れの中を地下鉄の駅に向かった。【生部】
龍のコンサート三昧2006の以前のものは、下記よりご覧になれます。写真なども追加されています。
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