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メルマガ IDN 【第105号】 Inter Depending Network
2006年 8月15日発行
 
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このメルマガは自立化(相互)支援ネットワーク(IDN)の会員
の皆様とこれまでにIDNと関わりのあった方にお送りしています
お知りあいの方で、このメルマガをお送りしたら喜ばれる方をご紹介下さい
メルマガIDNのバックナンバーをこちらでご覧いただけます
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《第105号のご案内》
 
ラウンドセッション2006(9月22日開催)のお知らせ
 1.ふれあい充電講演会
  =第64回(8月29日)の案内 見て、触れて、使って判る「ぐい呑み」の魅力
 2.シニアー情報生活アドバイザー講座
   =第47期の受講生募集のご案内
 3.IT・PC講座
  =パソコン楽しみ隊:8月の予定
 4.「楽しくパソコンライフ」〜武兵衛の近況〜
  =第35回  外付けハードディスクの活用
 5.学生,社会人の進路相談
  =
自立化支援プロジェクト(IDP)のこれからの計画
 6.千葉アドバイザーの会「C−PAK」
  =勉強会の報告
  =平成18年度 千葉市民自主企画講座(略称SPK-2)について
  =今後の予定
 7.アドバイザー埼玉の会「シニアドさいたま」
 8.IDN会員募集のご案内
   =入会を考えている方に(再掲)
 9.海外旅行体験話クラブ
  =次回9月17日(日)の案内
  =海外旅行体験話クラブのメーリングリスト(ML)を設定しました
10.会員のホームページの紹介
11.新連載:井出 昭一さん『平成つれづれ草子』
  =第12回 和歌を楽しむ(3) 万葉歌人の詠む叙景歌・叙情歌
12.アウトドアクラブ「たかお会」
  =第17回(10月)活動予定変更のお知らせ
  =18年度年間活動計画
13.ふれあい広場
14.編集後記
   =龍のコンサート三昧2006−【5】ベルヒテスガーデンで遊び、国際特急でウィーンへ

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ラウンドセッション2006(9月22日開催)のお知らせ
シニア情報生活アドバイザーの方にはすでにお知らせしましたが、再度ご案内をします。
申し込み締め切りを18日まで延期します。
「ラウンドセッション2006」の詳細は8月6日のメールを、
当日のお昼に開催する「ムービー体験会」については8月11日のメールを
ご覧ください。

IDNでは、2003年〜2005年の秋に「アドバイザーフォーラム(ADF)」を開催してきました。
本年は例年とは衣替えをし、「ラウンドセッション2006」を開催します。IDNの単独開催ではなく、いちえ会殿と共催いたします。両団体の有志が共に集まることにより、ネットワークの幅を広げ、お互いに刺激し合い 今後の皆様の活動の糧にしようとするものです。

「ラウンドセッション2006」では、
東京大学の安田浩教授の講演の後、
マイクロソフト最高技術責任者 田中 芳夫氏より、マイクロソフト最近の取り組みについての講演があります。
休憩のあと、IDNといちえ会のメンバーよりの活動報告があり、
参加者の皆さんとともに、アドバイザーの活動についての情報交換を行います。
IDNからの発表者として、佐藤昌子さん飯塚 渉さんが登場します。

昼休みには「テーブルセッション」として、東大の安田 青木研究室で開発された、「デジタルムービーディレクタ」という動画ソフトの体験会を開催します。東大では「あなたも映画監督に!」と銘打って、「せりふと動作を書き込むだけで、たちまち動画アニメーション!」ができると紹介しております。

お申し込みは、「ラウンドセッション2006」と「テーブルセッション」を区分して下記へ申し込んでください。
久しぶりに皆さんのお顔を拝見して、近況などを語り合いたいと期待します。
参加申し込みをお待ちします。

申し込み先  shnshn@m12.alpha-net.ne.jp

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ふれあい充電講演会

■第64回
(8月) 見て、触れて、使って判る「ぐい呑み」の魅力
皆様、この夏はいかがお過ごしでしょうか?  8月の講演会は暑気払いを兼ねて開催します
講師は、皆さんおなじみの井出昭一さんです
井出さんのコレクションの中より参加者数の「ぐい呑み」を用意していただきます
皆さんご自慢のお酒を持参されること大歓迎!(久保田の碧寿の1升瓶持参予定の方あり)
清澄庭園の涼亭で
いろんなお酒を井出さん自慢の「ぐい呑み」で味わうことが出来る貴重なチャンスです
もちろん、知的で楽しい陶磁器としての「ぐい呑み」の解説もあります
多数のご参加をお待ちします
  
◆講師の井出昭一氏の言葉
 日本全国には多種多様な窯があって、まさに”やきもの天国”です。いろいろな窯で焼かれた「ぐい呑み」を多数持参します。ただ見るだけではなく、手に取って触れてみて、実際に使ってお酒を飲んで、やきものの良さを実感していただきます。”涼亭”で「ぐい呑み」を肴に暑さを忘れたいものです。
◆記
・日時:2006年8月29日
     17時〜18時半、その後懇親会
・会場:清澄庭園内 「涼亭」 
     所在地江東区清澄2・3丁目
     管理事務所TEL:03−3641−5892
     アクセス:地下鉄大江戸線・半蔵門線「清澄白河」(E14・Z11)下車 徒歩3分
・会費:会員1200円 ビジター1500円  懇親会費 2500円
懇親会への申し込みも明示してください
申込み先: 
*今回のコーディネータは奈良原眞吉(理事長)です

◆涼亭のご案内
 入場は5時5分前より可能です
 清澄庭園への一般の入園は4時半まで:150円(65歳以上を証明できる方は70円)
 清澄庭園の案内はこちらをどうぞ(最近URLが変更になりました)
 http://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index033.html
 写真は清澄庭園の「涼亭」:清澄庭園のHPより

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シニア情報生活アドバイザー講座

■「シニア情報生活アドバイザー」養成講座とは

  この講座は、高齢期の生活に密着した、情報技術(パソコンやネットワーク)の楽しい活用方法を教えることが出来る人を養成する講座です。IDNはこれまでに42回の講座を開催し、180名のシニア情報生活アドバイザーを養成した実績を持っています。
 NPO(特定非営利活動法人)「自立化支援ネットワーク」(略称IDN)は、「ニューメディア開発協会」(経済産業省の外郭団体)が認定する「シニア情報生活アドバイザー講座」の養成講座実施団体に指定されています。

■東京:47期受講生募集のご案内
下記の講座の受講者を募集中です。毎回土曜日の開催です。
知り合いのお方でご興味をお持ちの方を紹介してください。 
・第47期:2006年09月16日(土)〜10月14日(土) すべて土曜日
詳細は下記をご覧ください
http://www.npo-idn.com/senior2.htm

・会場:TEPIA(財団法人 機械産業記念事業団)
     港区北青山2丁目8番44号(地下鉄外苑前より徒歩4分)

ウイークデイの開催や日程の変更のご希望の方も受け付けます。ご相談ください

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IT・PCの勉強会


■パソコン楽しみ隊:8月のご案内
・日 時:8月20日(日)13時〜16時
・場 所:品川人材開発センター 第3教室
・テーマ:PC活用情報フリマ
・案内役:國重さん

連絡先:渡辺 延子 さん
   pc-raku@npo-idn.com(担当者用宛先〜変更になりました)

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楽しくパソコンライフ〜武兵衛の近況〜
 ■第35回 外付けハードディスクの活用
 今回はハードディスクのことを紹介します。パソコンの価格に占める割合の多くはハードディスクの大きさだった時代もありました。最近では超大容量のハードディスクでも手が届く価格になってきました。外付けハードディスクの良い点はいくつかありますが、私は次の点を期待して使っています。
1.内部ディスクの、Cドライブには基本OSのWindowsが入っていて、
  長年使っていると空き容量が次第に少なくなる。
2.デジカメで撮った画像を内部ディスクに書き込み、その容量が大きくなると、
  CDやDVDにバックアップを取る場合もあるが、外付けのハードディスクの場合は、
  媒体を気にしなくても出来る。
3.Cドライブに書き込んであるOS、およびインストールしたアプリケーションソフトを含めて
  バックアップが取れるようになった。この利点は、
  万一Cディスクが壊れた場合、Windowsが何らかのいたずらで動作しなくなったときに、
  面倒な再インストールをしなくても元の状態に戻すことが出来る。(専用のソフトが必要になる)
4.今は活用していませんが、家庭内LAN接続をされていたら、LAN用のハードディスクも販売されている。
  パソコン1台ずつに用意しなくても共有できます。

 パソコン内部のCドライブが大きくない場合は、外付けハードディスクを増設することで生き返ります。使い慣れたパソコンの活用をお勧めします。

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学生,社会人の進路相談をいたします

■自立化支援プロジェクト(IDP)のその後のお知らせ
7月に予定していました、合宿打ち合わせ(青梅)は、延期とさせていただきました。
次回は、8月26日(土)〜27日(日)一泊二日を予定しております。
【レポート:伊藤 政弘さん】

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千葉アドバイザーグループ C−PAK

■勉強会の報告
・日時:8月10日(木) 14:00〜16:00
・場所:千葉県高齢協 佐倉センター 2F
・出席:11名(講師を含む)
・テーマ:アドバイザースキルアップ講座の報告
・講師:山室 輝弘さん
・内容:6月23日(金)開催のNMDA主催前記講座に出席した山室氏より報告
 =アドバイザースキルアップ講座のアウトライン報告
 =CD-1,「セキュリティ対策の基礎知識」コンテンツの解説
・勉強会総括
相応のセキュリティ知識を持つアドバイザーも、ITビギナーに脅威の現実や対応策の効果と限界を当事者感覚で理解してもらうのは容易ではない。今回のコンテンツはビギナー層や児童・生徒にも説明しやすいヴィジュアルな資料であり、指導・啓蒙用教材として大いに活用して欲しい。(事務局)

■平成18年度 千葉市民自主企画講座(略称SPK-2)

申請書が採択され、C-PAKとして前回に続き2回目の講座受託が決定しました。
8月7日(月)千葉市生涯学習センターの担当者とC-PAKプロジェクトメンバー(山室、大村、橋本、飯塚)の挨拶・打ち合わせを行ない、講座日程とその他条件を確認した。
C−PAKとしての対応体制について検討した
・実施時期
 10月 2日(月)事前リハーサル  
 10月 8日(日)第1回講座〜11月13日(月)第6回講座 
 11月20日(月)相談会・反省会
・会場:千葉市生涯学習センター学習室
・受講者定員:20名(前回は8名)、今回もシニア対象

■勉強会の今後の予定
・9月14日(木):津田さん担当
 予定テーマ(仮称)『モバイルの使いこなし術』

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埼玉アドバイザーの会「シニアドさいたま」

活動状況をシニアドさいたまブログをご覧下さい。
http://blog.goo.ne.jp/seniad_saitama

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IDN会員の募集のご案内

■ IDN会員募集中
NPO(特定非営利活動法人)自立化(相互)支援ネットワークでは、正会員と賛助会員を募集しています。
*会員の方々には、会員の活動状況や情報を掲載した機関誌を、年4回発行し配布いたします。
*会員の方々には、各プログラムの割引が適用されます。
*入会金及び年会費については「入会を考えている方に」を参考にして下さい。
*詳しいことをお知りになりたい方は、eメールで、事務局までお問い合わせください。


■入会を考えている方に(再掲)
  会員になるには,自分の意思(Will)がなんといっても大切です。少なくとも何のために入会しようとしているのか,目的を決めて入るのが賢明です。
  入会の手続きとしては,入会申込書と,入会金の支払いが必要になります。会員には,正会員(主体的に活動を行う会員で,総会の議決権を有する会員)と賛助会員(団体の主旨に賛同し,直接、間接時間の許す範囲内で活動する会員)の二つのタイプがあります。どちらの会員になるかは,やはり自分の意思で決めて下さい。

会費には入会金と年会費とがあります。
入会金は正会員が1万円,賛助会員が千円です。
年会費の方は,正会員が年間一口1万円,賛助会員が一口千円です。
年会費を何口にするかも,ご自身の意思で決定して下さい。

 メール送信先:<mailto:idn@npo-idn.com>
 
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海外旅行体験話クラブ

■次回の開催案内
次回は、9月17日(日)に開催いたします。
【スピーカー1】東川征夫さん
  題目は、「中国 大姑娘山(タークーニャン)(5025m)登頂の旅」

【スピーカー2】佐藤昌子さん
  題目は、「憧れのフロリダでの生活」

会場については、近々ご連絡させていただきます。
お楽しみに!
【コーディネータ:伊藤政弘さん】

海外旅行体験話クラブのメーリングリスト(ML)を設定しました。
tabex@yahoogroups.jp
初めての方も大歓迎です。ご希望の方は下記までご連絡ください。
ma-itou@bd5.so-net.ne.jp
・下記にあります主旨に沿った意見交換
・海外旅行へ出かける前のちょっとした相談
など、楽しさとお役立ちの双方で盛り上がればいいですね。
【レポート:伊藤 政弘さん】

*これまでの開催状況をこちらでご覧いただけます

■再開にあたってのコーディネーターのメッセージ(再掲)
「海外旅行体験話クラブ」のコーディネイトをしております、伊藤政弘と申します。
  しばらくの間、お休みをしていたクラブですが、05年3月より再開の運びとなりましたのでお知らせいたします。このクラブは、海外旅行(海外滞在)で経験した貴重なお話を、写真や資料、ビデオなどを加えながら楽しくお喋りしていただくクラブです。肩の凝らない楽しいクラブですので、海外旅行に興味のある方もない方も、ぜひ一度のぞきに来て下さい。ご参加お待ち申し上げます!

■海外旅行体験話クラブの趣旨
◇海外旅行者の目で見た、外国の習慣・文化・地理などを、楽しく発表し学習します。
◇海外旅行をした際のハプニング・失敗談・発見・感動したことなどを共有します。
◇日本と外国の習慣(考え方)・文化の違いなどを比較しながら社会の学習をします。
◇珍しい体験をされた方の実話や動機、その後の人生観などを共有します。
◇楽しかった「観光ツアー」や「オプショナルツアー」などの情報交換を共有します。
◇色々な生き方があることを学習し、自立した人生へのヒントを探ります。
【コーディネータ:伊藤政弘さん ma-itou@bd5.so-net.ne.jp

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会員のホームページの紹介
【今回はお休み】

■ブログもOK 自薦・他薦をお願いします
 メルマガIDN第69号(2月15日発行)よりホームページの紹介を開始しました。今回までに12名の方のページと「シニアドさいたま」のページを紹介しました。遠慮しないでどうぞ手を上げてください。以下に趣旨を再掲いたします。

 会員のホームページを紹介するコーナーを設けます。会員の顔をもっと見えやすくすることが主な目的です。会員相互の交流のきっかけになればと期待します。ご希望のあった方から順次紹介します。簡単な紹介で結構ですから下記あてにご連絡ください。メルマガIDNで紹介したホームページのURLをIDNのホームページに紹介します。
申し込み先:<mailto:merumaga-idn@npo-idn.com>
これまでに登場した方のURLと紹介文をこちらIDNのホームページでご覧になれます

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連載 『平成つれづれ草子』 井出 昭一さん

■第12回 和歌を楽しむ(3)…万葉歌人の詠む叙景歌・叙情歌…
 万葉集の部立には、相聞(そうもん)と挽歌(ばんか)の他に、雑歌(ぞうか)があります。「雑」などというと、相聞でもなく挽歌でもなく、その他大勢といった感じであまり良いイメージではありません。しかし、そのなかには素晴らしい叙景歌、叙情歌があります。あるときは自然の美しさに感動し、あるときには感傷に耽る・・・万葉時代の人々の想いが、鮮度を保ちながら素直な形で生き続けています。

注1)読みやすいように句毎に区切り、原文には適宜ふりがなを付しました。
注2)歌の冒頭には★を付け、末尾の(  )内には、巻と歌番号、作者名を表記し、[  ]内は訳文です。
注3)読み方、歌の解釈については、諸説ありますが、私の判断で書いてみました。
注4)間違い、偏見もありますので、ご指摘いただければ幸いです。
 
【1】.自然の美しさを歌い上げる
まず、万葉集の冒頭に登場する額田王の力強く弾みの感じられる歌です。
★熟田津(にきたつ)に船乗りせむと 月待てば 潮もかなひぬ 今は漕ぎ出でな
(巻1−8 額田王)
[熟田津(現在の松山市の道後温泉付近)で、船出をしようと月の出を待っていると、潮もちょうど良く満ちてきた。さあ、漕ぎ出そう。]

続いて、中大兄皇子(後の天智天皇)詠んだ歌。
★海神(わたつみ)の 豊旗雲(とよはたくも)に 入り日さし 今夜の 月夜あきらけくこそ
(巻1−15 中大兄皇子)
[大海原に大きく旗のようになびく雲に、真っ赤な夕日が差し込んで入る。今夜の月は、澄み切って明るく輝いて欲しいものです。]
壮大、雄渾な歌として知れ渡っています。日本画の巨匠・中村岳陵はこの歌をモチーフとして「豊旗雲」(東京国立博物館蔵)を格調高く描きました。この絵を元に織られた綴れ織が皇居の豊明殿の壁面を飾っています。国賓を招いての宮中晩餐会の時には、天皇陛下の後の壁面の「豊旗雲」がテレビでもしばしば放映されます。
★春過ぎて 夏来たるらし 白栲(しろたへ)の 衣干したり 天の香具山
(巻1−28 持統天皇)
[春が過ぎて夏が来たらしい。天の香具山に(目に痛いほど)真っ白な衣が干してあるから・・・。]
夏の到来を爽快に詠んださわやかな感じの調べです。
藤原定家の選んだ「百人一首」には、「春過ぎて 夏来にけらし 白たへの 衣干すてふ 天の香具山」となっていて、万葉集とは異なった雰囲気です。

また、巻10の冒頭にも春の訪れを詠んだ歌があります。こちらは、夕暮れのほのぼのとした天の香具山の情景を詠んだものです。
★ひさかたの 天の香具山 この夕 霞たなびく 春立つらしも
(巻10−1816 柿本人麻呂歌集)
 
柿本人麻呂、山辺赤人などの自然を詠んだ秀歌も巻1には目白押しです。
★東(ひむがし)の 野にかぎろひの 立つ見えて かへり見すれば 月かたぶきぬ
(巻1−48 柿本人麻呂)
[東の野原には陽炎が立っていて、振り返って西の方を望んで見ると、月が傾いてかすかな光を放っている。]

★田子の浦ゆ うち出て見れば 真白にぞ 富士の高嶺に 雪は降りける
(巻1−318 山部赤人)
[田子の浦を通って、広々したところに出て見ると、富士の高嶺に真っ白な雪が積もっていた。]
こちらも「百人一首」では、「田子の浦に うち出て見れば 白たへの 富士の高嶺に 雪は降りつつ」となっています。先の持統天皇の天の香具山の歌といいい、こちらの赤人の歌といい、いずれも万葉集の歌の方が心地よい語感だと思えてなりません。

★あしびきの 山川の瀬の 鳴るなへに 弓月が岳に 雲立ちわたる
(巻7−1088 柿本人麻呂歌集)
[山の中を流れる川の瀬音が響くとともに、弓月が岳に雲が湧き上っている。]
さわやかな水の響き、澄み切った青空、真っ白な雲と、音響と色彩がみごとな取り合わさった歌です。

★桜田へ 鶴鳴き渡る 年魚市湾(あゆちがた) 潮干にけらし 鶴鳴き渡る
(巻1−271 高市黒人<たけちのくろひと>)
[桜田(今の名古屋市の南部)の方へ鶴が鳴き渡ってゆく。年魚市湾の潮が引いてしまったらしい。鶴が鳴いて渡ってゆく。]
「鶴鳴き渡る」「鶴鳴き渡る」との繰り返しが、心地よく弾んで、リズム感のある歌です。

「鶴鳴き渡る」を読み込んだ歌には、赤人の歌もあります。
★若の浦 潮満ち来れば 湾をなみ 葦辺をさして 鶴鳴き渡る
(巻6−919 山部赤人)
[若の浦に潮が満ちてくると、干潟がなくなるので、鶴は他の葦辺をめざして鳴き渡ってゆく。]
 
【2】過ぎた昔を懐かしむ歌 
 なぜか、万葉集の巻1には、過ぎた昔を懐かしむ歌が多く集まっているようです。まずは、天智天皇が造った近江大津の都が、壬申の乱で廃墟と化したことを傷んで詠んだ人麻呂の歌です。
★楽浪(ささなみ)の 志賀の唐崎 幸くあれど 大宮人の 舟待ちかねつ
(巻1−30  柿本人麻呂)
[ささなみの志賀の唐崎(大津市)は昔と変わらないけれども、むかし大宮人が遊んだ舟は、いつまで待ってもみることはできない。]

★楽浪の 志賀の大わだ 淀むとも 昔の人に またも逢はめやも
(巻1−31  柿本人麻呂)
[ささなみの志賀の大きな入り江の水は昔の姿であるももの、ここで昔の人に再びめぐり合うことができるだろうか。できはしない。]
かつては、文武百官が居並んだ栄華の都は、今では滅び去ってしまった。そんな無常観を漂わせています。平家の武将平忠度も「さざ浪の 志賀の都は 荒れにしを 昔ながらの 山桜かな」と想いを馳せています。

高市黒人(たけちのくろひと)も昔を懐古して多くの歌を残しています。
★古の 人に我れあれや 楽浪(ささなみ)の 古き都を 見れば悲しき
(巻1−32 高市黒人)
[私が大津の都の人ではないのに、ささなみの古い都をみていると、つい悲しくなってしまう。]

★楽浪の 国つ御神(みかみ)の うらさびて 荒れたる都 見れば悲しも
(巻1−33 高市黒人)
[都の神の心がすさんでしまい、荒れてしまった都をみていると悲しくなってならない。]

「石激る 垂水の上の 早蕨の・・・」と春の躍動感を詠んだ志貴皇子も柿本人麻呂も古き都を偲んで歌っています。
★采女(うねめ)の 袖吹きかへす 明日香風 都を遠み いたづらに吹く
(巻1−51 志貴皇子)
[かつては華やかな采女の袖をひるがえしていた明日香の風も、都が遷って遠くなったので、今ではただ空しく吹いている。]

★葦辺行く 鴨の羽交(はが)ひに 霜降りて 寒き夕は 大和し思ほゆ
(巻1−64 志貴皇子)
[葦の間を泳いで行く 鴨の羽に霜が降りて、寒々しい夜は大和の国がしきりに偲ばれてならない。]

★近江の海 夕波千鳥 汝が鳴けば 心もしのに いにしへ思ほゆ
(巻1−266 柿本人麻呂)
[近江の琵琶湖の、夕暮れに立つ波間に飛び交う千鳥よ。お前たちが鳴くと、しみじみとした気持ちになって、遠い昔が思い出されてならない。]

★沫雪(あはゆき)の ほどろほどろに 降りしけば 奈良の都し 思ほゆるかも
(巻8−1639 大伴旅人)
[泡のように消えやすい雪がひらひらと降り続いている。ひとり眺めていると都の奈良でのことが思い出されてならない]

日並皇子(ひなみしのみこ)と呼ばれていた草壁皇子が28歳で崩御された際、その壮麗な御殿の荒れるのを惜しんで詠んだ歌
★ひさかたの 天(あめ)見るごとく 仰ぎ見し 皇子の御門(みかど)の 荒れまく惜しも
(巻1−168  柿本人麻呂)
[大空を見るように仰ぎ見ていた日並皇子の立派な御殿が荒れてゆくのはなんとも惜しいことです。]
 
【3】感傷的な歌
柿本人麻呂が九州の大宰府から長旅を終えて大和へ帰ってくるとき、明石海峡にさしかかると、故郷の大和連山が見えてきたときに懐かしさが込み上げて詠んだ歌。
★天離(あまさか)る 鄙(ひな)の長道(ながち)ゆ 恋来れば 明石の門(と)より 大和島見ゆ
(巻1−255 柿本人麻呂)
[遠く離れた田舎から、懐かしい大和に思い焦がれて帰って来ると、明石の海峡から故郷の大和の山々が見えてきた。]
古今集の羇旅の部 409 「読み人知らず」にも「ほのぼのと 明石の浦の朝霧に島隠れいく船をしぞ思ふ」と詠まれています。

★もののふの 八十宇治川の 網代木に いさよふ波の ゆくへ知らずも
(巻1−264 柿本人麻呂)
[宇治川の網代木にたゆとう川の波は、ゆらゆらと動いていて定まらない。いったいどうなるのだろうか。その行方も判らない。]
「もののふの八十」は「宇治」の枕詞。鴨長明の「方丈記」の冒頭を思い出させる歌です。

★旅にして もの恋(こほ)しきに 山下の 赤(あけ)のそほ船 沖に漕ぐ見ゆ
(巻1−270 高市黒人)
[旅先だから、なんとなく物寂しい。ぼんやりと山の下の海を見ていると赤く塗られた舟が沖に向って漕いで行くのが見える。]
 
九州の大宰府で小野老(おののおゆ)が、奈良を偲んで詠んだ歌。
★あをによし 奈良の都は 咲く花の にほうがごとく 今盛りなり
(巻1−328 小野老)
[奈良の都は、咲いている花の匂い立つように、今は華やいでいる。]

★ももしきの 大宮人は 暇(いとま)あれや 梅をかざして ここに集へる
(巻10−1883 作者未詳歌)
[大宮人は暇があるからだろうか、梅の花を髪に飾ってここに集まっている。]
「新古今集」春の下に山部赤人の歌として、梅が桜に代わって登場しています。「ももしきの 大宮人は 暇あれや 桜かざして 今日も暮らしつ」
 
霞がたなびいても、風が吹いても、ひばりが鳴いても、感傷的になって歌が生れてしまう。捉えどころない哀しみ、春の愁い、やるせなさをしみじみと大伴家持が巻19で続けて詠んでいます。万葉集のセンチメンタルな歌の決定版ともいうべき歌です。
★春の野に 霞たなびき うら悲し この夕影に うぐひす鳴くも
(巻19−4290 大伴家持)
[春の野原に霞がたなびいていて、なんとももの悲しい。夕暮れの淡い光のなかで鶯が鳴いている。]

★我がやどの い笹群竹 吹く風の 音のかそけき この夕かも
(巻19−4291 大伴家持)
[私の家の竹の林を渡る風の音がかすかに聞こえる夕べです。]

★うらうらに 照れる春日に ひばり上がり 心悲しも ひとりし思へば
(巻19−4292 大伴家持)
[うららかに淡い日の照るのどかな春の日。ひばりが囀り高く舞い上がる。ひとり物思いに沈んでいると悲しくなってしまう。]
 
しかし、万葉集の最後を締める家持の歌は、センチメンタルな歌ではありません。万葉集の永い命を願って祈りが込められているような歌です。
★新しき 年の初めの 初春の 今日の降る雪の いやしけ吉事(よごと)
(巻20−4516 大伴家持)

初回から11回までをこちらでご覧になれます。

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*12*********************************************************************
アウトドアクラブ「たかお会」

■第17回活動予定変更のお知らせ
第17回活動は下記で予定していましたが、都合により1週間後に変更します。
・実施日時:新 平成18年10月21日(土)〜22日(日)
        旧 平成18年10月14日(土)〜15日(日)
・場所:南志賀山田牧場に泊まって秋川渓谷の紅葉見物と笠ヶ岳登山
なお、10月20日(金)に先行するコースも考えております。

■18年度年間活動計画
たかお会18年度年間活動計画を更新しました。IDNホームページのたかお会ページに掲載していますのでご覧下さい。今年度は宿泊を伴う計画が2回組まれています。この計画のほか、会員のリクエストに応じて中級登山活動を実施する予定です。
それぞれの計画の詳細は、実施2週間前までにメール添付で連絡します。
【幹事:東川・滝村】

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*13**********************************************************************
ふれあい広場

■「ふれあい広場」について
皆様の近況・IDNに対する意見・催しもの案内・等など内容に制約はありません。
思わぬ出会いがあるかもしれません。
下記のメールアドレスへ自由に投稿して下さい。お待ちしています。
<mailto:merumaga-idn@npo-idn.com>

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*14**********************************************************************
編集後記

■龍のコンサート三昧2006−【5】ベルヒテスガーデンで遊び、国際特急でウィーンへ
 6月6日。ベルヒテスガーデンへ行って美しい山々を見て、その日のうちにウィーンへ行くのが5日目の日程である。
朝食を済まし、ロマネスク様式が残されているサンクト・ペーター教会を見に行った。建物は増築が繰り返されているようで、塔の一部にロマネスク様式が見ることができた。

 ホテルに戻ってしばらくしたら、現地でガイドをお願いしたKさんが迎えにきてくれた。
 運転手の横にKさんが座り、ベンツの後ろの席に座り出発。早速Kさんのザルツブルグの説明が始まったので、許しを得てICレコーダーのスイッチを入れる。
 この地ではガイドの国家試験があり、ガイドのレベルは高いとのことであるが、話の内容は多岐にわたり興味のあるものだった。ピレネーへロマネスク教会を見に行った話をしたら、美術や建築史の話になり、ロマネスク・ゴシック・ルネサンス・バロック・ロココの流れについてについて概説してくれた。

 ベンツは快調に走りベルヒテスガーデンの街に到着。ベルヒテスガーデンは、ドイツのバイエルン州の東南端に位置し、オーストリアに対し半島のように突き出しているところで、チロルの山々につながる風光明媚な高級山岳保養地。「切り立つアルプスの山々と清く済んだ湖が織りなす風景」を楽しめる場所である。
 天気がよければ、ケールシュタイン山(Kehlstein)にあるヒトラーのために建てられた1834メートルの高さにある山荘(名前をイーグルスネスト Eagle's Nest という )を訪れる予定になっていた。

 ヨーロッパでは春が過ぎて一旦暑くなったが、6月になって山は冬に逆戻り。山へ行く道は雪が積もって前日やっと道路が開通したとのこと。当日は天気も悪く、イーグルスネストまで行ってもほとんど景色を楽しむことは出来ない、とKさんは言う。せっかく来たから是非言ってみたいとがんばり、街には後で行くことにして出発。

 山荘のあるところへは一般車両は立ち入ることが出来ないので、中腹の駐車場(Hintereck)で専用のバスに乗り換える。山腹の道路の両脇に除雪された雪を見ながら、バスは急勾配をのぼって行く。
 バス専用の駐車場からすぐのところに山荘への入り口がある。山腹に掘られた横穴の100Mほどのトンネルを山の中へ進むと、専用の黄金のエレベーターがある。このエレベーターで124メートルあがると、そこはすでに1834メートルの高さにあるヒトラーの山荘の中に出る。(写真は現地で求めた絵葉書より:点線がエレベーターのルート)

 外へ出ても一面が雪で自由に歩き回ることは出来ず、山はガスがかかっており、全貌を見ることは出来ない。眼下には、流れる雲の合間にザルツブルグの街並みや「王様の湖」が見え隠れする。山荘に戻って内部を見て回る。食堂の暖炉の大理石は、ムッソリーニがヒットラーにプレゼントしたものだそうだ。この日の気温は、山荘のレベルで摂氏2度だった。

 行きと逆のルートをたどり、ベルヒテスガーデンの街中へ戻る。街は静かで落ちついたたたずまい。教会があり、ヨーロッパ特有の広場があり、公園もあり、ここで1泊したらのんびり出来るだろと思えるところである。

 街を散策の後、高台にあるインターコンチネンタルホテルで昼食。スープはうす切りのパンの入ったコンソメ、メインに魚を注文したら、「川かます」の大きい切り身、赤ワインで土地のものをと注文したら、「バーデン産」の赤がきた。デザートには「にわとこの花」のシャーベットが出た。これはサービスとのこと。
 レストランのテラスの向こうには、当地自慢の山々が見えるらしいが、雲がかなり下まで降りてきており、雲は流れてはいるが、ついに山頂まで見渡すことは出来なかった。

 Kさんは、岩塩坑を案内しようかといったが、時間の許す限りこのレストランにいたいと希望し、くつろいだひと時をすごしてから再びベンツに乗りザルツブルグへ向かう。

 ザルツブルグへの途中で、アニフの街にある小さい教会に寄った。ザルツブルグで生まれ、ザルツブルグの自宅で亡くなったカラヤンは、写真で見るように、この教会の一角のお墓の中で花に覆われて静かに眠っている。生存中の派手な活動とパフォマンスを思うと、本当にささやかなお墓に見える。
 カラヤンについては説明を省くが、1967年に、自身の芸術的理想を実現するために「ザルツブルク・イースター・フェスティヴァル(復活祭音楽祭)」を創設し、監督を務めたことのみ記しておく。

 「ベルリンフィルを去ったクラウディオ・アッバードの現在の住まいはあの森の先にある」などの説明を聞きながら、ベンツはザルツブルグ市街へ向かう。

 ザルツブルグとその周辺には、映画サウンド・オブ・ミュージック(1964年に製作、1965に公開)のゆかりの場所や建物がたくさんある。Kさんは、ザルツブルグ旧市街から南へ少し離れたところにある、ヘルンブルン宮殿へ案内してくれた。
 ヘルンブルン宮殿は庭園の随所におかれた巧妙な水の仕掛けで有名であるが、Kさんは宮殿の入り口にある掲示の「サウンド・オブ・ミュージック パビリオン」の矢印の先にある、ガラスの建物に案内してくれた。
 映画の中で、長女のリーズルとロルフが雨の夜に「もうすぐ17才」を歌うシーンと、あとでマリアとトラップ大佐が「何かよいこと」で愛を歌い合うところである。
 この建物はいったん別のところに置かれていたが、ヘルンブルン宮殿の庭園の一角に移設されて保存されているそうである。

 ホーエンザルツブルグ城塞の南側より旧市街の西側を迂回して旧市街に入り、祝祭劇場の前で車を止めてもらう。再びザルツブルグを訪れて、ここでコンサートを聴くことが出来るだろうかと思いながら車に乗り込む。ザルツァッハ川を渡って、すぐに中央駅に到着。

 中央駅で、少し送れて到着した15:34発の特急に乗りウィーンへ向かう。列車に乗り込んで席に落ち着き、しばらく車窓の田園風景にみとれる。
 列車の中にあった運行案内によると、この列車は、8:14にバーゼルを出発し、チューリッヒやインスブルグを経由しザルツブルグを通り、リンツを経てウィーン西駅に至る特急。乗車券には、ザルツブルグからウィーンまで319Kmと記されている。

 列車の出発地であるバーゼルには1989年に行ったことがある。チューリッヒからバスで、有名な化学会社を訪ねて日帰りをした。そのとき、バーゼル美術館にあるゴーギャンの「タ・マテテ(市場)」を見る時間はなく、残念に思ったことで記憶に残っている。

 途中、列車がリンツに停車しているのに気がついた。ここは、モーツアルトの36番の交響曲が作曲されたところ。街については知らないが、私にとってはモーツアルトの曲でなじみのある名前である。モーツアルトが、ザルツブルグへ里帰りしウィーンへの帰途にリンツに立ち寄った。36番は、土地の伯爵に歓待され、演奏会を開くことになり、手持ちの交響曲がなく、短期間で作曲した曲。(戻ってから資料を見たら6日間で作曲と練習までやり遂げた、という文献があった) 

 こんなことを思い出しながら時間をすごし、ウィーンでの2日間の過ごし方を予習していると、18時半過ぎにウィーン西駅に列車は到着。タクシーでホテルへ。長くて盛りだくさんな、旅の5日目の日程が無事に終わった。【生部】

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